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<目次>
I’ve been thereの意味や発音・アクセント
I’ve been thereの意味
I have been thereのI haveの部分を短縮したI’ve been thereは、現在完了形の文で、次の2
つの意味があり、それぞれさらに直訳した意味とは別のニュアンスを含むことがあり、日常会話で実によく使われるフレーズです。
行ったことがある
「~したことがある」という「経験」を表す現在完了の意味で、身体が実際その場所に「行ったことがある」という意味と、もう一つ、人の経験に自分の経験を重ねて「自分もそれを経験したことがある」という意味にもなります。「私もそうだったよ」「わかるよ」というニュアンスを含んだ共感のフレーズとしてよく使われます。
ずっとそこにいる
「継続」を表す「ずっとそこにいる」という意味で、I’ve been there.は「私はずっとそこにいる」という意味になります。実際に物理的に「ずっとそこにいる」というシチュエーションがあれば使うこともありますが、主に気持ちとして、I’ve been there for you.「あなたを支えるためにそこにいますよ」「あなたを見守っていますよ」と伝える時に使うフレーズです。
なお、現在完了には「経験」「継続」の他に、「完了」という「今までの間に済ませてしまった」という意味を持つ文を作る役割もありますが、I’ve been there.というフレーズにはこの「完了」に当てはまる意味はありません。
I’ve been thereの発音・アクセント
I’ve been thereの発音は基本的にシンプルなのですが、ネイティブスピーカーはかなり速くさらっと発音するので聞き取りにくく、ナチュラルに発音するのも実はそれほど簡単ではないフレーズです。
最初のI’veはアイヴと発音し、veの部分で下唇を噛みます。veはそもそも母音のウを発音しないのですが、次にbという破裂音が続き、bの音は消えてI’veのvにbeenのeeの母音がくっつくので、I’ve beenはつなげてアイヴィンと発音します。thereは、theで舌先を上下の前歯で軽く噛むthのデに近い濁音を発し、そのまま舌を奥に引きながら先を丸めてrの音を発音します。フレーズを続けて言うと、アイヴィンデァという短い音になり、アクセントはtheの部分に少し強めに置きます。
I’ve been thereを使う時の具体的なシーンや含まれるニュアンス
行ったことがある
その場所に行ったことがある
I’ve been there「その場所にいたことがある」というフレーズは、「そこに行ったことがある」という意味でしばしば使われます。ここで指すthere「そこ」「その場所」は、店や公園などの狭いスポットから、エリア・町・市、さらには国まで、広い範囲を指すことができます。
また、I’ve gone there before.「前に行ったことがある」、I’ve been there three times.「そこに3回行ったことがある」のように、「以前」という漠然とした過去を指すか、行った回数を付属の情報として付けることができます。ただし、I’ve been there last year.「昨年そこに行ったことがある」のように、限定した過去のどの時点や期間かを表す語を一緒に使うことはできません。いつ行ったのか、という「時」を表す語は、yesterday「昨日」やlast Monday「先週の月曜日」のようにはっきりと日がわかる語だけではなく、last week「先週」、a few years ago「2、3年前」、long time ago「ずっと前」のような語も使わないので注意しましょう。
同じ経験をしたことがある
誰かが自分の経験を話した時、I’ve been there.と言うと、実際その場に自分が立ち会っていたというわけではなく、「私も同じような経験をしたよ」「私も同じ立場だったよ」と共感を表す意味になります。
相手が、今現在あるいは過去の時点において、失恋して辛い、家族との関係で苦しんでいる、恋人ができたばかりで楽しい、仕事が忙しくて大変だ…など、人生において様々な「経験」を話している時に、自分にも過去に同じような、または似たような時期があったということを、I’ve been there.「私もそうだった」という言葉によって共感や同情として表し、またそれと同時に、「その気持ちはわかるよ」「どんな風だったか想像つくよ」と、という理解を示すニュアンスにもなります。
過去を懐かしむように、あるいは振り返って大変だったと思い出すように、あくまでも自分の過去の経験として言うフレーズなので、今も自分が同じ経験をしている場合には使われません。
ずっとそこにいる
動かずにずっとそこにいる
