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<目次>
Get out of hereの意味や発音・アクセント
Get out of hereの意味
Get out of hereを一つの命令形のフレーズとして使う場合、大きく分けて二つの意味があります。
まず1つめは、文字通り「ここから出ていけ」という意味です。部屋や家から出て行くよう追い出したり、この場から居なくなるようと追い返す表現です。
もう一つは、「ウソでしょ?」という信じられないことに対し驚きを表す表現です。
また、センテンスの中で使う場合は、単純に「ここを出て行く」という意味になります。
Get out of hereの発音・アクセント
静かに怒りを表しつつ相手にしっかり伝えようと、強い意志ではっきりゆっくり言う場合や、驚いた時に大げさめに言う時は、ゲット・アウタァブ・ヒァまたはゲット・アウラァブ・ヒァと発音します。アクセントはアウトのアの上に強く置きます。
しかしこのフレーズは、通常はかなり早口に言うことが多いので、その場合は全部の単語がリンキングでくっつき、一つの単語のように聞こえます。tはしばしば単語やフレーズの中でLに近い発音(ネイティブはどちらかというとsoft D、柔らかいDの発音と表現することもあります。濁らないD、というイメージです)に近くなりますが、特に後に母音が来る場合は、日本語のらりるれろの音に近くなります。getのtとoutのoがくっついてゲラゥトゥ、outのtとofのoアウロヴ、さらにこのゲラゥトゥとアウロヴが一緒になるとゲラロヴというような発音になります。また、最後のhereは前のofのfとくっつくとhの音が消え、of hereの発音はオヴィアのようになります。
これをすべてつなげると、ゲラロヴィアのように聞こえます。
Get out of hereを使う時の具体的なシーンや含まれるニュアンス
追い出す・追い返す
「出ていけ!」「出て行って!」と命令口調で言うわけですから、通常は怒って言うことが多くなります。ケンカしたり、あるいは一方的に怒って、「ここから出て行って」と部屋や家、その場から出て行く、または去るように命令または強くお願いするイメージです。怒ってGet out of here.と言うということは、少なくとも今の段階ではこれ以上話したくない、話すことはない、と相手を突き放すことになります。
また、怒っているわけではなくフレンドリーに、「もう行きなよ」というニュアンスで優しくGet out of here.と送り出す場合もあります。
ウソでしょ?
「信じられない」「ウソでしょ?」という意味で使う場合、まず、自分自身の言動や自分の身に信じられないことが起こったことを驚いたり嘆いているようなシチュエーションではなく、人から伝えられたインフォメーションや言葉に対する反応として使います。それが良いニュースであれ悪いニュースであれ、信じがたいほど驚くべきことであれば、「ちょっと、それ本当?」「ねえ、ウソでしょ?」「ウソばっかり!」というニュアンスで使います。
センテンスの中で使う
Let’s get out of here.「ここを出ましょう」というふうに、今いる場所から出て行く、または別の場所に行く、という場合に使います。この場所にこれ以上いたくない、いるべきでない、またはほかの場所に行きたい、というニュアンスが含まれることがあり、物理的な場所を指す場合の他に、「この状況から抜け出す」という意味で使われることもあります。
Get out of hereに対しての返事や答え方のパターン12選
怒って言われた時は、ただだまって出て行くというリアクションから、怒りを鎮めようと試みる返事まで色々あります。また、「ウソでしょ?」と言われた場合は、話が本当なら「本当なんだよ」とあらためて言ったり、驚く気持ちに同調して返事をします。もしひっかけようと思っての冗談やウソだった場合は、「ひっかかったね」とネタばらしをします。
Allright. I’m out of here.
Do you really wanna do that?
Relax.
Wait.
What’s your problem?
I’m serious./It’s true.
I’m not joking.
I know.
Haha!Gocha!
「出ていけ」という意味に対して
OK.
とりあえず相手の怒りがおさまるまで退散すると決めた場合は、「わかったよ」と素直に退散するのもよくあるパターンです。
Fine.
売り言葉に買い言葉で「ああ、わかったよ」と言い放ち、本当に出て行くイメージです。
Allright. I’m out of here.
これも同じく「わかったよ」ですが、その後に続けて「出て行けばいいんだろ」というニュアンスでわざわざ「ああわかった、出て行くよ」と言うとより怒りが伝わります。Fine.I’m out of here.と言っても良いでしょう。
Do you really wanna do that?
