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世の中にはさまざまなTOEIC対策教材や攻略法が溢れています。
でも、そのやり方で本当にスコアアップできていますか?
英語の勉強法は昔に比べて随分変わりました。
中学高校時代は「スペルを書いて覚える」「文の穴埋めをして勉強する」などの方法で勉強した人も多いでしょう。
しかし、書いて覚える方法は、もはや時代遅れです。
『単語を一生懸命覚えているのに、あまりスコアアップしない』
『もっとラクな方法で勉強したい』
『英文法ってどうやって勉強したらいいか分からない』
TOEIC対策に悩む声にお応えすべく、今回はTOEIC攻略方法マニュアルをお届けします。
各Partの特徴と時間配分、攻略に必要な学習内容と学習方法などを解説しますので、ぜひスコアアップにお役立てください。
単語学習も英文法もスコアアップも、キーワードは「音読」です。
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EIKARAは「あなたの英語学習の手助けになりますように」という願いが込められた総合英語ポータルサイトです。重要英文法(「やり直し中学英語文法」)の解説から、TOEIC対策、留学情報まで、英語に関する幅広い情報を日々発信しています。編集長を務めるのは自身も留学経験のある松原哲平。読者の皆さんの役に立つ情報を発信できるよう監修を務めています。詳しくはEIKARA会社概要/監修者情報をご覧ください。
<目次>
TOEIC L&R攻略の勉強法は、いたってシンプル
TOEIC攻略にあたり、まずはどんな問題がどのくらい出るのかを知りましょう。
問題形式に応じたスキルを身につけることも重要です。
TOEIC L&Rテストの形式と特徴、時間配分
TOEIC L&Rは、リスニングセクションとリーディングセクションに分かれています。
それぞれ100問ずつあり、合計200問を2時間で解くテストです。
リスニングセクションはPart1からPart4まで、リーディングセクションはPart5からPart7まで。
基本的には、各セクションでPartの数字が大きくなるにつれて複雑な問題になっていきます。
特にリーディングのPart7はTOEIC L&Rで最難関と言われる部分。
リーディングセクションの制限時間75分のうち、70%以上の時間をPart7に費やさないと全問解答は難しいでしょう。
各Partの問題形式と問題数、時間配分は下表をご覧ください。
<TOEIC各Partの問題形式と時間配分>
セクション | Part | 問題形式 | 問題数 | 時間配分 |
リスニング | Part 1 | 写真描写問題 | 6 | 45分 |
Part 2 | 応答問題 | 25 | ||
Part 3 | 会話問題 | 39 | ||
Part 4 | 説明文問題 | 30 | ||
リーディング | Part 5 | 短文穴埋め問題 | 30 | 10分 |
Part 6 | 長文穴埋め問題 | 16 | 10分 | |
Part 7 | 1つの文書 | 29 | 55分 | |
複数の文書 | 25 |
スコアアップに求められるスキル
TOEICでスコアアップするには、5つのスキルが必要。
リスニング力・文法力・語彙力・速読力・スキャニング力です。
リスニング力は、音読やシャドーイングで鍛えます。
音声を聞き、それを真似して発音する練習です。
自分で発音できるようになれば、その音を聞き取れるようになるでしょう。
逆に音読やシャドーイングをせずにリスニング力を上げようとすると、カタカナ英語とネイティブの発音の脳内変換が必要となり、非効率的です。
文法力は、2段階あります。
第1段階は中学英文法。
TOEICスコア600以下の場合は中学英文法に課題があることが多いので、まずは中学英語の復習から始めましょう。
600以上の場合は高校英文法を学習する必要があります。
特に完了形や仮定法、比較表現、分詞構文などはしっかり学習を。
文法学習を捨てて『暗記だけでOK』と指導する講師もいますが、最終的には文法力がないと応用がききません。急がば回れで学習を進めましょう。
語彙力は、多くの人が力を入れているスキルです。