「継続」という意味でのI’ve been there.「私はずっとそこにいる」は、あまりひんぱんに使われる表現ではありません。「継続」を表す現在完了は、過去のある時点から現在に繋がっているということで、Iという自分自身が、離れた場所を指すthereに今もずっといる、というシチュエーションはなかなか成り立たないからです。しかし例えば、電話で誰かと話していて、Do you know the park across from the city hall? I’ve been there since this morning.「市役所の向かいの公園知ってる?そこに今朝からずっといるんだ」と、相手に「公園」という場所を示し、「そこ」に自分がいるという言い方をすることがあります。初めてその場所について言及した時に、客観的に、自分も相手と同じ位置に立っているかのように場所の説明をするので、there「そこ」を使うわけですが、ただしこの後もう一度同じ相手との会話の中でこの「公園」が出てくる場合は、thereではなくhere「ここ」が使われます。
ずっと見守っている
I’ll be there「そこにいるよ」という、相手を支え力になることを約束するフレーズがありますが、これにはしばしばfor you「あなたのために」という語を付け加えます。未来形であるこのフレーズは、「もしあなたに必要とされる時は、読んでくれればいつでもそこ(あなたのそば)に駆けつけるよ」というニュアンスです。今いる場所から「そこ=あなたの居る場所」という離れた場所に飛んでいくようなイメージで、それが物理的に体が動いてそこに行く場合もあれば、気持ちはいつでもそこにある、という意味にもなります。
I’ve been there.と、現在完了の継続の形を使う場合は、身体がずっとそこにある、というよりも、精神的に「心が寄り添っている」というイメージで使われることのほうが多くなります。「昔も今も変わらず、心はずっとそこにある」というニュアンスです。I’ll be there同様、for you「あなたのために」for her「彼女のために」のように特定の人へのサポートを指すこともありますが、「これから先いつでもあなたに寄り添うよ」というI’ll be there for you.と少し違い、「いつもそばに寄り添っていたよね」という確認の意味が強くなります。
I’ve been thereに関してよくある勘違い
have been thereの意味の一つは、「ものがずっとそこにある」「人がずっとそこにいる」という「継続」です。The café has been there since I was a kid.「そのカフェは私が子どものころからずっとそこにある」、She has always been there for me.「彼女はいつも私のそばにいてくれる」、という使い方です。
ところが、前項で少しご説明した通り、I’ve been there.とIを主語にした場合、「体がずっとそこにいる」という意味で使うことはほとんどありません。文法的には間違いはないのですが、「私はずっとその場所にいる」と話すシチュエーションが、なかなか考えにくいためです。
have been thereは、自分から見て、人やものが「いつ見てもそこにいる/ある」イメージです。例えば誰かがある店で長年働いている、という場合、He’s been there for years.「彼は長年そこにいる」という表現で表すことができます。ところが、自分自身が同じ職場で働いていることをI’ve been there for years.とは、あまり言いません。なぜなら、自分は、自分自身が常にそこにいるわけではなく、家にも帰るし休みの日にはどこかに行く、ということを知っていて、自分がずっとその店にいる、という姿を想像しにくいからです。自分から見た他人は、その人のことを「いつ見てもその店にずっと居る人」というイメージで見ているので、He’s been there.と言うこともできるのですが、視点を変えて彼自身の目線で言うと、彼はやはり自分の状況をI’ve been there.とは言わないでしょう。よほど長い時間、毎日休まず同じ場所で働いていて、比喩的に「ずっとそこにいる」と言うことはあるかもしれませんが、これは大げさな例えやジョークになります。
また、be動詞で表す「いる」という意味が、日本語の「いる」ほどには色々な解釈をしない、ということもあります。日本語は、ぼんやりした意味でものごとを表しても、状況や話し方などから正確な意図を読み取る文化です。「その店にずっといる」と言えば、身体がずっと動かずそこにいる、という意味にもなれば、「ずっとその店で働いている」という状況をも読み取ることができます。ところが、英語のbeが表す「いる」は、「居る」であり、「存在がそこにある」というイメージです。もちろん、英語でも文脈から「いる」=「働いている」と解釈することはありますが、beと聞いて想像するのは、そこに「たたずんでいる」「存在している」様子です。英語では、こうしたイメージを大事にします。
英語を話す時は、イメージをしっかりつかみ、その言葉が与える印象を考慮して言葉を選ぶことと、日本語の漠然とした表現をそのまま直訳するのではなく、「いる」のうち厳密に言うと「居る」「働いている」「つきあっている(恋人がいる)」など、どの意味にあたる言葉を伝えたいのかを考え、それを英語にして表す、という習慣をつけるようにしましょう。
I’ve been thereをビジネスやメールでも使える表現に言い換えると?