このまま言われたとおり出て行くと、そこでケンカなり話し合いなりが未解決のまま終わってしまうことになり、その後の関係がより険悪になる可能性があります。そうなるのを避けたいという気持ちがあれば、Do you really wanna do that?「本当にそうしたい(出て行かせたい)のか?」と、怒りを含みながらも「本当にそれでいいの?」「まだ話すべきだ」と、修復しよう、もう少し話し合おうというニュアンスが感じられます。
しかし、言い方によっては「ああ、そうしたいんだな?」とつっかかっているようにも聞こえるので、修復したいという気持ちがより強い場合は、You don’t wanna do that.「君もそうはしたくないはずだ」と言うと、そういう突き放しはやめたほうが良いよ、と諭しているニュアンスになります。
Relax./Chill out.
「落ち着けよ」と相手をなだめるフレーズです。
Wait./Listen./Come on.
「待って」「聞いて」「おいおい、よせよ」というニュアンスで、なだめつつ自分の言い分を聞いてもらおうとする時のフレーズです。
What’s your problem?/What’s wrong with you?
そこまで怒ることないんじゃない?と感じたり、そんなに自分は悪いことしたのか?と納得できない時に、「どうしたんだよ?」と相手の怒りが度を越していることを指摘するフレーズです。
「ウソでしょ?」という意味に対して
I’m serious./It’s true.
「本気だよ」「本当だよ」とあらためて告げる返事です。
I’m not joking.
「冗談言ってるんじゃないんだよ」と言うことで「本当だ」と返事する返し方です。
I know.
「わかるよ」「びっくりだよね」と相手の驚きに同調することで、「信じられないだろうけど本当だよ」ということを伝えるニュアンスです。
Hala! Gotcha!
「はは、ひっかかったね!」と実はウソだった、冗談だった、と、いたずらっぽく明かす時の表現です。
Get out of hereに関してよくある勘違い
get outというフレーズが「出て行く」なので、同じ、または似たような意味を表す他のフレーズ、go outやget awayと混同してしまうことがあります。
getという単語には、ある物事が起こるというアクションを強く表す役割があり、get outはこのままここに留まらず、とにかくここから離れて遠くへ行く、というアクションを起こしてくれ、というイメージで使います。
go outは、中にいるか外に行くかの選択肢の中で、外に出るというアクションを取る時に使います。主に家の中やオフィスなど部屋の中にいる時に、建物から出て外に行く、外出する、という意味があります。子どもに外で遊ぶように促す場合も、Get out of here and play outside.などとは言わず、Go out/outside and play.またはGo play outside.となります。
また、get awayは、「逃げる・逃げ出す・逃れる」「免れる」という意味で使います。実際逃げるシチュエーションでも使いますが、「こんな所にいるのはやめてどこかへ行こう」とある場所から逃げ出してもっと楽しい場所にのがれよう、という、「エスケープする」というようなニュアンスでも使います。
Get out of hereをビジネスやメールでも使える表現に言い換えると?
ビジネスシーンで「出て行け」などという失礼極まりない発言はあまりないかとは思いますが、タフな交渉を続ける中で相手が無理難題を言って来るなど、なかなか折り合わず、最終条件を提示して「納得できないならどうぞお立ち去りください」と強めに言うシチュエーションはあるかもしれません。
その場合は、You can sign or you can walk away.「契約締結するか、出なければどうぞお帰りになってよろしいですよ」のように、遠回しな表現を使ったほうが良いでしょう。
交渉が激化して、お互い少々感情的に言葉の応酬をするにあたっても、I’m asking you to leave.「どうぞお帰りください」、Let me show you the door.「出口はあちらです」というように、ずいぶん強気な対応で内容は失礼なことを言っているにしても、言葉だけはていねいにするべきです。
Get out of hereを活用した例文・会話文
A: I can’t believe you cheated on me!
浮気したなんて、信じられない!
B: Sorry, but it was just a mistake. It meant nothing! I love you!
ごめん、でもただの間違いだよ。意味なんて何もないんだ。愛してるのは君だよ!
A: I can’t even look at your face. Get out of here!
顔も見たくないわ。出て行って!
B: OK,OK. Let’s talk later.
