promotion
EIKARAは「あなたの英語学習の手助けになりますように」という願いが込められた総合英語ポータルサイトです。重要英文法(「やり直し中学英語文法」)の解説から、TOEIC対策、留学情報まで、英語に関する幅広い情報を日々発信しています。編集長を務めるのは自身も留学経験のある松原哲平。読者の皆さんの役に立つ情報を発信できるよう監修を務めています。詳しくはEIKARA会社概要/監修者情報をご覧ください。
<目次>
What brings you here?の意味や発音・アクセント
What brings you here?の意味
What brings you here?は、直訳すると「何があなたをここに持ってくるのですか?」です。日本語で意訳した場合「どうしてここに来たのですか?」というニュアンスで、どういう「理由」があなたをそこに「連れてきた」のか、という聞き方で、来たことの目的を聞く表現になります。
また、bringsと現在形を使うのは、今現在何かの「理由」や「事情」に「運ばれて」訪ねてきている最中だというイメージからです。What brought you here?と過去形にしても意味はほぼ同じですが、過去に「来た」という事実が既に起こっている、という事情が含まれることになり、すでに来てからある程度の時間が経っているニュアンスになります。
What brings you here?の発音・アクセント
最初のwhatは、whの音に注意します。ホワでもワでもなく、ゥワと、いったん口をすぼめてゥの音から始めるwをきちんと発音するようにしましょう。ゥワの後のtは、このフレーズでは発音しません。bringsはブリングス、最初のbと最後のsに母音をつけないように気をつけ、rの音も舌先を口の中のどこにも着けないrの音をきちんと発音するようにし、sは次のyouにリンクしてブリングㇲユゥ、hereはヒァとなります。
続けて言うと、ゥワブリングㇲユゥヒァ、というイメージです。ワの部分に1番強く、最後のhereのヒに2番目に強いアクセントを置きます。
What brings you here?を使う時の具体的なシーンや含まれるニュアンス
旅行者や短期滞在者に来訪の目的を聞く
日本に住んでいる日本人にとって、このフレーズを一番多く使うのは、来日した外国からの旅行者に対して「なぜ」「何をしに」日本に来たのか、その来日の目的に興味を持って聞く場面でしょう。とてもカジュアルでフレンドリーでありながら、ぶしつけな印象はないフレーズですので、道やお店でたまたまあった人、短期留学など限定された期間日本に滞在している人などに対して、気軽に聞く時に使うことができます。
空港などの入国管理局では、少しくだけすぎた印象になるのであまり聞かれませんが、国や入国管理官個人の人柄によっては、こういう聞き方をされる場合もあります。
フレンドリーなシチュエーションであっても、初対面の人に聞く場合は、いきなりWhat brings you here?と話しかけたり、思いついて突然こう聞くのは、少しだけ率直すぎる印象になります。Can I ask you a question? 「聞いてもいいですか?」If you don’t mind me asking, but…「もし差し支えなかったら聞きたいんだけど…」と前置きがあると、より良いでしょう。
前の項でご説明した通り、相手が来日してからすでに一定の期間が経っている場合などには、過去形でWhat brought you here?と聞くこともあります。この「期間」については、特にルールはないので、「そもそもどうして来たんだっけ?」のように、過去に来たという経緯があり今がある、という認識で話をしている場合であれば、What brought you here?と過去形にしてもかまいません。
ある街やエリア、多目的の集まりやイベントに来た人に目的や経緯を聞く
例えばある音楽アーティストのコンサート会場で会った人に、その人がなぜ、何をしにそこに来ているかは聞くまでもないので、What brings you here?と聞くことはあまりありません。通常は、様々な異なる目的で人が集まる場所で、相手がどういう目的でそこに来ているのかがわからない人に「何がお目当てで来たの?」というニュアンスで目的を聞く場合によく使うフレーズです。
あるいは、直訳の意味により近い意味で、「どういう経緯でこの場所やイベントのことを知って来たの?」「何がここに来ようという気にさせたの?」というような「どうしてここに来ることにしたの?」というニュアンスで尋ねるフレーズにもなります。
また、旅行やレジャーに限らず、オーディションや企業説明会、会社の面接試験などのような場でも、参加者同士がお互いにこのように聞いたり、面接官がカジュアルな聞き方で動機を聞くような場合にも使われることがあります。
偶然あった人に驚きを交えて
先ほどのコンサート会場やスポーツ会場など、ある意味目的が明らかな場所で、偶然知り合いに会ったようなシチュエーションでも、その人がそのアーティストやスポーツ、チームのファンであることを知らなかったり、それが意外であった場合などは、「どうしてここにいるの?」という軽い驚きを含めて理由を聞くニュアンスにもなります。