TOEIC対策用英単語集も多く出版されています。
スコアが600点未満の人は、中学英単語から復習するとよいでしょう。
600点以上の人は、スコア別単語集で学習するのもアリですが、TOEIC公式問題集に出てくる単語・表現を片っ端から覚えるという方法もあります。
速読力は、TOEICのリーディングセクションでなるべく多くの問題に解答するために必要です。
スコアが700点くらいになったら強化に取り組むとよいでしょう。
スラッシュリーディングや音読によって鍛えます。
スキャニング力は、Part7の後半で解答時間を短縮するために必要です。
基本的な語彙力と速読力を養ってから取り組むと、効果が大きいでしょう。
スコアアップは弱点の分析と集中強化がポイント
勉強のやり方には、得意分野を伸ばす方法と苦手分野を克服する方法があります。
TOEICの場合、苦手分野を集中強化するほうがおすすめ。
完成度を8割から9割にするより、3割から8割に上げるほうがラクだからです。
もし苦手Partが複数あるなら、対策しやすい問題形式から手を付けましょう。
たとえばリスニングではPart2よりPart3のほうが対策しやすく、リーディングではPart6よりPart5のほうが対策しやすい問題形式です。
あなたの苦手分野がPart6とPart7だとしたら、まずはPart6から対策していくとよいでしょう。
TOEIC L&R学習スケジュールの立て方
TOEIC L&R対策は試験日を締め切りと考え、必要な学習量を逆算して取り組みましょう。
対策に使える期間が何か月(あるいは何年)であっても、最初にやるべきことは「セルフ模擬試験」。
自分の得意なPartと苦手なPart、現時点でのスコア範囲を把握する必要があるからです。
セルフ模擬試験では、『公式TOEIC Listening & Reading問題集』というTOEIC公式問題集を使いましょう。
本番と同じ形式と質で作成され、正解数とスコアレンジの換算表がついていて、大変便利です。
2020年5月現在で6冊発行されていますが、どれから始めても構いません。
セルフ模擬試験で苦手Partを把握できたら、そのPartの解答・解説を読みつつ5つのスキルを強化します。
Part別の具体的な学習方法は後述します。
苦手Partの復習と暗記ができたら、もう一度同じ問題で時間を計って再テストしてみましょう。
当該Partを全問正解できたら合格、間違えたら間違えた部分だけもう一度確認して解き直してください。
1回目のセルフ模擬試験の苦手Partで全問正解できたら、次に苦手なPartの学習に進みます。
以上のように対策を続け、月に1度、公式問題集の新しい問題でセルフ模擬テストを行いましょう。
自分のスコアの伸び方、対策の効果などを確認しつつ、試験日まで学習を続けてください。
レベル別・英単語の覚え方でスコアアップへ
英単語は、ただスペルを書き写していてもなかなか身につきません。
文中でどのような使われ方をするか、どのように発音するかが分からなければ、知っていても意味がないでしょう。
英単語は、実際に使われている文ごと覚えるのが得策。
基本的な覚え方とレベル別のおすすめ学習方法を解説します。
単語暗記の基本は、文脈で覚えること
英単語暗記は「文脈と共に覚える」ことを意識します。
中学高校時代は英単語のスペルを「書いて覚える」暗記法で乗り切った人も多いかもしれません。
しかし、これは単語の発音と使い方を覚えられない上に、非常に手が疲れるやり方です。
単語の発音を覚えるには、音声を聞いて真似して発音して覚えなければなりません。
また、単語の使い方を覚えるには単語を例文ごと覚える必要があります。
結論として、なるべく疲れずに使える英単語を増やすには、「例文をまるごと音読で覚えていく」というスタイルが効率的です。
初心者は中学英単語をマスターせよ
TOEIC600点を突破できずに悩んでいるとしたら、それは英単語力の問題が大きいかもしれません。
600点を超えるには中学英単語の習得が不可欠だからです。
初心者であればあるほど、文法よりもまずは知っている英単語を増やす必要があります。
いくら主語・動詞という構造を知っていても、どれが名詞でどれが動詞か分からなければ読めません。
品詞が分かっても意味がわからなければ文章全体の内容を理解できません。
