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<目次>
almostの意味や発音・アクセント
almostの意味
almostは、「ほとんど」「だいたい」「~に限りなく近い」という、「あと少しで完全な状態に至る段階」であることを表す副詞です。副詞ですので、名詞を修飾することはなく、動詞や形容詞(形容詞としてのallやeveryなどを含む)、他の副詞を修飾します。
便利でよく使われる言葉であると同時に、日本の英語学習者が間違った使い方をしてしまう単語の上位に来る言葉でもあります。色々な意味を持ちますが、この「あと少しで完全な状態に至る段階」というイメージをしっかり持っておくことがとても重要なポイントです。
ほとんど、だいたい
ものごとが、完全な状態に至ったり100%満たされた時点から少し差し引いた状態を、「ほとんど完全」「ほぼ達成」という意味で表します。90~99%の状態、と考えておくと良いでしょう。
~に限りなく近い
前述の「ほぼ完全」と同じイメージですが、あるものや状態と完全に一致するわけではないけれどかなり似ている、という状態を「だいたい」「~みたいなもの」「~と言っていい」という意味で表現する時にも使われます。
~しそうになる、~しかける
動詞、通常は過去形の動詞の前に置いて、「あやうく~するところだった」「~しそうになった」と、ある行動をしかけてその手前で中断する、というシーンを言い表す表現になります。
惜しい、あと少し
あと少しの所で達成しなかった、何かが得られなかった、のような「惜しい」「あとちょっとだったのに」という残念な場面でも使われます。
almostの発音・アクセント
発音はオォルモストゥ、というイメージです。最初のオォでしっかり喉を開いて喉の奥から空気を押し出し、ルの部分は母音のウを発音してしまわないよう、舌を上の前歯の裏に着けてオォの音を止めるイメージでlの音を一瞬差し込み、モストゥとつなげます。最後のtも母音のオを発音しないよう注意します。アクセントは最初のオォの部分に強く置きます。
almostを使う時の具体的なシーンや含まれるニュアンス
ほとんど、だいたい
ほぼ100%の状態、状況
完全な状態100%とした時に、それを完全には満たさないけれどかなり近い状態にあることを表します。almost perfect「ほぼ完ぺき」、almost round「ほぼ円形」、almost completely「ほとんど完全に」、のようなイメージです。しばしば、「全体」「すべて」など割合や頻度を表すall、every、alwaysのような語の前に置き、almost all「ほとんどすべて」、almost every day「ほとんど毎日」、almost always「ほぼいつも」のように、「ほとんど」「だいたい」という状態や状況を表します。完全否定のneverの前に置くと、almost never「ほとんど~しない」と頻度として0に近い状態を表します。
終了間際、達成間近
ものごとにゴールや終わりがある場合、そこに至るまでの達成状況を表し、ほとんどゴールに近づいてきている状態をalmostで表します。I’m almost there.「もうすぐそこに着くよ」と目的地のかなり近くに来ている状況や、I’m almost done/finished.「もうほとんどお終いだよ」と仕事など作業がもうすぐ仕上がることを意味するような場合によく使われます。Are you done yet?「もう終わった?」に対する返事としてAlmost.「ほとんどね」と答えることもできます。
~に限りなく似ている、~と言っても良い
ものの状態を説明する時に、他のあるよく似たものや似た状態を比較として使い、それに「ほぼ一致する」という言い方でalmostを使います。透明に近いけれどほんの少しだけ濁りがあるような状態のものをalmost clear「ほとんど透明」のように言い表したり、人の性格や行動の性質をalmost rude「失礼と言ってもいい」のように、まさにそうとは言わないけれどほとんどそうだ、という表し方をします。almost the same as ~「~とほぼ同じ」という表現もよく使われます。
また、しばしばlike「~のような」と組み合わせて、almost like chocolate「ほとんどチョコレートみたいな」のようにものの状態を分かりやすい例えを挙げて詳しく説明する場合にも便利です。almostは基本的に名詞を修飾しないので、almost chocolate「ほとんどチョコレート」は文法的には正しくなく、almost like chocolate「ほとんどチョコレートのような」とすべきですが、話し言葉ではよくlikeを入れずにalmost chocolateのような表現をすることがあります。イメージとしては、「チョコレート」という完全体には何かが足りないけれど、その状態に近いもの、というニュアンスです。友だち同士の会話ではジョークのように使っても良い表現ですが、正しい英語ではないことは頭に入れておきましょう。
