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現在完了は考え方が難しいため、苦手意識を持ってしまう人が多い単元です。しかし根本的な意味さえ理解してしまえば、現在完了の3パターンはすべて「そういうことだったのか!」と腑に落ちるはず。きっとあなたも誰かに説明したくなると思いますよ!今回は、現在完了について詳しくご説明していきます!
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<目次>
そもそも現在完了とは?
現在完了は、have / has+過去分詞でつくり、継続・経験・完了結果の3つの意味を表す文法事項です。3つ意味があると思うと難しく感じるかもしれませんが、すべて過去から始まったことが現在までつながりをもっていることを表していると考えましょう。
過去形は過去の1点を表します。現在形は現在の1点を表します。現在完了は過去~現在の間を表すことができるということです。
現在完了の根本的な意味をご説明したところで、現在完了の3用法をそれぞれ確認していきましょう!
現在完了の3用法
継続用法
継続用法は「(ずっと)~している」と訳し、過去に始まった動作が今も継続していることを表します。
【例文】
I have lived in Tokyo for three years.
「私は3年間ずっと東京に住んでいます」
She has been a member of our club since 2015.
「彼女は2015年からずっと私たちのクラブのメンバーです」
継続用法と一緒に使われる単語も覚えておきましょう!
since ~「~以来」
for ~「~の間」
How long ~?「どれくらいの間~?」
これらの語がでてきたら、継続用法だとすぐにわかりますよね!
経験用法
経験用法では「(今までに)~したことがある」と訳し、現在までの経験を表します。
【例文】
I have read the book twice.
「私はその本を2回読んだことがある」
She has never played tennis.
「彼女は今までに1回もテニスをしたことがない」
経験用法と一緒に使われる単語は以下のものです。
- before「以前に」
- once「1回」
- twice「2回」
- ~ times「~回」※3回以上の場合に使います
- never「1回もない」※notよりも強い否定
- ever「今までに」※疑問文で使います
疑問文のつくり方については後で詳しくご説明しますが、経験用法で疑問文を創る場合はever「今までに」がセットで使われることがほとんどです。
【例文】
Have you ever watched this movie?
「あなたは今までにこの映画を見たことがありますか?」
また、経験用法で絶対に覚えておいていただきたいのが、「行ったことがある」という表現です。「行ったことがある」と言いたい場合は、have been to~を使うことに注意しましょう。
I have been to Canada three times.
「私はカナダに3回行ったことがある」
have gone to~としてしまうと「~へ行ってしまった」という意味になってしまい、次にご説明する完了結果用法の文になってしまいます。
完了結果用法
完了結果用法では「~したところだ」「~してしまった」と訳し、過去から始まっていた動作が現時点で終了していることによって生じた結果が、現在まで続いていることを表します。
完了結果用法は過去形の訳し方と似ているため、最も混乱する人が多い部分です。例文をご紹介しつつ、考え方をさらに詳しくご説明していきたいと思います!
【例文】
She has gone to Italy.
「彼女はイタリアに行ってしまった」
「彼女がイタリアに行った」という事実を示すだけならば過去形でOKなのですが、現在完了の形にすることによって「彼女はイタリアに行ってしまったので、今はここにいません」 という意味まで含むことができるのです。既に終わっている動作が現在にまで影響しているという「結果」の意味を表しているのです。
【例文】
I have lost my watch.
「私は時計をなくしてしまった」
こちらも同様に「時計をなくしてしまったから、今は時計を持っていません」という意味を含んでいるということですね。
【例文】
He has already had lunch.
「彼はすでに昼食を食べてしまった」
こちらはすでに完了した動作によって、「今は昼食を終えた後である」という現在の状態を表しています。
現在完了はあくまで「現在」について話す文法事項 ですので、どの用法でも「今、どうなのか」を表していると考えましょう!
完了用法と一緒に使われる単語は、以下のものがあります。
- just「たった今」
- already「もう・すでに」
- yet「もう(疑問文)/まだ(否定文)」
yetの使い方は疑問文と否定文で異なります。疑問文と否定文は次の項目で詳しく説明しますが、例文だけご紹介しておきます。
【例文】
Has he returned yet?
「彼はもう戻ってきましたか?」
He has not returned yet.
「彼はまだ戻ってきていません」
現在完了の否定・疑問文
現在完了の否定文は、have / hasにnotをつけてつくります。また、have notはhaven’tに、has notはhasn’tに省略することも可能です。
【例文】
I haven’t finished my homework yet.
「私はまだ宿題を終えていません」
疑問文をつくる場合は、HaveやHasを文頭に持ってくるだけでOKです。また、疑問詞を付けた文もつくることができます。
【例文】
Have you finished your homework yet?
「あなたはもう宿題を終えましたか?」
How many times have you been to Tokyo Disney Land?
「あなたは東京ディズニーランドに何回行ったことがありますか?」
HaveやHasから始まる疑問文にこたえる場合は、以下のようになります。
【例文】
Have you finished your homework yet?
―Yes, I have.
―No, I haven’t.
当然ながら主語が3人称単数であれば、hasでこたえるようにしましょう。
最後に現在完了を使う場合の追加の注意点を1つご紹介しておきます。現在完了はあくまでも「現在」を表す文ですので、過去の1点を表すようなyesterday「昨日」やWhen「いつ」を一緒に使うことはできません。
【例文】
×She has gone to Tokyo yesterday.
○She went to Tokyo yesterday.
→「昨日」と言いたい場合は過去形に直しましょう。
○She has gone to Tokyo.
→「今はいないんだ」と言いたい場合は、yesterdayは使いません。
ただし、sinceのうしろにyesterdayを使うことは可能です。
【例文】
She has been sick since yesterday
.
「彼女は昨日からずっと病気です」
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まとめ
現在完了は過去の1点から現在までの間のことを表すことができる文法事項だという理解があれば、3つの訳し方も納得できるのではないでしょうか。知識を定着させるのに1番良いのは、人に説明することです。1度自分で整理した上で、ここに書いてあることを誰かに教えてあげましょう!
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