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<目次>
they sayの意味や発音・アクセント
they sayの意味
they sayは、直訳すれば「彼らは~と言う」という意味です。「彼ら」がはっきりとどの人たちを指すのか明確な場合には、I have two brothers. They say they I’m the funniest one in my family.「私には兄弟が2人います。彼らは私が家族で一番面白いと言います」のように、theyは主語である「彼ら」=2人の兄弟をイメージしながら訳します。
ところが英語では、しばしば誰が主語か誰なのかはっきりしないシチュエーションでもthey sayという表現を使います。なぜなら、英語は基本的に主語と動詞の2つがあって初めて文が成り立つ言語であり(命令形や、カジュアルな口語など例外もあります)、主語がはっきりと誰を指すのか不明瞭な場合でも、とりあえず誰かが言ったことがその情報の出所であればその「誰か」を主語にして伝える、という考え方なのです。Somebody「誰か」とする場合もありますが、もっと漠然と「世間」「社会」「人々」であったり、あるいはある特定の分野の話をしている時に、はっきりと「誰が」言ったというわけではなくその分野で一般に言われていることであれば「その筋の人たち」「関係者たち」のような、主語があいまいにならざるを得ない時は、theyをとりあえず主語に置いてThey say (that) ~.「~と言われている」のように文を作ったり、what they say「言われていること」という節を作って文中に使ったりします。
一般的に言われている
常識や法則、社会通念として、あるいはことわざのように昔から言われているようなことを「~と言われている」「~と言うらしい」「~ということになっている」と表す時、They say that ~.とthat以下の部分に引用するフレーズを置いて話します。thatは省略可能です。
広い対象の「人々」が言っている
They say that ~.として「~と言われている」「人は~と言う」「~らしい」「~だそうだ」という言い方で、はっきりとした「彼ら」という名指しできる対象がいるわけではなく、うわさや人づてに聞いた話、また、「世間」「社会」「自分の周囲の人々」「ある一定の層やグループの人々」が発言者や情報・考えなどを話す時にも使われます。この場合にも、この場合もthatは省略できます。
they sayの発音・アクセント
theyのthは舌を歯で軽く噛んで、上の前歯で舌を軽くこすりながら濁音のザとダの中間のような音を発しゼイ(デイ)、sayはセィとイの部分は小さく発音します。They say that ~.「~と言われている」と文の冒頭で使う場合は、that以下の引用部分が大事なのでthey sayの部分は強調せずに軽く弱めに発音します。「世間は」と強調したい場合はtheyに強めのアクセントを置き、うわさ話などで「確かに聞いた」と強調したい場合は、じゃっかんsayを強めに発音することもあります。That’s what they say.「それが彼らの言うことだ」「そういうことらしいです」「そうだそうです」というフレーズの場合も、どこを強調したいかによってtheyまたはsayのどちらかに少し強めにアクセントを置きます。
they sayを使う時の具体的なシーンや含まれるニュアンス
一般的に言われている
昔からそう言われている、そう信じられている
ことわざや迷信、先人の知恵、一般的によく知られているセオリー、よく言われる常識的な知識などについて話す時に、They say that ~.「~だと言われている」「~ということになっている」と言います。They say 4 is un unlucky number in Japan.「日本では数字の4は不吉ということになっている」、They say when swallows fly high, the weather will be dry.「ツバメが高く飛ぶときは天気がよくなると言われている」のように使います。
社会通念としてそういうものである
正しいか正しくないかは別として、社会的に「そういうものである」として受け入れられている認識や一般的な意見について話す時もThey say that ~.「~とされている」と表現します。They say you should dress to impress even when your work doesn’t have a dress cord.「一般的には、職場に服装の規定が無いとしても、きちんとした格好をするものである」、They say you shouldn’t talk too much about yourself on the first date.「最初のデートでは自分のことを話しすぎるないほうが良いとされている」、 のように、通例や慣習、常識として通っていることを、アドバイスや自分の意見の根拠として参考までに話すような場合によく用いられる表現です。
広い対象の「人々」が言っている
世間や周囲の人々が最近話している、うわさしている
最近よく言われる傾向や、ニュースなどで多くの人たちが話題にしていることなどを、広く「世間が」「周囲の人たちが」「みんなが」話している、という言い方で、「~らしい」という人づての話やうわさなどを伝える場合によく使われる表現です。They say the governor has been receiving bribes from many companies.「知事は色んな会社から賄賂を受け取り続けているらしいよ」、のように、自分が目の前で見たり自身の手でつかんだ事実ではなく、伝聞した情報であることが基本です。