~しそうになる、あと少しで~する
~するところだった、~しそうになった
過去形の動詞の前にalmostを置いて、行動や出来事について「~しそうだったけどしなかった」「あやうく~するところだった」という状況を表します。
I almost missed the train.「電車に乗り遅れそうだった」、I almost forgot it was her birthday.「彼女の誕生日を忘れるところだった」、のように、危うかったけれど悪い状況は免れた、というシチュエーションでよく使われます。
あと少しで~する、~しそうになる
現在形で使うと、「~しそうなほどの気持ちだけど行動には移さない」「~しそうになるけど結局はしない」というニュアンスになります。I almost want to quit my job.「本当に仕事を辞めてしまいたくなりそうだ」、I almost hate my brother sometimes, but I still love him.「時々弟を嫌いそうになるけど、やっぱり好きなんだ」という、ある気持ちに至る直前の所で思いとどまったり、やっぱりそうではないと気づくような場合に使われる表現です。
惜しい
前述の「あやうく~するところだった」と悪い状況を回避するのとは逆で、「あと少しで得られるはずだった、でも得られなかった」成功や達成を惜しむシチュエーションでもalmostを使います。I almost had it.「あと少しで手に入ったのに」、He almost won.「彼は惜しくも勝てなかった」と、かなり近いところまで頑張ったけれどあと一歩だった、というシチュエーションで使われます。
almostに関してよくある勘違い
almostは「ほとんど」という訳で紹介されることが多く、この「ほとんど」というあいまいで便利な日本語の意味だけをイメージして使ってしまうと、間違いが起こりやすくなります。
よくある間違いのトップが、”almost Japanese”に代表されるalmost+名詞という根本的な文法の間違い、あるいはalmost+形容詞の「不完全」を意味する表現のとらえ方の勘違いです。
「日本ではほとんどの人は米を毎日食べます」という文を、
Almost people eat rice every day in Japan.
と訳してしまうことは、英語ビギナーだけでなく、中級・上級の人にもよく見られる間違いです。最初のほうでalmostは「あと少しで完全な状態に至る段階」と説明しましたが、「完全な状態と比較して欠けている状態」とイメージしても良いかもしれません。前述のalmost chocolate「ほとんどチョコレート」の例を思い出してみましょう。これは文法的には正しくないだけでなく、「チョコレート」になるには何かが足りない、一部は違う要素が入っている、というニュアンスで、言うならば「チョコレート未満」「不完全チョコレート」というイメージです。almost peopleというと、「ほとんどの状態の人々」という意味になってしまい、「未完の人々」という、意味の通らない不思議な状態をイメージすることになります。
「日本ではほとんどの人は米を毎日食べます」という文を正しく英語にするには、
Almost all (of) people eat rice every day in Japan.
「日本ではほぼすべての人が毎日米を食べます」
Most people eat rice every day in Japan.
「日本ではほとんどの人は毎日米を食べます」
のように、almost all「ほとんどすべての」と表現するか、most「ほとんどの」という形容詞を使います。ちなみに、almost Japanese peopleとするのも間違いです。正しくはalmost all Japanese people、most Japanese people、most people in Japanです。
もう一つ例を挙げて、almostの使い方とalmostに代わる正しい表現を見てみましょう。
Are the all passengers Japanese?「乗客は日本人ですか?」に対する答えの正解と不正解です。
×Almost. / They are almost Japanese.「“ほぼ日本人”と言えるような人たちです」
〇Almost all of them.「ほぼ全員がそうです。」
〇Most of them. / Mostly.「大部分はそうです。」
意味がまったく通じないわけではありませんが、almostの言葉の持つイメージと役割を間違えているので、正確に伝わらなかったり滑稽に聞こえてしまいます。わかっているつもりでもついうっかり起こってしまうミスでもあるので、十分気をつけましょう。
almostをビジネスやメールでも使える表現に言い換えると?
