look afterの意味や答え方は?具体的なシーンや例文、類似表現を解説!

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<目次>

look afterの意味や発音・アクセント

look afterの意味

look afterは、「~の世話をする」「~の面倒を見る」というのが基本的な意味です。状況により、次の3つに意味・用法が分かれます。

日常的に世話をする、手入れをする

通常手のかかる人や物の世話をしたり、植物や家など手入れが必要なものの管理をする、という意味があります。

一時的に人や物の面倒を見る

短期間、または短時間の間、通常誰かに代わって「人や物の面倒を(一時的に)見る」「注意して見ておく」という意味があります。

物事に対処する

事態や状況に「対応する」「対処する」という意味もあります。一時的に、または誰かに代わって、という場合によくある使い方です。

look afterの発音・アクセント

look afterのlookは、ルックと小さいツを入れる詰まった音として発音せず、ルゥクまたはルクと短く発音します。ルは、口をウの形のようにすぼめないで、軽く開けて唇をリラックスさせた状態でlの音をしっかり発するために舌先を上の前歯の付け根あたりに押しつけて発音します。クは、唇の形はリラックスしたまま変えずに、舌の付け根のあたりを口の天井の奥に着けてから離し破裂音のkを発音します。カタカナのクのように母音のウを発音しないよう注意しましょう。次に続くafterは母音のaから始まるので、lookのkにそのままaをつなげるとカの発音になります。aはアとエの中間の発音ですが、熟語の場合はそれほど口を大きく開けたりせず少し弱めに発音し、カァとなります。fは下唇を軽く上の前歯でこすり、terは口をあまり開けずに弱く短くタァと発音します。

ゆっくりしっかり発音する場合は、ルゥクアァフタァとなりますが、早めに言う場合はルクアフタと聞こえます。アクセントはアの部分に強めに置きます。




look afterを使う時の具体的なシーンや含まれるニュアンス

日常的に人や物の面倒を見る

代表的な例は親が子どもの面倒を見る、という意味でIt’s hard work to look after three children all day.「一日中3人の子どもの面倒を見るのは大変な仕事です」というように使われます。受動態で、特に物が「よく手入れされている」という形容詞的な用法で使われることもあります。例えば、You can tell that this bonsai tree has been well looked after.「この盆栽はよく手入れされているのがわかります」というような場合です。

一時的に人や物の面倒を見る

面倒をみる

友だちや親せきの子どもを預かって一時的にお世話をするような場合に、I’m looking after my friend’s daughter today.「今日は友達のお子さんの面倒を見ています」のように言います。人だけではなく動物や家、庭などもlook afterの対象になります。

また、主にイギリスでは、自分自身の面倒を見るという意味でlook after oneselfと言います。親が子どもに対して「自分で自分の事はやってね」という意味でLook after yourself.と言います。この表現は、親しい人に対して、別れ際に「さよなら」という代わりにLook after yourself.のあいさつとして使われたりもします。「自分自身をよく面倒見てね」が転じて、「自分自身に気を配って」という配慮のニュアンスを含んだ「ごきげんよう」のようなイメージの挨拶です。

人の代わりに注意して見ておく

小売り店などで一時的に持ち場を離れたりするようなシチュエーションで、責任者が部下や同僚に「ちょっとここを見ておいて」「ちょっとこの場をお願いします」というような場合にもlook afterを使います。Can you look after the booth for a while?「少しの間売り場を見ててくれる?」というと、同じ売り場のスタッフに一時的にその場を任せるという意味になりますし、また、他の売り場の人に一時的に少し目を配っておいてもらう、というニュアンスのお願いにもなります。

対処する、責任を持つ

物事の処理、会社の部署やシステムなどの運営などに責任を持つ場合にも「その場の面倒をみる」というイメージでlook afterを使います。




look afterに関してよくある勘違い

look afterが「お世話をする」という意味でよく使われるため、日本語の「お世話をする」に当てはまるシチュエーションすべてにこのフレーズを使ってしまう方も多いようです。ところがlook afterには、「親が子どもの面倒を見てあげる」「病人のお世話をしてあげる」というような、弱い立場、助けが必要な人をサポートするニュアンスがありますので、例えば「お客様をもてなす」「上司や目上の人のお世話をする」という意味でlook afterを使うことは、まずありません。もし海外から来た大事なお客様のお世話役になり、そのお客様にご挨拶する時に、I will look after you while you are in Japan.と言ってしまったら、「あなたが日本に滞在されている間私が面倒を見てあげますよ」と聞こえるので、言われたほうは、子ども扱いされているような気持ちになり、気分を害してしまうので気をつけましょう。