世間一般の評価、評判
they sayは、「世間ではこう評価されている」、あるいは「誰もがそうだと決めつけている」というニュアンスの表現にもなります。They say I’m crazy that I never have stable job but I just don’t like stuck in one job.「人は定職に就かない私のことをおかしいって言うけど、一つの職場に縛られるのが嫌なだけ」のように、「どうもそうらしい」「みんなそう言っている」という、明確な根拠や事実とは関係なく、世間での定評はそうなっている、ということについて話す時に使われます。
話題に出てきた分野に関連のある人々による情報、知識
はっきりと、ある人やグループを指すわけではありませんが、「その筋の人たち」「その周辺の人たち」「そういうことを良く知っている人たち」という漠然としたイメージを持って、「その人たちによると~だとされている」という、ある一定の根拠ちつつしかしやはり「~だそう」という伝聞に使われることもよくあります。
例えば、科学の話をしていてThey say ~と言えば、theyは科学者たち全般や話している内容の研究などに関わる人たちを漠然と指します。They say universe is expanding.「宇宙は拡張し続けているらしいよ」と話す時のtheyは、はっきり指しているわけではないけれども「科学者や研究しているような詳しい人たちによれば」という話の出所や根拠が示されているイメージになるので、日本語訳をする時に「専門家たちによると~らしい」「研究者たちは~と言っている」のように訳しても差し支えありません。
they sayに関してよくある勘違い
日本語は、主語を言わなくてもその文が何を主体となって起こしている行動なのかが通じる文化であり、あえて主語を言わず行動者・発信者をあいまいにする文化でもあります。そのため、「~らしい」「~だそうだ」というニュアンスを「昔から~って言うよ」「こういう場合~だと言うよ」と、主語を言わずにThey say that ~.の形を無意識にとることがあります。日本語の「~らしい」も「~と言うよ」という主語がなくても成り立つ文を、その意識のまま英語に訳そうとすると、Theyという主語がとっさに出てこないとがあり、結局自分の意見として言い切る形を取ってしまう、という間違いがおこりがちです。
例えば「はちみつは喉の痛みに良いらしいよ」という一般的な情報を、
They say honey is good for sore throats.
「はちみつはのどの痛みに良いと言われている」
と人づての情報や一般的な知識として伝えるのと、
Honey is good for sore throats.
「はちみつはのどの痛みに良い」
と言うのでは、同じように聞こえますが、実は情報の発信者の責任の所在に大きな違いがあります。前者はあくまでも「聞いた話」として伝えているだけですが、後者は「自分がそうだと知っている」ことを前提として「正しい情報」として伝える文になります。
これくらいのカジュアルな話題であれば使い分けの必要はそれほど大事ではありませんが、もっとシリアスな場面ではどうでしょう。
They say a mega earthquake will hit Japan within 30 years.
「巨大地震が30年以内に日本で起こると言われている」
A mega earthquake will hit Japan within 30 years.
「巨大地震が30年以内に日本で起こります」
このような重大な予測を、自分がリサーチして確実に起こると確信を持っているわけでもないのに、「起こる」と断言することは、英語では通常ありません。そうと意図せず言葉が足りたいためにこう言ってしまい、相手に「本当に?」「知ってるの?」「なぜ断言できるの?」と突っ込まれてしまうのは、英語学習者にはよくあるパターンです。
さすがに断言する形には戸惑いを感じて、なんとか「らしい」というあいまいなニュアンスをつけたいと、とっさに
I think a mega earthquake will hit Japan within 30 years.
「巨大地震が30年以内に日本で起こると思う」
と、I think「思う」で文を作ってしまうのもまた、英語学習者によくある失敗です。I thinkは、物事を断定してはいませんが、「私はそう思う」と実は自分の確固たる考えに基づいた予測のように聞こえてしまうのです。「起こる」と断言してしまうよりは緩やかですが、あいまいにしたつもりが、自分の考えとしてはっきり主張したような印象になる可能性があるので注意が必要です。
日本語で「誰が」言っているという主語を明確にしないまま「地震」というものごとのほうを主語にしてwill hit「起こる」という言い方に慣れてしまっていて、しかも「らしい」のニュアンスは英語で思いつかないため、このように断言する形になったり、根拠のあいまいさの付け方を誤ってI think「~と思う」やmaybe「多分」を使ってしまうことは、実によく起こります。They say (that) ~という言い方一つ覚えていると、この問題がスッキリ解決します。
英語では、はっきりと断言する肯定文や、I thinkと自分の意思を明確にする文を使ってしまうことは、私たちが感じる以上に「発言の責任の所在」を明確にしてしまうということを、しっかりと理解しておきましょう。
they sayをビジネスやメールでも使える表現に言い換えると?
