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<目次>
Will you marry me?の意味や発音・アクセント
Will you marry me?の意味
ご存じのとおり「私と結婚してください」というプロポーズの最も一般的なフレーズです。多少アレンジしたり、あるいはまったく違うフレーズでオリジナリティあるプロポーズをする人も様々ですが、永遠の大定番、シンプルでストレートで、あえてひねりなどなくてもこう言われるのが一番うれしいのかもしれません。
marryは「~と結婚する」という動詞ですので、marryの後には結婚する相手の人を置きます。受け身でbe married to ~として「~と結婚している」と状態を表すことができます。「~と」なのでtoの代わりにwithを使っても良いのかと思われがちですが、toしか使いません。また、何かに献身的に尽くしている人やプロとして道を究めている人の様子をHe is married to baseball. 「彼は野球と結婚している」などと表現することもあります。
Will you marry me?は、文法的にはWill you~?と尋ねる形式をとっていますので「私と結婚してくれますか?」と訳しても良いのですが、本当に聞いているというよりは、日本語で言う「結婚しよう」にニュアンスが近いかもしれません。人生の大決断をしそれを相手に承諾してもらうのですから、Will you~?と少しあらたまった形式をとっています。
Will you marry me?の発音・アクセント
大事な場面での言葉ですから、わりとはっきりと、ウィルユーメァリミー?と発音します。WhatやWhenなどの質問と違って、Yes/Noで答えられる質問ですから、ウィルユーメァリミー?⤴と最後は上げます。言う人のキャラクターやカップルの関係性、シチュエーションなどによっては、カジュアルにウィルヤメァリミ?のように軽く発音したり、カジュアルかつYesの返事をもらえる前提で語尾を上げずに「結婚しよ!」というニュアンスで言うこともできます。
Will you marry me?を使う時の具体的なシーンや含まれるニュアンス
通常は、あらたまって一世一代のプロポーズをする人が多いので、お決まりのポーズをとるのが一般的です。プロポーズする側が片膝をつき、相手の左手を取って婚約指輪を差し出しながらWill you marry me?-映画などでよくみられる光景ですね。この時どちらの膝をつくべきか?と悩む人もいるそうですが、決まりはありません。この片膝をついた状態を”on one knee”と言います。膝をつかず食事の席で椅子に座ったままの人もいるでしょうし、形は様々ですが、Will you marry me?というフレーズを口にする時は、疑いようもなくはっきり「結婚しよう」という意思を示すもので、「結婚してもいいかも」「結婚したらいいんじゃない?」というニュアンスではなく、正式な結婚申し込みです。欧米では、日本の多くの人ように「つきあってください」「つきあいましょう」と言って交際するわけではなく、なんとなくそういう関係になるというあいまいなスタートになることが多いのですが、結婚に関してはきちんと形式を通す傾向にあります。ゆえに、きちんと相手の名前、しばしばフルネームを言ってからWill you marry me?とつなげるのが一般的です。
これだけ重く神聖な意味を持つ言葉ですが、実はプロポーズに以外の場でジョークとして使われることもあります。手助けしてもらったり、尊敬すべき行動を誰かがした時などに、感謝や尊敬の意を込めて冗談でWill you marry me?ということもあります。同じシチュエーションでThank you.の代わりにI love you.と言うのと同じですが、より強い気持ちが込められています。
Will you marry me?に対しての返事や答え方のパターン9選
YesかNoかでずいぶん変わってきますし、しばしば、申し込む側はWill you marry me?のフレーズの前に用意していた「なぜ結婚したいか」の言葉をスピーチすることがあるので、答え方は色々です。相手がスピーチをした場合は、答える側もシンプルにYesというだけでなく、申し込みを受け入れたいと思う理由を一通り述べてからMy answer is “Yes”.というように答えることもあります。
ここでは一般的なよく聞かれる、あるいは想定される答えを挙げてみました。
Of course ,yes!
Yes, yes, yes.
You are the love of my life, and my answer is yes.
I need some time to think.
It’s not the right time.
I wish I could say yes.
I don’t think we’re meant to be together.