イベントだけではなく、遠出した先の街や、自分の地元など、どのような場所であっても、意外な場所で偶然知り合いに会った時に、「なんでここに来てるの?」と気軽に声をかける時の定番フレーズとして広く使われます。
病院や役場などで、具体的な目的を聞く
病院を受診すると、受付やドクターとの診察で来院の目的をWhat brings you here today?と聞かれることがあります。カジュアルな聞き方なので、問診票などの書類に書いていることはあまりなく、また、大きな病院の正式な受付プロセスで聞かれることもあまりありませんが、欧米ではこうしたフランクな聞き方は、患者さんや役場を訪ねてきた来訪者に対しておこなうことも一般的です。
What brings you here?に対しての返事や答え方のパターン12選
What brings you here?と聞かれる立場になった場合、差し支えなければシンプルに目的を答えても良いですし、すこしあいまいに答えても良いでしょう。
答える場合、単語だけでSightseeing.「観光」、Business trip.「出張」と返したり、「~のために」という意味のtoやforをつけて簡単なセンテンスで言うこともできます。forの後には名詞や動名詞、toの後には動詞の原形を続けて、それぞれ目的を答えます。For sightseeing.「観光で」、For business trip.「出張で」、To visit my friends.「友だちを訪ねに」のようになります。
知り合いに対してや、初対面でも自分の話を積極的に話したい気分であれば、パターン化された答え方ではなく、My daughter is playing in the team.「娘の試合なんだ」、I just heard the choir singing when I was walking down the street and that got me interested.「通りを歩いてたら聖歌隊が歌っているのが聴こえて、興味を持ってね」のように、自分自身のストーリーを語っても良いでしょう。
入国審査や就職試験のようなシリアスなシーンであれば、明確に簡潔に、一番の目的や相手が納得する経緯を伝える必要があります。
「言わない」「言いたくない」とストレートに伝えることはあまりないと思われますが、海外ではどんなシチュエーションに遭遇するかわかりませんので、こうした場合も含めて、よく使われる表現や、知っておくと便利な表現を挙げてみましょう。
I’m visiting ~ to/for…
I come here sometimes to/for ~
I want/wanted to ~
I’m going to / I’m planning to ~
Just to relax. / Just visiting. / Just to check it out.
No reason.
Why do you ask?
It’s none of your business.
I’m here for/to ~
きちんと「~のために来たんです」のように答える場合のお手本です。知り合いや友だちに対してであれば少し堅苦しい印象になりますが、初対面の人に対してや、入国審査や面接・仕事がらみなどであれば、このように答えるのが無難です。
I’m visiting (here) to/for ~
I’m hereより少しフォーマルに、「~するために/の目的で(ここを)訪ねています」と答える場合の表現です。here「ここを」を言っても言わなくてもいいですし、場所または人に変えて答えてもかまいません。
I come here sometimes to/for ~
その時だけではなく、しばしば習慣として、あるいは繰り返しの目的のために訪れる場合に「~のために時々来るんです」のように答えることもできます。hereの代わりに具体的な場所を指しI come to this library sometimes to do some research.「調べ物をしに時々この図書館に来ます」のように、具体的な理由を添えて伝えることもできます。
I want/wanted to ~
来訪の理由を「~したい/したかったからです」という言い方で理由を答えるのも一般的です。
I’m going to / I’m planning to ~
「~をする予定です」と、予定を話す形で目的を伝えるのもよくある方法です。
Just to relax. / Just visiting. / Just to check it out.
特に目的がなかったり、別に話す必要がないと思う時、具体的には言いたくない場合には、「リラックスしにね」「ただ来てるだけだよ/ただの訪問だよ」「ちょっと見てみよう/来てみようと思っただけ」のようにあいまいに答えても良いでしょう。
No reason.
公園やショッピングモールのような特に目的がなくても来るような場所であれば、「特に理由はないよ」と返すこともあります。そっけなくこう答えると、暗に「あまり聞かれたくない」「あまり話したくない」という気持ちを含ませることもできます。
Why do you ask?