ビジネスシーンでは、they sayという表現は一般常識やことわざの引用などとして「~と言われている」というニュアンスで使うことはありますが、「~らしいよ」「どうやら~のようだ」という人づての情報や世間一般の意見などを話す時には、少々カジュアルすぎるので不向きな場合があります。また、基本的に話し言葉なので、メールや文書で使うのは適切ではありません。
ビジネスの場では、次のような表現に置き換えましょう。
一般的にそう言われている
It is said that ~
「~と言われています」という受け身の文型で、日本人には使いやすいフレーズです。しかし英語は能動態が主で、受動態は主語がわかりにくい場合や情報発信元になる責任を回避してあいまいにしたい時にしか使わない、というのが基本の考え方なので、受動態を多用するのはあまり好ましくありません。They say ~も情報の発信元をあいまいにしている表現ではあるので、どちらも使い過ぎには注意したいものですが、使う場合はthey sayよりフォーマルなIt is said thatを使いましょう。
It is believed that ~
said「言われている」の部分をbelieved「信じられている」に置き換えた表現です。「~と言われている」ことがらが、より深く一般的に浸透していることがらを話す場合に使われます。
It is common that ~
「一般的」「よくあること」という意味のcommonを使い、「~であるということは一般的な考えである」「~であるということは誰でも知っている」というニュアンスの表現をすることもあります。ちなみに、「常識」という意味のcommon senseを使ってIt is common sense that ~「~ということは常識である」という表現もありますが、相手に対して「こんなことは常識です」と言うと、侮蔑的・挑戦的に受け取られかねないので、使い方には注意しましょう。
It is a well known fact that ~
「~であるということは周知の事実です」と、誰もが知っている事実を提示しつつ、根拠に客観性があることを主張する論法です。
It is true that ~
「~ということは実際本当です」という言い方で説得力を高めたい時に使われる表現です。
according to ~
「~によると」と情報のソースをはっきりと示した上で、その情報に客観性と信頼性があることを示す言い方です。あるいは、相手の話の矛盾や欠陥を指摘する場合に、相手側の発言や情報を指してaccording to ~を使うと、「あなたの言によれば」「あなたが示しているデータによれば」と、発信元の責任を相手にすることで、より強く攻撃し反論しにくい空気を作ることが可能になります。
また、信ぴょう性のある情報だけを指すのではなく、according to popular belief「一般的に信じられている説によると」のように、通年や漠然とした世間一般の意見を根拠とする言い方にすることもあります。
~らしい、~のようだ
evidently
根拠はやはり伝聞や集めた情報で、「見たところ」「聞いたところ」という前提ではありますが、それらを総合して「明らかに」「明白に」とかなりの確信を持って推論や見解を述べる時に使われます。
obviously
「どう見ても~だ」「誰が見ても~なのは明白だ」「明らかに~だ」と、ほぼ事実であるとの確信を持って話す時に使われる、強めの表現です。
allegedly
「伝えられるところによると」「(調査や資料によると)~したとされている」という意味の副詞で、審議や調査などの過程で得た情報を元に話すようなシチュエーションで便利な表現です。
apparently
「見たところ/聞いたところ~のようだ」と、見聞きした情報を元に判断して「どうやら~のようだ」と推測する時に使われます。
It appears that ~
「現れる」を表すappearを使い、「~であるように見える」と状況や証拠などから表面に浮かび上がる推測を見ながら話すイメージです。
seemingly / It seems that ~
見る・聞く・感じるなど総合的な状況から判断して導かれる判断や結論、推論などを話す時に「見聞きたところでは~のようだ」「どうやら~のように思える」という意味で使われます。少し漠然とした情報を根拠を元にそれを自分がどう解釈したかを伝える表現なので、I thinkに近いイメージになります。I/We thinkははっきりと自分自身の考えを伝える意思が明確になるので、それを避けたい場合にseemを使った表現を選ぶと良いでしょう。
supposedly
「推定では~と考えられる」「おそらくは~だろう」という、根拠が少し弱くなるニュアンスで、自分自身の考えではない、あるいは、自分自身は同意見ではないけれど、という逃げのニュアンスが含まれている場合がある、控えめで自信なさげな主張です。
they sayを活用した例文・会話文
A: I can’t believe I got my bike stolen again! Twice in one month!