Maybe I’m not the person you are looking for.
申し込みを受け入れる場合
プロポーズする相手も真剣で正式な申し込みをしているわけですから、答えるほうもOKする場合基本的にはきちんと正式に受け入れる意思を示すためYes.と答え、相手が指輪を用意している場合は左手の薬指にはめてもらいます。
これも、Yes.とシンプルに言うにしても、答えるほうのキャラクターや気持ち、二人の関係性、どういうトーンで言われたか、によってYesの言い方も変わってきます。かなりカジュアルな場合はYeah!、すこし品がなく聞こえもしますがスラングでHell,yeah!と返すケースもあるかもしれません。
また、Will you ~?と聞かれたからと言って律義にYes,I will.またはI willと答えることはほとんどありません。通常の質問と答えですと、Yes,I do.Yes,I will.と答えるほうがていねいです。結婚式の誓いの言葉で、Do you take her/him to be your wedded wife/husband? と聞かれる時の返事はI do.ですね。しかしプロポーズに関しては、Yes.の一言が一番正式ではっきりしていますし、返事をする時のwillには、「今そうしようと決めた」と、聞かれたからとっさに決めて答えるニュアンスがあるため、I will.と言うと、「じゃあするか」と聞こえなくもないからでしょう。
ただ、willは強い意志を示す時にも使われるので、Yesだけでは足りないくらい「絶対する!」と言いたい時は、Yes,I will!!!と強い気持ちを込めて言うことはあるかもしれません。
ちなみに、嬉しくてつい感謝の気持ちでThank youと言いたくなるかもしれませんが、通常このシチュエーションでThank youと言われると断られるパターンと取られるので注意しましょう。
Yes.
もっともシンプルで適切で、間違いのない答えです。相手が長いスピーチで切々と愛を語ってくれたとしても、Yesの一言ですべて報われます。Yesと言うつもりでも長々と前置きをしてしまうと、相手は断られると誤解してしまう可能性があるので、断る気がないのならなるべく早い段階でYesと言うほうが良いでしょう。
Of course ,yes!
「もちろん、Yesよ!」と疑いようもなくYesだと言うのもステキですね。
Yes, yes, yes.
日本語で「はい、は1回!」と怒られた経験のある方もいるかもしれませんが、この場合の繰り返しのYesは何度も確認するほど間違いのないYesだという意味で、1回1回かみしめるように言うと嬉しい気持ちが伝わるでしょう。ちなみに、2回というのはないようです。4回というのも多すぎるのであまりありませんが、Yes, yes, yes, and yes. のように言ったりもします。
You are the love of my life, and my answer is yes.
相手が片膝をつき、美しい詩や独自のスピーチで愛を語った後だったら、これくらいのフレーズはYesの前につけても良いと思います。
100%Noではないけど今はとりあえず断る場合
通常ハッキリNo!という人はほとんどいないので、プロポーズを受け入れる場合と違ってなかなかシンプルにはいきません。相手の事は愛しているしゆくゆくは結婚したいけど、今すぐには返事できない…という時には、こう言ってみましょう。
I just need some time to think.
「ちょっと考える時間がほしい」という意味ですが、それだけだとネガティブよりに聞こえるので、I love you, but「愛してるけど」などと肯定的な気持ちを先に言ってから、大きな決断なので少しだけ時間が必要、と伝えることが多いです。Can you give me some time to think?と言っても良いでしょう。
I don’t think it’s the right time.
「今はまだ時期じゃない」と、ちょっとそっけないですね。ほぼ完全なNoに近く、こう言うと別れを招く可能性があるのを承知で言う言葉です。やはりI love you.やI care about you a lot.「あなたの事をとても大切に思っている」などと気持ちを伝えたうえでBut「でも…」と切り出します。
完全に断る場合
考えても答えはNoとわかっている場合は、相手に期待を持たせず別れも覚悟で断りますが、それでもやはりNo!と突っぱねるのはあまり好ましくありません。Yesの場合と違い、少し遠回しにやんわり断るのが一般的です。
I wish I could say yes.
