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<目次>
no kiddingの意味や発音・アクセント
no kiddingの意味
kiddingは、「子ども」という意味のkidにingをつけて「子どものように振舞う」というニュアンスの動詞にし、「冗談を言う」という意味で使うスラングです。I’m kidding.、Just kidding.「冗談だよ」、You’re kidding!、Are you kidding me?「冗談でしょ!」のように、日常生活でひんぱんに使われる言葉です。
これに否定のnoをつけたno kiddingは、「冗談ではない」という意味ですが、使い方によって少し意味が変わってきます。
冗談でしょ?
相手が言ったことや手に入れた情報に対し、「ウソだよね?」「冗談でしょ!」「まさか!」と疑いを含んだ驚きの反応をする時に使います。
まったく冗談じゃないよ
やはり知り得た情報に対するリアクションで、「まったくだよ」「本当に、やってられないよね」と苦々しく同意する表現でもあります。
言わなくても分かっているよ
「ウソでしょ?」という意味と同じですが、実は皮肉で「うわぁ、そりゃ大変だ」「へぇ、驚いた」というニュアンスで、言われなくても当然分かっていることに、わざと驚いてみせるためNo kiddingと言うことがあります。
冗談ではない
相手の言葉への反応ではなく、自分が言ったことに対して「冗談じゃないんだよ」「これは冗談ではなくて」と、本当のことであること、大げさに言っているわけではないことを、念を押すような表現です。
no kiddingの発音・アクセント
no kiddingは、ノォ・キディングとシンプルな発音になります。最後のグは、母音のウを発音せずディンの後に口の形を変えず、舌の付け根の部分を口の上に押し当ててgの音を口の奥で発し響かせるように発音します。ほぼノォ・キディンと聞こえますが、ンの後に余韻を残すようにgの音で締めくくるようにしてみましょう。
「ウソでしょ?」と聞き返すようなニュアンスの時も、「ウソでしょ!」と反応する時も、キに強めのアクセントを置き、語尾は下げます。自分の言葉に信ぴょう性があることを強調するための「冗談ではないんだ」という表現の場合は、ノォの部分を強めに発音します。
no kiddingを使う時の具体的なシーンや含まれるニュアンス
ウソでしょ?冗談でしょ?
冗談言わないでよ!
この場合のNo kidding.は、相手の発言やニュース、目の前で起こったことなどに驚いて、「まさか、冗談だよね?」「ウソ言わないで!」「本当にそうなの?」と「信じられない」気持ちが思わず口から出てしまう表現です。良いニュースにも悪いニュースにも使える表現で、とにかく強い驚きを表すのに、Really?「本当?」と素直に驚くよりも「まさか」「信じがたい」「信じられない」、または悪いニュースの場合「信じたくない」というニュアンスを含みます。悪い知らせの場合でも、通常それほど深刻にショックやダメージを受けているわけではない時に使われる表現です。
ウソでしょ(皮肉)
前述の、驚きを表すのと同じ意味で使うフレーズですが、すでに知っていることや、誰もが当然わかっていること、言われなくても明らかにわかること、などを言われた時に、「そら大変だ」「あらまあ、本当に?」と呆れたように言う皮肉としても使えます。
冗談じゃない
本当だよ!
