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仕事で英語を使う人たち、または、これから英語を使う仕事に就きたいと希望している人たちに最近よく求められるのが「ビジネス英語」ができることです。
少し前までは特にこの表記ではなく、「TOEIC○○点以上」や「日常会話程度の英語が必要」、そして即戦力として仕事をする英語力が必要であれば「ビジネスレベル」、さらに高い英語力を求めるのであれば「ネイティブレベル」などの表記をする企業もよく見られました。
それがここ数年で、「ビジネス英語」をいう括りでの表記を見る機会が増えてきたように思います。
では、この「ビジネス英語」という英語はどのようなものを指し、そしてどうすれば独学で効果的に習得することが出来るのでしょうか?
この記事ではまず「ビジネス英語」の姿について概観した後に、独学でビジネス英語を身につけるための様々な勉強方法についてご紹介したいと思います。
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EIKARAは「あなたの英語学習の手助けになりますように」という願いが込められた総合英語ポータルサイトです。重要英文法(「やり直し中学英語文法」)の解説から、TOEIC対策、留学情報まで、英語に関する幅広い情報を日々発信しています。編集長を務めるのは自身も留学経験のある松原哲平。読者の皆さんの役に立つ情報を発信できるよう監修を務めています。詳しくはEIKARA会社概要/監修者情報をご覧ください。
<目次>
ビジネス英語を上達させるには?知っておきたい基礎知識とポイント
何かを習得するためには、まずはその姿かたちを知っておくことが大切です。
ビジネス英語は難しい?日常英語とココが違う(ビジネス英語と日常英語の相違点について解説)
「ビジネス英語」と聞くと、何だか難しそうなイメージを抱く方はいませんか?
それはどうしてでしょう?
おそらく、
- 「仕事で使うから間違えてはいけない」
- 「顧客相手で使う場面が多いだろうから、きちんとした言葉遣いが必要だ」
- 「専門用語がたくさんあってとっつきにくそう」
このような理由からではないでしょうか?
少し話がそれますが、「学術英語」や「医療英語」、「テクノロジー関連英語」と言われたら、ますます専門用語だらけのイメージで、とてつもなく難しく思われるのではないでしょうか。
けれど、どれもその学術分野にいる人や、医療の現場にいる人、テクノロジー関連が得意な人からすれば、それほどハードルの高いものではないものです。
つまり、ビジネス英語も、英語自体が難しいかどうかではなく、そこに与えられる「ビジネス」の響きにあるイメージや失敗してはいけないという意識、さらにはビジネスを遂行すること自体の難しさから、「ビジネス英語は難しそう」という印象を持ってしまっているのです。
確かに、特有の言い回しや単語・イディオムなどはいろいろとありますが、それは日本語でも同じこと、慣れて覚えてしまえばいいだけで、それ自体を難しく考える必要はありません。日常英会話でも、覚えてこそ使える単語や言い回しはいろいろと存在しますし、そこを間違えてしまえば、分かってもらえないばかりか、相手を傷つけてしまうこともあり得るという意味では同じです。
では、日常英語とビジネス英語の違いとは何でしょうか?
それは、ひと言で言ってしまえば、「ビジネス英語とは、ビジネスをそれぞれのTPO(タイミングや案件内容、場所や状況、相手との関係性など様々な要素)の元で、最適な方法でやり遂げるために効果的な英語」ということです。
【日常英語とビジネス英語の違い】
日常英語 | ビジネス英語 | |
特徴 | 家庭内での会話や友人らと会話をするときなど、日常で利用する英語 | TPOに合わせて効果的な言い回しや単語を選びながら話す英語 |
難易度 | 比較的簡単(慣れてしまえばOK) | 比較的難しい(慣れてしまえばOK) |
ビジネスパーソンにとってビジネス英語は必須?仕事で通用する英語ってどういうもの?
見出しで「ビジネスパーソン」という表記をしましたが、これは何も交渉の第一線に立って世界を股にかけて飛び回っているような人限定ではありません。
バックオフィスで事務サポートをする人や、企業の顔として受付にいる人、IT部門で会社のシステムメンテナンスを担当する人まで、すべての企業運営に携わる人を指します。その上で、業務の内容や深度は問わず、英語を使って誰かとコミュニケーションする必要がある人であれば、答えは「YES」です。
英語が出来た方がいいけれど、日本語でも業務に支障がまったくないのであれば「必須ではない」となりますが、英語の方がより質の高い仕事ができてパフォーマンスレベルが上がるのであれば、そのビジネスパーソンにはビジネス英語が必須ということです。
ここで、先ほどの「ひと言」を持ってきましょう。
様々なタイプの業務に携わる人たちには、それぞれの果たすべき役割があり、期待される業務があります。その業務を遂行するために適切な英語が、その人にとって一番大切なビジネス英語です。受付で来客を案内する人には、来客に情報を伝え、適確に訪問相手につなぐ英語が必要で、交渉術は必要ではありません。システムメンテナンスを担当する人であれば、ネイティブの従業員がPCトラブルで困っている時に、しっかりとサポートするための英語力が必要ですが、製品をアピールするための英語は必要ではありません。
つまり、それぞれの仕事や業務をより良くやりとげることが出来る英語こそが、そのポジションで通用するビジネス英語ということになります。
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ビジネス英語は独学で勉強できる?