「なんで聞くの?」という答え方で、このフレーズだけで使うこともありますが、Just to relax.やNo reason.と言った後にWhy do you ask?と聞くことが多いフレーズです。聞いた相手への不快感や不信感を含むニュアンスがあるので、詮索するような態度の相手を牽制したり、警戒している様子を表す時に使います。
あるいは、後ろめたいことがある時にWhat brings you here?と聞かれた場合にこう答えると、動揺や焦りを表しているような響きになることがあります。
It’s none of your business.
怪しい相手や、話したくない相手、質問がぶしつけで失礼な相手には、はっきりと「あなたには関係ない」と言う毅然とした態度を取ることも、時には必要かもしれません。
What brings you here?に関してよくある勘違い
テレビ番組で、日本を様々な理由で訪れている外国人に対し、「どうして日本に来たの?」と聞くシーンを見ますが、その際にWhy did you come to Japan?と言っていることがあります。文法的にはなんら間違いはありませんが、実はこの聞き方は、かなりストレートで失礼な印象にもなりかねず、そうは思わない人でも不自然に聞こえてしまうフレーズですので、よほどこの聞き方がピッタリくるシチュエーション(そうそうありませんが)でない限りは、使わないようにしたいものです。
日本語の「なぜ」「どうして」は、実は英語のwhyとイコールではなく、whyは、「具体的な理由をしっかり聞く」「何が原因なのか問いただす」ような場合に使われる、かなりストレートな「なぜ」という言葉ですので、日本語だと含まれる微妙なニュアンスも、whyには含まれていません。Why did you come to Japan?と聞かれると、「なんで日本に来たりしたの?」「何しに日本なんかに来たんですか?」と詰問されているような、あるいは余計な詮索をされているような気がして、あまり気持ちの良いものではないのです。不快には思わなくても、戸惑ってしまう人が多いでしょう。
いろいろ会話をする中で、ある程度日本に来た理由や経緯が見えた後で、より具体的に「なぜ~を選んだの?」のように聞きたい場合は、Why this town?(Why did you choose this town?)「なんでこの町を選んだの?」Why this particular shop?「なんでわざわざこの店なの?」のように聞くのであれば、whyを使ったほうがより適切です。
まだそれほど親しくもない相手には、いきなりWhy did you come to Japan?と聞くのではなく、What brings you here? What brings you to Japan?と聞くようにしましょう。
What brings you here?をビジネスやメールでも使える表現に言い換えると?
ビジネスの場では、会社への訪問や、会社が主催または参加する展示会や就職説明会などに来た人、仕事のために移住してきたわけではなく移り住んだ後に職を得て知り合うことになった人などに、そのイベントや土地に来ることになった理由や経緯を訪ねる場合にこの質問をする機会があると思われます。
What brings you here?はカジュアルなフレーズなのですが、ビジネスシーンでも実はたびたび使われますし、Why did you come here?と失礼な聞き方をして大失敗するよりはずっと良いので、フレンドリーなシチュエーションであれば使ってもかまいません。
それでもやはり、ビジネスの場ではよりていねいであるほうが好ましく、また、具体性を好む英語という言語の特性からも、次のような表現でプロフェッショナルに具体的に聞くことをおすすめします。
How may I/we help you?
日本語の「いらっしゃいませ」にあたるMay I help you?に、How「どのように」と付け加えると、「どのようにお手伝いしましょう?」と対応を申し出るフレーズになり、つまり来訪の目的を聞いていることになります。How may I assist you?という聞き方や、ややカジュアルにHow can I help you?という聞き方もあります。
What can I do for you?
How may I help you?と同じニュアンスで、少しカジュアルめに相手のリクエストを聞くような「いかがいたしますか?」というニュアンスで来訪の目的を聞く、定番あいさつの一つです。
In what way may I serve you?
「どのようにお手伝いいたしましょうか?」という聞き方です。
May I ask you what brings you here?
What brings you here?を間接的に「なぜここにいらしたのかお聞きしてもいいですか?」という聞き方に変えるのも良いでしょう。
If you don’t mind me asking, but what brings you here today?
May I askと同じように、「差し支えなければお聞きしたいのですが」というていねいな断りの文句を最初に入れると、さらにていねいになります。
What is the purpose of your visit/stay?
