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<目次>
big dealの意味や発音・アクセント
big dealの意味
dealは「取引」「契約」という意味の名詞で、big dealとは、文字どおり「大きな取引」というビジネスの世界でよく使う意味になりますが、日常の会話でもかなりひんぱんに、「一大事」「大変なこと」「たいしたこと」「大げさな話」「大物」というような意味を表すカジュアルな表現として使われています。
一大事、大変なこと、たいしたこと
big dealが使われる最も一般的なシチュエーションは、起こった状況や変化が、当たり前のことではなく特筆すべき「大変なことだ」だ、という場合です。ことの大きさを「一大事だ」と驚きを含んで言い表したり、成し遂げたり手に入れたものの大きさを賞賛して「たいしたものだ」「すごいことだ」と表現する時に使われます。
(皮肉で)たいしたもの
しばしば皮肉や嫌味で、小さなことを大げさに騒ぐことを揶揄して「たいしたものだ」「それはすごい」、質問形にして「何がそんなにすごいんだ?」と言うことがあります。
(否定形で)たいしたことない
否定形でnot a big deal、no big dealとすると、「たいしたことではない」「それほどでもない」「気にしない」という意味になります。
大きな取引
ストレートにビジネスの場での大きな取引を指す意味でも、もちろん使われます。
大物、重要人物
各界の「大物」「重要人物」という意味で使われることもあります。
big dealの発音・アクセント
bigはビィグという発音で、グは母音のウを発音せず、唇をリラックスさせたまま口の奥のほう、喉の手前でgの音だけを発音します。dealは、ディェルのような発音になります。eaの部分をイーと伸ばさずに、イェと音を変化させるよう意識し、lの部分で舌先を上の前歯の裏にピタッとつけて音を止めるようなイメージでルを発音します。ルも、カタカナのルのように母音のウを発音せず、lだけを発音するよう気をつけましょう。
続けて言うと、ビィグディェルという音になり、ビとディにしっかりアクセントを置きます。
big dealを使う時の具体的なシーンや含まれるニュアンス
大変なこと
一大事、大ごと、重大事件
「大変だ」と驚きを持って受け止められるニュースで、特に、それが後に大きな影響を及ぼしたり、大きな意味を持つような出来事について、「これは大変だ」「これは大ごとだぞ」という気持ちをIt’s a big deal!と表したり、センテンスの中で~ is a big deal「~は大ごとである」、It’s a big deal that~「~ということは大きな意味を持つ」、It would be a big deal if ~「~したとしたらそれは一大事だ」と、状況を説明する時に使われます。
よくbig dealが使われるシチュエーションとしては、
・人生に少なからず影響を及ぼすような、重大なこと、大きな意味を持つことが起こる
例:家や車など大きな買い物をする、移住する、大学に合格する、就職する
・今までの常識を覆すような状況を一変させるようなことや、転機となることが起こる
例:ライバル同士が突然手を組む、弱小と思われたスポーツチームが番狂わせを起こす
・些細なこととして片付けられない、重大なことが起こる
例:処罰を免れないような規則違反などをする、有名人のスキャンダルが起こる
たいしたことをやり遂げた
努力の末に、例えば資格を取得したり、コンクールで優勝するなど、努力の結果、賞賛されるべき成功を手に入れたり目標を達成した人に対して、「おめでとう」という祝福のニュアンスを込めて「すごいことだよ」「たいしたものだ」と称賛する表現にもなります。
(皮肉で)たいしたもの
人が、些細な出来事を大げさに騒ぎ立てる、タスクやちょっとしたトラブルをとんでもない苦難のように嘆き不平不満を言う、それほどでもないことを自慢する、という、いら立つような、あるいは呆れるようなシチュエーションにあった時に、Yeah, (that’s a) big deal.「ああ、そりゃあ大変だ」「へえ、それはたいしたもんだ」と皮肉や嫌味を込めて言うことがあります。
また、What’s the big deal?「それのどこがすごいんだ?」と質問の形にして、皮肉を言う気持ちを表すこともできます。
(否定形で)たいしたことない、気にしない
