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<目次>
confirm withの意味や発音・アクセント
confirm withの意味
confirmは「(あることが真実であるかどうかを)確かめる」「裏付ける」「承認する」「(態度や意見などを)確かにする/固める」という意味があります。前置詞のwithを伴う場合、withの後に確かめる相手である人や機関、または手段などを置きます。
形としては、①confirm +A(物事) with+B(人)として、「AをBに確認する/承認する」、または同じ形で、confirm +A(物事) with+B(手段・理由)として、「AをBによって確認する」、②confirm with +B(人)+ that/whether/if等 A(S+V)「AであるということをBに確認する」の二通りがあります。
confirm withの発音・アクセント
confirmは、firmの部分の発音に注意します。firは、ファーと口を開けてはっきり発音するのではなく、下唇を上の前歯で軽く噛んでfの音を作った後口の形をほとんど変えないまま舌を口の中で浮かせるイメージでrの音を発します。最後のmは口をウの形にせず上下の唇を合わせてから開くだけの、軽いmの音です。次に続くwithのwはconfirmのmと重なってほとんど音はなくなりますので、m+wiでムィのように発音し、最後のthでは舌先を上下の前歯で軽く挟みつつ濁音をしっかり発します。カタカナのズの音にならないよう注意しましょう。カタカナでは表せない音ですが、口の形も音も、ズよりはドゥのほうが近いと思ってください。カタカナのズと発音してしまうと、全く違う音にしか聞こえません。すべてを続けて言うと、コンファムィドゥというような音になります。
confirm withを使う時の具体的なシーンや含まれるニュアンス
confirm +A(物事) with+B(人)「AをBに確かめる/承認する」
Aの部分には、本当かどうか確かめたい事がらや、数値や判断などが正しいか、内容が最終的な物なのか手直しが必要か、などの、真偽や正確性を確認したい事がらなどを置きます。契約や条約など文章化された規約・同意、決算書などの会計書類、発注・予約の内容などが考えられます。Bにはそれを確認・承認してくれる人や機関・団体などを置きます。例としては、上司や取引先、旅行会社などの契約先、審査機関、行政機関などが考えられます。
会話の中で、Aが何であるのか既に明らかである場合には、何度も繰り返さず省略されることがしばしばあります。
confirm +A(物事) with+B(手段)「AをBによって確かめる」
Aを確認する決め手となるものをwithの後に置く手法です。例えば医療現場で、検査によって診断を確定するような場合、The doctor confirmed the diagnosis of pneumothorax with a chest X-Ray.「医師は胸部レントゲン検査により気胸であるとの診断を確定しました」と言います。通常withの後に来る手段は、その手段をおこなう道具や具体的なプロセスなどになります。
この文型の場合も、Aに来る語は省略されることがあります。
confirm with +B(人)+ A(S+V)「AであるということをBに確かめる」
Aの部分には、thatやwhether、ifなどの節を置き、「~が…であること/あるかどうか」をB(人や機関、団体など)に確認する、という場合の文型です。例えば、I confirmed with the supplier that the batch of goods will be delivered by noon tomorrow.「品物が明日の正午までに配達されるということを業者に確認した」というように使われます。That/whether/if等以下の節は、情報や約束事の内容などであることが多く、それが正しいかどうか、両者が同じ情報を共有しているかどうか、などを確かめる場合によくこの表現を用います。
confirm withに対しての返事や答え方のパターン
confirm withは質問やあいさつなどのフレーズではないので、ここでは、よくあるconfirm withを使った会話のシチュエーションから、いくつかの質問やフレーズに対しての答え方の例を見ていきます。
旅行者がホテルの予約確認を旅行代理店を通して頼む場合
I’d like to confirm my reservation with ABC Hotel. Shall I call them directly or could you do it for me?
ABCホテルに予約確認をしたいんだけど、自分で直接連絡すべきかな?それともこちらでできる?
You can confirm with them by email or phone. But we can certainly do it for you.
ホテルにメールかお電話お問合せいただけますが、もちろん私どもが確認することもできます。
Let me confirm it with them. Just a moment.
こちらで確認させていただきます。少々お待ちください。
I can do it for you now ―here you are, this is the confirmation number.
今すぐ確認します。どうぞ、こちらが確認番号です。
Have you finished a monthly sales report?
月別売上報告書はできたの?
Yeah, It’s been confirmed with the boss.
うん、すでにボスに確認を取ったよ。
I’ll confirm accounts payable with ABC ltd. again before finalizing.
