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『そろそろTOEICを受けようかな』と思いつつ、勉強法が分からないまま先延ばしになっていませんか?
TOEICの中でも受験者数の多いTOEIC L&Rでは、リスニング力とリーディング力が問われます。
リーディングは、中学・高校時代の勉強法でもある程度はスコアアップ可能。
しかし、リスニングは音声スピードが他の英語試験より速い上に、論理的推測力も求められます。
中学・高校時代の勉強法では、なかなか得点につながらないかもしれません。
でも、心配は無用。
TOEICリスニングだって、コツを押さえて勉強・練習すれば高スコア取得も夢ではありません。
ずっと机に向かっている必要はないし、続けているうちに英語の楽しさも感じられるはずです。
今回お届けするのは、TOEICリスニング対策のコツ総まとめ。
リスニングセクションのPart別に、問題傾向やおすすめの参考書・アプリ、具体的な学習方法を解説します。
TOEIC対策は、リスニング対策から始めましょう!
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EIKARAは「あなたの英語学習の手助けになりますように」という願いが込められた総合英語ポータルサイトです。重要英文法(「やり直し中学英語文法」)の解説から、TOEIC対策、留学情報まで、英語に関する幅広い情報を日々発信しています。編集長を務めるのは自身も留学経験のある松原哲平。読者の皆さんの役に立つ情報を発信できるよう監修を務めています。詳しくはEIKARA会社概要/監修者情報をご覧ください。
<目次>
TOEICリスニング問題のPartごとの特徴と時間配分
リスニングの勉強を始める前に、まずはテスト形式を知りましょう。
TOEICのリスニングは問題数が多く、時間も他の英語試験より15分〜20分ほど長いのが特徴。
各Partの出題形式に対応した知識と戦略を持ち、集中力を保って取り組むのが最初のコツです。
各Partのテスト形式・レベル・問題数・時間と平均点
TOEICのリスニングセクションは、全部で45分あります。
問題はPart1〜Part4の4つに分けて出題。
英検準1級やセンター試験の30分間よりも15分も長く、問題数自体も100問という多さです。
100問がどのような形式で出題されるのか、Partごとに見ていきましょう。
Part1の出題形式とレベル
Part1は写真描写問題です。
1枚の写真について短い説明文を4つ聞き、適切な説明を1つ選びます。
全部で6問あります。
リスニングセクションの中では、最も簡単なPartです。
Part2の出題形式とレベル
Part2は応答問題です。
1つの質問または文章を聞いて、次に3つの応答を聞き、応答の中から適切なものを1つ選びます。
全部で25問あります。
リスニング力によって難易度の感じ方は変わりますが、設問が全く印刷されていないのがPart2の特徴。
純粋なリスニング力が問われる点で、4つのPartの中で最も対策が難しい問題かもしれません。
Part3の出題形式とレベル
Part3は会話問題です。
2〜3人の会話を聞き、問題冊子に印刷されている設問に4択で答えます。
会話の内容と図の情報を組み合わせて答える問題もあります。
全部で39問です。
アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリアといった複数の国の発音が1つの会話に出てきます。
特定の国の発音が苦手だと、うまく聞き取れない部分があるかもしれません。
また、図の情報と組み合わせて答えなければならない問題では、難易度がやや上がります。
Part3全体のレベル感は、Part1とPart2の間くらいです。
Part4の出題形式とレベル
Part4は説明文問題です。
1人によるミニトークを聞き、問題冊子に印刷された設問に4択で答えます。
図が示されている場合は、ミニトーク内の情報と図にある情報を合わせて解答を導く必要があります。
全部で30問です。
発音が4か国のうちどれになるかは聞いてみないと分かりませんが、1人がずっと話しているので文脈はつかみやすいでしょう。
ただ、漫然と聞いていると情報を聞き逃してしまいます。
Part3同様、図の情報と合わせて考える必要がある場合は、難易度もアップ。
Part3と同じくらいのレベル感です。
TOEIC L&Rの平均スコア
TOEICの公式発表によると、2020年1月に実施されたTOEIC L&Rの平均スコアは、リスニングが320.6、リーディングが260.6でした。
リスニングセクションのスコア分布で見ると、270点〜370点あたりの人が多いようです。
リスニング対策は説明中の「先読み」がポイント
リスニング問題の難しさは、英語音声の内容だけで決まるわけではありません。
同じ音声でも、設問や選択肢が印刷されているほうが、何も印刷されていない場合より難易度は下です。
TOEICリスニング問題のPart2は、”Mark your answer on your answer sheet.”としか書かれておらず、設問も選択肢も読めません。
Part2の会話が短いからといって侮れないのは、こうしたノーヒント状態で聞く必要があるからです。
一方、Part1・Part3・Part4では問題の一部が印刷されているため、音声が始まる前に設問の予習ができます。
これを「先読み」とか「先取り」と呼びます。
先読みは、各PartのDirections(説明)が流れたら始まります。
Directionsでは毎回同じことを言っているので、出題形式を知っている人はわざわざ聞く必要はありません。
Directionsの時間を有効活用し、設問を3つほど読んでどのような情報を聞き取ればいいか予習しておくのです。
最初の3つの設問で先読みできれば、それ以降の先読みも簡単。
先読みができれば、TOEICリスニングの速い音声に混乱するといった事態も軽減可能です。
先読みは、リスニング対策の定石と言っても過言ではありません。
短期間でスコアアップを目指す鉄板勉強法は、問題文の音読
英語の勉強というと「書いて覚える」方法を連想する人も多いかもしれません。
しかし、今は「音読して覚える」勉強法が主流になってきています。
リスニングに必要な英語耳づくりやリスニング力アップのコツは、音読やシャドーイングの練習です。
初心者向け参考書・サイトで英語耳をつくろう!