not a big dealと否定形にすると、「大ごとではない」、つまり「たいしたことではない」「取るに足りない」という意味になります。It’s not important.「重要ではない」に似ていますが、ニュアンスが微妙に違い、「どうでもいい」という、軽視したり、少しバカにしたような意味合いが含まれることもあります。この意味でIt’s not a big deal.と言うと、他のフレーズでWhatever./ I don’t care.「どうでもいいよ」So what?「だから何?」Who cares?「それがどうした?」に近いニュアンスになります。
否定のnot a big dealは、もっとポジティブ、または礼儀正しいイメージで使うこともあります。人が「大変なことだ」とパニックになっている時にIt’s not a big deal.「それはたいしたことじゃないよ」と言うと、「実はそれほど問題ではない」「自分には容易に対処できる」と、余裕を見せたり相手を安心させることができます。
また、自分の成功を「すごいね!」と褒めてくれる相手に対してIt’s not a big deal.と言うと、「たいしたことないよ」「大げさだよ」と冷静に評価したり、「それほどでもないよ」謙遜するニュアンスになります。
自分がしたことに対して相手に感謝されお礼を言われた時にIt’s not a big deal.またはNo big deal.と言うと、「たいしたことしてないよ」「これくらい何てことないよ」と、「どういたしまして」と同じような意味になり、相手がミスをおかしたり自分に迷惑となる行動をしてしまって謝まっている時にIt’s not a big deal.、No big deal.と言うと、「こんなの何でもないよ」という一身になり、「大丈夫」「気にしないで」と相手の気持ちを思いやるような返し方になります。
大きな取引
文字通り「重大な取引」「大口の取引」がビジネスの場で行われたり、プライベートで自身が利用者として大きな金額を動かす金融取引をしたりする時にも、big dealという表現が使われます。I have a big business deal coming up.「大きな売買契約の話があるんだ」、People are always out for big deals in real estate.「みんないつも不動産での大きな取引を求めている」のように、センテンスの中に組み込むことが多くなります。
大物、重要人物
He/She is a big deal in ~.「~の世界で彼/彼女は大物だ」のように、その世界で権力や権威、大きな影響力を持っていたり、カリスマ的存在であるような人を指して「大物」「重要人物」という意味でbig dealと称します。
big dealに関してよくある勘違い
big dealには、bigというとても一般的な大きさを表す形容詞がついており、bigに近い言葉や反対の言葉が容易に思いつくため、自由にlarge deal、small deal、tiny deal、と変えて使っても良いと誤解されてしまうことがあります。
確かに英語では、定番の表現の一部を、本来はそうは言わないことを分かった上で意図的に変えて自分なりの表現を作ったりしますが、それはあくまでも、皮肉や冗談であって、「そんな表現はない」ということがお互い分かった上での言葉遊びです。
big dealを変えるとすると、bigger deal、the biggest deal、のように比較級・最上級に変えるくらいであり、big dealの逆でsmall deal、とは言いません。逆の場合はあくまでもnot a big dealで、「たいしたことない」というニュアンスになります。
ちなみに、bigと同じ意味を持ちながらもよりインパクトの強いhugeを使ってhuge dealということはありますが、hugeはこの一語でbig dealと同じ意味で使うことができます。また、似た言葉にgood dealというものがあり、これは通常、「良い買い物」「お得」という意味で使われ、great deal「素晴らしくお得な買い物」、bad deal「損な買い物」のように柔軟に言葉を変えることができますが、「契約」「取引」という意味で使うdealに限定されているので、「出来事の重大さ」を表すbig dealとは、方向性の違うフレーズになります。
big dealは、bigとdealの2つの語を組み合わせた、というよりも、ほぼ一つの単語としてbig deal=「一大事」「大変なこと」として認識しましょう。
big dealをビジネスやメールでも使える表現に言い換えると?
