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<目次>
why notの意味や発音・アクセント
why notの意味
why notは、直訳すると「なぜダメなの?」ですが、そのイメージはそのままに、使い方によって意味とニュアンスが変わります。
なぜ~ではないの?
相手が言った否定の言葉に対して、「なぜ?」と理由を聞く表現です。英語では、肯定のセンテンスにはWhy?「なぜ?」で理由を聞くことができますが、否定のセンテンスにはWhy not?「なぜ~じゃないの?」「なぜダメなの?」と、理由を聞くwhyにnotをつけて聞くのが一般的です。
もちろん、ぜひ
「なぜダメなの?」を、「ダメな理由がない」という意味で使い、質問に対して「当然だよ」と答えたり、誘われたり何かを頼まれて快くOKする時に「もちろん」と返すフレーズになります。
~してはどう?
センテンスの中でWhy not ~ ?と行動を表す動詞を続けると、「~するのはダメ?」つまり転じて、「~してみたらどう?」という提案になります。同じ意味で、口調を強くすると「なぜ~しないのか?」というきつい言い方になり、命令のニュアンスを持つこともあります。
why notの発音・アクセント
whの発音で気をつけたいのは、hが入っているためホワという音で発音してしまうことです。昔はカタカナでwhatをホワット、whyをホワイ、と表記することもあったため、そのクセがついてしまっている人も多いようですが、whで始まる語でhの音を発音するのはwho、フーだけで、ほかの語はw、ゥワという音になります。
whyの部分は、ゥワァイと、口を小さくすぼめて小さくウの音を発してからワにつなげ、滑らかにyのアイの発音へと移行します。notはナァトゥとなり、ノよりもナに近い音で始めることと、ットと小さなツやトの母音のオを発音してしまわないことに気をつけます。特に最後のtは舌の先で軽く口の天井をタップする破裂音のみを小さく発するにとどめ、口をオの形に開けてトとはっきり発音しないよう注意しましょう。
続けて言うとゥワイナァトゥ、のような発音になり、最初のwに最も強く、次にnoに強めにアクセントを置きます。
why notを使う時の具体的なシーンや含まれるニュアンス
なぜ~ではないの?と理由を聞く
例えば誰かがGeorge has decided he’s not coming.「ジョージは来ないことに決めたよ」と言った時、理由を「どうして(来ないの)?」と尋ねるには、Why not?と聞きます。Why?でも通じますし、Why is he not coming?「なぜ彼は来ないの?」ときちんと文で聞くこともできますが、短く「なぜ?」と聞くのであれば、Why not?が一番自然です。
リクエストを断られたり、「してはいけない」と禁止された場合、例えば、I can’t help you with your homework.「あなたの宿題を手伝えない」と言われてWhy not?と言うと、ただ理由を尋ねるというよりも、「なんでだよ?」と食い下がるようなニュアンスになります。
ちなみに、Why?と同じく「なぜ?」を意味するフレーズにHow come?がありますが、こちらにはnotをつけてHow come not?とは言いません。
もちろん
快くOKする
Can you give me a ride?「車に乗せて行ってくれる?」のようにお願い事やリクエストをした時に、承諾する意味でWhy not?というと、かなり積極的に快く「もちろんだよ!」「いいに決まってるじゃん!」と答えるニュアンスになります。しばしば、Sure, why not?「ああ、もちろんいいよ」、Yes, of course, why not?「もちろんいいさ、当然だよ」と、ほかの似たようなフレーズと組み合わせて使われます。
承諾の意味でWhy not?を使うようなシチュエーションは、通常、それなりに労力を必要とすることをお願いしている場合であり、それに対して「断る理由がない」「それくらいお安い御用」という意味でOKしているイメージです。それほど労力を要しない些細なリクエスト、例えばCan you pass me the salt?と手元にある塩を手渡してもらうような簡単なことであれば、Why not?と答えるのは少々大げさで不自然です。
仕方ない、というニュアンスで同意や承諾をする
相手がお願いしたことに対し、しぶしぶ、あるいは面倒だと思いつつも、断る正当な理由がなくてWhy not?と仕方なくOKする時にも使われます。Can we watch “Titanic” again?「またタイタニック観てもいい?」と聞かれ、For the fifth time?…Sure, why not.「5回目だよ?…まあ、いいか」のように、それほど観たいわけではないけれど、「ほかに案もないし、相手がそれほど観たがっているのなら」と、妥協するようなニュアンスで「まあ、それもいいか」「そうするしかないか」と折れる時の同意や承諾の気持ちを表すことができます。
同意する、うながす、背中を押す
相手の意見に対し「そりゃあそうだ」「あなたが正しい」という同意や、誰かの行動について「ぜひそうすべきだ」などの賛同や共感の気持ちを込めて、Why not?と言うこともあります。例えば、I’m going to try bungee jumping!「バンジージャンプやってみるよ!」という決意を聞いてWhy not?「いいんじゃない?」「そうさ、やってみなよ!」と言うと、背中を押すようなニュアンスがあります。
提案する
ていねい・控えめな提案
センテンスの中で、Why not の後に動詞の原形を続け、「~してはどう?」という意味になります。少し控えめに、「一つの案としてこういうのはどうでしょう?」というニュアンスで、Why not ~?というフレーズを使うことがあります。Are you leaving already? Why not stay for lunch?「もう帰るの?お昼ご飯食べて行ったら?」のように使います。
なぜ~ではいけないの?