「行ったことがある」「ずっとそこにいる」という、文そのままの意味で使う場合は、I’veを省略せずI haveとするだけでビジネス仕様になります。
ところが、比喩的に「同じ経験をしたことがある」「共感できる」「(自分のことのように)理解できる」、また、「ずっと支え続けている」という意味で使う場合は、I’ve been thereではカジュアルすぎるので、次のような表現を使うと良いでしょう。
同じ経験をしたことがある、共感できる
I/We have experienced this issue before, too.
「私(たち)もこのような問題を経験したことがあります」という、I’ve been thereと同じ表現方法でもう少しフォーマルな言い回しです。具体性を持たせるのがポイントです。
I/We understand how you feel.
「お気持ちお察しいたします」「お気持ちはよくわかります」という、もっとも一般的な共感の言い回しで、共感や理解を示します。相手にとって良いこと・悪いこと、どちらの場合でも使うことができる表現です。
My/Our thoughts are with you.
「お気持ちお察しいたします」にあたる表現ですが、「私も同じ思いです」「私の気持ちはあなたと共にあります」という、より強い共感・同情の表現です。相手が辛い思いや怒りを抱いていたり、大変なことを経験している場合に使われ、相手が喜んでいるようなシチュエーションでは使いません。
I am / We are sorry you have to deal with ~.
「~と対峙しなければならないとは、お気の毒です」という同情のフレーズです。
If I were in your position, I would feel the same way you do.
「もし私があなたの立場だったら、きっと同じように感じているでしょう」という共感の表現です。feel「感じる」を、do「する」、act「振舞う」、react「反応する」など他の言葉に変えて使うこともできます。
That would frustrate me, too.
「(それが私の身に起これば)私も同じようにいら立つでしょう」という、相手の立場に立つ別の表現です。
I would come to the same conclusion.
「私も同じような結論に達するでしょう」と、相手の立場を思いやり、相手の過ちや正しいとは言えない考えさえも、受け入れるように理解を示す言葉です。
ずっと見守っている、支えている
I/We have been supporting ~.
「ずっと支援してきている」という直接的な言い方のほうが、I’ve been thereよりもフォーマルになります。
supporting「支援している」を、sponsoring「出資している」「資金援助している」「後援している」、subsidizing「補助金・助成金を払う」、giving endorsement to ~「(著名人などが)~(政治家など)にお墨付きを与える」のように、シチュエーションによってはっきりとどのような形で支えているのかがわかる語を置くと良いでしょう。
I’ve been thereを活用した例文・会話文
A: I’m going to go to Guadalajara for my next holiday.
次の休暇にはグアダラハラに行こうと思ってるんだ。
B: I’ve been there once. I travelled around in Mexico when I was in college, and Guadalajara was definitely one of my favorite cities.
一度行ったことがあるよ。学生の頃メキシコ中を旅してまわったんだけど、グアダラハラは間違いなく一番好きな街の一つだね。
A: I can’t believe she dumped me! We were so good together….
彼女が僕を捨てたなんて、信じられないよ!すごくうまくいってたのに…。
B: Yeah, I’ve been there. My advice to you ― forget about her! You gotta move on!
わかる、僕も経験あるよ。僕のアドバイスはね、彼女のことなんか忘れろ、ってこと。前に進まなきゃ!
A: How many kids do you have?
子どもは何人いるの?
B: Three. The oldest is 8, and younger ones are twins, they just turned 6. All boys. It’s like being attacked by a hurricane every day.
3人よ。一番上が8歳で、その下は双子で6歳になったばかり。みんな男の子よ。もう、ハリケーンに襲われてるような毎日だわ。
A: I know what you mean. I’ve been there. I raised 2 boys and 1 girl. Now they are all grown up and I kind of miss that time.
そうだよね、僕もそうだった。男の子2人と女の子1人を育てたんだ。今は全員大きくなって、ちょっとあの頃が懐かしいかもな。
A: We just had a baby and it’s overwhelming. But I would really like to be a good father like you. Do you have any advice?
この間子どもが生まれたばかりで、もうどうしていいかわからない状態さ。でも君のようないい父親になりたいって本当に思うんだ。何かアドバイスはある?
B: Well…, I was freaked out at first, too. But as soon as I hold her in my arms, I realized I have to protect her. Ever since then, I’ve always been there for her no matter what. That’s it.
そうだな…、僕も最初はパニックになったよ。でも、彼女を腕に抱いた瞬間、この子を守らなきゃ、って悟ったんだ。それからというもの、何があっても彼女をいつもそばで見守っている、それだけさ。
A: I don’t know what to do. I feel like I’m walking in a dark tunnel and it doesn’t seem I will see light at the end of it.