almostは、allやeveryなど、割合や頻度を表す語と組み合わせてalmost allとする表現の中ではビジネスシーンでも使われますが、形容詞を修飾した「ほとんど~と言える」、動詞を修飾した「~するところだった」のような表現としてはカジュアルすぎるのであまり使いません。同じような意味・ニュアンスを表す次のような表現を使いましょう。
ほとんど完全に、大部分は
majority of
「~の大部分」「~の大多数」と、数の上で圧倒的に優位を占めるグループを指す表現です。
most (of)
塊やグループ、種類などのうち「ほとんどの」と割合をしめす形容詞です。
mostly
「大部分は」「たいていは」「通常は」「ほとんどの場合は」と、全体に占める割合がほとんどであることを表す、形容詞や動詞を修飾する副詞です。これに対し「一部は」はpartlyとなります。
nearly
「ほとんど」「ほぼ」「たいてい」という意味の副詞で、almostとニュアンスも使い方もほぼ同じですが、almostよりも「完全」「完成」の形から少し遠いイメージになります。
relatively
「比較的」という副詞です。「他と比べると多少~」という意味なので、almostよりはずいぶん離れている印象ですが、「だいたい」というざっくりしたニュアンスを表す時に好んで使われます。
~に似ている、~近い状態である
It is safe to say (that) / can safely say (that) / It’s not an exaggeration to say (that)
すべて「~と言っても差し支えない」「~と言っても過言ではない」という表現です。
basically
「基本的には」という表現で、細かいところでは多少違いがあるかもしれないけれど「大筋では」「だいたいは」「重要な部分は」という意味でalmostに似たニュアンスになります。
practically
「事実上は」「実質的に」という意味で、basicallyと同様に、違う部分は多少あっても「ほとんどそうだと表現しても差し支えない」という状況を表す時に使われます。
as ~ as …
asとasの間に形容詞を置き、「…と同じくらい~」と、状態が一致する、あるいはそれに限りなく近いことを表します。「同じ」「一致する」と訳されることが多い表現ですが、ニュアンスとしては、A is as good as B「AはBと同じくらい良い」とすると、比較対象としてのBが「良い物の基準」であることから、Bが良いことが大前提です。そしてAもそれに「劣らないくらい良い」と、ほんの少しBに優位性があるようなイメージになり、そのため、almostに換えて使うことができる表現になります。
be quite alike
外見や質など、見たり聞いたりして判断できる2つ以上のものが「酷似している」「ほぼ同じ」という場合に使われます。
be similar to
「~と似ている」「~と同じようなものである」という意味の熟語です。remarkably「際立って」を付け加えてbe remarkably similar to ~とすると「~と酷似している」という意味になります。
about
「ほぼ」「だいたい」と数字などを丸めて「それくらい」と表現するほか、about the same「ほぼ同じ」のような表現にも使うことができます。
(only) a fine line / a thin lne
fine lineは「細い線」「微妙な境界線」を意味し、ある2つ以上の似たものごとや状況の差が「ほんの僅か」であることをThere is a fine line between A and B.「AとBは紙一重だ」のように表します。
almostを活用した例文・会話文
A: Look at me in this picture. Horrible hair.
見てくれよ、この写真の僕。ひどい髪型だな。
B: When was it?
いつの写真?
A: I was about 15 years old, so it was almost 10 years ago.
15歳くらいだから、10年近く前だね。
A: I interviewed a bunch of candidates today.
今日は大勢の就職希望者を面接してきたよ。
B: Were they all college students?
全員大学生?
A: Pretty much. And almost all of them were wearing really dark suits. It was kind of strange.
だいたいね。で、ほとんど全員がかなり暗い色のスーツを着てたんだ。ちょっと奇妙だったな。
B: Yeah, it’s common in Japan. It almost scared me when I saw hundreds of them for the first time.
ああ、日本では普通だよ。最初何百人ものそういう集団を見た時は、ちょっと怖い気がしたな。
A: Have you tried kangaroo meat?