わかった、わかったよ。後でちゃんと話そう。
A: OK, I have to head out now. Don’t forget to make Emma brush her teeth.
さて、もう出なきゃ。エマに歯磨きさせるの忘れないで。
B: Sure, I got it.
もちろん、大丈夫だよ。
A: And make sure she has her lunch box.
あと、彼女に必ずお弁当持たせてね。
B: Alright, don’t worry!You’re gonna be late. Get out of here.
わかったって、心配ないよ。遅れるよ。早く行っといで。
A: Guess what? I’m getting married!
聞いてくれ!結婚するんだ!
B: Get out of here! You don’t have that courage to propose her!
ウソだろ?!お前にプロポーズする勇気なんか、あるもんか!
A: Well, I did! And she said yes!
それがしたんだよ!彼女もOKしてくれた。
B: Seriously? Wow, congratulation! I’m so happy for you guys!
本当に?ワオ、おめでとう!よかったな、僕も嬉しいよ!
A: Hey, it’s already 9pm. Let’s get out of here.
ねえ、もう9時よ。さっさと帰りましょ。
B: Yeah, Working late doesn’t solve this problem.
そうだね。残業したからって問題が解決するわけじゃないし。
Get out of hereを応用した表現まとめ
Just get out of here.
justをつけることで、「いいから」「わかったから」と、とにかく出て行ってほしい、というニュアンスを加えることができます。
Get outta here. /Get out.
Get out of here.と全く同じ意味ですが、outtaはout ofをouttaと省略した言い方で、よりくだけた言い方です。どちらも、「ウソでしょ?」の意味でも使うことができます。
Get out of my face.
「目の前から消えてくれ」という意味で、「出て行け」にもなるし、「やめろ」「邪魔するな」という意味にもなります。「ウソでしょ?」という意味では使いません。
Get out of my way.
「どけ」「邪魔するな」という意味です。出て行けというより、自分が出て行く、あるいは何かをするのに邪魔しないでくれ、というニュアンスになります。
Get someone out of here.
getの後に人や動物などを置くことで、「~をつまみ出せ!」という意味になります。
I’m out of here.
命令ではなく自分が「出て行くよ」「(計画などを)降りるよ」と告げるフレーズです。
Get out of hereとGet out of townのニュアンスの違い・使い分け方
どちらも「出て行け」という意味でも「ウソでしょ?」という意味でも使うことができます。
Get out of hereの場合「ここから出て行け」、Get out of townは「街から出て行け」なので、実際「出て行け」という場合には、厳密に言うとどこまで遠くに行ってほしいのかに違いがあり、実際本当に街から出て行ってしまってほしいわけじゃなくても、それくらい強い感情で「出て行け」と言っていることになり、より怒りが込められています。
「ウソでしょ?」という意味で使う場合、Get out of town「そんなバカな!」「そんなこと信じられるか!」と、やはり信じられない気持ちが強くなります。しかし、Get out of hereが非常によく使われるフレーズであるのに対し、Get out of townはあまり頻繁には使われないようです。よほどびっくりした時や、それによる怒りや落胆が大きい場合にはGet out of townと言っても良いでしょう。
Get out of hereの類似表現一覧
「出ていけ」「帰れ」「立ち去れ」の意味
Leave me alone.
「(私のことは)放っておいて」ということで、ただ「話しかけたりしないで」「かまわないで」という意味でもありますが、この場から立ち去ってほしい、という時にも使います。
Go away.
「どこか行ってしまえ」という意味で、「うるさいな」「やめてくれ」というようなニュアンスでも使うこともあります。
Get lost.
「失せろ」「消えろ」という強く乱暴な表現です。
Kiss off.
命令形で「失せろ」「出て行け」「放っておいてくれ」という意味です。kiss-offという名詞もあり、「解雇」や「お払い箱」という意味で使います。
Out!
「出て!」「出てって!」という意味で、主に子供に対してや、夫婦・恋人間で使います。年上や目上の人が命令するようなニュアンスがあります。
Leave!
「どこかへ行って」という意味での「出て行って」です。leaveは「去る」という意味なので、かなり強めの表現です。
Take a hike./Take a walk.
「散歩に行って来い」という表現で、そこにいるべきではない人に「出て行け」と命令する乱暴で高圧的な表現です。
Go back where you belong.
