日本語が英語になった「借用語」50個

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英語でもカタカナ表記ですでに日本語化している単語があるのと同じく、日本語の単語でも、英語圏でそのまま使われている単語はたくさんあります。特に和食ブームの昨今、食べ物系はほとんどがそのまま通じます。

そんなところも含めて、今回は英語になった日本語、いわゆる日本語からの借用語をご紹介します。




 

<目次>

やっぱり一番多い!食べ物系の単語

日本食

和食ブームなこともあり、日本の食材や料理名はほぼそのまま通じるケースが多いのが特徴。ただし、醤油(soy sauce)や緑茶(green tea)など和食ブーム以前から海外に根付いているものや、日本特有でないもの(例:箸—chopstick、油揚げ―bean curedなど)には英単語が存在するようです。詳しい説明は特にせず、英語表記のみ列記して行きますね。

素材系

味噌 miso
酒 sake
だし dashi
豆腐 tofu
大根 daikon
枝豆 edamame
梅干し umeboshi
納豆 natto

料理名

鮨 sushi
ラーメン ramen (ramen noodleということも)
うどん、そば udon, soba
とんかつ ton-katsu
てんぷら tempura
お弁当 bento(キャラ弁は kyaraben)
紅茶キノコ kombucha (なぜ「昆布茶」なのかは不明・・・しかしアメリカで大流行中)

ほかにも唐揚げやテリヤキなど、いわゆる「居酒屋メニュー」といった趣の料理名はほとんど英語化している模様です。




日本の文化系の単語

最近はクールジャパンの影響もあり、サブカルチャー系の単語にも日本語が増えてきましたが、伝統的な日本文化に関する単語も多いのが特徴です。

サブカル系

マンガ manga
アニメ anime
オタク otaku
かわいい kawaii
コスプレ cosplay(costume playより)
カラオケ karaoke
数独、ナンプレ sudoku

伝統文化系

着物 kimono
柔道、剣道、合気道 judo, kendo, aikido
忍者 ninja
布団 futon
歌舞伎 kabuki
ゲイシャ geisha
俳句 haiku
もったいない mottainai
指圧 shiatsu
禅 zen




ビジネス系の借用語

やはり食べ物、文化系が圧倒的に多い日本語からの借用語ですが、ビジネスに関わるものもないわけではありません。ただ、数がそれほど多くないのは「ビジネス」という概念自体が欧米から入って来たものだからかもしれません。こちらは少し丁寧にご紹介しましょう。

カイゼン kaizen

改善、という単語そのものではなく、主に製造業の現場で行われている「作業の見直し活動」を指します。現場の作業員が知恵を出し合い、ボトムアップで業務改善に取り組む文化は欧米にはなかったことから、そのまま英語化したと見られます。

かんばん方式 kanban

これもトヨタ自動車の、「トヨタ生産方式」(必要な物を、必要な時に、必要なだけ供給する。ジャスト・イン・タイムとも言います)の略称で、欧米に紹介された時にそのまま英語化したようです。

系列 keiretsu

関係会社(affiliated company)、という概念は欧米にもありますが、株式の持ち合いをし、業務や存在自体も密接に関わりがあるという形態は日本特有のようです。

現場 gemba

どんな仕事でもリアルタイムに業務が進行している場所をさす便利な言葉ですが、英語では表現しづらいようです。

飲み会 nomikai

これも一言いえば、参加者が誰であってもどんな集まりであるかが一目瞭然な便利な単語。英語にはありません。ちなみに居酒屋(izakaya)もすでに英語化しています。

商社 shosha(またはsogo shosha)

欧米には「ラーメンからロケットまで」を扱うような貿易専門の大企業はないんですね。

財閥 zaibatsu

これも同様に、ファミリー所有のコングロマリット企業群がなかったために英語化したと思われます。

サラリーマン salary man

企業に勤める社会人ならoffice workerという単語がありますが、”salary man”は日本の企業戦士を揶揄する時に使います。

過労死 karoshi

ライフワークバランスがしっかり実践されている欧米では、そもそも「サラリーマンの過労死」という事象がないようです。

円 yen

言わずと知れた、日本の通貨。

大君 tycoon

元々は君主や皇族、のちには将軍に対して使われる尊称だったものですが、海を渡り英語化した現在は実業界の大物、資産家を指す単語になっています。たとえばmedia tycoonと言えば「メディア王」という意味になります。

終わりに

海外を旅行中、お土産屋さんに立ち寄って何気なく「これ、かわいい!」と口にしたところ、お店の人が “Oh yes, Kawaii!!” と喋り始めてビックリしたことがあります。英語で表現しきれないような様々な含みを持つ日本語は、どんどん外国にそのまま定着していくんだなと納得した瞬間でした。

日本人として、ちょっと誇らしいですよね!

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