また自転車盗まれるなんて、信じられないよ!1か月以内に2回もだよ!
B: That’s a really bad luck. Hey, they say if it happens twice, it will definitely happen again….
本当に運が悪いわね。ねえ、二度あることは三度あるって言うよね…。
A: Stop it! It’s not funny at all!.
やめてくれよ!全然笑えないよ!
A: I’m so excited I’m flying to South Korea tomorrow! It’s only for a month, but it sure is a good experience. Do you have any advice?
明日韓国に向けて発つなんて、めっちゃ楽しみ!1か月だけだけど良い経験だよね。何かアドバイスある?
B: Oh, they say whenever you introduce yourself, you have to state your age and ask their age, too. Apparently, Koreans treat others with certain degrees of politeness based on age.
ああ、自己紹介の時は必ず自分の歳を言って相手の歳も聞かなきゃいけないそうよ。韓国の人は年齢によって相手への敬意の払い方のレベルを変えるらしいから。
A: Really? Even for women? Isn’t it supposed to be rude to ask women their age, especially when we just met?
本当?女性に対しても?女性に、しかも会ったばかりの場合特に、年齢を聞くのって失礼なはずじゃない?
B: Actually I don’t know much about it, but that’s what they say.
実は私も良く知らないんだけど、そう言われてるのよ。
A: Oh, Mr.Jackson called you, too? It seems it’s about promotion.
あら、あなたもジャクソンさんに呼ばれたの?どうやら昇進の件らしいわね。
B: Yeah, I heard one of us will get promoted and the other one will be relegated to the 49th Ave. branch.
うん、僕らのうちどちらかが昇進して、もう一方は49番ストリート支店に飛ばされるって聞いたよ。
A: They say it’s always the first one called in gets the bad news.
悪いニュースを聞くのは最初に部屋に呼ばれたほうだって言うわよね。
B: No way, I hear it’s the last one.
まさか、違うよ、最後に呼ばれたほうが、だよ。
A: So many celebrities have got arrested for doing drugs recently.
最近ずいぶん多くの有名人が麻薬の使用で逮捕されてるね。
B: They say it’s only the tip of the iceberg. It is a serious problem in the industry.
これは氷山の一角にすぎないらしいよ。麻薬はこの業界では深刻な問題だね。
A: Her acting was so powerful in that movie. I say she will win the academy award this year.
彼女のあの映画での演技は迫力あったね。彼女が今年のアカデミー賞を取るだろうな。
B: But they say she shouldn’t win because she doesn’t have enough career yet.
でも彼女はまだ経験が浅いから、賞は取るべきじゃないって言われているよ。
A: I don’t care what they say. I think she should get it!
人がなんて言おうと関係ないよ!僕は彼女が取るべきだと思うね!
they sayを応用した表現まとめ
they say on the news that ~
「ニュースで言ってたんだけど」という、ニュースをソースとした話を人に伝える時に切り出すフレーズです。
as they say
「世間で言われるように」「よく言われるように」という表現です。
they sayとpeople sayのニュアンスの違い・使い分け方
どちらも「誰が」と特定しない、不特定多数の漠然とした人々を主語に置き、「~と言われている」「~らしい」というニュアンスを伝えるフレーズで、It is saidに比べてカジュアルな口語表現です。
ほとんど違いはありませんが、theyは、「世間」「社会」「など漠然とし広範囲になりながらもある程度限定した「彼ら」という対象がどこか頭に浮かんでいて、どういう人たちの意見や評価なのかが多少見えて話しているイメージです。人づてに聞いた話を誰かに伝える時にも使うので、自分の意見ではないものの、そう遠くはないところにその情報のソースがあり、客観性がある中にも身近な話題ととらえている場合が多くなります。内容や話の流れによってtheyで表す対象が変わるのも、they sayの特徴です。
一方people sayは、「社会において人は」「人間は」という広い意味の「人々」を主語として、「人というものは通常~と言うものである」という普遍的な概念や一般論を話す時に使われます。they sayのような、誰かから人づてに聞いた、というような身近さはなく、より客観性が強調されます。なお、対象は常に広く「人々」ですが、most people「ほとんどの人は」、many people「多くの人は」、some people「~する人もいる」という、人々の中の割合を変化させることで、対象を限定することができます。
They say Izumo is a great place to visit.