「自分のいるべき場所へ帰れ」と、ここには居場所がない、場違いだ、という意味で使います。
Good bye.
「さよなら」という表現ですが、Byeと違い、Good bye.は永遠や長い間の別れの時に使います。つまり「しばらく顔を見たくない」というニュアンスが含まれており、さらに、相手はまだ帰るつもりではないのに一方的に「さよなら」ということで、「これ以上話す気はない」「帰ってくれ」という意味になり得ます。
walk out of ~/walk away from~
センテンスの中で「~から歩き去る」という意味で使います。He walked out of the door.で「彼は部屋から出て行った」という表現になります。
センテンスの中で使う「追い出す」「追い返す」
kick someone out
センテンスの中で使い、「~(人)を追い出す」という意味になります。「追い出される」ことは get kicked outと言います。
「ウソでしょ?」の意味
Fiddlesticks.
「ばかばかしくて信じられない」というニュアンスで使います。
Shut up.
「黙れ」という意味のフレーズですが、信じられないことを聞いた場合に「ウソでしょ?」という反応で使うこともできます。
Oh great.
アンラッキーなことが起こったりして、独り言のように「まいったな」「ウソだろ」とぼやく表現です。
No,it’s not happening.
これも自分の身に何か起こった時に、「ウソだろ、こんなこと起こるべきじゃない」と焦って言う独り言のようなフレーズです。
It can’t be true.
「あり得ない」と、自分自身に言うこともあれば、信じられない事を伝えた相手に対して言うこともあります。
You gotta be kidding./ Are you joking? Are you kidding me?/No kidding.
相手の言葉が信じられないという時に、「冗談だよね?」「冗談でしょ」と確認する表現です。
Are you serious?/Seriously? /You can’t be serious.
話の信ぴょう性について「本当に?」と確認するニュアンスと、相手の気持ちや決意などに対して「本気で言ってるの?」と聞いている場合とがあります。You can’t be serious.は信じられない気持ちがより強い言い方です。
For real?/Are you for real?
「マジで?」というくらけた表現です。Are you for real?のほうは、「あなたって信じられない」というニュアンスも含まれることがあります。
No way!
「ウソでしょ!」「あり得ない!」「まさか!」という表現です。
【番外編】Get out of hereの表現が使われている曲を紹介!
「Get Out of Here」by Melanie C
1996年にイギリスでデビューし世界中で大人気となったガールズ・グループ、スパイス・ガールズの元メンバー、メラニーCは、グループが活動を休止した後ソロ活動を始め、メンバーの中でソロのアーティストとしては最も成功しているシンガー・ソング・ライターです。彼女が2011年に発表したアルバム「The Sea」に収められたこの曲は、後ろ髪ひかれながらも自分自身のために恋人の元から去ろうとする女性の心情を歌っていて、Wanna get out of here.Away from you「ここから出て行きたい/あなたから離れて」と繰り返します。この曲の中でのget out of hereは、I want to get out of here.「ここから出て行きたい」I gotta get out here.「ここから出て行かなきゃ」と、自分の気持ちや決意を表すために使われており、家を出て行くのか、関係を断って彼の元を去るのか、またはその両方を指しています。get out of hereはしばしば、ある場所から去るだけではなく、「ある状況から抜け出す」意味で使われることもあり、この曲ではその意味合いが強いようです。
まとめ
英語には、言葉通りの意味で使う場合と比喩的に使う場合、2通りの解釈があるフレーズがたくさんあります。また、比喩的な場合でも、元々の言葉通りの感情のベクトルと同じような気持ちで使うこともあれば、まったく逆のこともあります。このニュアンスをよくわかっていないと、突然Get out of here!と言われて、「良かれと思って言ったのに、“出て行け”って怒られた?」と戸惑ってしまうことになります。
伝えたニュースが悪いニュースで、信じたくないという気持ちも含めてGet out of here!と言うこともあれば、良いニュースを嬉しい驚きで受け取りGet out of here!と言うこともあるので、どういう語調で言っているか、また言っている時の表情なども含めて判断しなければなりません。この色々な顔を持つフレーズを自然に使いこなせるよう、また、相手に言われた時にうまく反応できるよう、とにかくネイティブ・スピーカーがどんなシーンで使っているのかをよく観察してみると良いでしょう。