海外の語学学校に留学して選べるコースのひとつに必ずと言っていいほどあるのが、ビジネス英語のコースです。長期留学や短期留学はもちろん、少し長めの休暇を取って英語圏の国に行き、語学学校の1週間コースで勉強するという「旅行と語学学習を合わせたツアー」などもありますね。
そんな風に、徹底的に時間や費用を使ってビジネス英語を勉強出来れば理想的ですが、それはなかなか難しいものです。
では、ビジネス英語を独学で学ぶことは可能なのでしょうか?
答えを先に言いますね。
可能です。
むしろ、実際に仕事をしながら学習する方がより「使える」ビジネス英語を身に着けることが出来るとも言えます。
なぜなら、多くの方々は、日系・外資系問わず日本にある企業に所属していて、そこでやるべき仕事ややりたい業務のためにビジネス英語を学ぼうとしているからです。
日本を飛び出してグローバルなビジネス・シーンに身を置くことを目標としている方々も、日本の(との)ビジネスを基盤として見据えているのではないでしょうか。実際のビジネスの現場に身を置きながら、必要と思われる事柄を中心に、日々の仕事の内容からフレキシブルに視点を変えながら、自分に必要なビジネス英語を独学で学ぶという環境こそベストと言えるでしょう。
それだけに、自分に合った効率的な方法や強いモチベーションは必要になりますが、そのための様々な方法やサポートサービスがありますので、一緒に考えて行きましょう。
時間のない社会人が独学でビジネス英語を効率よく勉強するために必要なこと6つ
フルタイムで仕事をする人、または副業をいくつか持っている人、パートタイムであっても家事やその他の様々な用務を同時進行する人など、現代の働き方は多様化していますが、ほとんどの社会人に共通なのが、日々の忙しさと、まとまった時間の取りにくさにあると言えるのではないでしょうか。
そんな私たちがビジネス英語を効果的に勉強するために必要なのは、整理整頓と明確化です。
- どうしてビジネス英語を勉強したいのかを明確にする
- どの位の期間でビジネス英語を習得したいのかを明確にする
- どの程度のレベルなのかを把握する
- どの程度までを目指すのかを決める
- どの位の時間を勉強に割けるのかを見極める
- 費用はいくらまでかけられるかを見定める
それぞれ見て行きましょう。
1) どうしてビジネス英語を勉強したいのかを明確にする
「仕事に必要だから」であれば、どんな仕事に必要なのか、英語を身に着けることでその仕事をどうしたいのか、など、そもそもの「どうして?」を明確にします。
2) どの位の期間でビジネス英語を習得したいのかを明確にする
目的がはっきりすれば、必要となる学習期間も分かってきます。
海外出張に必要、であれば、緊急度も期間も決まってきますが、日常の業務に必要という漠然としたものであっても、出来るだけ早く業務を英語で滞りなく出来るようになりたいのか、ゆっくりしたペースでもいいから楽しみながら勉強したいのか、自分の目的とライフスタイルを明確化します。
3) どの程度のレベルなのかを把握する
現在の自分のレベルを把握することも大切です。
もし英会話スクールに通うのであれば、スクールがクラス分けでレベル診断をしてくれますが、外からの客観的な診断と併せて、自分自身でいろいろなテキストや媒体にあたって試してみて、自分の事実を理解することも効果的です。
その理由は、レベルチェックはその場で使われる教材やチェック問題に則って決められるものだから。
もちろん、プロのカウンセラーが専門的な視点から判断してはくれますが、手法は汎用的なものですし、リスニング、スピーキング、文法など各項目の平均値でクラス分けされた場合、それぞれの項目で自分の中でのギャップが生まれるのは仕方のないことです。
自分自身の実力を自分で分かっていれば、そのギャップをどう埋めるのかが見えてきますし、スクールに通いながら学習するにしろ、アプリなどで自習オンリーにするにしろ、どこに力を入れて勉強すれば時間効率が良いかが分かります。
例えば、文部科学省が出している各試験の比較表を見ることでも、自分のレベルを把握することができます。
引用:各資格・検定試験とCEFRとの対照表|文部科学省(平成30年3月)
4) どの程度までを目指すのかを決める
英語の勉強に終わりはありませんので、上を目指す限り永遠に続きますが、それでもひとまずの目標軸を定めます。
なりたい自分がどんな風にビジネス英語を使っているのか、その姿を具体的に想像してみます。
「ミーティングでネイティブと堂々と議論している姿」「プレゼンで言いたいことを全て言える自分」など何でも良いので、それを書き出してみると自分が目指すものが客観的に見えるようになります。
5) どの位の時間を勉強に割けるのかを見極める
1日24時間、これは誰にも平等に与えられた時間で、残念ながら変えることは出来ません。
そこから、日々仕事に費やす時間、睡眠時間や生活のために必要な時間などを差し引いて行って、実際に自分が一日にどの位の時間を英語の学習に取れるかを検証します。
その際にやってはいけないのは、「無理すれば何とか出来る」という考えでひねり出した時間を計上することです。
眠る時間を削る、食事やお風呂の時間を削るなどはやりがちですよね。また2週間だけ集中して徹底的に勉強する、などの短期決戦であればいいのですが、ある程度期間をかけて勉強する場合は、これらの作戦はおのずと破綻します。
自分が怠けない程度で、仕事と日常生活に支障をきたさず、心身ともに必要な休養も取りながら勉強出来る時間を客観的にカウントしてみてください。
まず見えて来るのが「お勉強時間」としてあてられる、ある程度まとまった時間です。
次に見えて来るのが、通勤時間やランチタイムの前後、日常生活でアクションから次のアクションに移る前後などのすき間時間です。
これも整理して計上した時間が、自分が学習にかけられる時間です。
6) 費用はいくらまでかけられるかを見定める
どのような学習手段を取るにしても、金額は違えどもお金がかかります。
