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<目次>
change intoの意味や発音・アクセント
change intoの意味
changeという単語は、「変わる」「変える」という意味の動詞であり、また「変化」という意味を表す名詞でもあります。change intoは、基本的には動詞のchangeとして用いて、「~に変わる」「~に変化する」という意味で使われることがほとんどです。
自動詞としてのchange into
changeを自動詞である「変わる」という意味で使う場合、A change into Bのように文を作り「AがBに変わる」という意味と、「A(人)がBに着替える」という2つの意味があります。後者は、「人が洋服を着替える」という意味ではあるものの、イメージ的には「(人の)表面を覆っている洋服が変わる」として、洋服を体の一部のようにとらえると感覚がつかみやすいでしょう。
他動詞としてのchange into
人が手を加えて何かを「変える」という他動詞としてのchangeをchange intoで使う場合は、人・物+change A into B「人・物がAをBに変える」となります。
名詞としてのchange into
あるものの変化としてA’s change into Bというように使ったり、changeそのものを主語としてa/the change into A is/was ~のような文を作ることができます。
change intoの発音・アクセント
change intoの発音はとてもシンプルです。changeはチェィンジというように、母音のaの発音がエィになることを意識し、geはカタカナのジではなくジュの母音のウがなくなるイメージで発音しましょう。ジは、口をイの形にし母音のイを発音しないよう注意します。intoはイントゥとなりますが、一つの単語として発音する場合は、イはカタカナのイのように上下の歯を合わせ口を横にイーッと伸ばす発音ではなく、口を軽く開けて歯も噛み合わせずリラックスした状態で、ごく軽い咳払いのように空気を喉の奥から口の中に出すようなイメージで発します。change intoと熟語として続けて発音する場合、geとiがリンクするので、イの音は弱くなり、チェィンジィントゥとなめらかに発音します。アクセントはchangeのa、ェィの部分に置きます。
change intoを使う時の具体的なシーンや含まれるニュアンス
A change into B(自動詞)「AがBに変わる」
AそのものがBという別の物体や形態に変化する、という意味ですので、例えばThe rain changed into snow.「雨が雪に変わった」、Water changes into ice「水は氷に変化する」のように使います。人や動物の変化を表す場合、童話などで、The prince changed into a frog「王子様がカエルに変身してしまった」というように外見や性質がまったく変わってしまうイメージで使うこともあれば、性格などが別人のように変わったという意味でShe changed into a mean girl.「彼女は意地悪な女の子に変わってしまった」と、元々は優しかった(であったろうと想像できる)女の子が、内面が変化したような場合にも使うことができます。比喩的な用法としては、変わる対象は人や動物以外、例えば街や店などの雰囲気や様相が大きく変化する場合にも応用できます。
A change into B(自動詞)「AがBに着替える」
外見が完全に変わってしまった場合にも同じようなニュアンスで使えるのですが、そこから転じて、人が別の服や衣装に着替たり靴を履き替える場合にもこの表現を使います。I changed into my uniform.「制服に着替えた」、He changed into dry clothes.「彼は乾いた服に着替えた」のように、日常的な服の着替えの場面でひんぱんに使われます。
人・物+change A into B「人・物がAをBに変える」
先ほどの王子様がカエルに変身する例で言うと、今度は魔法を使って王子様をカエルに「変身させた」魔女を登場させ、A witch changed the prince into a frog.「魔女がその王子様をカエル変えた」となります。
もちろんこの場合も、比喩的に物事の大きな変化を表すことができます。例えば、The new mayor changed the boring rural town into a very attractive lively city.「新しい市長はつまらない田舎町を魅力的で活気ある街に変えた」というような場合です。
また、お金を交換する、というシチュエーションでもたびたび聞かれます。大きな額面のお札を小さな額面のお札に崩す時、break a \10,000 bill into \1,000 bills「一万円札を千円札に崩す」という表現がもっとも多く使われますが、breakの代わりにchangeを使うこともあります。ドルを円に両替するような場面ではexchangeという単語を使うのが一般的ではありますが、change US dollars into Japanese yen「アメリカドルを日本円に替える」という言い方もできます。
change intoに関してよくある勘違い
英語を勉強されているビギナーの方によく起こりやすい間違いは、changeという単語だけで「~に変える」という文が作ることができる、と思ってしまうことです。例えば、「服を着替える」ならchange one’s clothesで良いのですが、「パジャマに着替える」をchange my pajamasとしてしまうと、「パジャマを着替える」となってしまうので、「パジャマを何かに替える」ようなニュアンスになり、意味がはっきりしません。change into one’s pajamasとintoをつけて初めて「パジャマ“に”着替える」となります。
change intoをビジネスやメールでも使える表現に言い換えると?