また、これからお世話になる上司や同僚、仲間、ホームステイ先の家族など、色々な人に「よろしくお願いします」という意味で「お世話になります」と言いたい場面もあるかと思いますが、これは日本語独特の言い回しですので、英語ではPlease look after me.などとは決していいません。「面倒見てね」と言っているようで、目を丸くされるでしょう。上司が自分の部下を取引先などに引き合わせて「彼がお世話になります」などと言う場合なら、冗談としてPlease look after him.「彼の面倒を見てやってくださいね」というニュアンスで言うこともあるかもしれませんが、やはり一般的ではありませんし、あまり適切な表現とは言えないでしょう。

あきらかに「相手に対し主導権を握って、身をゆだねてもらう」という意味で「お世話する」という場合にしかlook afterという言葉は使わない、ということをよく認識し、お世話する側とされる側の関係と、どのようにお世話するのかとをよく考えて、look afterが適切かどうか判断するようにしましょう。




look afterをビジネスやメールでも使える表現に言い換えると?

look afterにあたる日本語の「お世話をする」「面倒を見る」は、応用範囲が広く様々なニュアンスを表すことができ、柔らかい表現としてビジネスシーンでも使うことができますが、look afterは基本的に「助けが必要な人・物・状況の面倒を見る」というイメージが強いため、他の表現を使うことが多くなります。シチュエーションに合わせて、次のような表現を使い分けましょう。

supervise

仕事の現場や組織、行為などを「管理する」「指揮する」「監督する」という意味があります。誰かが責任者として上に立って、必要に応じて指示を出しつつ仕事の進み具合を全体的に管理しているイメージです。

attend to

お客さんなどに「対応する」、人の「お世話をする」という意味があり、人に付いて気配りをし注意を払いながらその人の行動をサポートするような場合によく使われます。また、業務の処理をする、注文などを手配する、という意味もあります。

日本では、観光やビジネスなどで日本を訪れるインバウンド(訪日旅行)で、旅行者に空港からホテルや会社などの目的地までの付き添う業務のことを「アテンド」と呼びますが、そのイメージでとらえておいて良いでしょう。

conduct

「案内する」という意味で、添乗員のことをtour conductor(ツアーコンダクター)と呼ぶとおり、「導きつつ案内する」というニュアンスがあります。

be in charge of

人が「~を担当している」「~を任されている」「~の責任者である」という意味で、様々な場面で使われるとても便利な表現です。担当する対象は、問題が起こった場合にその問題に関してのみであったり、限定された持ち場やプロジェクトの中のある専門分野のみに特化されるような狭い範囲から、部署や職務全般、プロジェクト全般など広い範囲まで様々です。

take charge of

前述のbe in charge ofと同じニュアンスで、takeという「引き受ける」アクションを意味する単語を使った熟語にして「担当することになった」「任された」という責任が発生した時点の状況を表すこともしばしばあります。

be responsible for

be in charge ofに近い表現ですが、responsible「責任がある」という単語を使うことで、より「責任」にフォーカスした熟語です。「~に対して責任がある」「~の責任を負う」という意味で使われ、責任を持つ範囲は職務や職場での持ち場などを特に指すことが多くなります。responsible forは「(事故やミスなど)の原因となる」という意味で「責任を負う」という使い方もします。

care for

人や動物に対し「必要なお世話や保護をする」という意味です。She cares for elderly patients.「彼女は高齢の患者さんのお世話をします」のように使われます。

nurse

名詞のnurseは「看護師」であり、動詞になると、「病気の人を看護する」「子どもを養育する」「授乳する」というような意味があります。病院や介護ビジネスにおいて、会議などフォーマルなシーンで話す時は、「看護・介護をする」「ケアをする」という意味でlook afterの代わりにnurseを使うことが多くなります。




look afterを活用した例文・会話文

A: Who looks after your kids while you’re going on a date with Jimmy?

あなたがジミーとデートしてる間、誰が子どもたちの面倒見るの?

B: Actually I bring them with me every time. He loves kids.

実はいつも子どもたちを連れて行くのよ。彼、子どもが大好きなの。

A: Wow, I thought guys only like looking after their cars.

ワオ、男はみんな車の世話しか興味ないんだって思ってたわ!

B: That’s an old stereo type. You should meet someone who is not old-fashioned

それって古いステレオタイプよ。あなたは誰か古臭くない考えの男性と出会うべきね。

A: Mommy, can I have a puppy?

ママ、子犬飼ってもいい?

B: Well, do you think you can look after something other than your doll?

うーん、お人形以外にもお世話できると思うの?

A: Of course I can!