会社から支給されてある程度まとまった金額を使える人もいれば、なけなしの費用を使ってという人もいると思いますが、自分が今回の英語学習にいくらつかえるのかを具体的かつ客観的に見定めて、予算を決めます。
以上、「5D1H」と私が好きに名づけていますが、6つのポイントを整理出来たら、それぞれを掛け合わせて行けば、どのような勉強方法が今の自分に合っているのかが分かります。
スクールに通いたいけれど通う費用がないのであれば、それに代わるものを探すことになりますし、意外と費用はかけられるのであれば、高額でも徹底的なレッスンを提供してくれるスクールに行くことを前提に、少し習熟度の目標値を上げることも出来るかも知れません。
それが、今の自分が「効率よくビジネス英語を勉強する」ということにつながります。
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初心者がビジネス英語を独学で効果的に習得するための3ステップ
ある程度英語力のある人であれば、自分に合った勉強方法を知っていたり、勉強する習慣がついていたりするからいいけれど、まったくの初心者が始める場合はどうしたら良いの?そんな声もあるかも知れませんね。
まずは、先にお話しした「自分を知ること」から始めましょう。それをしっかり文章にしていつでも見直せるようにしておくことが大切ですその上で少しずつステップアップしていきますが、その際に一番大切なのは決して焦らないことです。
初心者が陥りがちな悪循環が、「自分はこんなに出来ない、進歩していない」という思い込みです。しかしながら学習をスタートしてそれを継続している限りは、目には見えませんが、少しずつでも力は積み重なっているのです。
中級者や上級者が、ある程度英語力があるが故にはまる落とし穴が、「不安定な基礎の上に学習を重ねてしまい、出来ていない部分が見えなくなること」です。
例えば、間違って覚えていたりあやふやな知識の上に学習を重ねることで、間違ったまま使い続けるというリスクが起こってしまいます。
そうならないためにも、以下のステップで学習を進めてみてください。
①~③はがまんの時です。
ここで「しっかり」を繰り返したのは文字通りの意味で、ゆっくりと時間をかけて納得できるまで勉強してください。
テキストやアプリで完全自習するのであれば、とにかくテキストの順番通り、アプリが提供してくる通りにひとつひとつ何度も復習しながら学習します。英会話教室やオンラインスクール、コーチングサービスなどを使うのであれば、カウンセラーや講師、コーチに基礎作りをしたいことをきちんと伝えて、効果的な体力づくりを手伝ってもらいましょう。
あまりに地道な学習方法でがっかりされたかも知れませんが、語学の勉強に王道や近道はありません。
けれど、これは何も眉間にしわを寄せながら苦しみながら勉強しましょうというわけではまったくありませんので安心してください!
これからいろいろとご紹介しますが、楽しみながら学べる方法がいろいろとあり、目的によってスピードを緩めたり早めたりと、それは学習者の自由です。
ただ、一足飛びに、勉強をあまりしないで初心者が中級者、上級者にはなることはないので、焦らずに着実に行きましょう、ということです。
さて、ここまでで基礎体力作りが出来たら、あなたはもう初心者ではなく、中級者です。
しかも、しっかりとした英語の底力を持った中級者です。
ここからは、あなたの置かれたビジネス・シーンごと、関心のおもむくビジネス事項に沿って学習を広げて行ってください。
自分に合った学習方法も、勉強する習慣ももう身についていますね?
賢明な皆さんならお分かりだと思いますが、上級者と呼ばれる人たちはみんな、方法や形、かけた時間は違っていても、みんなこのステップを踏んできたということです。
同じように、自分なりのやり方で一歩一歩楽しみながら勉強しましょう。
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ビジネスメールに必須!英語のライティング力はどう身に付ける?
もし、「書きたいもの」がビジネスメールや簡単なレポートなどに限定されるのであれば、むしろ書き方や選ぶ英単語にパターンやテンプレートがある「ビジネス英語」はシンプルで便利です。
1) 自分の部署でやり取りされている過去のビジネスメールやレポートを参照してまねをする
出来るだけたくさんのメールやレポートを入手して、英文だけでなく部署の好みも把握すると、そこにあてはめて行くだけなのでより良いです。
2) 「英文メール」「英文レポート」を扱ったテキストで練習する
こちらも、言い回しが決まっているビジネス文書には効果的な方法です。
この方法に、1)の自分の部署ならではの言い回しを加えて使うとより良いでしょう。
テキストではなく、サイトを参照する方法もありますが、その場合は信用できるサイトのみを参照するようにしてください。
3) 実践する
もし日々の仕事で必要なのであれば、書かざるを得ない状況かも知れませんが、ためらわずいろいろと書いてみることが大切です。
数や納期、ミーティングの日時など重要事項は何度もチェックして間違わないようにしますが、地の文章が多少間違っていても、ビジネスの大本に関わらなければ問題ありません。
また、もし実際に英語のビジネス文書をやりとりする立場にないのであれば、1)2)で学んだことを元にあれこれ想定して、実際にいろいろと書いてみることをお勧めします。
スピーキングと一緒で、ライティングに大切なことは「書いてみる」ことです。
頭の中であれこれ考えるだけでは力がつきませんので、たくさんの実践を積み重ねてください。
内容が込み入った交渉をするためのメールや、微細に渡った重めのビジネスレポートを書きたい場合は、また異なった学習方法が必要となりますので、それについては次の機会に譲りたいと思います。
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ビジネス英語はどう勉強する?色々選べる学習法とそのメリット・デメリット