リスニング初心者〜TOEIC L&Rスコア600未満の人の場合、リスニングに必要な英語耳づくりから始めましょう。
日本の英語教育は長らく読み書き中心の教育で、英語の発音は二の次でした。
たとえカタカナ発音であっても、学校の英語テストに大きく影響することはなかったでしょう。
しかし、カタカナ英語しか話せないとネイティブの発音を聞き取るのは大変。
英語耳ができていないからです。
英語耳をつくるには、聞いた音をカタカナに置き換えず聞いた通りに自分でも発音する練習が必要です。
英語初心者向け(中学英語レベル)の音声付き教材を使って、内容が理解できる英語を「ネイティブっぽく」発音するトレーニングをしましょう。
最初におすすめする教材は、英検公式サイトで無料公開されている英検過去問のリスニング問題です。
問題冊子だけでなくリスニング音源と原稿のデータも公開されています。
内容の理解度チェックだけでなく音読やシャドーイング教材としても大変有用です。
英検のリスニング問題を使った勉強法は、以下の手順で進めましょう。
<英検リスニング問題を活用した勉強法>
- リスニング問題を実際に解いてみて、どのくらい聞き取れるかチェックする
- リスニング原稿を見ながら、もう一度リスニング音源を聞く
- 知らない単語や表現を調べ、内容を理解する
- リスニング音源を1文ずつ流し、発音を真似して音読を繰り返す
- 全体をすらすら読めるようになったら、通しで10回音読する
余裕のある人は、次項で紹介する「シャドーイング」にも挑戦してみてください。
リスニング音源通りに発音できるようになれば、あなたの耳は前よりずっと英語耳になっているでしょう。
600点突破!Part2以降の練習に必須のシャドーイングとは
シャドーイングは、英語力が高い人ほどよくやっているトレーニングの1つ。
英語音声をひたすら真似して発音するというトレーニングです。
英語の発音・リズム・抑揚を自分で再現できると、ネイティブの英語が断然聞き取りやすくなります。
シャドーイングのやり方は、いたってシンプル。
英語音声を流しながら、ワンテンポ後れて音声を追いかけるように、自分でもどんどん真似して発音していくだけです。
慣れないうちは英検やTOEICリスニング問題の最初にあるような短い英文で練習しましょう。
とにかく「聞いた通りに発音する」のが上達のコツです。
対策はPart1⇒Part3・Part4⇒Part2で
TOEICのリスニングセクションには4つのPartがありますが、効率的に対策するならPart1⇒Part3・Part4⇒Part2の順番で進めましょう。
Part2は問題が印刷されておらず、先読みの練習ができないからです。
先読みができるPart1、3、4のリスニング対策は、やはり音読とシャドーイングがメイン。
一度問題を解いて答え合わせをしたら、知らない単語や表現を調べて内容を理解し、スクリプト(原稿)を見ながら音読したり、スクリプトを見ずにシャドーイングしたりしましょう。
音読やシャドーイングを誤魔化さずに繰り返し練習すれば、自然にPart2の基本〜標準レベルの設問にも難なく対応できるようになります。
Part1で簡単に満点をとるコツ
TOEICリスニングでスコアアップを狙うなら、part1は満点をとりたいところ。
たった6問、しかも4つのPartで最も簡単な問題ですので、語彙力強化と英語耳づくりでパーフェクトを目指しましょう。
Part1対策のポイントは英単語力
Part1の問題が易しいといっても、注意すべきことがあります。
それは、「知らない単語は聞き取れない」ということです。
Part1で確実に得点するには、まず中学レベルの基本英単語をネイティブの発音で覚えましょう。
間違ってもカタカナ発音のまま覚えてはいけません。
ネイティブの発音と一緒に英単語を覚えられるアプリに、「mikan」や「キクタン」シリーズがあります。
mikanは「カードめくり学習」が便利で、スピード感をもって覚えられるのが特徴。
しかも、みかんの姿をした公式キャラクターがひたすら褒めてくれるため、モチベーション維持も簡単です。
他方、キクタンシリーズは多様なレベル設定のもとで音声中心の単語学習ができる教材です。
書籍版が有名ですが、同内容をアプリでも学習可能。
「例文ONLY」モードで例文の音声を聞き、真似して発音しながら覚えましょう。
英単語学習を継続するコツは、背伸びせず「まあまあ分かる」レベルから始めること。