why not?のそもそもの意味をそのままニュアンスで、「~ではダメなのでしょうか?」「なぜ~ではないのでしょうか?」と、選択のオプションの中で、ある人やものはなぜ含まれないのか、考えられないのかを問う場合にも使われます。
why not の後に名詞を続け、How about ~?のように、選択肢やアイディアの一つとして「~はどうでしょう?」と提案する時、前にのべた控えめな提案と違い、かなり強めのニュアンスとなります。広告などの宣伝文句でWhy not beer?「ビールはいかが?」と言うと、「なぜビールではダメなの?」とむしろ強めにビールをすすめているようなイメージになります。
また、People tend to think of Africa when they talk about poverty. Why not Bangladesh?「人々は貧困の問題を議論する時アフリカばかりを思い浮かべがちです。バングラディシュはどうなのでしょうか?」のような、問題提起の場面で使われることも多い表現です。
高圧的な提案、命令
Why not +動詞?の文を少し強い口調で言ったり、相手を挑発するように使うと、命令やけしかけるような意味合いが強く、「~したらどうだ?」「~したらいいだろう?」という、高圧的あるいはケンカ腰のフレーズにもなります。
why notに対しての返事や答え方のパターン18選
why notをどの意味で使うかによって、それに対する答え方は変わってきます。「なぜ?」という問いかけに対しては理由を答える時に使うフレーズを使うのが一般的ですが、しばしば、理由がなかったり、理由を答えたくない場合もあるので、状況によって答え方を変えましょう。提案への返事としてWhy not?「いいね」「もちろん」と言われた場合は、そこで会話が終了することも多いのですが、あえて返すとしたらその提案を実行に移したり行動を促すようなフレーズで答えます。提案や命令に対してはそれぞれその内容に応じてリアクションします。
よくある答え方のパターンは次のとおりです。
Because…
I mean,
Actually,
Just because.
No reason
Why do you ask?
It’s none of your business.
Thanks. / Thank you.
OK/Alright, let’s go.
Right on.
Sure.
Sounds good.
Good idea.
Yeah, why not?
Fine.
If you say so.
Don’t tell me what to do.
なぜ~ではないの?に対する答え
Because…
もっとも一般的な「なぜ?」に対する答え方で、「~だから」と明確な理由を答える方法です。カジュアルな会話やSNSでは’Cause、Cozといった省略形もよく使われます。また、日本語でもそうであるように、because「~だからです」と言わず、ただ普通のセンテンスで「~なんです」と理由にあたる事がらを言うだけのこともよくあります。
I mean, / Actually,
I mean「つまり」「だって」「それは」、Actually「実は」と切り出す表現を使って、becauseほどはっきりと理由を言うような姿勢ではないものの、説明を試みることもあります。
Just because.
「ただなんとなく」「だって…」と、特に理由はないか、自分にとっては必然であるから理由など考えたこともない、というような場合に使われます。
No reason.
「特に理由はないよ」「なんとなく」という意味のシンプルなフレーズです。似たようなニュアンスでもう少し投げやりにI don’t know.「さあね」と言うこともあります。
Why do you ask?