自分自身が情報の発信者として、ニュースや自分の身に起こった出来事、これから自分がおこなう行動などを人に伝えている時に、驚くべき内容を話した後ですかさずno kidding,と付け加えることによって、話に信ぴょう性や説得力を持たせたり、その話が与えるであろうインパクトを強調する働きもあります。「これはマジなんだけどさ」「本当に冗談じゃなく」「ウソじゃないよ」というニュアンスです。
信じてもらえなさそうな話をなんとか相手に信じてもらおうとno kidding!「本当だってば!」と締めくくると、I saw a ghost, no kidding!「幽霊を見たんだって!本当だよ!」のように、焦りを感じさせることもあります。
また、「本気」という意味での「冗談じゃない」という言い方としても使うことができます。I want the money back tomorrow. No kidding.「明日お金返してほしいの。冗談で言ってるんじゃないよ」と、本気で言ってるので、相手も真剣に受け取るよう釘を刺すような場合に使います。
冗談ではなくて…
話が真実であることを強調し驚きを大きく伝えるだけではなく、話の間にno kidding,「本当に冗談じゃなく」と挟み込んで、話している内容、特にものごとの状態のレベルが普通ではなく「冗談抜きに~だ」「まったく~だ」「尋常じゃなく~だ」と強調することもあります。
「ものすごく素晴らしい」「見事な」といったポジティブなことを話している時も、「ウンザリする」「混乱する」「頭が痛くなる」というようなネガティブな感情を交えて話をしている時も、両方の場合に使うことがあります。She was so upset, no kidding. She won’t even listen to me.「彼女すごく怒っててさ、もうマジで、僕の話を聞こうとすらしないんだ」と言うと、彼女の怒っている様子が「冗談や大げさで言ってるのではなく本当に」「ただちょっと怒っているというレベルではなく本気で」ということを伝えたい気持ちが表れます。
まったく冗談じゃないよ
例えば誰かと悲惨なニュース映像をみていて、相手が「これはひどいな」と同情や不快感をあらわにした時に、「本当だよ」「まったくだね」と同意を示す時にYeah, no kidding.とあいづちのように返すことがあります。
相手に対するリアクションだけではなく、同じシチュエーションでニュースを見た感想を相手よりも先に「本当に冗談じゃないよね」という気持ちでNo kidding.とつぶやいたり、自分自身が「こんな大変なことがあったんだ」と話した後に、「まったく冗談じゃないよ」というニュアンスで、No kidding.と話を締めくくる場合にも使えます。No kidding, huh?と、相手のリアクションを期待するような言い方をすることにより、「まったく冗談じゃないよね?」「ひどい話だと思わない?」と同意を求めることもできます。
どのような意味で使うにしても、喜ばしい話や良いニュースではなく、悪いニュースやウンザリした時に「やれやれ」「まったくやってられないよ」というニュアンスで使う表現です。
no kiddingに対しての返事や答え方のパターン8選
どういうシチュエーションで、どのような意味でNo kidding.と言ったかによって、それに対するリアクションも様々です。「本当に?」「まさか!」と驚いた時のNo kidding!には、話が本当であればどれだけ信ぴょう性があるかを伝えたり、そのニュースでショックを受けているようであれば気遣うような言葉をかける必要もあるでしょう。また、実際冗談だった場合には、「冗談だよ」と笑って伝えたり「信じるとは思わなかった」とこちらが驚く場合もあるかもしれません。
「ひどいね」「まったく冗談じゃないね」という同意や共感を求めるNo kidding.には、通常Yeah.「うん」、I know.「本当にね」と軽く答えるか、That’s terrible.「ひどいよね」とあらためて感想を言います。
「本当だよ!」と念を押している場合には、その言葉を信じてThat’s great!「それはすごいね!」と返したり、驚きが強い場合はI can’t believe it.「信じられない」、Are you sure?「本当にそうなの?」、No way!「ウソだろ!」と反応することもあります。
このようにNo kidding.への返し方は無限のバリエーションがあるので、ここでは、こちらが話した内容に驚いて相手がNo kidding!「ウソでしょ!」と反応した場合の答え方に限定して、よくあるパターンを挙げていきます。
I’m serious. / I’m not kidding.
It’s true.
I couldn’t believe it either.
Surprising, isn’t it?
I know.
Actually I’m kidding.
Gotcha!
I’m serious. / I’m not kidding.
相手が、ただ驚いているだけではなく「信じられない」という気持ちが強いようであれば、「ウソじゃないよ」「冗談じゃないんだ」と、あらためて「本当だよ」と強調するフレーズです。
It’s true.
