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<目次>
Marry meの意味や発音・アクセント
Marry meの意味
「結婚して」あるいは「結婚しよう」という、とてもカジュアルなプロポーズの言葉です。文の形としては命令形なので、「結婚しろ」と訳することもできますが、基本的には強い希望・願望をストレートにぶつけるお願いのフレーズになります。
Marry meの発音・アクセント
メァリミィと、短く発音します。リはrなので舌をどこにもつけず、またyがあり通常リィと伸ばす音ですが、カジュアルなのでフレーズ全体を早く縮め、rryの部分もリと短くなります。基本的にはメの部分に強くアクセントを置きますが、Merry ME!のように「私と」の部分を強調するようなこともあり、その場合はmeを一番強く発音します。
Marry meを使う時の具体的なシーンや含まれるニュアンス
プロポーズとしてのMarry me
Marry meは、相手がYesと言うであろうことをほぼ前提として、自信を持って「結婚しよう」というプロポーズの言葉です。躊躇や遠慮はなく、プロポーズする側の「絶対結婚したい!」という強くゆるぎない意志があります。
「結婚してくれる?」と聞くのではなく、「結婚してくれ」と説得にも似た強い押しで言うニュアンスがあり、言うほうはNoという答えは想定していないか、Noと言われてもかまわない、とにかく自分をしたいんだ、という強い押しの姿勢の場合によく使います。
また、何か困難な事を二人で乗り越えたり、行動や会話から、もう二人は永遠に離れないんだな、ということを示しているという確信できる瞬間が来た時に、そのドラマティックな勢いのまま「結婚しよう」と言うシチュエーションも想定できます。ドラマや映画などではよくこういう場面を目にするかもしれません。
きちんと準備したプロポーズの場合、ロマンティックなシチュエーションで片膝をついて指輪を差し出しながらWill you marry me?と言うものですが、Marry meはとてもカジュアルであり、あまりかしこまったポーズを取りながら言わないことのほうが多いです。会話の中で「結婚しよっか」と思いついたり、ドラマティックな場面で感情が高ぶって「結婚しよう」と言うなど、その場の流れで突然言うことがほとんどのようです。
ジョークやごまかしとしてのMarry me
Will you marry me?もそうですが、友達同士や同僚、仲間などの間で、誰かの行動に感銘を受けたり、相手の親切などに感謝した時に、「すごい人だな」「なんて良い人なんだ」「本当にありがとう」という気持ちをストレートな言葉で表す代わりにMarry meとジョークで言うことがあります。実際の生活よりも、映画やドラマのコメディなどでよく耳にするかもしれません。または、とても魅力的な人を見た時に、本人に面と向かってMerry meと冗談で言ったり、本人は会話の輪におらず2人以上でその魅力的な人物の話をしていてYeah, she is so hot. Merry me!「彼女って超セクシーだよな。結婚してくれ!」と冗談ぽく心の叫びのように言うこともよくあります。
また、触れられたくない話題になったり怒られている時などに、返答に困って突然Marry meと言って話を逸らしたりごまかそうとする時にも使ったりします。
Marry meに対しての返事や答え方のパターン10選
前に述べたように、周到に準備されたシチュエーションではなく、流れや勢いでMarry meと言われる場合がほとんどなので、答えも必然的に、とっさに返すシンプルな一言になるか、もし相手の思いが強すぎたりプロポーズが意外であったら戸惑いの言葉を発することになるでしょう。また、カジュアルに言われる言葉ですので、冗談ぽく返すこともできます。ジョークで言われた場合は、特に返しようもないのですが、「はいはい」とあしらう形で返事をしても良いかもしれません。
よくある返し方としては、次の通りです。
Yeah
OK
Sure
Why not?
Are you sure?
Are you serious?
You’re joking, right?
