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日本でも子育てや部下の育成の場面などで「褒めて伸ばす」というやり方が大分浸透してきました。けれど、やっぱり褒め文化に関しては、欧米の方が一日の長がありますよね。
今回は、特にビジネスの場面において、アメリカ流の「褒め方」のポイントをご紹介しようと思います。
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<目次>
物を褒める
手っ取り早い、と言うと語弊がありますが、一番高い頻度で出て来るのが物に対する褒め言葉です。洋服、靴、バッグ、アクセサリーなどの身につけるものから始まって、文房具や鞄などの持ち物も。
褒め方にもいくつか種類がありますので、毎回同じにならないようにいくつか頭の中にストックしておくと良いかもしれません。たとえば靴を例にとって見てみましょう:
I like your shoes
(いい靴ですね)
一番スタンダードな言い方です。Likeは、 loveや adoreに置き換えても。
Those shoes look great on you
(その靴、とても良く似合っていますね)
身に着けるものを褒める時にスタンダードな言い方の一つ。
Those shoes go really well with what you wear today
(その靴、今日の洋服に良く合っていますね)
靴を褒めながら、全体のコーディネートも褒められます。
They look very comfortable
(その靴、とても履き心地が良さそうですね)
見た目だけではなく使い勝手も褒めるやり方。身につけるものでなければconvenient(便利)、easy to use(使いやすい)、handy(使いやすい)などのいい方もあります。
表情、仕草を褒める
最初に言っておくと、特にビジネスの場面において相手の身体的特徴を褒めるのはNGです。スタイルなどは言うに及ばず、髪や目の色、日焼けした肌などについても、友人として信頼関係のある同僚以外に対して口すると、ハラスメント受け取られる可能性があります。
ただし、笑顔やちょっとした仕草などの、表情・動作を褒めるのはOKです。その場合でもI like your smileというように、褒め手である自分自身を主語にするよりは:
You have a great smile
(素敵な笑顔ですね)
The way you speak is very clear and easy to understand
(あなたの喋り方はとてもクリアで分かりやすいですね)
というように、相手や仕草自体を主語にすると良いでしょう。
成果を褒める
仕事の場面で良くあるのは成果を褒めることです。日本でももちろんありますが、全体的に「良くやった」と褒めるだけでなく、どこがどう良かったのか、具体的に褒めることも重要で、アメリカのオフィスでは普通に行われます。
まず、全体的に褒める場合は、”Great work (job)!”や、”Job well done!”などがよく使われます。また今後を見据えて”Keep up the good work!”(いい仕事をこれからも続けてね!)というような言い方をすることもあります。
一方、成果に対する具体的な言い回しについては色々あります。
Your presentation is accurate and covered all the points we need to know
(あなたのプレゼンは正確で、知るべき分野のポイントが網羅されていました)と成果物そのものに対しての賞賛もあるでしょうし、
Your accomplishment has a great influence on everyone in the office
(あなたの成果はオフィスのみんなに影響を与えます)
というように、成果がもたらす影響に言及することも。
また、仕事の場面で褒める時に使われる単語として多いのは:
Perfect(完璧な)
Outstanding(傑出した、素晴らしい)
Seamless(漏れのない、滑らかな)
Accurate(正確な)
Efficient(効率のよい、有能な)
Out of box (枠にはまらない)
Influential(影響力のある)
といったものがあります。
終わりに
褒めるという行為は、アメリカのオフィスライフにおいて日常的に、頻繁に行われるものです。small talk(世間話)を話の糸口に商談に入って行くようなことも多く、その際は相手の持ち物などを褒めながら会話を始めることも珍しくありません。
また、褒めるときは少し大げさなくらいが良く、日本で言えば少し恥ずかしいと思うくらいでちょうど良いと思います。そして何より心から褒めること!下心が透けて見えるような、わざとらしい褒め言葉はむしろ逆効果です。
褒められて悪い気がする人はいないもの。外国人相手だけでなく、ぜひ日本のオフィスでも普通に見られる光景にしたいものですね。