カンガルーのお肉って食べたことある?
B: I have, when I travelled in Australia during summer break.
うん、夏休みにオーストラリアを旅行した時ね。
A: What does it taste like? Is it like bison?
どんな味なの?バイソン(野牛)みたいな感じ?
B: Well, not quite. Bit gamier and leaner than bison. I would say it was almost like venison. Not as dry though.
うーん、ちょっと違うかな。もうちょっと野性味があって赤身だね。ほとんど鹿肉みたいな感じと言えるかも。あんなに固くてパサパサしてないけど。
A: Yeah, that’s it! Go for it! Agh!
そうだ!いいぞ、行け!あ~!
B: Did they score?
ゴール決めた?
A: Almost. The ball hit the goalpost! That was really close!
惜しかったよ。ボールがゴールポストに当たった。あとちょっとだったのに!
almostを応用した表現まとめ
almost as if ~
as if ~は「~であるかのように」、almostを加えると「なんだか~のように思えてしまう」というニュアンスの表現になります。
almost ask oneself
動詞の前にalmostを置くと「~しかける」「~しそうになる」という意味ですが、I almost ask myselfと言うと、自分自身に問いかけそうになる、つまり「半ば自分に問いかける」というニュアンスになります。
almost before I realize it
「気づく少し前に」という言い方で、「いつの間にか」という意味を表します。
almostとmostlyのニュアンスの違い・使い分け方
どちらも「ほとんど」という意味を表す副詞で、形容詞やほかの副詞、動詞を修飾します。
「完成した」「すべて終了した」状態を表すdoneをそれぞれで修飾する場合などは、表す状態はほとんど同じです。
It’s m almost done.「ほとんど終わりです」
It’s mostly done.「ほとんどは終わりです」
ただし微妙にニュアンスが違っており、almostは、「終了」というゴールまでの線上で「終わりという状態にかなり近づいている」イメージで、通常この後ゴールに到達し終了させることも暗に含まれています。一方mostlyは、終わらせなければならない仕事を例えば10に分割してとらえ、そのうち9は終わっている、という状況の表し方です。残りの1も引き続き片付けて終わらせるかもしれませんし、もしかしたら残りには手を付けない、あるいは他の人に引き継ぐかもしれない、というニュアンスが含まれます。
この違いは、形容詞や動詞を修飾する場合にはより顕著に現れます。訳も、almostは「ほとんど」、mostlyは「ほとんどの場合」「そのうちのほとんどは」とニュアンスが異なります。
例えば形容詞のture「本当である」を修飾する場合、
It’s almost true.
「それはほぼ真実です」→真実に限りなく近いけれど完全に真実とは言えない
It’s mostly true.
「ほとんどは本当のことです」→大部分は本当だけど一部は本当ではない
という違いがあります。
動詞の前に置いた場合は、意味も変わります。almostは「~しそうだけどしない」という意味で、「する」という完成形の手前で止まっているイメージです。一方mostlyは、動詞の前に置いて使うと「ほとんどの場合~する」とある行動の全体に対する頻度の割合を表します。I mostly travel by myself.「ほとんどの場合一人で旅行する」という意味になり、同じ文でalmostを使うと、I almost travel by myself.「一人で旅行しそうになる」という意味になってしまいます。
また、almostはallやeveryなど割合や頻度を表す形容詞も修飾しますが、mostlyはこの語自体が割合や頻度を表す語であり、一緒に使うことは通常ありません。
almostの類似表現一覧
all but / everything but
「~を除いてはすべて」という意味で、but以外の部分は「ほとんど」と大部分を占めることがらを表す時に使います。この使い方では、exceptと同じです。I met everybody but your sister.「あなたの妹以外とは全員会いました」のようになります。
また、almostと全く同じような使い方で「~も同然」という意味もあり、この場合はbut以下に表す「以外」は、という用法とは違い、all butの後の語と「ほぼ同じ」という意味になります。I’m all but broke.「私はほとんど一文無しです」のように使います。
close
「近い」という意味の言葉を使い、close to ~「~に似ている」、this close「たったこれだけの差で」「あとこれくらいほんの少しで」、のように色々な表現ができます。あともう少しで何かが成し遂げられたり、クイズなどで正解に近い答えを出した時に、That was close.「もう少しだった」That’s close.「惜しい」、と言うこともあります。close but no sigar「惜しいけど不正解」(かなり近いけれど不正解なので賞品の葉巻はあげられない)というイディオムも時々使われます。
Nice try!