『中学英単語なら大体知ってるよ』という人も、スコアが600点未満なら、もう一度見直してみてください。
600点台以上はTOEIC公式問題集を活用
TOEICスコアが600点以上の場合は、公式問題集を中心に単語・表現を覚えていくとよいでしょう。
このレベルになれば基本英単語は押さえられていますから、何冊も単語集を買う必要はありません。
本番の試験と同じ質・形式で作られた公式問題集の単語・表現を全部覚えればいいだけです。
単語・表現を発音とともに覚えるなら、リスニングセクションの音源とスクリプトが便利。
公式問題集のテスト用音声と解答・解説冊子を使いましょう。
解答・解説冊子には重要表現の簡単な解説やリストが記載されています。
リーディングセクションも、和訳やリストを確認したあと、自分で10回ほど音読すれば単語や表現を英文ごと覚えられます。
900点突破を狙うなら海外ドラマ・映画に出てくる表現を覚える
TOEIC用単語集にあまり出てこない実用的な表現やビジネス特有の表現を知りたいなら、海外ドラマや映画が便利です。
ネイティブを中心にさまざまな発音が聞けますし、ナチュラルスピードなのでリスニング強化も可能。
なにより、ストーリーがあるので楽しく単語やフレーズを学べます。
注意点は、「観ているだけでは覚えられない」ということ。
日本語吹替(吹替がなければ字幕)で話の流れや内容を理解したら、英語字幕にして登場人物の真似をして発音しましょう。
英語字幕も消してシャドーイングできるようにまでなれば完璧です。
英文法学習はTOEIC攻略の近道!おすすめ参考書4選
英文法には苦手意識がある人も多いかもしれません。
単語学習とは違って短時間で成果が見えるものではありませんし、日本語とは随分違った構造をとるのが原因でしょうか。
しかし、TOEICで高スコアを狙うなら文法学習は避けて通れません。
英文法学習には、英文の構造が図解されている参考書がおすすめ。文法用語満載で文字だらけの難しい参考書より楽しく分かりやすい説明があるものを選ぶと、学習を続けやすくなります。
英文法で構造を理解し、例文で覚える
文法学習に使う問題集というと、穴埋め問題形式の文法問題集を思い浮かべるかもしれません。
しかし、闇雲に穴埋め問題をするのは時間の無駄。
構造を理解せずにパターンだけで覚えていく方法では、応用がきかずPart7で立ち往生してしまうからです。
文法の学習では文法解説を読むだけでなく、例文を書き写し、主語・動詞や意味のまとまりを見つける学習が有効。
文の構造を常に意識して英文を見るようにしましょう。
理解度を確認するには、文法参考書についている練習問題を解けばOK。
解説と連動した問題形式になっているため、アウトプットを通した再確認が可能です。
仕上げに、参考書の例文や練習問題の正解文を10回ずつ音読し、英文構造のパターンを覚えましょう。
TOEICスコア600未満は中学英文法におすすめの参考書2選
TOEIC600未満の人の文法学習は、中学英文法をクリアすることが目標。
英文構造を視覚的に理解でき、実際に自分でも英文を組み立てる練習ができる参考書が最適です。
ここでおすすめの参考書は2冊。
1冊目は『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく』、2冊目は『中学校3年間の英語が1冊でしっかりわかる本』です。
いずれも中学を卒業した人向けの本で、文構造が図解されていて取り組みやすい内容なので、文法学習が苦手な人も続けやすいでしょう。
英文法学習のあと中学生向け英文法ドリルを1冊完成させれば、さらに定着率がアップします。
「英文を組み立てる」練習をするには、英文の書き換え問題(「書きかえなさい」とある問題)や整序問題が中心のドリルがおすすめです。
800点以上を狙うなら高校英文法!おすすめの参考書2選
TOEICスコアで800点以上を狙うなら、高校英文法をマスターしましょう。
中学英文法との大きな違いは、完了形・関係詞・仮定法のバリエーションが増えることと、分詞構文や強調構文が入ってくることです。
高校英文法は項目が多くて気後れするかもしれませんが、これを乗り越えればTOEIC対策としての文法学習は終わり。
頑張って乗り切りましょう!