changeという言葉はシンプルで汎用性があり、イメージがわきやすいので、カジュアルな響きにもかかわらずビジネスシーンでもよく使われます。オバマ前アメリカ大統領が選挙キャンペーンの間“Change we can believe in”「信頼できる変革」を掲げていたのは記憶に新しいでしょう。
change intoもあまりフォーマルではない商談やスピーチ、プレゼンテーションで使って良いと思いますが、change=「変化」という意味の範囲が広いので、ビジネスの場ではそれぞれの状況に合わせてより具体的で適切な表現を選ぶとより良いでしょう。特にメールや文書の場合は、change intoに変わる表現を使うことをおすすめします。
transform
「(状態・形・外観・性質などを)別のもの・別の次元へと転換する」という、change intoよりもより大きな変化を表す言葉です。映画の「Transformers」をイメージするとわかりやすいのですが、科学的な意味で性質や形状が変わるような場合は、change intoよりもtransformのほうがより適切です。プレゼンテーションなどでより強いインパクトを与えたい場合などに、厳密に言うとそれほどの変化ではないかもしれなくても、ドラマティックな印象を与えるためにこの言葉を使うケースもあるようです。
vary
「違う」というニュアンスを含んだ「変わる」「変化する」という言葉です。
Windows capabilities vary depending on memory setup.「Windowsの処理能力はメモリによって変わってくる」というように使います。changeには「違う」というニュアンスはないので、この場合はvaryのほうが適切です。
replace
「変える」というより「取り替える」「差し替える」というニュアンスのほうが強い言葉で、古いものに新しいものが取って替わる場合には特にreplaceを使うと良いでしょう。日本ではchangeを「交代する」という意味でも認識している場合が多いのですが、英語ではreplaceがよく使われますし、Cash continues to be gradually replaced by digital money.「現金は徐々に電子マネーに変わり続ける」というような文でchangeを使うと、意味は通りますが「電子マネーが現金に取って代わる」というポイントが薄れてしまいます。
alteration
「(部分的な)変更・修正・変化」という意味の名詞で、changeが「他の物に変化する過程」を表す意味があるのに対し、alterationは「部分的に変えて改める」という意味があります。
The brochures require no alteration from year to year.「このパンフレットは毎年変更する必要はありません」のように使います。
change intoを活用した例文・会話文
A: Dad, how long does it take for a caterpillar to change into a butterfly?
パパ、青虫が蝶々になるのにどれくらい時間がかかるの?
B: Well…, good question. Why don’t you look it up in the picture book?
あー、いい質問だね。図鑑で調べてみたらどうかな?
A: Dude, aren’t you gonna go to the party? We’re about to leave.
お前、パーティに行かないのか?みんなもう出るところだぜ。
B: I will. I’m so ready.
行くよ。準備バッチリさ。
A: Wait, you can’t show up like that! You gotta change into your coolest gear!
待てよ、そんな恰好で行けるわけないだろ!持ってる中で一番クールな服に着替えろよ!
B: This is pretty much it.
まあ、これがそうなんだけど。
A: Come on, I can’t let you do that. I’ll hook you up with my wicked jacket.
おいおい、そうはさせられないよ。俺の超ヤバいジャケット貸してやるよ。
B: Thanks, but I’m OK. This is who I am. I don’t have to change into one of those “cool dudes”.
ありがたいけど、いいや。これが俺だよ。別に“イケてる奴ら”の仲間になる必要ないさ。
A: Is that Kathy over there? She looks very different. She was almost invisible in high school.
あそこにいるの、キャシー?ずいぶん違って見えるな。彼女、高校ではぜんぜん目立たなかったのに。
B: Yeah, she joined some troupe after graduating. It seems like that changed the shy girl into a gorgeous outgoing woman.