もちろんできるよ!

B: I’m not sure. You can’t even look after yourself, can you? Have you done everything you are supposed to do before going to bed?

そうかしら。自分のこともちゃんとできてないでしょ?寝る前にしなきゃいけないこと全部やったの?

A: I have brushed my teeth, and… what else did you say I should I do again?

歯を磨いたよ。そして…、他に何しなきゃいけないって言ってたっけ?

A: Can you tell me why I should go with ABC bank?

なぜABC銀行と取引すべきか、意見を聞かせてくれる?

B: As you know, they are the best in this industry and they say they look after the interests of their clients.

君も知ってのとおり彼らは業界トップだし、顧客の利益追求に責任を持つって言ってるよ。

A: I don’t know. Everybody says that.

どうかな。みんなそう言うだろ。

A: Rachel, you are getting promoted to the head office, aren’t you?

レイチェル、本社に栄転するって?

B: Yes! I still can’t believe it! I’m so lucky.

そうなの!まだ信じられないわ!とてもラッキーよ。

A: Congratulations. You deserve it. So, who’s taking your place?

おめでとう。君の実力だよ。で、誰が後を継ぐんだ?

B: Cary will look after the department until somebody comes from Nagoya branch.

名古屋支社から誰か来るまではケイリーが担当するの。

look afterを応用した表現まとめ

better looked after by A than B

「BよりAのほうにより多く面倒を見てもらう」という表現です。

have enough to do to look after oneself

「自分の事だけで手いっぱいである」という意味です。

be capable of looking after oneself

「~できる能力がある」という意味のbe capable ofと組み合わせ、「自分の面倒を見ることができる」という意味になりますが、この表現はしばしばmore than「それ以上の」と一緒に使いbe more than capable of looking after oneself「十二分に自分の面倒を見ることができる」というニュアンスで使われます。

look afterとtake care ofのニュアンスの違い・使い分け方

take care ofもlook afterも、どちらも「世話をする」「面倒を見る」という基本的な意味は同じです。ところが、2つのフレーズは、シチュエーションによっては両方の表現が使える場合とどちらか片方しか適切でない場合、どちらを使うかによって意味や含まれるニュアンスが変わる場合があります。

ニュアンスの違い

look afterはlookという「見る」をベースにした熟語で、take care ofはcareという「見守る」「大切にする」という意味が基本の熟語です。そのため、look afterには「見る」という事務的・客観的な要素、目で見て気をつけておくという注視するニュアンスがあり、take care ofには「大事にする」「心を込めてお世話をする」というニュアンスが含まれることがあります。また、take care ofはtakeという一時的なアクションである「取る」という単語が入っていることもあり、長期的・日常的というよりは短期的・一時的なシチュエーションで使われることが多くなります。

感情の込め方の違い

また、look afterには少し事務的な「家事」「仕事」「業務」をおこなうという意味合いが強くなるのに対し、take care ofは「大切にお世話する」という感情が少し含まれる場合があります。そのため、look afterは親が子を、飼い主がペットを、健康な人が病人を、というように、弱い立場や助けが必要な立場の人の「面倒を見る」というニュアンスが強くなりますが、take care ofは、同じような場面でも使えるものの、身体的な看護・介護や物理的・経済的なお世話というより、精神的に面倒を見たりお世話をする、というニュアンスがより強く含まれるイメージになります。いくつか例を挙げてみましょう。

I look after my children every day.

「子供の面倒を毎日見ます」

→日常的に育児として当然の事をしているというニュアンスがあります。経済的に面倒を見る、という意味も含まれます。

I take care of my children every day.

→日常的な育児の流れとしてではなく、「ちゃんと形だけじゃなくて子どもと向き合っている」とわざわざ心情的な部分を強調しているニュアンスになります。

I look after my neighbor’s dog

「時々お隣の犬の世話をしています」

→おそらく隣の人に頼まれて、仕事あるいは義務・責任としてお世話をしているニュアンスになります。

I take care of my neighbor’s dog sometimes.

→訳は同じですが、特にする必要はないのに愛着があるため、時々隣の犬を可愛がっているようなイメージです。

期間的な違い

look afterは、一時的なシチュエーションで使うこともありますが、「世話をして育てている」という日常的、長期的な場合でも使います。take care of はどちらかというと「一時的に世話をする」「時々面倒を見る」という場合が多くなります。

I’ve been looking after my children by myself for 10 years.

「10年間一人で子供を育てています」

I’m taking care of my sister’s plants while she’s on vacation.