高校英文法の参考書では、ビジュアルによる解説が多い『総合英語 Evergreen』『一億人の英文法』などがおすすめです。
ビジュアルによる解説が多いと、英文構造や細かなニュアンスがつかみやすくなり、納得しながら学習を進められます。
他にも多くの参考書があるので、パラパラとめくってみて自分に合ったものを見つけてください。
リスニングのスコアアップのポイントは先読み練習
リスニングセクションのスコアアップには、2つの練習が必要です。
1つはリスニング力の強化、もう1つは設問の先読み。
リスニングセクション各Partの特徴と学習方法を解説していきます。
リスニングセクションを強化する順番
TOEIC対策の基本は、苦手Partから対策を始めること。
苦手Partが複数ある場合は、対策しやすい問題形式から手をつけることです。
リスニングセクションの場合、最も取り組みやすい問題形式はPart1です。
次がPart3とPart4。Part2は、問題はコンパクトですが対策は意外にしにくいので注意してください。
Part2が対策しにくい理由は、「先読み」ができないからです。
先読みとは、問題冊子に印刷された設問や図表に予め目を通し、問題の予習をしておくこと。
他の3つのPartは先読み可能ですが、Part2では設問も選択肢も印刷されていないのです。
その結果、純粋なリスニング力と論理的な推測力が求められます。
Part3やPart4は問題数も多く先読みが可能なので、Part2を一旦飛ばして学習するほうが効率よくスコアアップできるでしょう。
では、次項から具体的に各Partの対策方法を解説します。
Part1は写真を見て全問正解を狙う
Part1は、リスニングセクションで最も簡単なPart。
写真を見て、写真の内容に当てはまる英文を選ぶ問題です。
たった6問しかありませんし、読み上げられる英文も長くありません。
ぜひ全問正解を目指しましょう。
Part1で全問正解するには、中学英単語の知識と発音、そうした単語が文中で使われる時の音声変化を聞き取るリスニング力が必要です。
音声変化とは、たとえば“keep in touch”が「キープ・イン・タッチ」ではなく「キーピンタッチ」になること。
いくつかパターンがあるのですが、「カタカナ英語通りの発音にはならない」「省略して聞こえる・短く聞こえる」等に注意してください。
Part1の正答率を上げるには、音声を真似して音読を繰り返したり、音声を追いかけて真似して発音するシャドーイングを行ったりしましょう。
「聞いた音を自分の口で再現する」ことが何よりも重要です。
Part1では写真が印刷されているので、先読みも可能です。
先読みのやり方については、Part3対策をご覧ください。
Part2は先読みできない、音声に集中
Part2は、設問も選択肢も印刷されていないノーヒントのPart。
読み上げられた音声に対して適切な応答を選ぶだけなので、問題自体はあっという間に終わります。
しかし、先読みができないため、対策がしにくくなっています。
Part2攻略法に「最初の3語に注意せよ」というものがありますが、実のところ、あまり役には立ちません。
そもそも疑問文でない英文に応答する問題があったり、引っかけ問題があったりするためです。
引っかけ問題には、たとえば以下のようなパターンがあります。
- 音声の中に出てくる単語がある選択肢⇒時制や内容が文脈からずれているので不正解
- 一見無関係に思える選択肢⇒会話の流れで考えれば不自然ではないため正解
Part2の正答数を上げるには、単純なリスニング力強化とひっかけ問題パターンの把握が必要です。
手っ取り早くPart2対策を行うには、『公式TOEIC Listening & Reading問題集』での実戦演習がおすすめ。
付け焼き刃ではないPart2対策は、以下のように進めましょう。
<Part2対策の進め方>
- 公式問題集の問題冊子でテスト1回分のPart2を解く
- 解答・解説冊子で音声と選択肢の和訳を読む
- 日本語でも解けたかどうかを確認(日本語で解けない場合、論理力や文脈理解力を上げる必要がある)
- 解答・解説冊子を読んで知らない英単語や英語表現を確認する
- 解答・解説冊子のスクリプトを見ながら音声を聞き、すらすら読めるようになるまで音読を繰り返す
- スクリプトを見ずに、音声を聞きながらシャドーイングを10回行う
- Part2の問題全体を解き直す
- 全問正解できたら、別のPart2の問題を使って同じように対策を行う
Part3は先読み可能、会話の状況を把握する
Part3は、複数の話者による会話から状況や細かい情報を聞き取る問題です。
リスニング強化と先読み練習を行いましょう。
基本的なリスニング強化方法はPart2と同じ。
公式問題集で問題を解いたあとで解答・解説冊子を使って単語の確認・音読・シャドーイングを行います。
一方、先読みは英語力強化とは別のスキルで、試験の音声との追いかけっこです。
