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海外で子育てするのは大変ですが、実際に海外で子育てをしていると、それを補ってあまりあるメリットも、やはりたくさんあります。今回は、私自身が気付いたそうしたメリットをいくつかご紹介したいと思います。
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<目次>
外国語を習得するのが早い
これはもう、言わずもがなですね。特に英語以外の言語だと、暮らし始めてから半年〜一年程は土地の言葉に慣れ、話せるようになるのにかかりますが、話せるようになってくるとグンと世界が広がります。
巷で言われている通り子供の方が語学の習得にかかる時間は短く、学校で話しだすのにも、子供によってはさほど時間もかかりません。イタリア在住の我が家ですと、子供達が学校で「文章」を話し始めるまでには1年ほどかかりました。が、それ以降のイタリア語能力は完全に大人を抜き去って、ほぼ同年代のネイティブレベルです。
そしてやはり「耳から学ぶ」おかげか、発音がとてもきれいです。大人になってから学び始めると、こうは行かないな・・・と、彼らの話すイタリア語を聞いていて思うことしばしば。そして一度ここまで覚えたら、帰国して喋らない期間があったとしても、きっかけがあればまた話せるようになるのではないかと思います。
多様な文化・人種への寛容性が育まれる
これもまた当然な話ではあるのですが、外国にいれば「日本(人)とは違う」言葉、外見を持つ人たち、食事、習慣、マナーなどに触れます。年齢によってレベルは変わるでしょうが、彼らなりにこうした文化や人種の違いについて考え、慣れ親しんだ文化以外の習慣を受け入れようと試行錯誤するのは大人と同じ。
そしてその過程でなぜ違いがあるのか、文化の違う人と接する時に不快な思いをしない・させないためには自分がどう振る舞えば良いのかを子供なりに学ぶようです。
特に海外に住んでいると、私たち自身がその国での外国人であり、マイノリティです。言葉や習慣に慣れないうちは辛い思いをする場面もあり、そうした経験から異文化の中での振る舞い方や接し方をつかみ取り、「異文化コミュニケーション」とも言うべき力を育むように見えます。
自主性を育むことができる
家族で海外に住んでみて初めて気がついたことなのですが、家の外に一歩出れば実は子供の方が親より頼りになる場合が多い。言葉や文化を勉強した経験のある英語圏ならまだしも、それ以外の国になると親に言葉のアドバンテージもありません。
我が家のことで言えば、お店に買物に行く時など最近では子供に「これなんて言うんだっけ?」と聞くことは頻繁にあります。また、学校生活の中で年中行事について学んだり聞いたりすることが多いので、祝日や文化・習慣についても子供の方が良く知っています。
子供の側もこの点は承知していて、「あ、ママとパパは分かんないな」と思えば教えてくれたり、率先して行動を起こしたりしています。親の頼りなさをテコに、自主性をどんどんつけているのです。(親として誇れることかは分かりませんが・・・)
家の中や、健康・生活に関わることでは親がしっかり子供を支えているので、子供なりに「親に甘え、頼るところ」「自分が親を助けるところ」を無意識ながら区別している様子。おそらく同年齢であれば、海外で生活している子供の方が、自主性として伸びる部分ではないでしょうか。
終わりに
海外での子育ては、言葉を始め、医療の問題や子育てサポート獲得など、大変なことはあげ始めればキリがありません。しかし、ここにあげたようなメリットもたくさんあり、特に壁を越えた子供の成長を目にしたときの喜びは、海外であるからこそかもしれません。
最近では短期間の親子留学も注目されています。短期間でも海外での生活が子供に与える影響は大きいと思いますので、検討中の方には今回の記事が参考になれば嬉しいです。