「みんな出雲は観光に最適な場所だと言います」
実際訪れた人の話を直接、またはテレビなどで聞いたりして、身近な話題として認識しているイメージです。人におすすめの観光地としての情報を伝える場合や、なぜ自分が出雲に行きたいかを話す時などにはthey sayを使ったほうが良いでしょう。
People say Izumo is a great place to visit.
「出雲は観光に最適な場所だと言われています」
客観的な情報として述べているだけなので、「自分は知らないけど」「自分はあまり興味がないけど」というニュアンスも含まれているイメージになります。
they sayの類似表現一覧
be considered
人やものが、あるものとして認識されていることを、「~とされている」「~とみなされている」と表す言い方です。前述のThey say 4 is un unlucky number.は、4 is considered an unlucky number.「4は不吉な数字とみなされている」と説明することもできます。
be supposed to
「~ということになっている」というニュアンスの幅広い意味で使われるフレーズで、they sayのように世間一般の通念として「~だそうだ」「~と言われている」と言いたい場合に使うこともできます。
I hear that ~
「~と聞きます」と、情報の受け手としての自分を主語にした「~だそうだ」「~と言われている」というニュアンスを表す方法です。
I/I’ve heard that ~
「~と聞いた」「~と聞いたことがある」と、より具体的に過去のある時点で得た情報を人に話す場合に使われるフレーズです。
some say that ~
some people say that ~と同じ意味で、「ある人は~と言う」「~と言う人もいる」という意味で使われるフレーズです。
somebody said that ~
「誰かが~と言った」と、誰なのか具体的にはっきりはしないけど、ある特定の人が一度言っていたことを「そういうことを言う人がいた」というくらいの、おぼろげな少数の意見として、参考までに持ち出すような場合に使われる表現です。
obviously
「どう見ても~だ」「誰が見ても~なのは明白だ」「明らかに~だ」と、ほぼ事実であるとの確信を持って話す時に使われる、強めの表現です。
【番外編】they sayの表現が使われている曲を紹介!
「Neighbourhood #4(7Kettles)」by Arcade Fire
カナダのインディーズ・ロックバンド、アーケイド・ファイアは、2000年に友人たちで結成され、2004年にリリースし批評家たちから高い評価を受けたデビューアルバム「フューネラル」で広く知られる存在になりました。日本では、サントラ盤も大ヒットした2012年公開の映画「The Hunger Games」のエンドロールで流れた「Abraham’s Daughter」で知った人も多いかもしれません。
その後アルバムを発表するごとに評価と人気も上昇、リリースするアルバムはすべてグラミー賞の候補に挙がり、2011年には「3枚目のアルバム「The Suburbs」がグラミー賞とジュノ・アワードで「年間最優秀アルバム賞」を受賞しています。
「Neighbourhood #4(7Kettles)」はファースト・アルバム「フューネラル」に収録されたアコースティックなナンバーで、自身が暮らす地域の中で悲惨な出来事が次々と起こる現状に苦しみ、They say” a watched pot won’t ever boil”.「”じっと見ている鍋は煮えない(物事が起こることを今か今かと待ち続けるとなかなか起こらない、という意味のことわざ)”と言うから」Well I closed my eyes and nothing changed.「目を閉じてみたけど何も変わらない」と、目を覆っている間にも期待した変化は起こらず、ただ暗い現実が目の前に広がり続けるだけ、と嘆く、暗く重い社会の闇を描いた曲です。
まとめ
「~らしい」「~だそうです」「~と言われています」という表現は、どこにその情報のソースがあり、何を基準に自分が解釈し判断しているのかによって使い分ける必要があります。その中でthey sayは、人づての情報やうわさ、人が言い伝えてきた知識、世間一般の声や意見などをカジュアルに「~らしいよ」「~なんだって」と自分を介して人に伝えるイメージで使われ、いったん覚えると使わない日はないほど使い勝手の良いフレーズです。つい人に言いたくなるニュースやうわさ話、一般的な意見を参考にしたアドバイス、専門家や関係者の意見や情報を元にした知識などを話したい時に、気軽に使ってみましょう。