入国審査でよく聞くフレーズですが、事務的に具体的に「来訪/滞在の目的は何ですか?」と聞くのは、公式な場などではあまり失礼ではありません。ただ、無機質な印象を与えかねないので、使い方には気をつけたほうが良いでしょう。May I askなどと組み合わせて、May I ask what the purpose of your stay is?と聞くと、より良いでしょう。
What purpose are you visiting here for?
「どういう目的でこちらをお訪ねでしょうか?」という、ストレートながらもpurposeという言葉を使い具体的に「訪問の目的」を明確に聞いているので、ビジネス向きの表現になります。
Why did you specifically choose to come here?
やはりIf you don’t mind me asking…と組み合わせたほうがより良いのですが、具体的にWhy did you specifically choose to come here / this company/ this city?のように、「なぜ特にこの場所/会社/街に来ることを選ばれたのですか?」と聞く対象がはっきり示されているのは、ストレートでも失礼にはなりません。
What brings you here?を活用した例文・会話文
A: Hello, may I ask where you are visiting from?
こんにちは、どちらからいらしたか聞いてもいいかしら?
B: Hi, I came from Halifax, Canada.
やあ、カナダのハリファックスから来ました。
A: Wow, That’s so far! What brings you here in Fukuoka?
まあ、遠い所から!どうして福岡に?
B: I’m visiting my friends in Nagasaki, so I wanted check out this big city near there.
長崎にいる友だちを訪ねるので、近くにあるこの大きな街もちょっと見てみたいと思って。
A: Hey Peter! What a happy coincidence! What brings you here?
ピーター!奇遇ね、どうしてここにいるの?
B: Hi Jen! What a surprise! Actually, I come here sometimes for fishing. I just got a sandwich for lunch and I’m ready to go. How about you?
やあ、ジェン!びっくりだね!実はここには時々魚釣りに来るんだ。今お昼にサンドイッチを買って、準備万端ってところ。君は?
A: I’m just on the way to visit my parents. They moved in a small village 30 minutes away from here last week.
両親を訪ねる途中なの。彼らは先週、ここから30分ほどの小さな町に引っ越したのよ。
B: Well, good to see you. We’ll probably bump into each other around here sometime soon.
そうか、会えてよかったよ。またすぐにこのあたりでバッタリ会うかもね。
A: You bet.
ええ、間違いなくね。
A: Hi Alison, Thank you for visiting ABC dance studio today. Before we start a tour, can I ask you what brought you here?
はい、アリソン。今日はABCダンス・スタジオにご来訪ありがとうございます。校内をご案内する前に、どうしてこちらにいらしたかお聞きしてもいいですか?
B: I’ve been wanting to learn Salsa, and I saw the ad with a coupon for a free trial lesson on Facebook the other day.
ずっとサルサ・ダンスを習いたかったんですが、この間フェイスブックで無料トライアルレッスンのクーポン付きの広告を見て。
A: I see. I’m glad that reached you. OK, follow me please.
なるほど、広告を見てくださって嬉しいわ。ではついてきてください。
What brings you here?を応用した表現まとめ
What the hell brings you here?
the hellのような感嘆詞を挟んで、「なんだってこんな所にいるんだ?」という強い驚きや、不信感・不快感などを表します。
What brings you out here?
これも「なんでこんな所にいるの?」という驚きを含むフレーズで、hereをout hereとすることで、「こんな場所」に他の人が来るとは予想していなかった、という気持ちが表れるニュアンスです。
What brings you to ~?
hereの代わりにto ~と、具体的に国や場所の名前を入れて、「なぜ~に来たのですか?」と聞くことができます。
What brings you here?とWhat are you doing here?のニュアンスの違い・使い分け方
What brings you here?と同様、カジュアルに友達に「なんでここにいるの?」と聞くフレーズに、What are you doing here?があります。文字通り訳すと「ここで何しているの?」ということになり、実際の「行動」を聞く意味もありますが、通常はその場所にいる理由を聞くためのフレーズです。
どちらも同じくらい気軽に使える表現ですが、What brings you here?は、初対面の旅行者やその街に新しく引っ越してきた人に「なぜこの街を選んで来たの?」という意味で聞いたり、お医者さんが患者さんに「今日はどうされましたか?」と来院の目的を聞いたりする場合など、幅広いシチュエーションで使える、カジュアルながらも失礼のないフレーズです。
一方What are you doing here?は、親しい友だち同士ではWhat brings you here?よりももっと一般的でかなりひんぱんに使われるものの、遠くから訪ねてきたり引っ越してきた人にその理由や経緯を聞くニュアンスはなく、あくまでも友だちにどうして今その場にいるのかを聞く、というシチュエーションに限られます。初対面の旅行者にWhat are you doing here?と聞いてしまうと、「こんなところで一体何をしているんだ?」と詰問しているように聞こえてしまうので、Why did you come here?以上に失礼になる可能性があることに注意しましょう。
What brings you here?の類似表現一覧
What got you here?