ええ、卒業後どこかの劇団に入ったらしいの。それがシャイな女の子を魅力的で社交的な女性に変えたみたいね。
change intoを応用した表現まとめ
change out of A into B
「AからBに着替える」という意味のフレーズです。
put the change into effect
「(法律などの)変更を施行する」という、ニュースなどでよく聞かれる表現です。
make a change into ~
make a quick change into a clean shirt「素早く清潔なシャツに着替える」のように、しばしばquickと共に使い「ささっと新しい服に着替える」というようなニュアンスで使います。
career change into ~
「~への転身」という、転職の意味で使われます。
change intoとchange toのニュアンスの違い・使い分け方
change into は、ある人・物が別の形や性質に変わることを意味しますが、change toは、ある物が全く違う別の物に変わることを表します。その意味で、change intoはtransformと同じような変化の仕方を表すと言え、change toはswitchに近いと言えます。
なぜこのような違いが起こるかというと、intoとtoには似ているようでかなり違う意味を持つ部分があるからなのですが、もう一つ、inという前置詞の意味も踏まえながら見ていきましょう。
まずinについてですが、基本的にinは「~の中」という「位置」を示す前置詞です。A dog is in a dog house.「犬が犬小屋の中にいます」というイメージです。
toは、「~へ」とある方向に移動するイメージです。The dog started walk to a house.「その犬は家のほうへ歩き出しました」と、家に向かっている光景が浮かびます。toward「~のほうへ向かって」と同じような意味です。
そしてintoは、inとtoを両方を組み合わせて、「~の中へ」と位置と方向の両方を表し、入っていく動きまでを含んでいます。The dog went into the house.「その犬は家の中へ入っていきました」と、入っていく様子を思い浮かべることができます。
inもintoも、日本語ではin、to、intoすべて「~に」と訳されるので違いが分かりにくいのですが、inは「~に」、toは「~へ」と訳するほうが違いが明確になり、さらにintoは「~の中へ」と動きがプラスされることをイメージしてください。
方向を示すtoを伴うchange toは、ある物から別の物へ、切り替わる、すり替わる、というニュアンスが含まれます。ですので、しばしば「~から」という意味のfromを使い、「~から…に変わる/変える」という言い方をします。I changed my hair color from brown to blue.「髪の色を茶色から青に変えた」というように、色が茶色からまったく違う青色に変わったことを表します。他にも例を挙げると、We changed our destination from Kamakura to Yokohama.「目的地を鎌倉から横浜に変更した」のように、目的地が切り替わった、というイメージです。
intoは中に入っていくイメージから、The prince changed into a frogのような変身の例で言うと、この人物の魂が王子様という外身から抜けてカエルに入っていき姿を変えるイメージです。魂は元の人物のまま変わっていません。洋服を着替える例でも、今まで服を殻や着ぐるみのようなものと考えし、身体がある殻から別の殻へと入っていくことで外見が違ったものになる、というイメージは変身と基本的に同じなのです。
もしchange toなのかchange intoなのか迷ったら、このイメージを参考に考えてみるのも一つの手段です。
change intoの類似表現一覧
turn into
change intoと意味も用法もほとんど同じで、A turn into Bで「AがBに変わる」、turn A into B で「AをBに変える」という意味です。微妙な違いがあるとすれば、changeには一時的な変化や一部だけの変化の意味も含まれており、turn intoには完全にガラリと変わってしまった、というニュアンスがあります。
make A into B
「A(材料)をB(製品)にする」という意味で使われます。
get/become
どちらも「~になる」という変化を表す単語ですが、性質や外見が違う物に変わるのではなく、「ある状態になる」というニュアンスです。getは変化後の状態を表す形容詞を置いて、It gets cold「(気温が)寒くなる」のように使います。becomeは形容詞にも名詞にも使えます。He became the president of the U.S.「彼はアメリカ大統領になった」という使い方です。もしHe changed into the president of the U.S.というと、イメージとしてはこの人物が「アメリカ大統領」というスーパーヒーローのような別キャラクターに変身したような、あるいはプライベートの人格とは全く変わってしまい「大統領」という殻を被った別人になってしまっているような意味になります。
convert into
「(性質や形を)変形させる」という意味です。電気などのエネルギーや財産を現金から株に変えるような「変換」という意味でよく使われます。converter「変換器」をイメージするとニュアンスがわかりやすいでしょう。
makeover(make-over)
主に人が大幅なイメージチェンジをすることを指しますが、組織やシステムなどの大改造・大変革といった意味でも使われます。例:The new CEO will be known for this successful makeover of the company.「新しいCEOは会社の大変革で歴史に名を残すでしょう」
slip into
「~の状態に陥る」という、意図してではなく起こってしまう変化を表す表現です。slip into a coma「昏睡状態になる」のように使います。
get changed
「着替える」という意味と、get ~ changedで法律などを「改定する」という意味があります。
get dressed
「着替える」という意味の熟語です。get dressed upとすると「おめかしする」というニュアンスになります。
swing into
swingには「振る」という意味がありますが、心の健康状態を表す気分変動をmood swingというなど、物事が振り子のように振れて動くこと、変化することを表すこともあります。swing intoという熟語になると、「~に向かって方向を変える」「~に転換する」という意味になります。
【番外編】change intoの表現が使われている曲を紹介!