Why not?「なんで?」と理由を聞かれて、逆に「何で聞くの?」と聞き返すこともよくあります。理由を聞かれたくないのでごまかしたり、理由を知りたがることに不快感や不信感を持つ時の返し方ですが、先に理由を言ったり「なんとなく」とあいまいに答えた上でこう聞き返したり、Why do you care?「なんで気にするの?」と聞くこともあります。
It’s none of your business.
はっきりと不快感をあらわに「あなたには関係ない」と理由を答えることを拒否する答え方です。
承諾や同意のWhy not?に対する答え
Thanks / Thank you.
リクエストやお願いに快く答えてWhy not?と答えてもらった場合は、シンプルにThanks.、Thank you.とお礼を言ったりするほか、You’re the best.「あなたって最高」、You’re my hero.「私のヒーローだね」のような表現で感謝の気持ちを表しても良いでしょう。
OK/Alright, let’s go.
「よし、じゃあ行こう」と行動を促す表現です。goの代わりに他の動詞を置いて、Let’s do it.「やろう」、Let’s get started.「始めよう」など、何に対して同意したのかにより言葉を変えてみましょう。
Right on.
「やったね」「いいぞ」「よし」のような、軽い喜びを表すフレーズも使うことができます。
提案に対する答え
Sure.
「もちろん」「いいね」というストレートな同意の表現です。
Sounds good.
「それはいいね」というよりポジティブな同意を表すフレーズです。相手の意見に賛同するフレーズとしてはほかにも、You’re right.「君の言うとおりだ」、That’s true.「本当だね」、That’s interesting.「それは面白いね」などがあります。
Good idea.
「良いアイディアだね」と言うことで同意や賛意を表したり、とりあえず「アイディアは良い」と言ったうえで、but…と反対意見や他の意見を提案することもできます。
Yeah, why not?
「そうだ、ぜひそうしよう」「うん、だよね!」と、重ねて「ぜひ」「もちろん」という同意や共感の気持ちを表す表現です。
高圧的な提案、命令に対する答え
Fine.
「わかったよ」と、ムッとして、あるいは半ば投げやりに、納得はしていないけれどとりあえず従う場合に言う返事の定番です。
If you say so.
「あなたがそう言うならね」と、やはり少しトゲや不満を含むYes.の意思表示です。
Don’t tell me what to do.
「あれこれ指図するな」と、提案や命令には従わないと意思を表す、挑戦的な返事です。
why notに関してよくある勘違い
Why not?は、そのnotという響きから、「どうしてダメなの?」という否定の意味でのみとらえられがちで、誘いに乗る時や、リクエストに応じる時、提案を受け入れる時の「いいよ」「もちろん」という意味だと反射的に受け取るのが難しいフレーズなので、言われても瞬時にポジティブな意味と理解できず戸惑ったり、頭では分かっていても使うことができない、という人も多いようです。
Do you wanna go to lunch?「ランチに行かない?」と誘われ、Why not?と答えると、日本語の意訳では「もちろんいいよ」になりますが、notという否定のイメージが強い言葉が入っている以上、無理やり日本語で一番ピッタリくる表現である「もちろんいいよ」とイコールで結ぼうとするとしっくりこないのは当然かもしれません。
この混乱を解決するために、一度日本語は忘れて、シンプルに素直に英語の意味そのままで捉えなおしてみましょう。Why「なぜ」not?「ダメなの?」→「なぜそんなステキな提案がダメなんてことある?」というのが、Why not?のイメージです。つまり、かなりポジティブな、「ダメなわけないでしょ?」「嫌なわけないじゃん!」という気持ちの表れです。こうしてみると、実はWhy not?は、日本語の「もちろん」「いいよ」というよりも、ニュアンスとしてはかなり強めのYesであることがわかると思います。
英語の単語の意味を細かく理解し日本語の訳に無理やり当てはめようとせず、英語は英語のまま理解することで、色々な表現がすんなり頭に入ってくることがあります。Why not?はその典型とも言えるのではないでしょうか。
why notをビジネスやメールでも使える表現に言い換えると?
why notはかなりくだけた表現で、単独のフレーズとしてもセンテンスの中で使う提案や命令のフレーズとしても、ビジネスシーンでの会話やメールではあまり適切ではありません。次のような表現を使い分けてみましょう。
なぜ?と理由を聞く
May I ask why/how/what ~?