さて、ここまでで、ご自分にとっての最も効率的な勉強方法の姿が見えて来たのではないでしょうか。
はっきりと「この方法」と決められた方も、まだ少し漠然としている方もいるかと思います。
勉強方法はひとつに限る必要はありません。
週の間はアプリですきま時間を主にねらって小さな勉強時間を積み重ねて、週末スクールに行ってまとめて勉強して、家で復習、など合わせ技は十人十色で無限です。
勉強方法とはいわば道具のようなものですので、その道具をうまく利用していきましょう。
どんな道具にも長所短所と、使う人との相性が必ず存在しますのでそれをまず見てみましょう。
ビジネス英会話教室に通って勉強する
ビジネス英語を勉強しようかなと思うきっかけは人それぞれですが、具体的に考えてみようかな、に一歩進んだきっかけが、電車やテレビなどで目にした英会話教室の広告だったと言う人は少なくありません。
そんな英会話教室でビジネス英語を勉強する際のメリット、デメリットを項目で上げて行きます。
メリット
主なメリットには以下のようなものがあるでしょう。
- 「勉強をする時間」がしっかり確保できる
- 講師やカウンセラーなど、実際の人と対面でコミュニケーションしながらリアルに英語を学べる
- 疑問点や分からないポイントなどをすぐ解決でき、そこから派生した内容も学べる
- 講師がプロの目線で自分の欠点や弱点、足りない部分を補えるように導いてくれる
- 講師、カウンセラー、クラスメイトの存在がモチベーション維持に役に立つ
- その教室で学ぶ際に最適な教材やテキストを提供してくれ、市販のもので良いテキストについての相談が出来る(原則的に出来ないスクールもあります)
- 料金体系やカリキュラムがしっかりしているので、分かりやすい
デメリット
対してデメリットにはどんなものがあるでしょうか。
- 担任制・グループ固定制の場合は、担任講師やグループメンバーとの相性が重大
- 同じく、担任制・グループ固定制の場合、仕事の都合で休む日が続くと敷居が高くなる
- 同じ講師が担当することで、発音やアクセント、言い回しなどに慣れてしまう
- グループ内の人間関係で発言を控えてしまう、いつも同じ人が多く話すなど不公平が出て来る
- 予約制の場合、予約が集中して取りにくい日時があり、足が遠のく
- 講師が毎回変わる教室では、講師の質が均一でない場合や、前回からの継続性が低く時間のロスになる場合もある
- 受講料が高額になりがちである
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アプリでビジネス英語を勉強する
さて、近年の人気が出て来たのがスマホやPC、タブレットなどにダウンロードするアプリでの学習法です。
以前は、単語帳、文法、リスニングなど、それぞれの学習項目別の対策アプリが主流で、紙媒体のテキストがそのままアプリになっただけというものも少なくありませんでしたが、最近はすべての項目について総合的に学習できるうえに、様々な便利な機能を備えた優秀なアプリが出て来ており、目が離せません。
アプリで勉強する際のメリット、デメリットについても見て行きましょう。
メリット
主だったものは以下の通りです。
- 「完全自習制」のため、自分のライフスタイルに合わせてフレキシブルに学習できる
- スマホ、PC、タブレッドと使えるデバイスがいろいろあるため、いつでもどこでも学習できる
- 重いテキストやかさばる資料を持ち歩く必要がない
- 通勤の電車の中、ちょっとした空き時間など、「すきま時間」を最大限に活用できる
- 音声をダウンロードして音楽のように聴く機能が充実、気軽にリスニング学習ができる
- 海外出張に持ち出したり、ネイティブとのオンラインミーティングの前などにさっと復習したりなど、コンテンツを検索しやすく役立つ表現をすぐに取り出せる
- 利用料が比較的安価で、他のサービスの一環で無料のアプリも少なくない
- コンテンツが更新される頻度が比較的高く、今起きているビジネスにタイムリーな英語が学べる
一方で、アプリの弱点が反映したデメリットもあります。
デメリット
- 「完全自習制」のため、学習計画から管理、モチベーションの維持まですべて自分でやることになり、一度離脱すると簡単に勉強をしなくなる
- どのデバイスでも、ネット環境が必要で、スマホの場合契約ギガに常に注意が必要
- どのデバイスでも、ネット接続状況に大きく左右される
- 英語学習に慣れていない人や英語初級者の場合、効率的な学習方法が分かりにくい、コンテンツの応用など有効活用がしにくい
- インプットは十分に出来てもアウトプットする機会が少ない
- 実際の対話が出来ないため、想定内・シナリオ通りのスピーキングの練習しか出来ない
- 理解出来ない場合や疑問点が出て来た場合も自分で解決しなければならない
オンライン教材で英語を勉強する
アプリでの英語学習と共に、近年とてもポピュラーになって来たのがオンラインを利用しての学習です。
ネット環境が整い、音声・映像共に質が向上したことにより、グローバルなオンラインミーティングも特別なことではない今、便利な学習方法のひとつと言えるでしょう。
メリット
そんなオンラインでの学習方法のメリットをまず一緒に見ていきましょう。
- 対面式で実際の会話を通して学ぶことが出来る
- 自分の都合に合う時間帯でどこからでもアクセスして勉強出来る
- その度のレッスン毎に区切られているため、自分の好きな回数を重ねることが出来る
- 自由予約制が基本的で、またレッスンの時間単位が短めなことが多く(平均25分~30分位)、ちょっとした空き時間に気軽に予約出来る
- PC、タブレットなどで学習するため、重いテキストが不要
- テキストを提供(無料)してくれるスクールが多い
- 毎回講師が変わる(グループの場合は受講仲間も)ため、いろいろなタイプの発音やアクセント、言い回しに触れることが出来る
- 1回当たりの費用が比較的安価である
デメリット
やはり、この方法ならではのデメリットも存在します。