単語学習を続ける中で、「まあまあ分かる」レベルを少しずつ上げていきましょう。
Part1レベルの練習におすすめのアプリとサイト
中学レベルの基本英単語を覚えたら、Part1のような写真問題を解く練習へ。
もし演習の中で理解できない文法が出てきたら、中学英文法教材を使って知識を補いましょう。
Part1対策の問題演習でおすすめのアプリは「トレーニングTOEIC(R) test」。
Part別にクイズ形式で問題演習ができるため、とても手軽に使えます。
答えをタップすれば即座に採点されてスクリプトが見られるし、スクリプト画面では音声の再生と意味の確認が可能。
内容が理解できたら、音読やシャドーイングを行いましょう。
ただし、アプリでは問題が1問ずつ表示されるので先読みの練習はできません。
中学英語レベルの問題で先読みの練習をするなら、英検過去問のリスニング問題がやはりおすすめです。
英検過去問を使うメリットは、英検5級などの易しい問題があることです。
初心者レベルからTOEIC600点相当の英検準2級や2級レベルまで、かなり長く使える優秀な教材と言えるでしょう。
Part2が難しいのは先読みできないから
Part2はリスニング対策の終盤で取り組むのがおすすめ。
他のPart対策で音読とシャドーイングを繰り返していれば、基本的なリスニング力が身についてPart2も解きやすくなります。
Part2対策のもう1つのポイントは、引っかけ問題のパターンを知ること。
「頭の3語」だけに注目するのではなく、全体の文脈から考えましょう。
先読みできないPart2は会話の文脈重視で解く
Part2の問題は25問あります。
多いように感じるかもしれませんが、設問も選択肢も短く、一瞬で音声が終わってしまいます。
問題冊子に設問が印刷されていないPart2では、設問パターンを知らないと困惑する可能性大。
そこで、どういったパターンがあるのかを日本語で見ておきましょう。
<パターン1・素直な問題>
A「○○ってどこにあるの?」
B「〜〜にあるよ」
<パターン2・やや注意問題>
A「○○の計画を立てよう」
B「〜〜時なら空いてるよ」
<パターン3・要注意問題>
A「それって○○じゃないの?」
B「〜〜が知ってるよ」
パターン1は、聞かれたことに直接答えるタイプの問題です。
基本レベルの問題なので正解を出しやすいでしょう。
パターン2は、聞かれたことに対する直接の返答を省略して答えるタイプの問題。
文脈から考えて間違っていない返答を選びます。
一瞬正解に聞こえても、時制が文脈に合わなかったり、関連する単語を言っているだけで意味不明だったりするという引っかけもあります。
パターン3は、最初の質問や発言に対して答えないタイプの問題。
聞かれた側が「私は知らない」という態度をとるパターンが多く見られます。
日本語で言われれば会話として成立しているのは分かるのですが、英語だと混乱しやすいかもしれません。
Part2対策で「最初の3語を聞けばいい」と言われることがありますが、最初の3語だけではパターン2やパターン3には対応しきれません。
「会話全体の文脈から考えて不自然でないものを選ぶ」という文脈重視の解き方が、Part2スコアアップのコツです。
教材を使ってパターンを覚えよう
Part2対策のポイントは、TOEIC本番と同じ形式の問題で練習すること。
一番おすすめの教材は、「公式TOEIC(R) Listening & Reading 問題集」シリーズです。
2020年4月現在で6冊出ており、テスト12回分の練習が可能。
問題を解いて答え合わせをしたら、解答・解説冊子を使って音読とシャドーイングをしつつ、問題パターンをつかみましょう。
アプリを使うなら、先述した「トレーニングTOEIC(R) test」が便利。
ただ、Part2の問題数が現状とても少ないため、十分な演習はできません。
他のアプリでは「Listening TOEIC(R) TEST」があります。
テスト形式で練習できるアプリで、問題に答えた後は「Done」をタップすると自動で答え合わせができます。
「Answer & Transcript」をタップすれば読み上げられた音声のスクリプトが見られますし、スクリプト画面では音声の再確認もできます。
Listening TOEIC(R) TESTの難点は、問題の質があまり高くないこと。
音声もTOEIC公式ほど速くありませんしクリアでもありません。
しかし、Part2の形式は押さえているので公式問題集の補助教材として便利です。