「気持ちに応えられたらどんなにいいか…」というニュアンス。I wish I could …. は、やんわりとではありますが「できたらいいけどできない」と拒否する表現です。I think you are a wonderful person and,「あなたは素晴らしい人だと思うし」など相手をほめたりした後で言うとよりやわらかくなります。
I don’t think we’re meant to be together.
be meant to be together という受け身の形で「一緒になるよう運命づけられている」という意味になり、このフレーズは少し冷たく「一緒になる運命ではないと思う」と結婚すべきではないことを伝えるものです。やはり前に一言相手をほめたり好きだという気持ちを伝えると表現が直接的すぎず、やわらぎます。
Maybe I’m not the person you are looking for.
be meant to be togetherに近いニュアンスで「多分あなたが探しているのは私じゃない」との表現を使って運命の人ではないと断る場合の表現です。
Will you marry me?に関してよくある勘違い
学校の英語の授業で、人にお願い事をする時の言い方としてWill you ~? Can you~? Would you ~? Could you ~? があり、Would you ~? Could you ~? はよりていねいだと習ったことを覚えている人も多いでしょう。そこで、Will you marry me?をCan you marry me? やCould you marry me?と言っても良いのかと思う人もいるかもしれません。文法的には間違いではなく、状況によっては使うこともあるかもしれませんが、基本的に正統なプロポーズの言葉としてはあり得ません。Would you marry me?ならばOKです。Wouldについては後の項で説明します。
Can you ~ ?は「~してくれますか?」、Could you ~?は「~していただけますか?」と訳されるのでこのような誤解が生まれるのですが、canはあくまでも「できる」「可能である」という意味です。Can you ~?と尋ねるということは、「私のために~するのは可能ですか?」という形をとってお願いしているのであり、couldと過去形にすることで、可能性をより低く見て謙虚にお願いするニュアンスが生まれ、ていねいな表現になります。つまり、この文型が持つ意味としてはCan you swim?と変わらないのであり、Can you marry me? Could you marry me?は「私と結婚することは可能ですか?」という聞き方になるので、少々おかしく聞こえてしまいます。Can you marry me?と言われたとしたら、「私と結婚するってアリ?」と聞いているようにとれますし、Could you marry me?だと、「私と結婚するということは可能性として少しでもあるでしょうか?」というニュアンスに聞こえます。
will you marry me?をメールでも使える表現に言い換えると?
Will you marry me?を活用した例文・会話文
A: Since the moment I met you, I knew we would end up here. I want to spend the rest of my life with you. Elizabeth Green, well you marry me?
君に会った瞬間からこうなることはわかっていた。僕の残りの人生は君と過ごしたい。エリザベス・グリーン、結婚してくれるかい?
B: Yes, of course, yes!
ええ、もちろんよ!
A: Hey Bob, the Xerox is acting up again. I don’t think we can use it.
やあボブ、またコピー機が調子悪いんだ。使えないと思うよ。
B: Really? Let me see…. Jason, did you push this button?
本当?どれ…。ジェイソン、このボタン押したか?
A: Yeah, and it stopped working.
うん、で、止まっちゃったんだ。
B: Well, you have to reset the setting and go back to the main menu.
設定をリセットしてメイン画面に戻らなきゃダメだよ。
A: Wow, what would I do without you? Will you marry me?
ああ、僕は君なしじゃ何もできないよ。結婚してくれ。
B: Stop it!
やめろよ!
Will you marry me?を応用した表現まとめ
Marry me!
Will you marry me?は定型文であまり崩したり変えたりするものではありませんが、「結婚して!」とカジュアルに言ったりあるいは強く求めるようにMarry me!と命令形のように言うことはあります。冗談で言う場合もWill you marry me?ではなくこちらを使うことが多いです。
Will you marry me?とWould you marry me?のニュアンスの違い・使い分け方
前にCan you ~?をCould you~?にすると可能性をより低くすることでていねいなニュアンスが生まれることを説明しましたが、Will you ~?とWould you ~?も同じような関係にあります。このニュアンスの違いから、プロポーズする側の気持ちや二人の関係性も少し違うことが見て取れます。
Will you marry me?は、「結婚しよう」「結婚してくれるね」と、相手がYesであることがほぼ間違いない時に使います。一方Would you marry me?は、相手の返事がYesであるかどうか少し自信がない状況です。「結婚してくれませんか?」と訳したほうが良いかもしれません。
Will you marry me?の類似表現一覧
Will you be my wife?