- 自由予約制でキャンセルも簡単に出来るため、必ずレッスンを受けようという強い意志が必要
- PCやタブレット端末、必要に応じてヘッドセットやWebカメラなど機材が必要
- ネット環境が必要で、かつ接続状況に大きく左右される
- 講師(受講仲間)が毎回変わるため、緊張しやすい人はやりにくい場合もある
- 講師の質が均一ではなく、学習効果が一定とならない
- 独自のテキストや教材が提供されることが多く、無料の場合も多いが内容が決められているため自由度がない(専用テキスト以外を使う場合、別料金を請求されることもある)
本や参考書でビジネス英語を勉強する
いろいろな学習方法が出て来て、学び方が多様化する中にあって、それでも今なお一番ポピュラーな学習方法が、本や参考書、教材を使って学習することでしょう。
小さな子どもからお年寄りまで、年齢を問わずそれぞれのレベルや目的に合ったテキストが非常に多く、これまでもそして現在も出版されています。
あまりにオーソドックスなため、本・テキストは他の媒体に比べ古くさい物というイメージもありますが、なかなかどうして、最新の版はその時々の学習者のニーズや時代背景をしっかり反映した優良なものが多いことも特徴的です。
アプリやオンラインなどの内容を受けて、コラボレーションしながら新たに出版されるものも少なくなく、まだまだ大御所の地位は安泰かも知れません。
メリット
大御所のメリットを見て行きましょう
- 選択肢の幅が圧倒的にあり、必ず自分に合ったものを見つけ出せる
- 見たい時に見たい箇所を参考にして学べるため、無駄が少ない
- いつでも自分の好きな時間帯に、好きなタイミングで学習できる
- 紙媒体でしっかりと手に取りながら、目で見て繰り返し集中して学習出来る
- 書き込みや付箋、マーカーなど、自分の学習しやすいようにカスタマイズできる
- 一度購入したら、それ以外の費用はかからない
- 同じテキストを使用した人たちの口コミや学習方法紹介も多く、購入前に参考に出来る
- 目的に合わせて細かに参考書をそろえるなど、学習プランが立てやすい
デメリット
大御所にも弱点はいろいろとあります。
- 重くてかさばるため、たくさん持ち運べない
- ある程度学習を進めてみないと自分に本当に合うか合わないかがはっきりしない
- 対話形式は取れないため、スピーキングの練習は出来ない
- 音声付きテキストも多いが、一度購入した内容のままの場合も多い(ダウンロード方式で更新されていくテキストもあります)
- 最新の情報を得るためには最新の版を新たに購入しなければならない
- 完全自習制のため、モチベーションの維持は自分でしっかり行う必要がある
- スマホやタブレットなどと比べると、「すきま時間で気軽に学習」とはなかなかいかない
- 1冊ごとの価格が安価ではなく、学習項目ごとに購入すると総額が高いことも
NHK「実践ビジネス英語」でビジネス英語を勉強する
NHKラジオ第二で放送中の「実践ビジネス英語」では、世界のトレンドをいち早くとらえた実践的なフレーズを使ってグローバルビジネスに対応する力を培うことを目的にしています。
1回15分のストリーミングが月曜日から金曜日までの週5回放送されています。
そんな「実践ビジネス英語」のメリットとデメリットを見て行きましょう。
メリット
NHKが提供する歴史ある語学学習番組のメリットにはどんなものがあるでしょうか。
- 15分という短めの放送時間のため、無理なく続けられる
- 週5回毎日フレーズを聴くことが出来る
- NHKが選んだ世界のビジネストレンドを反映したフレーズを効率よく聴ける
- 再放送が平日2回、土曜日にまとめて行われるため、聴き逃してもフォローの機会がある
- 放送後1週間、ネットでストリーミングサービスを行っている
- 別売りのテキストがあり、予習・復習も出来る
- 費用が安価(テキスト代のみ)
デメリット
デメリットについても考えてみましょう。
- 15分という短さのため、実際のビジネス・シーンによっては物足りない
- 平日午前中の放送時間のため、多くの場合、勤務時間と被る
- 再放送も、平日の昼間と深夜のため、聴き逃す可能性が高め
- 主にリスニングのみで他の学習項目については自分で探す必要がある
- ビジネストレンドを反映しているものの、設定された固定場面のため応用がしにくい
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ビジネス英語勉強におすすめのサービスを一挙紹介
ここまで、ビジネス英語を独学で身に着けるための学習方法や教材などについていろいろご紹介して来ました。
どの学習方法についても、十人十色で変わる利用者のニーズに合わせて、多種多様なサービスがあります。
その中から自分にぴったり合った、ベストなものを選び出すのはなかなか難しいかも知れませんね。
先ほどご紹介した「効率的に学習するために必要なこと6つ」を参考に、まずは自分自身を整理整頓したら、そのラインに沿ったいろいろなサービスをまずは気軽に試してみることをお勧めします。
ここからは、私が良質だと思うサービスについていくつかご紹介しますので、参考にしてみてください。
ビジネス英語をオンラインで勉強するならコレ!おすすめ英会話スクール3選
近年のネット映像や音声の質の向上に伴い、スクールの数が飛躍的に増えているオンライン英語スクールは、選択肢が多いのと同時に玉石混合であることも事実。
そんな中から、お勧めのスクールをご紹介します。
DMM英会話
Bizmates
産経オンライン英会話
1) DMM英会話
「英語で○○ってなんていう?」で検索すると、DMM英語が提供しているページがトップに表示されることから、その名前になじみのある方も多いのではないでしょうか。
世界中の人たちと話せるようになる、をコンセプトに、あえて世界113か国6,500人以上の講師とのレッスンを提供しています。
つまり、英語ネイティブではない講師もたくさんいるということですが、実際のビジネスの場ではノンネイティブの相手と英語で話すということが少なくないという側面を考えれば確かに、と腑に落ちます。