まず、whyという言葉はかなり直接的に「理由」にフォーカスをしている単語であるということを理解し、いきなりWhy do you not ~?「なぜ~ではないのですか?」のような直接的な表現で聞くことは極力避けましょう。whyを使う場合はMay I ask「お聞きしてもよろしいですか」というフレーズを伴い、why以外で原因や過程などを聞くことができる場合は、howやwhatを使うようにしたうえでMay I ask ~?という形にすると、よりていねいでフォーマルになります。
同意、承諾
Sure. / Of course.
少しカジュアルめの表現で「もちろん」という言い方になりますが、快い承諾や同意で最もシンプルなフレーズなので、ビジネスの場でも多用されます。
That would be great.
提案に対してThat is great.「それは素晴らしい」と同意の意を表す場合もありますが、相手がこれから行う予定の行動に関する提案や申し出、あるいは誘いに対しては、wouldを使い「もしそうしていただけるのなら」という仮定のニュアンスを加えることで、よりていねいな表現になります。
By all means.
提案やリクエストを受けて「ぜひとも」「もちろん」と応じる時のフォーマルな表現です。
Absolutely.
「もちろんです」という意見への同意や、リクエスト・誘いに対する「もちろん喜んで」という承諾の返事として使うことができる便利なフレーズです。
提案、命令
Why don’t we ~? / Why don’t I ~?
「(私たちは)~してはいかがでしょう?」「私が~するというのはいかがでしょう?」という控えめな提案のフレーズです。
Why don’t you ~?
「(あなたが)~してはいかがでしょうか?」と相手に行動を促すこのフレーズを使うと、一歩踏み込んでいるので少し強めの提案になります。
What do you think of the idea ~? / How would you feel if ~?
「~という案についてはどう思いますか?」「~した場合どう思われますか?」と、相手の意見を聞く形で間接的に提案をする方法もあります。
You might want to ~.
「(あなたは)~したいかもしれません」という言い方で、行動を強めに勧めるニュアンスの提案のフレーズになります。
You should ~. / You’d better ~.
「~したほうが良いですよ」と、アドバイスのような言い方ながら、かなり強めの忠告になります。目上の人や大事なクライアントに使うと失礼になることもあるので、使う相手やシチュエーションに注意する必要があります。
You have to ~. / You must ~.
「~しなければなりません」と、従ってもらうべきルールなどを明確にする時に用いる、かなり強い命令のフレーズになります。
why notを活用した例文・会話文
A: Hey Maki, we’re ordering some Japanese food. You are OK with raw fish, right?
ねえ、マキ、日本食を注文しようと思うんだけど、生魚は大丈夫だったよね?
B: Actually I don’t eat sashimi.
実は、私お刺身は食べないの。
A: Why not?
なんで?
B: I don’t really like the texture. I can eat some rolls if the fish inside is not too thick.
あの食感があまり好きじゃなくて。魚があまり太くなければ、巻き寿司なら食べられるわ。
A: Let’s work on it together after school. Where should we meet?
学校終わったら一緒にこれ片付けようか。どこで会う?
B: I need to stay home all evening because my roommate left his key at home. Maybe we could meet up at my place at 5ish?
ルームメイトが鍵忘れちゃったから今夜は家にいなきゃいけないんだ。うちで5時ころ会うのはどうかな?
A: Sure, why not? See you then.
もちろんいいよ。じゃあ後で。
A: Are you sure you want to take care of this case on the top of all the work you’ve already got?
今担当してる案件の上に、さらにこのケースまで引き受けるつもり?
B: Honestly, I don’t think anyone can handle it. I know this case better than anybody else.
正直、誰も扱えないと思うんだ。このケースについては僕がだれよりもよく知ってる。
A: Come on, trust your team. Plus, obviously you are swamped. Why not let Tim and Judy take on this case and you supervise them.
自分の仲間をもっと信頼したら?それにあなたは明らかに仕事を抱えすぎよ。この件はティムとジュディにやってもらって、自分は監督したらいいんじゃない?
B: I guess you’re right. OK, I’ll take your advice. Thanks.
そのとおりかもね。よし、君のアドバイスに従うよ。ありがとう。
why notを応用した表現まとめ
Why the hell not?
賛成や同意、承諾を表すWhy not?を、よりポジティブに強調して、あるいは仕方ないという気持ちを強調して言うスラングです。
I don’t see why not.
「ダメな理由は見当たらない」という意味で、「もちろん、そうしていいんじゃないか」「しない理由はない」「ぜひそうしよう」というニュアンスで使う同意や賛成のフレーズです。
why not not?