成功しなかったけれど、良いアプローチをした、あるいはよく頑張った、と、結果よりも挑戦したことをほめる場合に、「惜しかったね」「残念だったね」「もう少しだった」「よくやった」と声をかけるフレーズです。
by a hair / paper thin
「紙一重」の差である状態を表しています。
close enough
「十分近い」という意味で、本当は完ぺきではない、あるいは正解ではないけれど、「良しとしよう」と、条件を満たしているとみなす、おまけで正解とみなす、という場合に使われる表現です。
not quite
「~とまではいかない」「そこまでではない」という、かなり近いけれど完全にはそうではない、少し届かないことを表す時によく使われる表現です。almostと同じような状況ですが、almostが「もう少しで完成する/達成する」というポジティブなイメージであるのに対し、not quiteは「まだそこまでは届いていない」と少しネガティブなイメージになります。almost, but not quite.「ほとんど、でもちょっとだけ足りない」と、微妙な状況を表現をすることもあります。
pretty much
「まあだいたいそんなところ」「ほぼそんな感じ」というニュアンスのカジュアルな表現です。
kind of
「~という感じ」「~のようなもの」という意味で、そのものではないけれど「近い」「似たような」「そういう類である」「ある程度」と、断定しないあいまいな表現です。
eventually
「最終的には」「結果的には」という意味の副詞で、「いずれその状態になる」という前提で、今はその過程であるにすぎない状況の時に用いられる言葉です。ある目的に向かって進んでいる時に、停滞していたり回り道をしているように見える場合に、「そのうちね」「ちゃんとやるから」と言い訳をするような場合にも使われます。
fall a bit short of
「~にわずかに及ばない」ために基準などを満たさない場合に使われる表現です。
【番外編】almostの表現が使われている曲を紹介!
「Almost Doesn’t Count」by Brandy
Brandy Norwoodは、1994年、弱冠15歳の時にブランディとして歌手デビューしたR&Bシンガーです。自身の名前を冠したアルバム「ブランディ」は全世界で600万枚を売り上げる大ヒットとなり、同じころデビューしたモニカやアッシャー、アリーヤなど他の10代の実力派アーティストたちと共に1990年代のR&B界を代表するスターとなりました。
「Almost Doesn’t Count」は、1999年にリリースされた2枚目のアルバム「Never Say Never」からシングルカットされたミディアム・ナンバーで、日本版には大ヒット曲の「Have you Ever?」やモニカとのデュエットで話題となった「The Boy Is Mine」のリミックス・バージョンも同時収録されています。
「~するところだった」という意味でのalmostはdoesn’t count「数に入らない」、つまりalmost「ほとんど~する」は結局のところ「何もしていない」のと同じ、との主張が曲のテーマになっています。Almost made you love me「あなたは私を愛しかけた」Almost made you happy「あなたを幸せにしかけた」と、自分と相手の間におこった“almost”を並べ、But everybody knows「だけどみんな知っている」Almost doesn’t count「しかけた、ではなんの意味もないってことを」と、望むものが手の届くところにありながらも、結局何も手に入らなかったむなしさを歌っています。
まとめ
almostは、ものごとの程度や状態、感情などが「一歩手前」である微妙なニュアンスのさじ加減を調整したり、行動が完成しなかったことという状態と、それによる「危なかった」「惜しかった」という気持ちの機微まで表すことのできる表現です。「ほとんど」「だいたい」というあいまいさを表すのに便利なことから、日本人の英語学習者も好んで使う言葉です。
正しく使うことができれば、表現の幅をグンと広げてくれるので、”almost Japanese”のような間違いをしないことだけ十分気をつけて、会話の中でどんどん使ってみましょう。