ストレートに「本当だよ」「事実だよ」と伝える答え方です。Unfortunately, it’s true.「残念ながら本当なんだ」、Surprisingly, it’s true.「驚くことに本当なんだ」、Actually it’s true.「実際本当なんだよ」のように言うこともできます。
I couldn’t believe it either.
「私も驚いてるんだよ」と、相手の驚きに共感しつつ、情報が本当であることを確認する表現です。
Surprising, isn’t it?
相手が驚きながらも信じているのを前提に「驚きだよね」と共感するフレーズです。
I know.
「わかるよ」という言い方で、相手の驚きはもっともである、と理解していることを伝えるフレーズです。相手がショックを受けているとすると、その気持ちを思いやるニュアンスも含みます。I know how you feel.「気持ちは分かるよ」と言うとより強く同情や共感の気持ちが込められます。
I wish I was (kidding).
「冗談だったら良かったんだけど」と、信じがたい、信じたくない悪い知らせを伝えたことに後ろめたさや申し訳なさを含ませつつ、相手の気持ちを思いやるようなニュアンスになります。
Don’t shoot the messenger.
もしニュースを伝えた相手が驚いているだけでなく怒っている場合、「伝言した私を撃たないで」つまり「私はただ伝えただけだよ」と、自分に八つ当たりしないように相手をなだめるようなフレーズです。
Actually I’m kidding.
話が本当ではなく相手を騙していた場合、「実は冗談なんだ」とバラす言い方です。Sorry, actually I’m kidding.「ごめん、冗談だよ」と、ウソをついて驚かしたことを謝るのもよくあるパターンです。
Gotcha!
「ひっかかったね!」という言い方で、冗談であったことを明かす言い方です。
I can’t believe you bought it!
「ウソを信じる」ことは、しばしばbuy「買う」と表現されます。「まさか本当に信じるなんて」と、ウソを信じた相手を嗤うような返し方です。
no kiddingに関してよくある勘違い
No kidding.というフレーズを聞くと、例えばNo smoking.のように「~するな」という命令と同じで、「ウソつかないで」「冗談はやめて」という意味だと勘違いされがちです。もちろん、日本語に訳した場合「ウソでしょ?」「冗談言わないで」というニュアンスで使うこともあるので、結果的に意味は同じになるのですが、no kiddingのそもそもの意味は本来「冗談ではない」です。
これまで見てきたように、no kiddingには大きく二つに分けて、
信じられないという驚きを表す「ウソでしょ?」「冗談でしょ?」
自分の発言が本当だと言うことを強調する「ウソじゃないよ」「本当だよ」
という意味があります。no kiddingを「ウソつかないで」という禁止の命令と思っていると、最初の「ウソでしょ?」は理解できても、なぜno kiddingが後者の「ウソじゃないよ」「本当だよ」という意味にもなるのかが、しっくりこなくなってしまいます。
「ウソでしょ?」「本当?」という、信じられない気持ちを表す意味で使っているときも、実は「冗談じゃないよ!」というイメージで言っているととらえたほうが良く、そう考えると、自分の発言に対して「これはウソではなくて、本当だよ」という意味で使うNo kidding.も「冗談じゃなくて本当だよ」という意味から来ている、ということに合点がいきます。
言葉やフレーズの持つ本来の意味を理解すると、訳の丸覚えでは混乱してしまうようなことも、スムーズに納得することができます。英語は、日本語訳をただ暗記するのではなく、なるべく本来の意味やイメージを英語そのままで覚えるようにすると良いでしょう。
no kiddingをビジネスやメールでも使える表現に言い換えると?