「僕の奥さんになってくれるかい?」という、Will you marry me?の次にポピュラーなプロポーズ定番セリフです。
Will you do me the honor of becoming my wife?
かなりていねいであらたまったプロポーズです。honorは「栄誉」という意味で、do me the honor of ~ は「~の栄誉を私に賜る」というようなニュアンスです。
Let’s get married!
とてもカジュアルに、「結婚しよう!」という提案する場合に言うことがあります。Why don’t we get married?「僕たち結婚したらいいんじゃない?」つまり「結婚しよう」という言い方もあります。be married は「結婚している」という状態、beをget、「~になる」という状態の変化を表す単語に変えて get marriedで「結婚しているという状態になる」という表現になります。同じような表現に、tie the knotという言葉があり、結び目を作るが転じて「結婚する」という意味になります。日本語でも結婚する二人が「結ばれる」と言いますが、同じイメージです。
I want to marry you.
プロポーズというより宣言で、正式な申し込みには聞こえないかもしれないのですが、カジュアルなプロポーズの言葉として言う人もいます。アメリカのポップ・スター、ブルーノ・マーズの2011年の世界的大ヒット曲“Marry you”の中で、男性がI think I wanna marry you.とカジュアルに愛を歌い、酔った勢いで教会まで行って結婚しようと提案しています。正確にはプロポーズの曲とは言えないのですが、明るくてポップな求婚ソングとして結婚式やフラッシュモブ(flash mob/ 群衆の中で突然申し合わせたグループがダンスなどのパフォーマンスをして驚かす)でのプロポーズの定番曲の一つとなりました。
【番外編】の表現が使われている曲を紹介!
「Marry Me」by Jason Derulo
2009年にアメリカでデビューし、シンガーソングライター/俳優/ダンサーとして多彩な才能で人気のジェイソン・デルーロが2013年に発売したシングル。この直前に出した「Talk Dirty」がキャッチーでセクシーなダンス・チューンとして久々のヒットを飛ばし、その後に真逆のさわやかな王道ラブソングを出すことで振り幅の広さを見せました。
周到に色々セッティングしてプロポーズするのではなく、日々を共に過ごす恋人との幸せを考えるうちに思い立って「結婚しよう!」と告げる、明るくポジティブでロマンティックな曲です。歌詞の中では最初I’ll say will you marry meと「結婚しようって伝えるよ」といつか伝えたい気持ちを歌い、最後にWould you marry me babyとプロポーズします。本国アメリカでは今でも結婚式やプロポーズを盛り上げる人気の曲の一つです。
「Will you marry me?」 by Paula Abdul
今はオーディション番組のアメリカン・アイドルやXファクターの審査員としてよく知られているポーラ・アブドゥルですが、元々はジャネット・ジャクソンの振付師として脚光を浴び、80年代末から自らもアーティストとして活動していました。長いとは言えなかった歌手活動の中でリリースしたこの5枚目のシングルは、自身が俳優のエミリオ・エステベスと婚約していた時期にリリースされており、恋する幸せな女性の気持ちを歌った曲です。
So now I’ve finally got the courage. Just ask you 「ついに勇気を振り絞って聞くわ」と歌った後にサビでWill you marry me boy「あなた、私と結婚してくれる?」と繰り返します。通常プロポーズは、男女のカップルの場合は圧倒的に男性から女性にすることが多いのですが、女性からのプロポーズソングは珍しいですね。
まとめ
お決まりの定番フレーズとは言っても、意味やシチュエーションを色々考えると奥深いものです。そうそう頻繁に使う言葉ではないのですが、ドラマや映画では様々なプロポーズの名場面、迷場面を見ることができ、深く意味を知っておくとより一層楽しめるでしょう。