Well…
Oh…
Yeah, right
Yes
ストレートなプロポーズに対しては、受けるのであればやはりシンプルに「はい」と答えるのが一番です。
Yeah
カジュアルな調子で「結婚してくれよ」と言われたら、カジュアルに「うん」と返しても良いでしょう。満面の笑顔でこう言えば言葉はカジュアルでも気持ちは伝わります。
Yeah, I’ll marry ya.
相手が話の流れで重々しくなく言ってきた場合は、「いいよ、結婚する」ともっと冗談ぽく答えてもOKです。
OK/Sure
Yeahと同様、笑顔で答えれば「オッケーよ!」「いいよ!」という軽いノリでも正式な返事になります。言い方によっては少々感激や喜びが足りないようにも聞こえますが、相手の言い方が軽ければ温度差がないようこのくらいで返すのも良いでしょう。
Why not?
嬉しそうに元気よく言えば「もちろん」という喜びのニュアンスを含ませることもできるし、SureやYeahと組み合わせてSure, why not?、Yeah, why not?としてやや冷めた調子、または冗談ぽく答えることもできます。
Are you sure?
突然Marry meと言われて驚いた場合は「本当に?」「本気で?」と確認したいものですが、Are you sure?は受け入れる前提で確認する、「本当にいいのね?」というニュアンスです。
Are you serious?
Are you sure?よりもプロポーズの真意に疑問や疑いを持って「本気なの?」と聞くイメージです。
You’re joking, right?
「冗談だよね?」ということで、言葉の真偽や相手の本気度をうかがうことができます。
Well…
「ええと…」と何と言ったら良いかわからない時の言葉です。驚きのあまりこれさえとっさに出ずOh「おぉ」Uh…「あー…」とだけ言うこともあるかもしれません。
Yeah, right
ジョークで言われた場合は、何も言わず呆れた顔をしたり、「はいはい」「そうですか」という感じでそっけなく、あるいは眉をしかめながら薄く笑ってYeah, rightと返しても良いでしょう。このYeah, rightは、誰かがあきらかなお世辞を言ったり、発言に信ぴょう性がなく「どうせ嘘だろう」「どうせしないだろう」と思った時に皮肉で使うフレーズですので、冗談でMarry me言われた場合も使うことができます。
Marry meに関してよくある勘違い
命令形なので、命令であると勘違いしてびっくりする人もいるようですが、英語ではしばしば命令形を用いて「~して」というカジュアルな依頼や「どうぞ~してください」ときさくに何かをすすめます。Come here「こっちに来て」Have a seat「(椅子に)かけて」などが典型的な例で、これらのフレーズは、強く命令口調で言わない限りは命令しているわけではありません。日本語と違い、英語ではビジネスの場でもこのようなカジュアルな形でお客さんやクライアントに話しかけることもよくあります。
Marry meを活用した例文・会話文
映画「The Proposal」(©2009Touchstone Pictures)より※アメリカの出版社で働くカナダ人Margaretがビザの不備で国外退去のピンチにあい、部下のAndrewとの偽装結婚を画策するが、失敗。いよいよ国を去る…という間際に、AndrewがMargaretに本気でプロポーズするシーン
You can imagine my disappointment when it suddenly dawned on me that the woman I love is about to be kicked out of the country. So Margaret. Marry me.
僕がどれだけがっかりしたか想像できるだろ。愛する女性が国を追い出されるんだと突然気づいた時。だからマーガレット、結婚してくれ。
A: What are you doing here? Aren’t you supposed to be in the class right now?
何してるの?今授業中のはずでしょ?
B: Oh, Ms.Johnson…Marry me!
あ~、ジョンソン先生…結婚して!
A: Go back to the class room now!
さっさと教室に戻りなさい!
A: Tom, this is my friend, Alicia. Alicia, Isn’t she gorgeous? Alicia, this is my boyfriend, Tom.
トム、彼女が友達のアリシアよ。ステキでしょ?アリシア、彼氏のトム。
B: Hi Alicia. Wow, you look so… Marry me!
やあ、アリシア。ワオ、君ってとっても…、結婚して!