「ウソでしょ!」「冗談やめてよ!」「マジで!」というニュアンスのno kiddingは、かなりくだけた略式のフレーズですので、ビジネスシーンで使うにはあまり適切ではありません。
思わず口をついて出てきてしまったり、交渉や説得を成功させるためにあえて「本当に?」「信じられない!」「ご冗談を」「まったく冗談じゃない」と感情をあらわにすることが必要な場合もありますが、その場合でもNo kidding!はあまりにもカジュアルすぎるので、もう少しビジネスの場にふさわしい、控えめで大人らしい表現を使うよう気をつけましょう。
また、ビジネスの場では感情を抑えて冷静に驚きを表現することも必要です。「信じられないことです」という驚きや、「まったくひどい話です」という呆れや嘆き、「これは本当に~なんです」と強調など、それぞれフォーマルに言い表すことができる他の表現を使いましょう。
冗談でしょ?
You must be joking!
「冗談に違いない」と疑ってかかっているか、それほど信じ難いという強い驚きを表すフレーズです。「ご冗談を」というニュアンスですが、少しカジュアルな言い方なので、かなりフォーマルな席や目上の人、大事なクライアントなどには言うのを控えたほうが良い場合もあります。
Are you sure?
「本当ですか?」「本気でそう言っているのですか?」と、相手が冗談やウソを言っているのではないか疑うようなフレーズです。失礼になりかねないので、攻撃的になってもかまわない場合や、冗談っぽく言う場合に限り使うと良いでしょう。
What a surprise!
「これは驚いた!」と素直に驚きを表す表現です。「それはそれは驚いた」と皮肉として使うこともあります。
Unbelievable!
「まったく信じられない!」という、驚きとともに、大きな喜びや、逆に激しい不信感や不快感を表す表現です。ストレートすぎるしインパクトがあるので、フォーマルな場では、効果的と判断した時のみ使うと良いでしょう。
I must say it surprises me.
「これは驚きと言うしかありません」と、少し冷静でありながら、強い驚きを示すフレーズです。「意外」「予想外」「期待外れ」というニュアンスも含み、間接的に不快感を表すのに使われることもあります。
It’s hard to believe.
「それは信じがたいことです」という、疑念や不信感を含んだ驚きの表現です。
I find it hard to believe.
「信じがたいことのように思えます」という表現です。I find it「~と思える/感じる」という言葉を先に置くことで、hard to believe「信じがたい」というフレーズの強い印象を和らげる効果があります。
Is that so?
「そうなんですか?」という、あまり驚きのない事実確認のフレーズで、「冗談ですよね?」と疑っている場合や、「それは驚きだ」と分かり切ったことをあらためて言われたことに対して皮肉で返す場合などに使われます。
まったく冗談じゃない
It’s unacceptable. / It’s not acceptable.
「とても受け入れられません」という意味のフレーズです。
It’s intolerable. / It’s not tolerable.
「容認できないことです」「我慢できないことです」という、非常に不愉快だという気持ちを露わにする表現です。
It doesn’t make sense.
「つじつまが合わない」「道理に合わない」「意味不明である」という言い方で不快感を表すこともできます。
It’s ridiculous.
「バカげている」という、ストレートできつめの表現です。
It’s outrageous.
「言語道断」「もってのほか」「理不尽だ」「非礼極まりない」と、モラルや道理に反する言動を痛烈に批判する時に使われます。
冗談ではなく本当に
truly / surely / undoubtedly
「本当に」「まさしく」「疑いなく」という、動詞や形容詞を修飾する働きのある副詞を使うことで、言葉の信ぴょう性を高めることができます。
absolutely
特に形容詞を修飾して、「まったく」「本当に」「完全に」と強調します。
definitely
「疑いなく」「間違いなく」という副詞で、主に名詞や動詞を修飾して「間違いなく~です」と強調します。
in fact
文頭や、文の途中に話を補強する事実とともに差し込んで、「実際に」「実のところ」「つまり」と、話全体の信ぴょう性を高める働きがあります。
no kiddingを活用した例文・会話文
A: Guess what? I finally bought a camper van!