確定する前にABC社にもう一度買掛金の確認をします。
It’ll be ready to go as soon as I confirm with Mike that it’s all accurate.
マイクに全て間違いないと確認が取れ次第すぐにお渡しできます。
confirm withに関してよくある勘違い
withが「~によって」という意味も持つことから、もう一つの「~によって」という手段の意味を持つbyを使ったconfirm byとの使い分けは混同されがちで、実はネイティブ・スピーカーでも間違いやすいポイントです。
英語を日本語に訳する時、byだけではなくwithも「~によって」と訳されることがあります。例えばpay with cash「現金で(によって)支払う」、covered with snow「雪に(よって)覆われている」」などです。この違いは非常に微妙なので、ニュアンスで覚えるしかないのですが、byは基本的に動作や行為による手段、withはより具体的に手段として用いる道具などによるもの、という分け方があります。
confirm withのケースでは、「人」が確認・承認をおこなう場合、何かを人「に」相談・確認する場合はwith、人に「よって」確認される場合はbyなので、文脈からその違いを使い分けると良いでしょう。
下記のようなフレーズは特に間違いやすいので注意しましょう。
confirm one’s order by e-mail「(人)の注文をメールで確認する」
confirm the theory by one’s experiment「理論を(人)の実験によって立証する」
confirm one’s flight schedule with a travel agency「フライト情報を旅行会社に確認する」
withとbyの違いはあいまいな部分もあるので、理論的に覚えるよりもたくさん例文を見て感覚的に覚えたほうが良いかもしれませんね。
ちなみに、confirm with、confirm by、どちらでも良い場合もあります。前に例に挙げたchest X-Ray「胸部レントゲン」は、手段ではなく具体的に「胸部レントゲンという検査」というある意味道具のようなものと考えられますので、通常withを使いThe doctor confirmed the diagnosis of pneumothorax with a chest X-Ray.としますが、「胸部レントゲン検査をするという手段」と考えてby a chest X-Rayとしても問題はありません。医療に関わる検査、biopsy「生体検査」、blood test「血液検査」、culture「培養検査」なども、すべて同じように考えられます。
confirm withをビジネスやメールでも使える表現に言い換えると?
confirmationという単語を使う
confirmはプロフェッショナルな響きがあり、ビジネスやフォーマルなシーンでも「確認する」「裏付ける」「承認する」という意味で広く使われます。confirm withもよく用いられる表現ですが、よりフォーマルな場面では、名詞形のconfirmation「確認」という言葉を用いて表現することも多くなります。
confirmationは「事前に取り決めたことがその通りに実行されるという確認」という意味や、「正式に人・物を承認する」という意味で使われます。
receive confirmation from ~「~に確認を取る」、逆にgive confirmation to ~またはgive +人 + confirmationで確認・承認を与えるという意味での「~に確認する」となります。
センテンスの中では、下記の例文のような形で使うことができます。
The final confirmation came after the investigation was completed.(We received the final confirmation from … after the investigation was completed.)
最終確認は調査が完了した後に(~から)送られてきた。
Further confirmation are needed to proceed.
先に進めるためにはダメ押しの確認が必要だ。
The human resources will give us confirmation of your promotion by tomorrow.
人事部が明日までに君の昇進について確認(承認)をくれるだろう。
Ask for confirmation that it’s received to avoid any trouble.
トラブルを避けるために受け取りの確認をお願いして。
Half of the board members opposed the confirmation of him as CEO
取締役の半分は彼のCEO就任の承認に反対した
Verify、Verificationに言いかえる
また、「検証する」「実証する」というニュアンスでの「確認」という意味で使う場合は、verify、verificationという言葉で言いかえることもできます。
We need to verify the customer’s credit card before we accept online payment.
オンライン決済に応じる前にお客様のクレジットカード(が有効かどうか)を確認する必要がある。
Wait for a verification from the insurance company to make sure that this procedure is covered by his medical insurance.
この治療が彼の医療保険でカバーされることを確認するために、保険会社からの確認を待ちましょう。
メールでの定番表現
ビジネスの場ではもちろん日常生活でもしばしば、「確認メール」という意味でconfirmation e-mailという言葉が広く使われます。オンラインや電話などで登録や予約などの手続きをした際に、通常それが適正に終了したことを確認し通知するためのメールを指します。
また、仕事でメールのやり取りをする中で、重要なメールを送って必ず相手が受けとったかどうかを確認したい場合には、Please confirm with me that you have received this email.と書いても意味が通りそうですが、実際はもう少しシンプルに、Please confirm the receipt of this email.「このメールを受け取られたことを確認してください」という書き方をします。
confirm withを活用した例文・会話文
A: (At a travel agency). Hi, I booked a tour here and I’m flying to Tokyo tomorrow. I think I requested vegetarian meals but I’m not 100% sure….