具体的には、以下のような手順で解答する練習を重ねましょう。
<先読みの仕方>
- Partの最初に流れるDirectionsの間に1問目の設問(3つ分)を読む
- 1問目の音声を聞きながら、解答をマークする
- 1問目の設問が読み上げられている間に、2問目の設問を読む
- 2問目の音声を聞きながら、解答をマークする
- 2問目の設問が読み上げられている間に、3問目の設問を読む
- 以下同様に進める
先読みのメリットは、目的をもって音声を聞けることです。
必要な情報と不要な情報の取捨選択が簡単になり、解答時間も短縮できます。
さらに、細かい情報に惑わされず会話の目的や全体の文脈から選択肢を選ぶことも、Part3の正答率アップにつながるでしょう。
Part4も先読みOK、設問から拾うべき情報を予習
Part4は、1人の話者のミニトークから情報を聞き取る問題。
設問と選択肢が印刷されているので、Part3と同様に先読みが可能です。
Part4では話す人が1人だけなので、Part3より取り組みやすいと感じる人もいるかもしれません。
しかし、音声の中に疑問文や応答文がないため、漫然と聞いていると何が重要か分かりにくいことに注意が必要です。
ミニトークの話者は、リーダーや上司、会議のメンバー、店のスタッフなどさまざま。
しかし、いずれの場合も聞き手に向けて報告や情報提供をしたり、依頼をしたりしてきます。
自分が現場の聞き手になったつもりで、聞き手は会社のメンバー・顧客・それ以外のどれなのかを判断すると、状況がつかみやすくなるでしょう。
リーディングは速読力とスキャニングが重要
次にTOEICのリーディングセクション対策について解説します。
TOEICのリーディングセクションは、Part5が最も取り組みやすい問題形式。
日本人の多くに馴染みのある1問1答形式です。
逆に、高スコア取得者とそうでない受験者との差がつくのがPart6とPart7です。
Part6は速読力、Part7は速読力とスキャニングが攻略のコツになります。
速読力とスキャニングとは
Part6以降で必要になる速読力とは、読んで字のごとく「速く読む力」。
目標は1分間で180ワード程度のスピードです。
きちんと内容を理解しながら速読するには、ただ目を速く動かすだけでなく「単語のまとまりで」「英文を頭から」理解する練習が必要。
単語のまとまりで読むには、スラッシュリーディングの練習をしなければなりません。
そして、スラッシュリーディングができれば、自然に英文を頭から読めるようになります。
スラッシュリーディングの練習には、大学受験教材としても知られる「ハイパートレーニング」シリーズがおすすめです。
「速読トレーニング」のページには予めスラッシュと意味のまとまりごとの和訳が書かれており、付属CDを使えば音読練習も可能。
初めての人でも、単語のまとまりで読むことを体感できるでしょう。
ハイパートレーニングシリーズを使って速読力を上げるには、以下のステップで学習を進めます。
スラッシュリーディングの練習に特化する場合、テキストにある問題を解く必要はありません。
<ハイパートレーニングシリーズを使った速読力アップ>
- 問題は解かずに、Unit1の英語の白文を読む
- Unit1の英文の和訳を読み、自分の理解度を確認する
- 「徹底精読」で英文に出てきた知らない単語・表現をチェックする
- 「速読トレーニング」のページを見ながら、付属CDの音声を聞いて真似して発音する(リピーティング)
- すらすら読めるようになったら、テキストを見ずに、付属CDの音声を追いかけるように真似して発音する(シャドーイング)
- すらすらシャドーイングできるようになったら、英語の白文を見ながら10回音読する
- Unit2に進み、同様にトレーニングする
スラッシュリーディングを意識して音読を繰り返すことで、英語を頭から理解することや英文の発音・リズムの習得が容易になります。
速く音読できれば、黙読でも速く英文を読めるようになるでしょう。
一方、スキャニングとは文章の中から必要な情報を拾い出すこと。
速読で文書全体をざっと把握した後は解答に必要な部分だけを精読するほうが時短になるため、スキャニングはPart7の勝敗を分ける重要スキルとなっています。
英語でスキャニングをしたことがなくても、日本語では知らないうちに実践しているという人は、実はたくさんいます。
「ホテルの宿泊料は?」「講演会でAさんが講演する時間は?」と問われたら、文書を最初から細かく読まなくても、「宿泊料」や「Aさん」をキーワードに情報を探して答えられるはず。
要するに、それを英語でもやればいいのです。
スキャニングのスキルを上げるには、以下のように文書を読むクセをつけましょう。
<スキャニングを使った文章の読み方>
- 設問で何の情報を拾う必要があるのか確認する
- 文書全体を眺め、文書のタイプや誰が書いたか、何のために書いたかを確認する
- 図表がある場合、何の情報を提供しているか確認する