聞いて!とうとうキャンピングカーを買ったんだ!
B: No kidding! Is that the one of those you always wanted?
マジで?それってずっと欲しかったタイプのやつ?
A: That’s right! We can go camping for the weekend and travelling around on the next vacation!
そうだよ!週末はキャンプに行って、休暇にはあちこち旅行してまわれるぞ!
A: It seems like taxes will be increasing within a few years.
どうやら2,3年後にはまた税金が上がるみたいね。
B: No kidding!
ウソだろ!
A: I’m serious. The annual report on the economy and public finance clearly mentioned it, and that’s what they always do anyway. Making ordinary people’s lives harder.
本当よ。経済財政白書にハッキリ言及してるし、それが政府がいつもやることでしょ。庶民の生活を締め付けるのよ。
A: Oh my God, the exam was brutally difficult!
あ~、試験、非情なほど難しかったよ!
B: Yeah, no kidding!
いや、ほんと全くだよ!
A: No kidding. If you follow this method properly, you will lose at least 10 pounds in two weeks!
ウソじゃないわ、もしこのメソッドを正確に実践したら、2週間で少なくとも10ポンドは痩せるの!
B: Are you sure? It sounds too good to be true. I’m a bit skeptical.
本当に?話がうますぎて信じがたいな。ちょっと疑っちゃうよ。
no kiddingを応用した表現まとめ
I’m not kidding.
「冗談で言ってるんじゃないよ」「本当だよ」「本気だよ」という意味のNo kidding.と同じニュアンスのフレーズです。
I kid you not.
文法的には正しくないのですが、自分が言ったことが本当であることを主張する「本当だよ」「ウソじゃないよ」という意味のNo kidding.と同じように使えるスラングです。
You’re not kidding, are you?
「ウソついてるんじゃないよね?」「冗談じゃないよね?」と、ことの真偽や相手の本気度を確認するようなフレーズです。You’re not kidding.と言うと、すでに相手をほぼ信じて「本当なんだね」と再確認するような意味になります。
no kiddingとno wayのニュアンスの違い・使い分け方
どちらも、「まさか!」「ウソでしょ!」という、にわかには信じられないような驚きのニュースなどに対するリアクションです。
ほとんど同じようなシチュエーションで、同じくらいに驚いている場合に使われますが、No kidding!は、どちらかというと信じた上で「ウソでしょ!」と、まるでウソや冗談であるかのように信じがたい、驚きの情報として受け入れるニュアンスです。
一方No way!は、基本的に「信じられない!」「あり得ない!」という気持ちが強く、信じられる時にも使われますが、実際まだ信じていない、疑っている、という場合にも使われます。また、目の前や映画などで、本来あり得ないような奇跡やバカげたことが起こった時に、「それはないだろ!」と突っ込むような場合にもNo way!と言います。
大きな違いはない場合も多い両フレーズですが、信じられるか信じられないか、あり得ることかあり得ない事か、という微妙な違いで使い分けると良いでしょう。
no kiddingの類似表現一覧
冗談でしょ?
Are you kidding me?
「冗談言ってるの?」という言い方ですが、そのままの意味で使うこともあれば、「冗談言ってんじゃないよ!」と、信じない、あるいは申し出を拒否するような時にも使われます。
It can’t be true!
「こんなことあり得ない!」という、信じられないことが実際起こってしまった時や、起こってはいけなかったことが起こってしまったという場合に、驚きや嘆きを込めて使われるフレーズです。
Shut up!
「黙れ!」でおなじみのフレーズですが、それ以外にも驚いた時に「ウソ!」というニュアンスで、良いこと、悪いこと、両方に使うことができます。
Seriously?
「本気で?」「本当に?」と疑うようなニュアンスで驚きを表すフレーズです。
For real? / Really?
「マジで?」「本当?」というカジュアルな言い方です。
You don’t say.