どうしたらいいかわからないんだ。まるで暗いトンネルの中を歩いていて、出口の明かりがいつまでも見えないような、そんな気分だ。
B: I know exactly how you feel. I’ve been there and I’m back. Don’t worry, I’m sure you’ll find a way out.
あなたがどういう気持ちかよくわかるわ。私もそうだったけど、でも戻ってきたの。心配しないで、きっと解決する道が見つかるわよ。
I’ve been thereを応用した表現まとめ
I’ve been there, done that.
「そこに行ったし、それもやったし」という、「もう一通り全部やったよ」というニュアンスのフレーズで、つまり「もう2回目は必要ない」「もうわかってしまったから知らなくていい」と言いたい時に使います。本来は、I’ve been there, done that, bought the T-shirt.「そこに行って、それもやって、Tシャツも買った」というのが完全なフレーズで、「観光地に行きそこで誰もがするアクティビティをして、お土産のTシャツも買ったよ」という意味です。
人に何かをすすめられた時に、「同じようなことをやったことあるから、もういいよ」「また同じようなことを繰り返すのはごめんだな」と、乗り気ではない態度を表す、またはちょっとはぐらかすような言い回しです。
I’ve been thereとI know what you meanのニュアンスの違い・使い分け方
I’ve been thereは、「私もそこに行ったことがある」が「私にも同じような経験がある」という意味を表し、そこから間接的に「あなたの境遇/気持ちはよくわかります」と共感や理解を示すフレーズです。
それに対してI know what you meanは、「あなたが言っていることはよくわかるよ」と、ストレートに相手の訴えている気持ちが理解できることを伝える表現です。
どちらも、「よくわかるよ」という気持ちを伝えるフレーズとして使われますが、I’ve been thereは、ただ「私もその経験あるよ」と言っているにとどまり、「同じような経験はしたけれど、あなたの気持ちはわからない」「自分も同じ立場になったことはあるけど、あなたがしていることには納得しない」と、後に「共感」「同情」を表す言葉を続けない、という選択肢もあります。落ち込んで泣いている相手に対し、I’ve been there, but I didn’t cry like you.「私も経験あるよ。でもあなたのように泣いたりしなかったな」と言うこともできるわけです。
また、I know what you meanのほうは、「同じ経験はしたことがないけれど、あなたの言っていることはよくわかります」と、必ずしも自分の体験からの共感である必要はありません。I’ve never experienced what you are going through, but I know what you mean.「私はあなたが今苦しんでいるようなことは経験していなけど、気持ちはよくわかるよ」というような場合です。
喜んでいたり悲しんでいたりする相手の様子を見て声をかける時、相手にどれだけ共感できるのか、自分がどれだけその立場を自分のことのようにわかるのか、経験と相手の気持ちの理解度によって、かける言葉を使い分けるようにしましょう。
I’ve been thereの類似表現一覧
行ったことがある
I’ve gone there.
I’ve been thereは厳密には「そこにいたことがある」で、I’ve gone thereはgo「行く」の現在完了形ですから、正真正銘の「そこに行ったことがある」です。しかし日常会話では、「行ったことがある」はほとんどの場合I’ve been ~で表されます。
I was there. / I went there.
「私もそこにいた」「私もそこに行った」という、シンプルな過去形のフレーズです。この場合は、last year「佐昨年」、when I was in high school「高校生の頃」のような、過去のある時点や期間を表す言葉を続けることができます。
I know that place.
「その場所を知ってます」という言い方で、「行ったことがある」というニュアンスを含ませます。通常は、I know「知っている」という言葉を使うので、ただ知識として知っているだけの場合にもこう言うことがありますが、ほとんどの場合は行ったことがあるか、人から聞くなどしてよく知っている場所のことを話す場合に使います。
同じ経験をしたことがある、共感できる
I can relate to ~
「~のことがよくわかる」「~に共感できる」という強い共感を表す表現で、その共感は通常は自分自身の経験に基づくものです。I’ve been thereは、自分の過去の経験に限定した共感ですが、I can relate toは、過去か現在かに関わらず自分の境遇や経験、感じていることなどが相手の状況を理解できる理由になっている場合に使うことができます。
I know.