世界中の講師と話すことで、実際に使われる英語を学ぶ他、世界で今起きているタイムリーなニュースやビジネス・シーンについて知ることが出来ます。
DMM英会話では、グローバルだからこそ講師の質を一定以上に保つために独自のティーチング・トレーニングメソッドを使ったトレーニングをすべての講師に課す他、細やかに設定された80の厳しいチェック項目に合格した優秀な講師のみを採用しています。
さらに、講師のプロフィール動画を公開、受講者は事前にチェックして講師を選ぶことも出来ます。
レッスン形式はマンツーマンで、学習内容はビジネスから日常会話、文法対策や旅行に必要な英語など、その時々に合わせてカスタムメイドのレッスンを受けることが出来ます。
1回のレッスン時間は25分で、どれだけ学びたいかという目的に合わせて1日のレッスン時間を組み合わせられる各種様々なプランがあります。
レッスンに際しては、多様な内容に合わせた多様なオリジナルテキストが無料で提供されたり、復習用ノートなども用意され、至れり尽くせりです。
受講者が用意しなければならないのは、Skypeの環境とヘッドセット、および希望するならWEBカメラのみという手軽さです。
1レッスンあたりの料金はプランによって変わりますが、一番安くなるプランで82円(税込)とかなりリーズナブルです。
参考: DMM英会話公式サイト
2) Bizmates
数あるオンライン英会話スクールの中でもビジネス英語に特化したスクールで、「ビジネスで成果を出すオンライン英会話」をキャッチフレーズに掲げています。
グローバルなコミュニケーションスキルこそグローバルビジネスには必要なこと、と、英語力はもちろん、異文化を理解しようとする力や理解した上でのディスカッションスキル、そして何か問題が起きた時にそれを察知・理解した上で解決に導いていく力を培うことを主軸にしています。
レベル設定は5段階。
ここまでは、あらゆる学習方法で見られるものですが、このサービスの秀逸なところは、このそれぞれのレベルをさらに5つのランクに分けていること。
つまり、受講生の実力を25段階に分けてひとり一人に最適かつその時に一番必要な内容でレッスンを行っています。
レッスン時間は1回25分間で、この時間を最大限集中して生かすことを目的としたオリジナルのテキストと独自のラーニングメソッドで受講生の期待に応えます。
講師は、ビジネス経験やビジネススキルのバックグラウンドを持つことは当然のこととして、教える能力や人柄などの人間力にも長けた人だけを採用するなど徹底しています。
使用ソフトはSkypeで、ハードはヘッドセットと、受講生が必要とする場合はWEBカメラを使います。
料金についても様々なプランがあり、一番安いもので1レッスンあたり270円です。
期間限定での料金割キャンペーンなども用意されていますので、公式サイトを参考にしてみてください。
参考: Bizmates公式サイト
3) 産経オンライン英会話
日本国内で初めてオンラインで英会話を教えたオンラインスクールの老舗です。
それだけに、日本人受講生のことをよく理解しているスクールで、レベルわけにもそのノウハウは生かされています。
レベルは5段階で初級から上級までに分けていますが、他にはあまり見なな「初中級」というレベルがあり、初級の学習内容では物足りないけれど、中級についていくには息切れがするというレベルを細やかにサポートしています。
レッスンは、25分間のマンツーマンレッスンで、独自のティーチング・メソッドに従って行われます。
テキストもオリジナルで無料で提供される他、音声をやはり無料でダウンロードして復習に役立てられるようにサービスも充実しています。
講師は、独自の厳しい基準に基づいた5段階チェック項目に合格した人だけが採用され、老舗の何恥じない上質のレッスンを提供してくれます。
使用ソフトはSkypeで、ヘッドセットとWEBカメラを使用します(カメラは受講生の希望により)。
1レッスンあたりの料金は、チケット制を取っているため、購入するチケット数や各種プランなどで異なりますが、一番安くなる方法で1レッスン158円ととてもリーズナブルです。
参考: 産経オンライン英会話公式サイト
アプリでビジネス英語を勉強するならコレ!おすすめ4選
少し前までは、アプリの英語学習教材といえば、「英単語帳」「フレーズ集」「リスニング」など、学習項目ごとに分かれた単体のものが多く、紙媒体のテキストがそのままアプリになっただけのものも数多く存在しました。
それが、ここ数年でがらっと様子が変化し、総合的に効果的に、そして効率的に学べるアプリがどんどん登場しています。
1) スタディサプリ ENGLISH「ビジネス英語コース」
様変わりしていく英語学習用アプリの中でも、群を抜いた充実ぶりで業界をけん引する「スタディサプリ ENGLISH」に、2019年7月から加わったのが「ビジネス英語コース」です。
始まって早々、すでに評判となっているビジネス英語コースは、1日1レッスンを受けると、約1年と少しで初級者レベルから上級者レベルまで到達できるプログラムになっています。
レベルは、レベル1(TOEIC400点程度)、レベル2(TOEIC600点程度)、レベル3(TOEIC730点程度)、レベル4(TOEIC860点以上)までの4つのレベルに分けられ、それぞれに「海外出張編」「新商品開発編」などのビジネス・シーンを切り取ったストーリーが与えられており、実際のビジネスの現場に居合わせているかのようなドラマ仕立てのストーリーの中で学習出来ます。
学習用のコンテンツは、ビジネスに合わせた単語やイディオムから、ディクテーションやシャドーイング、状況を与えられての瞬間発話、文法やキーフレーズチェック、リスニングなど、英語に必要な項目を全般的に学べる秀逸なアプリです。
生まれたばかりのアプリは、これからもどんどんと利用者のニーズに合わせてコンテンツが増える予定とのことで、目が離せません。
