【第16回】英語の分詞は名詞の気持ちになれば理解しやすい

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すでに受動態や現在完了で扱ってきた過去分詞が、また違った形で登場するこの項目。しかし、パターンは少ないのでそれほど複雑ではありません!分詞を攻略するカギは、「分詞で修飾される名詞の気持ちになること」です!それは一体どういうことなのか?詳しくご説明していきます。

 

<目次>

分詞のつくり方

分詞には現在分詞過去分詞があり、どちらも動詞が変化したものです。

現在分詞は動詞にingを付けた形で、すでに進行形で使ったことがありますよね。分詞として使う場合は「~している」と訳します。進行形はbe動詞+現在分詞でしたが、今回は現在分詞単体で使います。

過去分詞は動詞の過去形と同じ、もしくは不規則変化をした形です。すでに受動態や現在完了で使ってきました。分詞として使う場合は「~された」と訳します。

それでは、分詞の使い方を見ていきましょう!

分詞を使った文のつくり方

分詞は名詞を詳しく説明する形容詞的用法で使うことができます。名詞の前や後ろに現在分詞・過去分詞を置いて、その名詞を修飾することができるのです。

現在分詞

動詞のing形で「~している」の意味を表す現在分詞は、以下のように使います。

【例文】
a sleeping baby
「眠っている赤ちゃん」

a falling star
「流れ星(落ちている星)」

名詞の前に分詞を置くのが基本ですが、うしろに分詞に関する補足説明がつく場合は、名詞の後ろに分詞を置きましょう

【例文】
a baby sleeping in the bed
「ベッドで眠っている赤ちゃん」

a girl talking to the teacher
「先生に話しかけている少女」

文章の中で使うと、以下のような形になります。

【例文】
The girl talking to the teacher looked happy.
「先生と話している少女は幸せそうに見えた」

I know that running man.
「私はあの走っている男の人を知っています」

過去分詞

動詞の過去分詞形で「~された」という意味を表します。使い方は現在分詞と同じです。

【例文】
the broken window
「壊れた窓(壊された窓)」

a boiled egg
「ゆで卵(ゆでられた卵)」

the window broken by him
「彼によって壊された窓」

cars parked near the tree
「木の近くに駐車された車」

文章の中で使うと、以下のような形になります。

【例文】
That is the window broken by him.
「あれが彼によって壊された窓です」

I ate a boiled egg.
「私はゆで卵を食べました」

分詞のパターンはこれだけなので、他の文法と比較して覚えやすいのではないでしょうか。ただ、「分詞の位置」と「現在分詞と過去分詞のどちらを使うか」には注意しなければなりません。

現在分詞と過去分詞の使い分けは、修飾される名詞が「~している」のか「~された」のかを考えればOKです。名詞の気持ちになって、どちらを使うべきか考えてみてくださいね!

例えばa boiled egg「ゆで卵」の場合、egg「卵」は何かを「ゆでている」わけではなく、「ゆでられた」わけですよね。「~された」と訳す場合は過去分詞を使うという具合です。

注意すべき分詞

現在分詞と過去分詞を使い分ける時に、注意しなければいけないのが「~させる」という意味を持つ動詞です。気を付けるべき語をご紹介しますので、例文とともに確認してみましょう!

surprise「驚かせる」

  • surprising「驚かせている」→「驚くような」
  • surprised「驚かされた」→「驚いた」

【例文】
a surprising story
「驚くような話」

a surprised man
「驚いている男性」

基本的にはsurprisingは物事を、surprisedは人を修飾することが多いです。

excite「わくわくさせる」

  • exciting「わくわくさせている」→「わくわくさせるような」
  • excited「わくわくさせられた」→「わくわくした」

【例文】
an exciting game
「わくわくする試合」

an excited woman
「わくわくしている女性」

こちらもsurpriseと同様、excitingは物事を、excitedは人を修飾することが多いです。

interest「興味をもたせる」

  • interesting「興味をもたせている」→「おもしろい」
  • interested「興味をもたせられた→「興味をもった」

【例文】
an interesting story
「おもしろい話」

the man interested in the story
「その話に興味をもっている男性」

こちらも前述の2つと同様、interestingは物事を、interestedは人を修飾することが多いです。

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まとめ

分詞で重要なのは「置く位置と「使い分けです。「~している」のか「~された」のか、名詞を基準にして考えましょう!分詞は英文や会話でも頻出する文法事項ですので、絶対にマスターしておきましょう!

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