Why not?「なんでダメなの?」と聞かれた時に、「なんでダメじゃないの?」と逆に聞き返すことで、相手の言葉を封じたり、冗談で茶化したりする時に使うスラングです。
why notとhow aboutのニュアンスの違い・使い分け方
「~はどう?」と提案する場合、Why not ~?でものや行動を、アイディアやオプションとして挙げますが、How about ~?というフレーズにも同じ役割があります。文法的には、Why notの後には名詞や動詞の原形、How aboutの後には名詞や動名詞を置くという違いがありますが、意味はほとんど同じです。
ただし、ニュアンスには少し違いがあり、Why not ~?は「~ではダメかな?」「~してもいいんじゃない?」という言い方になります。このニュアンスには2つの違った効果があり、「こういう案はダメかな?」と少し遠慮がちの提案になる場合もあるし、逆に「なぜこっちのオプションではいけないの?」という強めの提案にもなり得ます。
また、例えば宣伝で、Why not tea?「紅茶はいかが?」と言う場合には、暗に「他の飲み物もいいけど、紅茶っていう選択肢はないの?」のように、ほかに対比されるアイディアがあって、それに対して「こういうオプションもあるよ」と新たな選択肢を提案しているニュアンスもあります。
How about ~?は、より素直にシンプルに、「~はどう?」といくつかあるアイディアの中の一つを提案しているイメージになるので、Why not ~?ほどの意外性やインパクトはありませんが、その分控えめな印象があります。
why notの類似表現一覧
How come?
「どうして?」と理由を聞くカジュアルなフレーズです。
How is it not ~?
whyのような直接的に理由を問いただす言葉を使わず、howを使って「どうして~ということになる?」という質問の仕方をすることも多くあります。例えば、It’s not a good idea.「それは良いアイディアじゃないな」に対し、How is it not a good idea?「なんでそれが良いアイディアじゃないの?」としたほうが、Why?やWhy not?よりもていねいですし、具体的に「どういう意味で」「どうしてそういう結論に達したのか」を聞くことにもなります。
Hell yeah. / Damn right.
強い賛成・同意を表す、「いいぞ!」「そうこなくちゃ!」「そうさ!」というニュアンスのスラングです。
You bet. / You betcha. / Okey-dokey. / No problem.
「もちろん」「いいよ」と気持ちよく承諾する時のスラングです。
Do you wanna ~?
「~したい?」という聞き方で、「~する?」「~してはどう?」と行動を促したり提案することもできます。
What do you say ~(S+V)?
「~(SがVする)っていうのはどう?」というカジュアルな提案のフレーズです。
【番外編】why notの表現が使われている曲を紹介!
「Why not?」by Hilary Duff
2001年、13歳の時にアメリカのドラマ「リジー&リジー」(原題「Lizzie McGuire」に主演し大ブレイクしたヒラリー・ダフは、2000年代にはドラマや歌でティーン・アイドルとして一時代を築きました。今は2児の母となり、母親業と、俳優業・歌手業を両立させて安定した活躍を続けています。
歌手デビュー曲となる「Why Not?」は、2003年にリリースされたファースト・アルバム「Metamorphosis」に収録されており、ヒラリーのみずみずしい魅力あふれるMVとともに人気を博しました。
当時の彼女の勢いそのままに、エネルギッシュな女の子が「もっとはじけよう!」と呼びかける曲で、Why not take a crazy chance?「すごいチャンスをつかんでみたら?」Why not do a crazy dance?「思いっきり踊ってみたら?」If you lose a moment, you might lose a lot「一瞬を見失ったら、多くを見失うことになる」So, why not? Why not?「だから、ねえやってみようよ!」と、殻を破って一歩踏み出すように背中を押してくれる、ポジティブなメッセージ・ソングです。
まとめ
Why not?は、「なぜダメなの?」を「ダメな理由はないでしょ?」つまり、「当然いいでしょ!」「~したらいいんじゃない?」という意味としてとらえて使っている、英語独特のポジティブな表現です。このフレーズは、頭の中で日本語に変換するよりも、英語のままでとらえてこそそのニュアンスを正確に感じ取ることができます。
自然な英会話スキルを伸ばすのに不可欠な“英語的表現する”、“英語脳で考える”な習慣をつけるためには最適なフレーズの一つなので、ぜひ使い方をマスターしましょう。