利用料は、月額制でひと月ごとに3,278円(税込)ですが、6か月パック、12か月パックなどまとめてお得になるプランや、期間限定の割引キャンペーンなど様々に展開されていますので、気になる方はぜひサイトをチェックしてみることをお勧めします。
2) スタディサプリ ENGLISH「TOEIC対策コース ベーシックプラン」
同じく、「スタディサプリ ENGLISH」から、今やこのアプリの中心的存在、主軸ともいうべきアプリをご紹介します。
「TOEIC L&R Test」対策の「神アプリ」と自ら名乗り、さらにその効果と充実ぶりを称賛する声が山のように寄せられるアプリです。
TOEICを徹底的に研究し続けてコンテンツもどんどん更新されるため、確かにTOEICを見据えた表現や内容が色濃いのですが、実はTOEIC対策だけに使うのはもったいない、汎用性が高い英語学習用の「神アプリ」です。
TOEICを離れて、英語学習用として考えた場合に秀逸なのは、「TEPPAN英単語」「パーフェクト講義」「パーフェクト講義(英文法)」というコンテンツの柱と、「ディクテーション」「シャドーイング」という学習項目です。
反射神経を使って英単語の意味を瞬時に頭の中から引き出し、英語の文章の成り立ちを頭の中に浮かべて解答するトレーニングは、スピードの速いビジネス・シーンには欠かせないものです。
さらに、カリスマ講師として名高い関正生先生の講義は、英語という言語をしっかりと楽しく教えてくれる、目からうろこが落ちるような講義で、ビジネス・シーンで英語で物を捉え考えていく時にも役にたつこと必至です。
利用料はビジネス英語コースと同じで月額制のひと月あたり3,278円(税別)ですが、やはり3か月パック、6か月パックや、期間限定のキャンペーンが設定されています。
3) Hinative Trek
1)、2)が総合的な英語学習スクールアプリ版だとしたら、こちらは、実践的なビジネス英語のフレーズを1日1題集中してしっかり学ぶという、忙しいビジネスパーソンにうってつけのアプリです。
毎日届く学習課題に対し、自習、課題を解き、英作文を解答として返信すると同時に、同じく課題の音声解答を投稿します。
すると、それに対して模範解答が文章と音声で届きますので、復習をして自分に落とし込み、その日の学習終了、という仕組みです。
シンプルながら、課題学習でインプットを行い、課題の送信と音声投稿でアウトプットを行い、さらに復習でインプットし直すというトレーニングのような学習方法を提供してくれるアプリです。
なお、課題のチェックはネイティブの講師が行い、質問がある場合にはそれにも答えてくれるなど、アプリでありながら対面式のやり取りも提供してくれます。
利用料金は、月額制で月額プランで19,600円、年額プランならひと月換算で16,333円です。
4) POLYGLOTS(ポリグロッツ)
約100万人のユーザー数を誇る英語学習用アプリです。
その主軸にあるのは「世界中の英語のニュースを使って英語学習」という柱です。
レベルは5段階、ユーザーひとり一人のニーズ、興味の方向性、学習可能時間に合わせたグローバル・ニュースのコンテンツを選んで、それぞれの学習カリキュラムを組んで送信してくれます。
そのカリキュラムに従って、英語の記事を読みながら学習を進めることで効率的に英語力を伸ばせるというコンセプトです。
好みの英語記事に従って、頻出単語を単語帳に自動登録してくれる機能や日々読んだニュースの量やスピードが記録されて蓄積される機能など、ユーザーの情報からより早くニュースを読めるように導くなどサポート体制も充実しています。
利用料金は、グローバル・ニュースを読むだけであれば無料ですが、各種利用するコンテンツの内容で変わって来ますので、興味のある方はぜひサイトをチェックしてみてください。
ビジネス英語を自宅で学ぶのにオススメな教材2選
これまでにご紹介してきたアプリやオンライン英会話スクールなども自宅で学べるお勧め教材ですが、ここでは、手に取って参考に出来る、ビジネス英語学習をサポートしてくれるテキストをいくつかご紹介したいと思います。
1) 『英文ビジネスEメール 実例・表現1200 [改訂版] 』、Z会編集部、2015
ライティングの学習方法を扱った項目でもお話しましたが、ビジネスのEメールの文面はパターンがあり、それに慣れて覚えることで、効果的にEメールライティング力を上げることができます。
このテキストは、「実例・表現」とタイトルにある通りの、実際に使われたメールの文章を分かりやすくまとめてあり優秀です。
さらに、ひとつひとつの表現だけを掲載するのではなく、メール全体としての統合性も大切にしており、行間のニュアンスや、感覚の違いから見落としてしまいがちなビジネスマナーなどにも配慮した構成になっており、ビジネスを書く、をサポートしてくれてお勧めです。
2) 『即戦力がつくビジネス英会話 改訂増補版: 基本から応用まで(CD付)』、日向清人、DHC、 2014
その名の通り、ビジネス・シーンで起こりそうなシチュエーションを細かくひとつひとつ丁寧にピックアップして、その場面で使える表現をシナリオ方式で展開しています。
そのため、ストーリーとして分かりやすく、また、使われている単語やフレーズもいたずらに難しいものではなく、実際に使われるシンプルな言い回しをしていて頭に入りやすいことが特長です。
全体を通して学習するのも良いですが、1冊でビジネス・シーンを完全網羅とはいかないため、自分の周りで起きるシチュエーションに参考になる表現を探して参考にし、トレーニングするのに向いています。
CDがついていて音声も学べますが、はっきり発音されスピードも速くないので、初級者~中級者向きと言えるでしょう。
上級者はスピードを速めて聴くのがお勧めです。
シナリオ色が濃いため分かりやすい一方で、やはりそんな風に定型には行かないのが実際の現場。
それを踏まえた上で、楽しく自習するのにはとても良いテキストです。
ビジネス英語が早く上達するために手軽にできることってある?
