ネイティブには通じない和製英語18個〜ビジネス編〜

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和製英語を使う女性

ノートパソコン、ホッチキス、コンセント・・・これらは英語に見えても「和製」英語、ネイティブには通じません(英語ではLaptop computer、stapler、socketになります)。

ちなみにコンセントと言えば、アメリカのオフィスでは「同意、承認」(consent)のこと。和製英語は通じないだけでなく、大きな誤解を生んでしまうリスクも!

今回はそんな「これは絶対通じそうだ」と誰もが思いがちな、ビジネスシーンに登場する「和製英語」をご紹介します。

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<目次>

人物に関する和製英語

1. サラリーマン

これは割と有名な例だと思いますが、サラリーマンというのは日本固有の呼び方です。

英語ならoffice workerが一般的。「企業に飼いならされている人」といった揶揄的な表現ならcompany manでしょう。

2. アルバイト

パートタイムで働く人という意味なら文字通りpart-time workerで良いですし、派遣社員という意味ならtemporary workerと言います。

3. フリー

会社組織に属さない人を「フリー」と言いますが、正しい英語では短縮せずに「フリーランス」(freelance)と言いましょう。

「フリーのライター」なら”freelance writer”です。

4. ベテラン

アメリカでVeteranと言えば、退役軍人のことを指します。

オフィスで「あの人はベテランだから」といえば周りに「そうなの?」と聞き返されてしまいそうですね。

業務に習熟した人、という意味ならexpertの方が自然です。

5. ワンマン

ワンマン経営者というと日本では力強い、強権的なといった意味ですが、英語できちんと言おうとするとdictator-likeや、authoritarianといった単語になります。

英語ネイティブにとってワンマン(One-man)と言えば、日本語でいう「ワンマンバス」のように、係員が一人だけ、というような場合に使うフレーズです。

ちなみにこれと似たようなフレーズでいうと、我が道を行くといった意味で使う「ゴーイングマイウェイ」も、ネイティブは使いません。

業務に関する和製英語

6. 「〜アップ」にご注意!

和製英語で多いのが、この「〜アップ」という言葉。思いつくところを並べてみましょう。
スピードアップ→ speed upとも言いますが、accelerateやfasterの方が一般的
キャリアアップ→ advance one’s career、career enhancement
イメージアップ→ improve one’s image
バージョンアップ→ update、upgrade

他にもきっとまだあるでしょう。「〜アップ」と安易に口にする前に、一拍置いて考えてみるのが良いかと。

7. サイン

signというのは「署名する」という動詞か「看板」を指し、名詞で署名と言いたい場合はsignatureになります。

ちなみに有名人のサイン、といった意味で使う場合はautographです。

8. コストダウン

「〜ダウン」も「〜アップ」と同様に気をつけるべき和製英語です。

ここで見る「コストダウン」本来ならばcutting costと表現されるべきです。

9. コストパフォーマンス

これも「コスパ」などと短縮されて使われていますが、和製英語に近いでしょう。

cost-performanceと言われることもありますが、一般的にはcost effectivenessという方が自然だと思います。

10. アポ

これは略さずに「アポイントメント」(appointment)というのが正解。

11. ヒアリング

英語でhearingというと裁判所の審理や公聴会といった法律、政治分野での使い方が一般的です。

聞き取り調査、というような意味で使う場合は素直にmeeting with customers to obtain information(顧客から情報を得るために会う)という方が良いでしょう。

12. ボリュームゾーン

マーケティング用語で一番売上げの高い顧客層を指す言葉ですが、そのままvolume zoneと言ってもネイティブにとっては意味不明です。

premium market segment、またはlargest customer segmentというのが一般的です。

13. クレーム

そのままclaimというと「主張、申し立て、申請」というような意味になってしまい、日本語で意味するところの「苦情」からは少し遠のいてしまいます。

苦情を指すならcomplaintsを使いましょう。

 

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製品・商品に関する和製英語

14. サービス

え?サービスは間違えようがないじゃない?と思いがちですが、ここにも落とし穴が。

会社の提供する製品としてのサービスならそのまま使ってOKですが、「この値段、サービスしてよ」(値引き)、「お買い上げになるとサービスでついてきます」(無料品)、「サービスがよい」(おもてなし)といった意味で使おうと思うと通じません。

最初から順番に本来の英語に直すと:
Could you give me some “discount” from this price?
When you buy it, you can get this for “free”.
Their “hospitality” is good.

となります。

15. フリーダイヤル

無料ダイヤルのことね、と思ってしまいますが、英語圏ではtoll-free numberと言います。

16. ホームページ

これもつい口にしてしまいがちですが、web siteというのが一般的です。Home pageと言うと、あるサイトのメインページを指し、日本語で言う「ホームページ」よりは意味が狭まります。

17. マイナスイメージ

「マイナス」というのも日本人がよく使ってしまいがちな和製英語の一つですが、「悪い」という意味でminusという単語を使うことはあまりなく、negativeがそれに当たります。従って「マイナスイメージ」はnegative imageになります。

18. マスコミ

mass communicationから派生した和製英語ですが、英語圏ではmass mediaというのが一般的かと思います。

終わりに

和製英語が定着して英語圏に逆輸入される場合もありますが、それはきわめて稀な例。

これはカタカナだから大丈夫だろうと口にして、会話の相手の顔に「??」が浮かんだら、こういいたいんだけど、何て言うの?と別の言い方で聞き直してみましょう。

間違いが笑い話ではすまないことに発展しないよう、ご注意を!

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