もし解答を間違えても気にせず、音読やシャドーイング教材として割り切って使いましょう。
Paer3対策は設問を先読みして会話から情報を拾う
リスニングセクションのPart3は、2〜3人の会話を聞いて質問に答える形式です。
設問と選択肢が問題冊子に印刷されているため、設問の先読みが必須。
何について問われるのか予め見ておくことで、会話を聞きながら答えをマークできます。
Part3は概要を問うパターンと情報を推測するパターンの2つ
設問の先読みをする際に役立つのが、出題傾向に関する知識。
大まかなパターンを知っておくと、設問の意図や情報の聞き取りもしやすくなります。
Part3の問題は1つの会話に対して設問が3つ。
最初の設問には、会話の概要や目的・状況といった全体的なことを問うものが多く見られます。
残りの2つの設問では、会話の中で提示された具体的情報(何に関する苦情か、何を提案しているかなど)が問われます。
要注意なのは、解答がパラフレーズされたり推測が必要だったりする場合もあることです。
たとえば、「10分以上ずっと電話を保留にされた」という発言が解答の選択肢では「長い待ち時間」と言い換えられているような場合があります。
「なぜ〜〜と言ったのか?」などと話し手の発言の意図を推測させるパターンもあります。
推測といっても、日常生活や通常業務でなされる会話ですので、難しすぎるということはありません。
繰り返しPart3を解いていくことで、解答に迷う時間も減るでしょう。
答えが分かったらすぐマーク!どんどん先読みしよう
先読みができる問題形式では、答えが分かったらどんどんマークしていきましょう。
音声に追い越されないよう一歩先を走るイメージです。
先読みは、各PartのDirectionsが流れている間に1問目の設問(最初の3つの設問)を読んでおくところから始まります。
人によっては2問目以降の設問にも目を通すようですが、筆者は1問目しか読みません。
問題を頭に入れた上で1問目の音声を聞きながら、答えが分かった時点でマーク。
すると、1問目の設問が読み上げられる頃には解答が終わります。
1問目の解答時間を利用して、2問目の先読みを行いましょう。
Directionsが読まれている間に1問目の設問だけを先読みするのは、ワーキングメモリの浪費を防ぐためです。
2問目以降の設問を最初に読んでも、どれが1問目でどれが2問目を覚えておくのは容易ではありません。
下手をすれば先読みが原因で混乱する場合さえあります。
音声に追いつかれない程度の先読み、つまり次の3つの設問の先読みができれば十分です。
Part3対策におすすめの対策本とアプリ
Part3の出題パターンの練習や先読みの練習に最適な教材の筆頭は、何と言っても公式問題集。
『世界一わかりやすい TOEICテストの授業(Part1-4 リスニング)』も有用ですが、まずは公式問題集を解いて解説を読み、「どう問われるのか」を体感しましょう。
公式問題集の解説を読んでも納得できない場合は、語彙力や文法力に課題があるかもしれません。
そうした時に、『世界一わかりやすい TOEICテストの授業(Part1-4 リスニング)』の文法解説や考え方のパターン解説などが役立ちます。
出題パターンや内容が分かったら公式問題集に戻って先読み練習を開始。
一度解いて理解した問題で先読みを練習すれば、「問題に追い越されないように解答する」というスピード感がつかみやすくなるでしょう。
隙間時間を利用したPart3対策にはアプリも便利です。
Part3の出題形式に合わせて、会話音声があるものを使いましょう。
「TOEIC presents English Upgrader」では、ビジネスの電話やプレゼン、報告といったTOEICテストが好むシチュエーションのリスニングができます。
タイトルに「会話」「報告」と入っているエピソードを使いましょう。
出題パターンを練習するには「クイズモード」が、音読やシャドーイングには「リスニングモード」が便利です。
クイズ形式が不要なら、NetflixやYouTubeの動画も良い教材になります。
最初は英語字幕なしで動画を見て、次に英語字幕または日本語字幕で内容を確認するとよいでしょう。
動画内容の確認ができたら、スクリプトを見ながら音読を繰り返したり、シャドーイングを行ったりします。
Part4対策も先読み重視!ミニトークから情報を拾う
Part4は、1人の話者によるミニトークを聞いて答える問題です。