ここまでは、「ビジネス英語を学習する」に真正面から向き合った、むしろ地道な学習方法をご紹介してきました。
ここからは、そんな学習をサポートしてくれる方法についてお話したいとおもいます。
ビジネス英語を学べる海外ドラマ2つ
英語で映画やドラマを観ることは、即効性をもって直接的に英語力に結びつくことは残念ながらありませんが、同時に決してばかにしたものでもありません。
ビジネス英語に限らず、英語を勉強している時には、何気なく観た映画にちょうど覚えたばかりの表現が出て来て驚き、嬉しくなると同時に「ああ、こんな風に使うんだ」と納得できることがあります。
そんな風に改めて覚えたフレーズは忘れません。
たくさん観れば、そして聴けば、それだけそんな機会は増えるものです。
ここでは、ビジネス英語を扱っていますから、ビジネス・シーンを扱ったドラマがおあつらえ向きですね。
1) White Collar(ホワイトカラー)
天才詐欺師とFBI捜査官という異色のコンビが次々に起きる知的犯罪に立ち向かい解明していく、テンポの良いミステリー仕立てのドラマで大人気です。
オフィスの日常を扱ったストーリーではありませんが、起きる事件が知的犯罪のため、株取引上の不正などの取り締まりや、関係企業、ビジネスパーソンへの聴き取り調査など、ビジネス英語が満載です。
登場人物もはっきりとした物言いで比較的きれいな英語が多く使われているため、リスニング力強化も期待できます。
ストーリー展開もスピーディーで面白く、飽きずに最後まで観られる優れた作品です。
2) Silicon Valley(シリコンバレー)
タイトルを見ただけで、ビジネスじゃないはずがない、という位、アメリカのIT企業の本拠地である地名がタイトルにつけられたこのドラマは、意外や意外、コメディーです。
シリコンバレーで若者たちが起業しようと奮闘するストーリーを面白おかしく展開しますが、そこにからむIT企業とのやり取りや、ビジネス交渉などのシーンもいろいろと見られる上、少し(かなり?)どろどろとした裏の顔なども描かれ、コメディーとは言え、弱肉強食のIT業界を垣間見られる作品です。
IT用語、IT上の数字と事業上の数字を表現する際の言い回し、ビジネス用語も満載で、困難や問題にあった時にどうやって解決していくかという解決能力を問われるシーン、また「起業」についての語彙なども学ぶことが出来てお勧めの作品です。
ビジネス英語を学べる英文多読の方法とお勧め媒体6つ
映画やドラマ以上に実際のビジネス・シーンで使う英語に寄り添ってくるものが、ビジネスに関連した文章をたくさん読むことです。
興味ある分野についての英語のビジネス書を読むのもいいですが、書籍は時間軸が過去のものですし、多読を目的とするのであれば、グローバル・ニュースをお勧めします。
多読をする際には、細かいことにはこだわりすぎないで、大枠と主旨をしっかりとらえることを念頭に置いて読みます。
実際に、新聞や雑誌などでは読者がさっと読み進めることを前提として、持って回った言い回しや難解すぎる表現・単語は使われていません。
それだけに、ここで使われる英単語はビジネス・シーンではよく使われるものと考えることが出来ます。
出来るだけたくさん読んで、文脈から意味を取るなどを繰り返して、身体で覚えるように学習すると効果的です。
英字新聞や雑誌は、ニュースの新鮮さは少し落ちますが、実際に手に取って紙媒体で見ることで覚えやすいという利点があり、英語初級者から中級者にお勧めです。
一方で、刻一刻と変わるグローバル・ニュースをヘッドラインとサマリーを中心にどんどん読んでいくという方法も、上級者には向いているかも知れませんね。
以下の媒体はそれぞれ内容の安定度からお勧めです。
- Financial Times
- Japan Times(英字新聞)
- CNN News
- BBC World News
- The Wall Street Journal
- The Washington Post
まとめ
ビジネス英語を独学で勉強するための学習方法について、ひと通りご紹介してきました。
英語を勉強したい、というある程度漠然とした思いから、「ビジネス英語を勉強したい」という強い思いが生まれたのは、きっとかなえたい目標があるからではないでしょうか。
グローバルビジネス・シーンで活躍したいという夢から、英文のEメールを送れるようになりたいという思いまで、人それぞれ様々ですが、自分の力で何かを作り出したいという思いは同じです。
この記事が、そんな風に前を向いて英語学習の道を進んでいく皆さんの参考になれたならとても嬉しいです。