【第10回】名詞の複数形・不規則変化・不可算名詞をおさらいしよう!

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ここまでの文法解説の例文の中にも、すでに名詞の複数形は登場してきました。「複数形にはsをつけるだけだし、簡単!」と思いきや、難関大学の受験生などもミスを連発してしまうほど、名詞は奥が深いのです!今回は名詞について、詳しくご説明したいと思います。

 

<目次>

名詞は大きく分けて2種類ある

名詞は、大きく分けて2種類あります。数えられる名詞(可算名詞)数えられない名詞(不加算名詞)です。

数えられる名詞はイメージが付きやすいと思いますが、数えられない名詞の方は少し説明が必要かと思います。例えば個人名や地名は、複数あるものではないので数えられない名詞です。また、液体も数えられません。水を1個、2個と数えることはできませんよね。さらには抽象的な概念も数えられない名詞です。love「愛」などが、抽象的な概念にあたります。

数えられない名詞は、複数形にすることができないので注意です。

数えられる名詞を複数形にする

複数形の基本のつくり方

数えられる名詞を複数形にする時は、名詞にsやesをつけるのが基本です。複数形のつくり方は、以下の一覧表をご覧ください。

もとの形 つけ方
語尾の発音がス・ズ・シュ・ヂュ・チュ・ジュ
( s, z, ʃ, ʒ, tʃ, dʒ )
esをつける bus→buses
dish→dishes
語尾が子音字+o esをつける tomato→tomatoes
語尾が子音字+y yをiに変えてesをつける country→countries
語尾がfやfeで終わる fやfeをvに変えてesをつける knife→knives
leaf→leaves
その他のほとんどの名詞 sをつける dog→dogs

複数形の不規則変化

名詞を複数形にする際に、上記の基本の形に当てはまらない不規則変化というものがあります。不規則変化をする名詞は覚えるしかありません。代表的なものを下記に並べておきますので、暗記しましょう!

  • man「男の人」→men「男の人たち」
  • woman「女の人」→women「女の人たち」
  • tooth「歯(一本)」→teeth「歯(複数)」
  • foot「足(一本)」→feet「足(複数)」
  • child「子ども」→children「子どもたち」

また、単数形と複数形が同じ形の名詞もあります。

fish「魚」/ deer「鹿」/ sheep「羊」

単数複数が同形の名詞は、動物や魚など群れで動くものに多いです。また、Japanese「日本人」などの国民を表す言葉も単数複数同形です。

数えられない名詞を数えるには?

「waterなどの不可算名詞は、1個、2個と数えられない」と先ほどご説明しました。しかし、水を1杯、2杯と数えたい時もありますよね。そういう時はどうすれば良いのか、数えられない名詞を一定の分量で数える場合に使える語を以下に並べます。

  • a glass of~「一杯の~」(冷たい飲み物)
  • a cup of~「一杯の~」(温かい飲み物)
  • a bottle of~「一本の~」(ボトルで数える物)
  • a sheet of~「一枚の~」
  • a spoonful of~「スプーン一杯の」

【例文】
I drank a glass of water.
「私は水を一杯飲んだ」

複数にする場合は、単位を表す単語を複数形にしましょう。

I drank two glasses of water.
「私は水を二杯飲んだ」

「たくさん」はmanyとmuchのどちらを使う?

上記で名詞の数を示す方法をご説明してきましたが、「たくさん」と言いたい場合はどうすれば良いでしょうか?

「たくさん」を示す形容詞は、代表的なものにmanymuchがあります。どちらも「たくさん」という意味ですが、どのように使い分けるか説明できますでしょうか?ここはかなり重要なところですので、違いを確認してみましょう!

  • many…数えられる名詞につく
  • much…数えられない名詞につく

【例文】
I have many books.
「私はたくさんの本を持っています」

She has much money.
「彼女はたくさんのお金を持っています」
※moneyは数えられない名詞

manyは「数的にたくさん」、muchは「量的にたくさん」という違いがあります。しっかり覚えておきましょう!

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まとめ

名詞はかなりパターンが多く、覚えることの多い文法事項です。単語を覚えていく時に、「可算名詞なのか不可算名詞なのか」も一緒に覚えていくと良いと思います。まずはよく使う単語だけでもOKなので、少しずつ名詞のパターンを覚えてみてくださいね!

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