(旅行代理店で)やあ、ここでツアーを予約してて明日東京に発つんだけど、ベジタリアン向けの機内食をリクエストしたとは思うものの、100%確信がなくて…
B: Let me confirm it with the airline. Which tour will you be joining?
航空会社に確認しますね。どのツアーにご参加ですか?
A: We rebooked you on the flight as indicated in your revised itinerary. Any questions?
修正後の旅程プランに書かれている通り、フライトを再予約しております。何かご質問は?
B: I remember you said the fuel surcharge would go up this month. Do I have to pay the difference?
燃料サーチャージが今月から上がるって言ってたよね。差額分を払わなきゃいけないのかな?
A: No need for that. It doesn’t affect the booking that we have confirmed with you.
必要ありません。すでに確認してあったご予約にはこの料金改定は影響しないんです。
B: Sounds good. Thank you so much for your help.
それはよかった。助かったよ、ありがとう。
A: I forgot my ID and password. Could you find it for me?
IDとパスワードを忘れてしまったんですが、調べてもらえますか?
B: Do you know the email address you registered with us?
登録したメールアドレスはご存じですか?
A: No…. I have too many IDs and accounts with too many different services…
いえ…、いろんなサービスで使ってるIDやアカウントが多すぎて…。
B: Well, in that case, you will need to confirm with the main office for ID recovery.
そういうことであれば、本店にIDの回復について確認を取っていただかなくてはなりません。
confirm withを応用した表現まとめ
be confirmed with
確認される事がらを主語にして受動態にし、withの後にそれを確認・立証する人または手段を置いて、「~(人/手段)によって確認される」という表現になります。例:The stage of cancer was confirmed with surgery.「がんの病期は手術によって確認された」
be confirmed as
asの後にコンディションを置いて、「~であることが確認される」と表現することができます。例:The body found on the beach was confirmed as missing woman.「浜辺で発見された遺体は行方不明でだった女性であることが確認された」
has been confirmed
前述の受動態で、さらに現在完了形にしたバージョンです。「~であることがすでに確認されている」というニュアンスです。withやasを伴って文を作ることができます。
reconfirm
「再び」という意味を持つ接頭辞のreが着くと、「再確認」という意味になります。飛行機の予約などのように、いったん確認はされているものの、天候など様々な状況により予定が変わることが予想されるような事柄について、直前にもう一度確認することを指します。
Just to confirm (with you), …
「確認ですが」と切り出してから、相手が言っていることは「つまりこういうことですね」とはっきり確かめるために言う、フォーマルなシチュエーションで良く使われる表現です。カジュアルな場面ではYou mean,「つまり」「ってことは」と言っても良いでしょう。
例:OK, just to confirm, you have booked three nights, not two nights. Is that correct?「わかりました、確認ですが、2日間ではなく3日間の宿泊を予約された、ということで合っていますか?」
confirm withとcheck withのニュアンスの違い・使い分け方
confirmは「確認する」「確かめる」「裏付ける」「承認する」という意味の単語ですが、この中で「確認する」「確かめる」という意味で使う時、とても良く似たシチュエーションで使うことができる別の単語がcheckです。
confirmと同様、checkにもwithをつけてcheck withという熟語がありますが、「~(人)に相談する」「~(人)に確認を取る」という意味に限定されます。自分一人で物事を進めて良いか判断がつかないような場合に、I’ll check with my boss.「上司に確認します」というふうに使うのが一般的です。
confirmには「事実をしっかりと確かめる」という、最終的に裏付けを取って確認するようなニュアンスがありますが、checkは「点検する」「照合する」というニュアンスが強くなります。このため、confirm withはよりシリアスでフォーマルなシチュエーションで使われ、check withはもう少し軽い意味で使うことが多くなります。
また、check ~ with…とした場合の「確認する」は、confirm ~ with…とは少し違って、「ちょっと調べる」というニュアンスになります。check one’s skills with a simple test.「(人)の能力を簡易なテストで調べる」ということができますが、もしこの文にcheckの代わりにconfirmを入れると、「(人)の能力を簡易なテストで確定する」となり、ニュアンスだけではなく意味も変わってきます。