「姉が旅行に行っている間彼女の植物をお世話しています」

これらの例で、最初の子どもの例ではtake care ofは適しませんが、植物の例ではlook afterも使えます。

用途の違い

「少し見ておく」という意味の使い方

look afterは「見る」アクションがベースになるので、「少し見ておくだけ」という意味で使うことがあります。前に挙げた、Can you look after the booth for a while?「少しの間売り場を見ておいてくれる?」の例のように、物が盗まれたり問題が起こらないかどうかだけ見ておいてほしい、というようなシチュエーションです。一方のtake care ofはそのような使い方はしません。

「処理する」の範囲の違い

look afterもtake care ofも仕事や物事に対処する、という意味で使われることがありますが、take care ofはその対象がより広く、「片付ける」「やっておく」という、仕事や問題を「引き受ける」ニュアンスもあります。

例えば仕事で、「この書類誰か整理してくれる?」と数人に声がかかり、「自分がやります」というような場合は、I’ll take care of it.であって、I’ll look after it.とは言いません。何か問題が発生した時などにも、I’ll take care of it.「私が全部やっておくよ」と言います。

地域の違い

look afterは主にイギリスやイギリス英語の影響が強い地域で好んで使われ、北米では「一時的に面倒を見る」という意味でtake care ofを使うような場面でもlook afterを使うことがあります。「自分の事は自分で面倒を見れる」という言い方は、北米ではI can take care of myself.ですが、イギリスなどではI can look after myself.というのが一般的です。




look afterの類似表現一覧

watch

「注意して見ておく」という意味です。公共の場にいて少し席や場を離れる時に、自分の荷物が盗まれたりしないよう見守っておいてほしい時などに使いますが、look afterのように持ち場などを「少しの間見ておいて」と、いう場合にも使います。

keep an eye on

「~から目を離さない」「~を警戒してして監視する」という意味での「見ておく」です。

mind

mindには、「気に障る」「気をつける」といった意味の他に、「世話をする」という意味もあります。mind and milk a goatというと、「山羊を世話をし搾乳する」という意味です。また、Mind your own business.というフレーズは、「自分の世話だけしておけ」「いらぬ世話を焼くな」という意味から「放っておいてくれ」というニュアンスの表現になります。

protect

「保護する」という意味で「お世話をする」に近いニュアンスで使われることがあります。

guard

「守る」「用心する」というニュアンスでの「お世話をする」というシチュエーションで使われます。

sit with

「一緒に座る」という意味ですが、「サポートが必要な人に付き添ってお世話をする」という意味でも使われます。通常は短い時間・期間に限られます。

handle

「コントロールする」という意味合いでの「対処する」「処理する」で、take care ofに似ています。通常can、could、be able toを伴い、I can handle it.のように、「(うまく)処理できる」というふうに使われます。

deal with

「取り組む」「解決しようとする」「コントロールしようとする」という意味での「対処する」という表現です。

take care

別れのあいさつでLook after yourself.と言うのと同じイメージで、Take care.またはTake a good care of yourself.と言うことができます。北米では、Look after yourself.よりもTake care.のほうが一般的です。




【番外編】look afterの表現が使われている曲を紹介!

「Look After You」by The Fray

The Frayは2002年から活動しているアメリカの人気ロックバンドで、2005年にリリースしたデビュー曲「Over My Head(Cable Car)」でいきなりブレイクし、この曲を収録したファースト・アルバムの「How To Save A Life」はアメリカ本国だけでなく、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリスでも大ヒットしました。

ロングヒットを続けたこのアルバムから2007年に3枚目のシングルとしてリリースされた「Look After You」は、「Cold Case」「Ghost Whisperer」など数多くのアメリカの人気ドラマで起用された他、2008年に公開された映画「Jumper」にもフィーチャーされています。

明るいロックバラード調で、運命の女性に出会った男性がBe my baby/I’ll look after you.「俺のものになれよ。ずっと面倒見るからさ」と、ロッカーらしくやや乱暴に、プロポーズとも取れる愛の言葉を繰り返し歌っています。

まとめ

look after自体はそれほどたくさんの意味を持つ熟語ではないのですが、英語には日本語の「お世話をする」「面倒を見る」「処理をする」にあたる意味を持つフレーズや言葉がかなり多く、意味や用途がそれぞれオーバーラップしているので、使い方に注意が必要です。

英語のフレーズは、文法を考えすぎるよりもそのイメージをつかみ取った上でうまく応用の方法を広げていくのが一つの習得法ですが、look afterは元々のlookという単語にその意味の根本があるということを認識したうえで、「お世話が必要な人・物の面倒を見ていてあげる」というイメージがあるということを踏まえ、正しいシチュエーションで使うことを心がけましょう。

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