big dealはとてもカジュアルな表現で、特に「大変なこと」「すごいこと」のような意味で使うのは友だち同士など親しい間だけになり、ビジネスシーンやフォーマルな場、目上の人に対しては使いません。
ビジネスの場やメール・文書では、次のような表現に変えてみましょう。
たいしたこと、一大事、重要なこと
significant
「重要な」「意義深い」「影響力のある」「意味のある」「かなりの」という、名詞句のbig dealとほぼ同じ意味を持つ言葉ですが、形容詞なので使い方に注意をする必要があります。
consequential
「結果」「帰結」という意味のconsequenceのイメージで、「結果として生じる」という、後に影響を及ぼすという意味において、また、「社会的に重要な」という意味においても、big dealと似たニュアンスのある言葉です。
important
「重要」という意味ではbig dealと同じですが、ややインパクトに欠けるので、very「とても」、extremely「非常に」など重要性を強調するための副詞も一緒に使うと良いでしょう。
crucial
「きわめて重大な」「決定的な」「命運を左右する」という意味で使う場合はフォーマルですが、「すごい」という意味で使うとスラングになるので、ビジネスの場では使い分けに注意が必要です。
critical
「危機的な」という意味での「重大な」という意味の形容詞です。
considerable
人の発言や物事などが「考慮すべき」「注目に値する」「無視できない」ほどの「重要さ」を持っていることを表す形容詞です。
make a lot of difference
ものやものごとが状況を「大きく変える」という意味のフレーズで、転機になったり後に大きな影響を与えるような状況を表すことができます。
make an impact
「影響を与える」「衝撃を与える」「~に波及する」という意味で、何かがものごとの認識や方向性などを変える大きな効果を持つ場合に使われます。
make history
「歴史的な大事業・偉業を成し遂げる」という意味です。historyの前に特定の分野を表す語を置いてmake medical history「医学史に残る偉業となる」というような表現になります。
game changer
カジュアルな響きのある言葉ですが、「大きな変革をもたらす人・もの」「形勢を大きく変える人・もの」という意味で、ビジネスの場でポジティブなインパクトを与える効果があるため好んで使われます。
changes everything
よりドラマティックに「すべてを変える」という表現を使うのも、ビジネスシーンではよく使われる手です。
大物、重要人物
considerable
人物が「無視できない」「注目に値する」「考慮すべき」存在である場合に使われる形容詞です。
influential figure
「影響を大きく与える人物」という意味です。
tycoon
特に財界において「大物」という意味でよく使われる表現です。
big dealを活用した例文・会話文
A: The team beat the defending champion in the opening match.
このチームは初戦で前回優勝者を破ったんだよ。
B: Wow, that’s a big deal, isn’t it?
ワオ、それってすごいことじゃない?
A: It sure is. They made a history. And it wasn’t just a good luck. They showed the world how much they’ve grown.
もちろんさ。彼らは歴史を作ったんだ、それもまぐれじゃなくね。世界に自分たちの成長を見せつけたんだよ。
A: Have you heard of the musician who got arrested for doing drugs?
麻薬で捕まったミュージシャンのこと、聞いた?
B: I saw it on the news. Wasn’t it marijuana?
ニュースで見たよ。マリファナじゃなかったっけ?
A: Yeah, smoking marijuana is a big deal in Japan, you know?
ああ、マリファナの吸引は日本では大ごとなんだよ。
B: It has been legalized in my country. Even before that it was no big deal at all.
私の国では合法化されてるし、その前から全然たいしたことじゃないわよ。
A: Vacation is over…. I have to go back to school tomorrow and study every day!
休暇は終わりぬ、か。明日からまた学校、毎日勉強しなきゃなあ!
B: OK, you have to attend classes, write reports, and hang out with your buddies. Big deal!
そうね、授業を受けて、レポート書いて、友だちと遊ばなきゃいけないものね。そりゃ大変ですこと!
A: Wait, did you just say Emi and George are dating now? Since when?
ちょっと待って、今、エミとジョージが付き合ってるって言った?いつからよ?
B: They didn’t say they were dating, but apparently, they got close this summer.
そうは言わなかったけど、この夏親密になったらしいんだよ。
A: I thought they would stay friends forever! It’s a big deal if they actually become a couple!
二人は永遠に友達のままなんだと思ってたわ!彼らがカップルになったとしたら、それって一大事よ!
B: I know! It’s huge!
ほんと、すごいことさ!
A: I am so sorry I caused you so much trouble. I don’t know what to say….
迷惑かけてしまって、本当にごめんなさい。何てお詫びしたらいいのか…。
B: Come on, it’s no big deal. It was an honest mistake, and we can work it out together.
よせよ、大したことじゃないさ。うっかりミスなんだし、一緒に解決できるよ。
A: Hey, I didn’t know you and Steve Gardner were friends!
なあ、君とスティーブ・ガードナーが友だちだったなんて知らなかったよ!
B: The guy I was joking around with just now? No, we happened to be having a smoke break in the same spot and somehow we ended up talking about silly stuff.
今ふざけ合ってた奴のこと?いいや、たまたま同じ場所でタバコ休憩してて、バカ話にするに至っただけだよ。
A: Oh my God! You don’t know who he is? He is the president of ABC bank! He is a big deal in the financial industry.