「わかるよ」というとてもシンプルな共感のフレーズです。「本当だね」「そうだね」というくらいの軽いあいづちなので、自分の経験は関係なく、また、どれくらい共感できているかもそれほど問題ではありません。
I know what you are going through.
go throughは「辛いことを経験する」という意味で、「あなたが経験している辛いことが私にはよくわかります」というフレーズです。自分にも同じ経験がある、ということを匂わせるニュアンスもありますが、必ずしもそうでなくても理解を示す時に使うことができます。
I was in the same position. / I was in your position.
「私も同じ立場だった」と、過去に自分も同じ経験をしていたり似たような境遇にあったりしたことを伝えることで、相手の状況や気持ちへの理解を示すことがあります。
I was you. / You are me when I was ~.
I was you.は、「私はあなただった」、つまり「私はあなたと同じ立場だった」という意味の、とてもカジュアルな言い方です。You are me when I was ~.も同じニュアンスですが、私とあなたを入れ替えて「あなたはまるで~の時の私です」と、相手がかつての自分と同じ立場にいる、ということを指摘する言い方です。
ずっと見守っている
I got your back. / I gotcha back.
「私がついているよ」とバックアップする姿勢を相手にカジュアルに伝えるフレーズです。I gotcha back.はよりくだけた表現のスラングで、どちらも発音はほぼ同じです。
I’m always with you.
「私はいつもあなたを支持しているよ」「いつもそばにいるよ」という意味の表現です。この意味では、I’ve been with you.と現在完了にすることはありません。
You can always count on me.
「いつだって頼っていいよ」と、常にサポートする用意ができていることを相手に伝える表現です。
You have my full support.
「私がいつでもしっかりサポートしているよ」と伝えることで、安心感を与えるニュアンスがあります。
【番外編】I’ve been thereの表現が使われている曲を紹介!
「If I Ain’t Got You」by Alicia Keys
アメリカのシンガー・ソングライター、アリシア・キーズは、2001年、20歳の時にリリースしたデビュー・アルバム「Songs In A Minor」がいきなり全世界で1600万枚を売り上げ、アルバムの先行シングル「Fallin’」もビルボード・チャートでトップになるなど、まさにすい星のごとく現れた21世紀の新しいスターです。14歳のころから曲作りをしていたニューヨーク生まれニューヨーク育ちの彼女が作る、都会的センスあふれるR&BやHip Hopと、ブルースやジャズ、ゴスペルなど様々な要素を融合させた斬新でいてどこか懐かしい音楽、そしてピアノの弾き語りを中心としたクラシカルで洗練されたパフォーマンス・スタイルは、瞬く間にR&Bファンはもちろん、音楽ジャンルにこだわらない幅広い層の人気を集めました。アルバムは音楽関係者や批評家からも高い評価を得て、2002年のグラミー賞では5つの賞を獲得しています。
2003年には早速2枚目のアルバム「The Diary Of Alicia Keys」をリリースし、3つのグラミー賞を獲得するなど大成功を収めて、若くして富と名声を得たアリシアですが、このアルバムからの2枚目のシングル「If I Ain’t Got You」は、2001年に起こった9.11テロや、そのほかの世界中で起こる様々な出来事に触発されて制作した、“物欲や世俗的なものは魂を満たさない”ということを歌うバラードで、アリシアがただ音作りやパフォーマンスに優れただけのアーティストではないことを世に証明しました。
Some people think that the physical things define what’s within「見た目がその中身までを定義すると思う人もいる」And I’ve been there before, and that life’s a bore「私もかつてそうだったけど、そんな人生にはウンザリ」So full of the superficial「見かけだけで薄っぺらだから」と静かに語り、最後にSome people want diamond rings, some just want everything「ダイヤモンドや、ただ全てを手に入れたい人もいる」But everything means nothing if I ain’t got you「でも“全て”なんて何も意味がない。あなたがいなければ」と、どんなに高価なものや上辺だけの美しいものがあっても、愛する人がいる喜びの前にあっては何も価値がないということを、美しいピアノの調べと力強いヴォーカルで情感豊かに訴えています。
まとめ
I’ve been there.は、おそらく学校では現在完了形を使った一つの例として習っただけ、という方がほとんどと思われますが、日常会話では「その気持ちわかるよ」「私も経験したよ」と共感してかける言葉として、とてもよく使われるフレーズです。大変な経験をした、辛い思いをしている、という人にかける言葉がI’m sorry to hear that.「それはお気の毒です」だけでは心もとないので、ぜひこのI’ve been there.もボキャブラリーに加えて使ってみましょう。