confirm withの類似表現一覧
make sure (to)
「事実や行動に間違いや問題がないか確認する」という意味と、「行動が忘れずに必ず実行されるよう徹底する」という意味があります。withを伴って誰か第三者に確認する熟語ではなく、話している相手に「自分自身で確認してね」という意味になります。
前者の意味では、Can you make sure if there is no error in calculation?「計算に間違いがないか確認してくれる?」、Make sure everyone is OK.「全員大丈夫かどうか確認して」のように使われます。make sure ofとして、make sure of the safety「安全を確かめる」のように使われることもあります。
後者の意味では、後にS+Vの文を置いて「~が…であることを徹底する」、またはto+動詞の原形を置いて、話している相手に対し「(あなたが)…することを徹底する」というように使われます。Please make sure she goes see a doctor today.「彼女が必ず病院に行くように頼むよ」と何かが成されることの保証をお願いしたり、Make sure to bring your laptop.「ノートパソコンを必ず持ってくるようにね」、否定形でMake sure not to break anything on this table.「このテーブルにある物を絶対壊さないようにね」と注意を徹底したりします。
be sure
Be sureと命令形で使う場合はmake sureとほぼ同じ意味、同じ用法になります。make sureのほうが強制力が強いイメージです。それ以外に、疑問形にして相手の意思を「確かなの?」と確認することもできます。例:Are you sure you want to change your order?「本当に注文を変更したいのですか?」
affirm
「支持する」「賛同する」という意味でも使われる言葉ですが、「(~が本当であることを)認める、確認する」という意味もあります。confirmのように文書などの裏付けをしっかり必要とするというより、意思として約束や忠誠を確認するようなニュアンスがあります。
validate
「~の正当性を立証/認証する」「~が正当であることを確認する」という意味で使われます。
certified by
「質・資格・真実性などを証明する」という意味のcertifyを受動態で使い、「~によって」のbyを合わせることで、「~によって証明される」「~によって認定を受ける」という意味になります。
【番外編】confirm withの表現が使われている曲を紹介!
「Out Of My Head」 by Kamari feat.Eza
Kamariは、Lyrilkalという名でも知られるナイジェリア出身のトリニダディアンのアーティストで、ラッパー/R&Bシンガー/コメディアンとしてアメリカで活動しています。エレクトロ・ポップシンガー/ソングライターのEllery Bonhamが自身のステージネームであるEzaとして参加したこの曲は、かなり抽象的な詞ですが、色々な問題を抱えつつ自分の道を歩こうとしている男性が、女性にGet out of my head「頭の中から出て行け」と言っている、つまり、この女性のことが頭から離れないので忘れようとしている、というような曲です。歌詞の中で男性は女性にGirl you heard what I said/Just confirm with a high five「なあ、俺の言った事聞こえただろ。わかったらHigh Five(ハイタッチ)で確認してくれ」と、自分の言い分を理解してくれたらその合図としてHigh Fiveをくれ、と、少々シリアスなシチュエーションを歌っていながらユーモアのある表現を使っています。
まとめ
confirm withは、日常ではそれほど多く使われる熟語ではありませんが、confirmという言葉自体はよく使われ、また、今後さらに様々なサービスがインターネット上でおこなわれていく時に、消費者として自分たちに不利益がないよう、また、プライバシー保護の観点からも、IDや個人情報、契約内容、支払金額・方法などのconfirmation「確認」をひとつひとつしっかりしていくことに意識を高めなければなりません。
インターネット上で取引をおこなうと、Are you sure?「本当にそうしますか?」Do you want to continue?「(処理を)続けますか?」など、画面上にconfirm alert「確認の警告」やconfirm message「確認メッセージ」が出てきますし、インターネットで買い物や交通機関などの予約をすると、必ずconfirmation emailが送られてきます。confirmという言葉と概念は、ますます身近に、大事になってきます。
類義語が多いのもconfirmという言葉の特徴ですので、意味と使い方をしっかり理解すると同時に、withやbyなどの前置詞の使い方に慣れるのも良い機会と思って一緒に習得しましょう。もちろん前置詞には、どんな場合にどういう意味で、どの単語と一緒に使うのか、法則がありますが、そのバリエーションは膨大で、ネイティブ・スピーカーでさえすべて覚えているわけではありません。そうなると、見聞きしてきた経験と、前置詞の本来の意味やニュアンス・イメージから感覚的に選ぶということも必要になります。単語や言い回しは、しっかりした知識があるのが前提ではありますが、最終的には「感覚」で自然と正しく適切に使いこなせるようになることがゴールです。感覚を養うには、とにかくたくさんインプットすることと、間違いを恐れずアウトプットすることです。英語的感覚をつかんでいく過程を楽しむように、リラックスして英会話の上達を目指していきましょう。