なんてこった!彼が誰か知らないのか?ABC銀行の頭取、金融業界の大物だぞ!
B: Uh, OK, he was just some older guy to me. He is a big fish, so what’s the big deal?
あー、そう、俺にとってはただのおっさんだけどな。彼が大物だからって、それが何だってんだよ?
big dealを応用した表現まとめ
make ~ a big deal / make a big deal about ~
たいしたことではないのに、「~を大ごとにする」「~を大げさに騒ぎ立てる」「~を必要以上に深刻に考える」という皮肉を込めた表現です。
make a big deal out of ~
同じく、「~のことで大げさに騒ぎ立てる」という意味で、make a big deal out of everything「何でも大げさに騒ぎ立てる」、make a big deal out of nothing「つまらない事で大騒ぎする」のように、皮肉や呆れた気持ちを表す表現です。
No biggie.
「なんでもないよ」「たいしたことないよ」「気にしてないよ」という意味でお礼や謝罪に答えるNo big deal.のスラング版です。
dismiss ~ as no big deal
誰かが問題にしたことを、「大したことではないとはねつける」「些細なことと忘れてしまう」、または、簡単に「といしたことではないと片付ける」という意味で使われます。
not that big a deal / not that big of a deal
be動詞に続けて、「~はそれほどまでは大した問題ではない」と表現するフレーズです。
big deal in someone’s life
「~(人)の人生の中で重要な出来事」という、人生にとって大きな意味を持つ、または大きな転機となることを指して言います。
big dealとcrazyのニュアンスの違い・使い分け方
crazyは、もともとは「正気でない」「常軌を逸している」という意味で「ヤバい」というニュアンスで使われる言葉ですが、日本語でも「ヤバい」がポジティブな意味で「すごい」「かっこいい」の代わりに使われることがあるように、crazyもしばしば「とんでもない」「たいしたこと」「尋常じゃない」「すごい」というような意味で使われます。この時の意味はbig dealに近いことが多く、同じシチュエーションでどちらを使っても良い場合がたくさんありますが、どちらの言葉を使うかで、微妙にニュアンスが違ってきます。
It’s crazy that I got promoted!
「昇進したなんて、とんでもないことだよ!」という、強い驚きと、「すごいことだ」と状況をポジティブに受け止めつつ喜びを表すニュアンスです。「考えられない」という意外性や「まさか自分が」という戸惑いも含まれます。
It’s a big deal that I got a promoted!
「昇進したなんて、これは大変なことだよ!」と、同じく驚きも含みますが、昇進が自分や周囲にとって「意味がある」「影響がある」という含みがあります。
crazyをポジティブな意味で使う時、big dealに比べてより純粋な「驚き」「喜び」と、「普通ではない」というその状況の非日常的な意外性、異常または非常識ともいえる「奇抜さ」「奇妙さ」といったインパクトが強調されます。big dealは、出来事が「意味がある」「転機となる」「変化をもたらす」という場合に限定して使われるので、crazyのほうが応用範囲が広いと言えるでしょう。
big dealの類似表現一覧
たいしたこと、一大事、重要なこと
big / huge / massive
すべて「大きい」を表す形容詞ですが、出来事が「大ごと」「大変なこと」であるということを表現する時にも使われます。
once in a lifetime
後にexperience「経験」やchance「チャンス」などの語をつけて、「一生に一度の経験」「またとないチャンス」のように、人生でそう何度もない大きな出来事を言い表します。
life-changing
「人生を変えるような」という形容詞句で、life-changing choice「人生を変えるような選択」のように人生の岐路に立った時にする、あるいは、その後の人生に大きな影響を与える行動や出来事を表すことができます。
no joke / serious
It’s no joke.やIt’s serious.と、深刻な出来事や状況を「冗談じゃない」「しゃれにならない」「ただ事ではない」「大変なこと」「かなり深刻なこと」「重大なこと」といった意味のフレーズで使われます。
means a lot
出来事や状況、人の言葉、ものごと、人物などが自分に良い影響を与えるという意味で「大きな意味を持つ」と言う時の定番フレーズです。出来事や状況についてIt means a lot (to me).と言うと、「それは(私にとって)重大な意味を持つ」「それは(私にとって)大いに意味のあること」と、喜びや感激をかみしめるようなニュアンスがあります。