- 数値や固有名詞をチェックする
- pleaseやcould youなど、相手への依頼内容を含む文に注目する
- therefore、as a result、so、importantly、finallyなど結論を導く語句のある文に注目する
TOEICで出題される文書タイプは、記事・書簡文・WEBサイト・チラシ・ビジネス文書・テキストメッセージなど実に多彩。
いずれの文書でも、まずは「誰が・何のために」書いたのかを押さえましょう。
Part5は日本人が得意!語彙力強化で駆け抜けろ
Part5は短文穴埋め問題です。
文法や慣用表現、語彙力を問う1問1答形式の小問集合で、大学入試や英検などで目にしたことのある人も多いでしょう。
Part5対策は、文法を学ぶことと慣用表現や英単語とその使い方を覚えること。
TOEIC特化の対策をするなら、中学または高校英文法を学習し、TOEIC公式問題集を繰り返し解いて問題パターンや表現・単語を覚えましょう。
表現・単語を覚える際は、正解となる単語・表現を設問の空欄に入れた完成文を何度も音読します。
テスト1回分のPart5を音読して単語・表現を覚えたら、次のテスト問題のPart5を時間計測しながら解いて実力をチェック。
この練習を繰り返し、最終的にPart5を10分で解けるようになればOKです。
Part6は文脈把握問題、速読力で時間短縮
Part6は長文穴埋め問題。
ページ半分ほどの長さの文章を読み、文章中の空欄に適切な語や文を入れます。
文脈に合った表現や一文を入れるには、文章の全体像が分かると簡単。
そのため、Part6では速読力が攻略の鍵となります。
Part6対策では「全文を読まなくてもいい」と言われることもあります。
確かに、上級者であれば部分的に読むだけで解答できるでしょう。
しかし、初心者や中級に入りたてのレベルでは危険。
文法や語法の知識・英文構造の理解が不足しているため、誤答する可能性が高くなってしまいます。
英語の文章に慣れていない人は、全体を読んで文脈に合った語句や文を選ぶのが無難です。
文脈や全体の雰囲気を把握すれば、空欄周辺に分からない部分があっても他の箇所がヒントになるからです。
速読力を上げさえすれば、全文を読んだところで大したタイムロスにはなりません。
Part6対策用教材では、TOEIC公式問題集やセンター試験過去問などが使えます。
速読力アップのトレーニングを行いつつ、Part6と同形式の問題でスラッシュリーディングを練習しましょう。
Part6の時間配分は10分程度が目標です。
Part7の解答には1時間必要!スキャニングで効率的に
Part7はTOEIC L&R最難関のPart。
1つの文書を読んで設問に答える前半と、複数の文書を読んで設問に答える後半に分かれています。
Part7がTOEIC攻略の鍵になる理由は、リーディングセクションで難易度が最も高く、問題数もダントツに多いから。
Part7で全問解答するには約1時間必要です。
Part7は文章量が膨大なので、速読力なしで乗り切るのは困難。
速読しても全文を読むと時間切れになる恐れがあります。
Part7で全問解答を目指すなら、部分的に読んで情報を拾うスキャニングの習得が必要です。
よって、Part7対策は「文章の読み方」のトレーニングが中心になります。
<Part7対策「文章の読み方」トレーニング>
- 設問を読み、何について問われているのかを確認する(選択肢は読まなくてOK)
- 与えられた文書をざっと読み、何について書かれているか確認する(熟読はしない)
- それぞれの設問の解答に必要な情報が書かれている部分を文書から見つける
- 設問に解答する
いまいちやり方が分からない人は、TOEIC公式問題集の解答・解説冊子にある問題文の和訳で上記のトレーニングを試してみてください。
もし日本語でも解けない場合は、読解力自体を上げる訓練が必要かもしれません。
速読をやる前に語句をしっかり覚え、主語と述語を押さえつつ丁寧に読む練習から始めましょう。
Part7対策の教材は、TOEIC公式問題集がおすすめ。
公式問題集だけで十分な練習量を確保できます。
もっと練習したい人は、普段の調べ物に英語サイトを使ってみるとよいでしょう。
まとめ
TOEIC攻略には、TOEICの問題形式と特徴を把握し、それぞれのPartに必要な知識やスキルを習得する必要があります。
TOEICスコア600点未満の場合は中学英語を中心に学習しつつ、リスニング力やリーディング力を養いましょう。
600点以上になったら、高校英文法を学習しながら公式問題集を中心に語彙力強化と速読・スキャニングのトレーニングを行います。
リスニング・単語学習・文法学習・速読に共通して使えるのが「音読」によるトレーニング。
書いて覚えるよりラクですし、英文の流れ・構造・リズムが習得できるため大変効率良く学習できます。
「音読10回」はTOEIC攻略の合い言葉。
付け焼き刃ではない本当の英語力を身につけ、目標スコアを達成しましょう!