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ハリウッドやイギリスの映画は生きた英語を学びたい人には格好の教材です。とはいえ、学びを最大限にしようと思うと、いくつか見方にはコツがあります。また、映画選びも重要。
今回は映画で英語を学びたい!という人のための簡単なコツとおススメの映画をご紹介します。
EIKARAは「あなたの英語学習の手助けになりますように」という願いが込められた総合英語ポータルサイトです。重要英文法(「やり直し中学英語文法」)の解説から、TOEIC対策、留学情報まで、英語に関する幅広い情報を日々発信しています。編集長を務めるのは自身も留学経験のある松原哲平。読者の皆さんの役に立つ情報を発信できるよう監修を務めています。詳しくはEIKARA会社概要/監修者情報をご覧ください。
<目次>
映画を見る前に・・・基本ルール
今回は映画館でなく、自宅で、DVDで映画を見ながら学習する、というのを想定しています。
必ず数回は見ましょう
一度だけ見て「理解できた!明日から早速使おう!」というレベルまで到達できる人は、当然ながらいません(そういう人はそもそも映画を学習教材にする必要がないですね)。
ですから続けてでなくても構いませんが、数回は必ず見ましょう。私のおススメは3回です:
1回目→日本語字幕で、普通に見ます。あらすじや人間関係を頭に入れます。
2回目→英語字幕で見ましょう。字幕がありますからシャドーイング(口まね)もやりやすいと思います。
3回目→字幕なしで鑑賞します。字幕なしでシャドーイングができれば完璧!
基本的にお勧めのジャンル
言わずもがなですが、子供向けの映画やアニメーションだと難しい単語はあまり出てきません。喋り方もゆっくりですし、アニメーションなら声優の滑舌も良く、セリフが聞き取りやすいという特徴があります。
また登場人物の少ない映画もおススメです。ただし、これは演じる俳優の滑舌の良さにも大きく左右されますが・・
避けた方がいいジャンルもあります
法廷劇や医療もの、戦争ものなど、専門用語が頻出する映画は分かりにくいですし、ボキャブラリーも偏りがちで、一般的に見れば英語の学習には向いていないと思います。
またコメディー映画でもスラングが多すぎると何を言っているのか分かりませんし、イギリスの田舎やアメリカ南部を舞台にした映画だとアクセントが強すぎて、これまた何を言っているか分かりません。これらも避けた方が良いでしょう。
英語学習にオススメの映画10本
筆者の好みが色濃く出てしまってますが、英語学習にオススメの映画を英語がわかりやすいものから順にご紹介します!
1. E.T. (1982)
“E.T. go home”で知る人も多い本作は、子供向けの、子供が主役の映画です。さらに、子供がエイリアンに英語を教えると言うくだりもあり、話される英語はとても分かりやすいと思います。
2. メリー・ポピンズ (1964)
主役のジュリー・アンドリュースはとても聞き取りやすい英語を話すことで有名です。「サウンド・オブ・ミュージック」も良いですが、私はディズニー映画のこちらがおススメ。歌もなじみがあり、歌詞も聞き取りやすいです。
3. Mr.インクレディブル (2004)
数あるピクサーの映画の中でも、大人も楽しめる皮肉の利いた映画がこちら。オフィスの会話や、ファッション用語もチラチラ出てきます。夫婦、同僚、親と小さい子供、親とティーンエイジャーの会話も参考になります。
4. ルーム (2015)
誘拐され、5年以上 監禁生活を送る女性とその子供が救われ、社会に戻るこの話は、感動作ではありますが誰にでもお薦めする映画ではありません。
ただ登場人物が少なく、特に映画の前半は母親と5才の子供の会話のみで成り立っていますので、英語という観点から言うと理解しやすいと思います。
5. スタンド・バイ・ミー (1986)
4人の子供達の会話を中心に進んで行く物語は適度にくだけた表現も混じり、ロー・ティーンの日常会話を学ぶのには良いと思います。ナレーション(大人になった主人公の一人)が語る大人の英語と聞き比べても面白いかもしれません。
6. バック・トゥ・ザ・フューチャー (1985)
こちらは高校生の喋る英語が中心で、速度も大分早くなります。ただし、過去にタイムトラベルするという話なので、現代で使うようなスラングはあまり出て来ず、わかりやすい英語が話されていると思います。
7. her/世界でひとつの彼女 (2013)
人間が人工知能を持ったコンピューターOSシステムと恋をするという変わった設定で、映画のほとんどが主人公とOSシステムの会話で占められます。
当然ながらシステムは音声のみの出演なので、視覚に頼ることなく彼女の考えやキャラクターが分かるようにセリフなども配慮されていて、英語もとても聞き取りやすいです。
8. ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い (2009)
コメディーは早口でスラングが多く、文化に対する理解度が高くないと笑えないというハードルがありますが、「映像的に見て笑える」という部分も多いのが特徴。
この作品では低俗(!)なスラングも登場する一方、日常会話に出て来る言い回しが多く、何を置いても面白い!のでおススメです。
9. 英国王のスピーチ (2010)
映画の内容が吃音で悩む人に人前でのスピーチを教えるというものなので、そもそもの発音の仕方や、喋るときの注意点なども出て来て学ぶ所も多いです。
ただし、話されるのはイギリス英語なので、なじみのない人は注意が必要です。
10. オデッセイ (2015)
火星に一人で残されてしまった宇宙飛行士の話なので、モノローグ(独白)のシーンが多い映画です。ただし科学用語が多く、地球側のシーンになると登場人物も多いですし、主役マット・デイモンの語り口も人によっては分かりにくいかもしれませんので、上級編と言えるでしょう。
終わりに
勉強のためだからといって、ここにご紹介した映画を好きでもないのに無理に見る必要はありません。少々取っ付きにくそうな映画であっても、ストーリや出演者、監督を好きで、何度繰り返し見ても気にならない映画を選ぶことの方が大切です。
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