be something
通常somethingは、「何か」というあいまいな、あるいは他の語と組み合わせないと意味のない言葉ですが、It’s something.というフレーズで使うと、「それって何か意味がある」「それは素晴らしいこと」という意味になります。しばしば、quite「とても」やreally「本当に」と共にIt’s somethingと言います。
mean something
「何かを意味する」という言い方で、「何か重要な意味がある」という含みを持たせた表現をする時などに使われるフレーズです。
大物、重要人物
VIP
very important personの略で、「非常に重要な人物」「要人」という意味で使われます。
big shot
「重要な人物」「有力者」「大物」という意味のスラングです。
hot shot
「有能な人」「腕利き」「やり手」「大物」という意味ですが、しばしば皮肉で「大物ぶる人」という意味でも使われます。
major leaguer
野球の「メジャー・リーガー」という意味から、野球に限らず「メジャーな場で活躍する人」「ランクが上の人」「選ばれた人」のようなニュアンスで使われます。
rock star
もともとは「人気のあるロック歌手」という意味ですが、華々しい活躍をしている有名人全般を指すこともあります。
star / icon / hero / idol
あこがれの象徴となる人物を指す「スター」のような人物に対する称号です。日本ではhero「ヒーロー」は何か大きな事を成し遂げた英雄、idol「アイドル」は主に芸能人で若く容姿がかわいらしい人気者のことを指しますが、どちらも英語では、年齢や職業に関わらず「自分にポジティブな影響を与える憧れの人」という意味があります。
celebrity
ただ名前が知られている有名人ではなく、マスコミによって人々が関心を寄せる「有名人」「著名人」を指し、中でも華やかなで注目を集める人たちのことをcelebrityと呼びます。日本でよく聞かれる「セレブ」という言葉はこのセレブレティから来ており、その華やかなイメージにフォーカスし、有名・無名に関わらずリッチで派手な生活をしている人のことをこう呼ぶ傾向にあるようですが、本来の意味は、様々なメディアによって広く一般に知られているような「有名人」ということですので、英語を話す時には使い方に気をつけましょう。
top dog
「勝ち犬」という意味で、競争を勝ち抜いてきた、あるいは勝ち抜く実力のある「勝者」「実力者」「第一人者」という意味です。
【番外編】big dealの表現が使われている曲を紹介!
「Feel So Close」by Calvin Harris
スコットランド出身のDJ/シンガー・ソングライターであるカルヴィン・ハリスは、アメリカの人気R&B歌手リアーナと共演した「We Found Love」で一躍国際的な知名度を得ました。
本業である音作りやDJとしての活動ち力を入れており、「ライブで自ら歌うのは辞めた」と正式にアナウンスしていましたが、歌詞を入れた楽曲を作り、かつゲストを呼ばず単独でパフォーマンスできる曲を作るにあたって、自ら歌って完成させたのが「Feel So Close」です。カントリー調のメロディラインと彼の持ち味であるエレクトロニックなトラックが融合したキャッチ―な楽曲と、温かみのあるソウルフルな彼の歌唱で、UKシングル・チャートで2位発進し、アメリカでも200万枚を超える大ヒットとなりました。
I feel so close to you right now「今君をすごく近くに感じるよ」It’s a force field「引力のようさ」I wear my heart on my sleeve, like it’s a big deal「正直に言うよ、これはまさに一大事」Your love comes down on me「君の愛が僕に降りかかってくる」と、恋人との満ち足りた愛を歌う、ロマンティックな曲です。
まとめ
日本語には、「面倒くさい」「仕方がない」「お疲れ様」のように、英語でピッタリくる表現がない、便利な言葉や言い回しがたくさんあります。逆に英語にも、日本語で一言で言い表せない、微妙なニュアンスを含んだ言葉がたくさんあり、big dealもその一つです。
使う意味合いによっては、「大ごと」「一大事」「大きな取引」とシンプルに訳せるのですが、前後の話の流れ、発言者の感情、対象となる人やものとの関係性、シチュエーションによっては、「大変なこと」の上に「転機となる」「大きな意味を持つ」などの意味が含まれていたり、「今まではあり得ないと思っていたことが起こるという重大さ」までをも意味する、big dealでしかうまく言い表せないことがあります。
日本語に訳しにくい、ということは、英語としてそのままの意味・ニュアンスで理解してしまえれば、英語を話す時には非常に使い勝手が良い、ということです。自分の身の回りのことや、ニュースや映画などをネタにしてもいいので、big dealが使えるシチュエーションを想定して感覚をつかむ練習を重ね、マスターしましょう。