bring「持ってくる」と同じ意味として使えるgetを過去形にし「なんでここに来たの?」とカジュアルに聞くフレーズです。意味もニュアンスもWhat brings you here?と同じですが、gotに変えるだけでフレーズ全体が非常にカジュアルになるので、誰に対して使うか注意が必要です。
How did you end up being here?
end upは「~という状態に落ち着く」と、結果的にある状況になることを表す言葉なので、「どうして(どのようにして)ここに落ち着くことになったの?」と、「最終的に行き着いた」あるいは「こんな所に来てしまった」理由を尋ねるニュアンスがあります。
Why did you decide to come here?
ストレートに「ここに来ることを決めた理由は何?」と聞く方法です。Why did you come here?は不自然でぶしつけなニュアンスもありますが、decide「決断する」という具体的な行動について聞いているので、この場合はwhyでも問題ありません。
What makes/made you decide to come here?
前述のWhy did you come here?を少し間接的な表現に変えて、「何があなたをここに来るよう決めさせたの?」と、決断の決め手となったの部分にフォーカスをしたような聞き方になります。
What’s your plan here?
「ここでは何をする予定?」と、目的を聞く質問です。少しぶっきらぼうな印象もあるので、親しい人や、初対面でもカジュアルな話し方をして差し支えないと判断される相手にだけ使ったほうが良いでしょう。
What are you here for?
かなりストレートに、「ここにいるのはどうして?」と、目的をしっかり聞くイメージです。場合によっては「なんでここにいるんだ?」と強く理由を問いただすようにも聞こえ、暗に「帰れ」「出て行け」と言っているように聞こえることもあるかもしれない表現なので、注意が必要です。
Why are you here?
これも注意が必要な表現です。「なぜここにいるの?」と言われれば、日本語でもカチンとくる場合があるかもしれません。とても親しい間柄だったり、そこにいる理由を聞かれても当然なシチュエーションであれば、問題なく使えます。
【番外編】What brings you here?の表現が使われている曲を紹介!
「Comin’ From Where I’m From」by Anthony Hamilton
アンソニー・ハミルトンは、2003年に発表した2枚目のアルバム「Comin’ From Where I’m From」とシングルカットされたタイトル曲のヒットでよく知られる、アメリカのR&Bシンガー・ソングライター、プロデューサーです。
2004年のグラミー賞の2部門にノミネートされたこの曲は、ある女性への愛がどれだけ奇跡的で素晴らしいものであるかをストレートに歌うラブソングで、サビの部分でIf I could understand what brought you here「なぜ君が僕の前に現れたのかがわかったなら」It’s for my good that I have you near「君が側にいることは僕にとってステキな事」と、彼女の出現を天からの贈り物のように思う男性の気持ちを綴っています。
まとめ
「なぜ」=Why?ではない、という感覚を身に着けることは、英語を習得する上でとても大事です。頭で理解することはできても、「なぜ」「なんで」「どうして」という気持ちを英語にしたい時に、真っ先に浮かぶのがWhy?であることは、なかなか変えられません。実際Whyで良いことも多くあるのですが、かなりの頻度でHowやWhatを使ったほうがずっと自然であったり、適切であることがかなり多いのです。
例えば、何かを言い当てられた時に、日本語では「なんでわかったの?」と言いますが、この「なんで」は英語ではwhyではなく、How do you know?になります。「どのようにして答えを導きだしたの?」という聞き方で、「なんでわかったの?」というニュアンスになるのです。また、Why did you do it?「何でそんなことしたの?」よりも、What made you do it?「何があなたをそうさせたの?」のほうが、問い詰めている感じが弱くなります。
こうした感覚は、英語のフレーズをたくさん耳にし、実際使っていく中で養っていかなければなりませんが、「難しい」と悩む必要はありません。「なぜ」「どうして」を表す言葉はwhyだけではなく、もっと違ったオプションもあるのだ、ということをポジティブにとらえて、表現の幅を広げる楽しみを学んでいきましょう。