Part3と同様、設問と選択肢が問題冊子に印刷されているため先読みが攻略のポイントです。
1人が話し続ける音声なので、Part3より聞き取りやすいと感じる人もいるかもしれません。
Part4もリスニング中にマークするのがコツ
Part4でもPart3と同じように問題の先読みを行い、ミニトークの音声を聞きながら解答をマークしていきましょう。
先読みの段階で問題冊子に印刷された図表の内容にもしっかり目を通します。
図表を使った設問では、ミニトークの中で出てくる物の形状や数値などの聞き取りを要求されます。
Part4の注意点は、質問・応答のやりとりがない分重要な部分が分かりにくく、漫然と聞いていると情報を聞き逃しやすいこと。
基本的にはミニトークの流れに沿って設問があるので、設問を見ながら音声を聞きましょう。
論理力が重要!推測するパターンに要注意
Part4は設問パターンもPart3と大きくは変わりません。
ただ、より論理的推測が必要な問題が多い印象です。
<Part4で論理的な推測が求められる主なパターン>
- 話者の職業や働いている部署の名前
- 話者が働いている会社のサービス内容
- 話者の発言の意図や理由
- 発言内容にある形状や数値に合致する物・人物・サービスなどの名称
先読みの仕方はPart3と同じで大丈夫。
ただ、音声から正確に情報を拾うために、設問内容をよりきちんと把握しておく必要があります。
Part4対策におすすめのアプリと聞き流し勉強法
Part4対策で使える教材や勉強法も基本的にはPart3と同じです。
公式問題集やEnglish Upgrader以外では、Part4向けの教材としてTED Talksの公式サイトやアプリもおすすめです。
TED Talksでは、1人の話者が1つのテーマについて講演している動画を無料で公開しています。
TED Talksは、内容の質が高く、公の場で話すことを前提とした表現を使っていること、いつでも動画を見られて英語や日本語の字幕もあるのが主なメリットです。
TED Talksのもつメリットによって、リスニング対策に必要な聞き取り・内容理解・音読・シャドーイングのトレーニングが可能になります。
日本語字幕は発言の内容全てを反映しているわけではありませんが、概略の理解には十分でしょう。
また、TED Talksの動画は自分の興味ある話題を選ぶことができるため、1週間ほど同じ動画を繰り返し流す「聞き流し勉強法」にも適しています。
聞き流し勉強法では、講演内容を理解したら家事や体操をしている時でも動画を流しっぱなしにします。
聞こえてきた音声をどんどん真似して発音することで、日常の中に英語の音を取り入れ、リスニング力をアップさせるのです。
リスニング問題の難問は悩むだけムダ!
ここまで各Partの対策について解説してきました。
解説の中で、答えを導くのに論理的推測が必要な設問があること、攻略には出題パターンの把握が重要であることも述べてきました。
しかし、TOEICのリスニングセクションで満点を目指すのでない限り、高度な論理的推測や難解な語彙が登場する難問は解けなくても構いません。
難問で悩んで音声に追い越されてしまうと、ドミノ倒しのようにダメージが拡大し、最悪の場合パニックになってしまうからです。
「これは難問だな」と感じたら、悩まずさっさと答えをマークして次の設問に備えるのが、リスニング対策の最後のコツです。
空欄にするとマークミスが発生しやすいため、必ず答えのどれかにはマークしておきましょう。
最終的にリスニングの不正解数が10問以下であれば、通常の就職や昇進、希望部署への配属に支障はないはずです。
まとめ
TOEICのリスニングでスコアアップを目指すには、Partごとの対策が必要です。
対策が最も簡単なのはPart1、次がPart3とPart4。
いずれも先読みが可能なので効率的に時間を使う練習もしましょう。
先読み練習にはTOEICの公式問題集が最適です。
Part2は問題冊子に何も印刷されていないため、ヒアリング力を鍛えてから対策しましょう。
ヒアリング力は他のPart対策で行う語彙力強化や音読、シャドーイングで向上させられます。
公式問題集やTOEICリスニングに特化したアプリで出題パターンにも慣れていきましょう。
問題の中には、答えを出すのに推測が必要なものや上級者でも難問と感じるものがあります。
しかし、満点狙いでない限り難問を無理に解く必要はありません。
リスニングは音声との競争。
必要以上に悩まず、次の問題の先読みに時間を使いましょう。