「Replace You」by Silverstein
カナダ・オンタリオ州のハードコア・ロック/パンクバンド、シルバーステインは、スクリーモ(screamo)と呼ばれるハード・コアから発展したジャンルの初期からのスタイルを継承する貴重なバンドとして知られています。スクリーモは、曲調はハード・ロック、またはパンクでありながら、どこか感傷的で情緒的な哀愁ただようメロディラインを軸とすることが特徴ですが、時代と共にその形態は変わってきているとされています。
そんな中で、この「Replace You」のアコースティック・バージョンが収録されたEP「Transitions」が2010年にリリースされ、翌年満を持して発表されたフル・アルバム「Rescue」には、疾走感あふれるオルタナティブ・ロック調のオリジナル・バージョンと共に再度アコースティック・バージョンが収録されています。
恋人が変わってしまったことを嘆き悲しむ歌詞は、アコースティック・バージョンのほうで聴くとより切なさが際立ちます。
I said I’d never leave this place, but I can’t stay here/To watch you fade and watch you change into someone I can’t face.「決してこの場所を去らないと言ったけど、ここにはいられない。君がしおれていくのを、そしてもう向き合うことのできない誰かに変わっていくのを、見ていられない」と、変わってしまった恋人に決別を告げながらもI can’t replace you.「君は他の誰かには代えられない」と本当は失いたくない胸の内を歌っています。
「Casay」by Darren Hayes
オーストラリア・ブリスベン出身でアメリカ在住の男性シンガー・ソングライター、ダレン・ヘイズは、ダニエル・ジョーンズとのポップデュオ、Savage Garden(サヴェイジ・ガーデン)でよく知られる人気ミュージシャンです。2001年に解散した後はソロ・アーティストとしてオーストラリア・アメリカ・カナダ・イギリスなどを中心に活動しており、2006年にはイギリス人男性とロンドンで同性結婚したことも話題になるなど、公私ともに充実したミュージシャン人生を謳歌しています。
「Casey」は2007年に発表されたソロとして3枚目のアルバム「This Delicate Thing We’ve Made」に収録されており、制作当時は結婚したばかりで幸せな生活を送っていたようですが、この曲では恋人“Casey”が街から去っていく寂しさを、嫌気がさしていながら愛着もあるその街を出て行けない自身のフラストレーションと共に歌っています。
“Casey”と二人で街をドライブしながら、If you take me away all the pain will change into a memory of when we were amazing.「もし君が僕を連れて行ってくれるなら、この痛みすべては、僕たちが一緒に過ごした素晴らしい時間の思い出に変わる」と、別れを受け入れつつもCaseyと一緒に街を出て行くことを密かに願う複雑な思いを歌に乗せている情景が目に浮かぶ、なんとも切ない曲です。
まとめ
日本ではchangeという単語が、もうほぼ日本語の「チェンジ」として広く使われており、いつのまにか本来の意味とは違う意味まで表すようになってきています。「取り替える」「交代する」「切り替える」「変化する」という様々な意味をすべて「チェンジ」と表現してしまうことがあるため、英語で話す時もその感覚のままchangeを使ってしまい、ネイティブ・スピーカーが聞くと微妙にニュアンスが伝わらなかったり、意味が通じないということもおこってしまうかもしれません。
これはchangeという言葉に限りません。本来「頭が良い」「知的」という意味で、「スタイリッシュ」という意味でも使われるsmartは、日本ではスマート=「スラリとしている」という意味で使っていたり、ネガティブなイメージで「バカ正直」「考えが甘い」「繊細さがない」という意味のnaïve(ナイーブ)は、日本では「繊細な人」を表すイメージの言葉として使われています。
多くのカタカナ英語が、本来の英語とは違う意味になり日本で独自の解釈をされていうことをよく認識し、英語を学ぶ際には一度、日常で日本語のように使われている単語の意味をリセットし、英語の単語として持つ本来の意味と使われ方を学びなおしてみることをおすすめします。その単語について色々な発見がありますし、同時に似た意味の他の単語や表現を学ぶことでボキャブラリーも増え、英語を英語として理解する良いきっかけになるでしょう。
change intoは良い例の一つで、intoという日本人が苦手な前置詞の使い分け方もあわせて、英語や英熟語を本来の意味を知りつつ英語的感覚でとらえるための材料として、しっかりとイメージをつかんでみてください。