「本当なの?」「あら、そうなんだ」という軽い驚きを示す表現です。皮肉や興味がなさそうにも聞こえるので、実際本当に驚いている時には、声のトーンや表情で驚きを表すように言いましょう。
What?
低く長めに、特に冒頭のゥワの部分に強くアクセントを置いてゥワァット?と発音することで、「何だって?」と、驚きの中に、不安や不快感、疑念、不信感など様々なニュアンスを含ませることができます。
まったく冗談じゃない
You gotta be kidding me. / You got to be kidding me.
直訳すると「冗談に違いない」という意味ですが、「ウソだよね?」と信じられない気持ちを表す表現にもなり、またしばしば、いら立ちや不満を表すように「ちょっと、冗談だよね?」「まったく冗談じゃないよ」という意味のフレーズにもなります。
It’s a joke.
「こんなのは悪い冗談だ」と、納得できないようなネガティブなできごとや悪いニュースに対して呆れや怒りを表すフレーズです。
冗談ではなく本当に
I’m telling you, / I tell you,
「だから言ってるじゃん」「言っとくけど」と、自分の話をちゃんと聞いて信じてほしい時に、相手の注意を引きつけて、本当であるということ、本気で言っているということを強調して伝えるフレーズです。
really / seriously
文の中に差し込んだり、文末で念を押すように「本当に」と言うことで、話している内容を強調します。
I swear / I swear to God
独立したフレーズとして使うと、「誓うよ」「神に誓うよ」と自分が本当のことを話していると訴える表現であり、文頭に置くと「本気で~するよ」「本当に~なんだよ!」と話が本当であることを強調する表現です。
【番外編】no kiddingの表現が使われている曲を紹介!
「All Of Me」by John Legend
ジョン・レジェンドは、2004年にアルバム「Get Lifted」でデビューする前から、トップ・プロデューサーであり人気ラッパーであるカニエ・ウェストが所有するレコード会社と契約し、ジェイ・Zやアリシア・キーズなど名だたるR&B/Hip Hop界のスターたちとの共演で名を馳せていました。
デビュー後も、シンガー・ソングライターとして、音楽プロデューサーとして華々しい活躍を続け、2019年までに10のグラミー賞を含む数々の音楽賞を受賞し、2018年にはロック・オペラの「ジーザス・クライスト・スーパースター」に出演、その年のエミー賞で俳優としてノミネートされたばかりでなく、公演のプロデューサーとして受賞も果たしています。
「All Of Me」は、2013年リリースの4枚目のアルバム「Love In The Future」からシングルカットされたバラードで、ビルボード誌のチャートで10週連続1位を記録しました。
彼の妻に捧げるラブ・ソングで、彼女が自分を悩ませ苦しめる存在であると同時に、自分の魂全てをかけて愛する唯一無二の存在であることを歌ったこの曲の冒頭で、Got my head spinning, no kidding, I can’t pin you down「頭がクラクラするんだ、いや本当さ、君をつなぎとめておけない」What’s going on in that beautiful mind「君のその美しい心のなかで何が起こっているの?」と、no kidding「冗談じゃなく」というフレーズを使うことで、深く愛するがゆえの不安や混乱、いら立ちといった心の葛藤をリアルに表現しています。
まとめ
英語を話していると、日本語に比べて表現の幅が少ないと感じることが多いのですが、「ウソでしょ!」「冗談でしょ!」という表現に関して言えば、英語には驚くほどたくさんのバリエーションがあります。
信じられない話を聞いてReally?しか使わないのでは、細かいニュアンスや驚き具合のレベルも正確に伝えられませんし、毎回同じリアクションしか取れない、ということになってしまうので、ぜひNo kidding!も有効に使ってみましょう。そして、相手がReally?とこちらの話に驚いた時は、No kidding!「本当だよ!」と返してみましょう。会話のキャッチボールのバリエーションが広がります。