A: Hey! I’m standing right here!
ちょっと!あなたの彼女はこっちでしょ!
Marry meを応用した表現まとめ
Please marry me
「どうか結婚してください」と懇願しているように聞こえるので、どちらかというとジョークで使うフレーズですが、本当に切羽詰まっていてなりふり構わずプロポーズしたい場合は使っても良いかもしれません。
Marry me, please?
pleaseを後につけると、さらにジョークのようなニュアンスが強くなります。「結婚してくれよ、ね?お願い」というニュアンスです。
Why don’t you merry me?
Why don’t you~?は~したらどう?という提案の形を取って「~しようよ」という少し控えめな提案です。気持ちを聞いているだけか冗談にも聞こえますし、本気だとしても自信もなさげなので、正式なプロポーズの言葉としてはあまり多く聞かれませんが、とりあえず冗談ぽく聞いてみて相手の反応を見て気持ちを探る場合などには使われます。
あるいは、自信があって本気でプロポーズする気があっても、あまり気負っていないニュアンスでこういう提案型のプロポーズをすることもあるかもしれません。
You marry me!
Marry meは文法的には命令形であっても実際は命令ではありませんが、最初にYouをつけると命令口調になります。今時こんなふうに本気で「俺と結婚しろ」「君は俺と結婚するんだ」と命令する人はいないと思うので、やはりジョークとして使うフレーズになります。
Marry meとWill you marry me?のニュアンスの違い・使い分け方
Marry meは、流れや勢いであまり準備せずに言うカジュアルなプロポーズであることが多く、正式なプロポーズのシチュエーションではなく結婚したいという気持ちを強く伝えるだけの場合もあります。
一方Will you marry me?は、きちんと準備されたシチュエーションで正式に相手に「結婚してくれますか?」と問う、形式化されたフォーマルなプロポーズのフレーズです。
Marry meには強い意志や相手が受け入れるという自信があるので、あまり緊張感は感じない場面が多いのですが、Will you marry me?は「結婚してくれますか?」と相手の意思を問う体裁をとっており、相手の返事に自信がない場合でも使うので、Merry meより緊張感のあるシーンで使われる場合が多いフレーズです。
また、自信があるわけではないけど、どうしても結婚してほしいという強くゆるぎない意志や情熱がある場合も、Marry meと言うことはあります。例えば前にプロポーズを断られたり保留にされたことがある場合に、「やっぱり結婚しようよ」と説得のように使うこともあります。Marry meは気持ちは強いのですが、言葉がカジュアルであり重みのあるフレーズではないので、仕切り直してもう一度正式に申し込み、きちんと返事が聞きたい時は、あらためてWill you marry me?と言うほうが良い場合があります。
Marry meの類似表現一覧
I wanna marry you
「君と結婚したい」という、少々一方的なニュアンスもある言葉ですが、「ぜひ結婚したいんだ!」というプロポーズする側の気持ちの強さを表すところはMarry meと同じです。
Be my wife/husband
「僕の奥さん/私の旦那さんになってよ」という、とてもストレートなプロポーズで、カジュアルさや意志の強さ、自信の大きさなど、Marry meととてもよく似た表現です。
Let’s get married
「結婚しよう」という提案で、相手に聞くというより相手も同意することが前提の提案です。
We should get married
「僕たちは結婚すべきだよ」と、思いつきのようにプロポーズするという意味ではMarry meと似通っていますが、shouldは強い提案を表す言葉で、Marry meのように「してくれ」というニュアンスよりも少しだけ相手はどうかな?とうかがう気持ちが含まれています。また、正式に結婚を申し込んでいるようには聞こえない場合もあるので、お互いの意思をきちんと確認するためにあらためてWill you marry me?、Marry meと言いなおすことも多いかもしれません。
Why don’t we get married?
「結婚しようか?」と、相手に聞く体裁を取っている分少しだけ控えめですが、基本的にはLet’s get marriedと同じレベルでの提案です。
How about we get married?
「結婚するって言うのはどうかな?」と、少々自信がない様子が見てとれる、相手の気持ちを推し量りながらカジュアルに提案する形でのプロポーズです。少し冗談めかしているようにも聞こえるので、受け取るほうはどれくらい真に受けて良いのかわかりかねる部分もありますが、その分あいまいに、I think it may be a good idea「良いかもしれないわね」と答えることもできます。
What if we get married?
What if ~?は「もし~したらどうする?/どうなる?」という仮定の質問ですが、控えめに「~したらどうだろう?」という提案の意味にもなります。How about ~?と同じように、少々冗談ぽく、しかも「仮に」という話で提案しているので、Yesと言ってもらえる自信はさらにないという気持ちが見て取れます。
I wanna have your baby
「あなたの子供がほしい」と、通常女性が男性に対して言う言葉です。プロポーズの言葉としても成り立つかもしれませんが、どちらかというとこれはジョークでMarry meと言うシチュエーションで使うのと同じように冗談で、男性が男性にまたは女性に、女性が男性または女性に言ってもOKです。相手に対して「かっこいい」「ステキ」「魅力的」と言いたい時にほぼ限定して使い、yourの部分をhisやherに変えて第三者の事がどれだけ魅力的かを言い表す時にも使えます。
【番外編】Marry meの表現が使われている曲を紹介!
「Californication」by Red Hot Chilli Peppers
2012年にロックの殿堂入りを果たした、カリフォルニア州出身のオルタナティブロックの大スターである彼らの世界的大ヒットアルバム、「Californication」からシングルカットされたタイトル曲です。これ以前の激しいサウンドや過激なパフォーマンスとはイメージの違う、ポップで優しい作風でありながら、享楽主義的・商業主義的なハリウッドへの皮肉を歌うこの曲は、リリースされた2000年を代表する大ヒット曲であり、彼らの長いキャリアの中でも最も人気のある曲の一つでもあります。
抽象的でどこか哲学的な歌詞の中で、Marry me girl be my fairy to the world「俺と結婚してくれ、そして俺の世界の妖精になってくれ」と歌う部分でMarry meが出てきますが、このgirl「少女」は十代で妊娠しているという設定のようです。ロマンティックなプロポーズというより、「結婚しようぜ」という軽いノリか、あるいは妊娠して困っている彼女に「結婚しよう」と手を差し伸べているようにも受け取れます。
「Archie, Marry Me」by Alvvays
2014年にカナダのインディポップ・バンド、オールウェイズ(alwaysのwの部分をv2つで表記)がリリースしたデビューアルバム「Alvvays」は、本国カナダでのチャートで1位を獲得した他アメリカやイギリスでもヒットしており、2作目のアルバムをリリース後ますますインディポップ、インディロックの期待の新星として注目されています。
「Archie, Marry Me」はそのデビューアルバムからの第1弾シングルで、同棲中のボーイフレンドのArchieが奨学金の返済などを色々口実にして結婚に踏み切らないことに理解を示しながらも、周りから「結婚もしてないのに一緒に住んでいる」と後ろ指さされる辛さもあり、「やっぱり結婚したい」という乙女心をHey, hey, marry me, Archieと歌っています。
ここではプロポーズと言うより、「いいかげん結婚してよ!」という心の訴えとしてMarry meが繰り返されています。
まとめ
Marry meは、とても短くてシンプル、かつカジュアルなプロポーズの言葉です。しばしば、プロポーズではなく自分の「結婚したい」という気持ちを相手に伝えているだけの時もあるのですが、プロポーズとして使う場合は、用意されて言うよりもその場の流れや状況で気持ちが盛り上がって言うことも多いので、シチュエーションや言い方によっては、とてもロマンティックでドラマティックです。
映画やドラマで色々なパターンのMarry meを見つけて、おしゃれな言い方や感動的・効果的な使い方などを学んでみるのも楽しいかもしれませんね。