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英語力を測るテストとして世界的に取り入れられているTOEICですが、初心者にとっては
- どんな内容のテストなのか
- どんな人が受けるべきなのか
- テストの種類や受け方
- 勉強のしかた
といったところが全く分からず、躊躇してしまうこともあるのではないでしょうか。
TOEICは学生さんや英語を使う職業の人だけに限らず、実際は誰にでも開かれたテストです。
目的に合わせて種類も選べ、もちろん自分の勉強の目安として受けるだけでもOK。
今回はそんなTOEICの基礎知識、試験対策やおすすめの勉強法についてお伝えします。
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EIKARAは「あなたの英語学習の手助けになりますように」という願いが込められた総合英語ポータルサイトです。重要英文法(「やり直し中学英語文法」)の解説から、TOEIC対策、留学情報まで、英語に関する幅広い情報を日々発信しています。編集長を務めるのは自身も留学経験のある松原哲平。読者の皆さんの役に立つ情報を発信できるよう監修を務めています。詳しくはEIKARA会社概要/監修者情報をご覧ください。
<目次>
TOEICテストとは?初心者が知るべき基礎知識
TOEICテストとは、IIBC(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会)によって運営されている英語力を測るためのテストです。
TOEICは社会人・学生問わずだれでも受験可能で、2020年現在世界160カ国で実施される国際的な試験プログラム。
TOEICの目的は英語の「コミュニケーション力」を測ることで、そのため英語の成り立ちのような知識教養ではなく実際に「英語でどのくらい正確な意思疎通ができるか」という能力を測定します。
TOEICテストで最もベーシックなのはListening&Readingテストで、「L&R」と略称で呼ばれることが多いです。
L&Rテストは北海道〜沖縄まで全国で実施されていて、英語のリーディング力とリスニング力を測るものになります。
TOEICテストの大きな特徴は、合否を決めるのではなく990点満点のスコア形式ということ。
スコアがいくつかを測ることで、その時点での英語力の目安となるのです。
そのため単に進学や就職のための資格としてだけでなく、英語学習の進捗目安として、続けて何度も受験する方も多いテストです。
TOEICテストの問題構成や内容・英語初心者でも受けられる!
「TOEICテストは英語をビジネスに使う人や、留学を考えている人が受けるもの」と考えている英語初心者の方も多いですよね。
しかし、TOEICテストは実際には誰にでも開かれたもの。
英語初心者の方が自分の学習の目安として受けることだって可能です。
合否を決めるのが目的のテストではなくあくまでその時点での英語レベルを測る目的のテストなので、特別な目的がなくても自分のレベルを把握するために受けてみるということもできますよ。
そんなTOEICテストですが、その問題構成は細かく規定があり、公式で改正がされない限りは毎回同じ問題の構成となっています。
その問題構成の特徴とは以下のようなもの。
リスニングセクションは100問・45分間
TOEICテストの問題構成でまず初めに組み込まれているのがリスニングセクション。
TOEICのL&Rテストはリスニング・リーディングセクションが分かれていて、まずリスニング⇒リーディングと進む流れ。
この構成は毎回同じです。
リスニングセクションの問題数は100問・時間は約45分間と決まっていて、そのリスニングセクションの中でも問題数が細かく決められています。
- パート1 写真描写問題 6問
- パート2 応答問題 25問
- パート3 会話問題 39問
- パート4 説明文問題 30問
リスニングセクションは以上のように4パートに分かれていて、この問題数や順番も毎回変わりません。
TOEICで毎回変わるのは問題の内容だけで、テストの大まかな構成は決められたテンプレートに沿って作られているんです。
ちなみにリスニング問題での質問や説明文の読み上げは全て一度のみ。文章の印刷はほぼされていないので、全てを集中して聞き取らないとなりません。
リーディングセクションは100問・75分間
リスニングセクションが終わった後に続くのが、リーディングセクションです。
TOEICのL&Rはこの2つのセクションのみで構成されており、スピーキング力のチェックなどはありません。
リーディング問題は100問で、約75分。
リスニングに比べて30分長いですが、リーディング問題では長文読解などが入ってくるため問題を読むだけでも時間がかかるんです。
そのため75分あっても油断は禁物。TOEIC中〜上級者であっても、時間が足りなくなってしまうことが多いほどです。
リーディングは以下のような3つのパートで構成されています。
- パート5 短文穴埋め問題 30問
- パート6 長文穴埋め問題 16問
- パート7 1つの文書:29問 複数の文書:25問
リーディングセクションでは穴埋め問題が出てきますが、これは自分で解答を書き入れるものではありません。
TOEICのテストは全てマークシート形式のため、いくつかの解答から当てはまるものを選びマークシートにチェックをします。
パート7では色々な長文が印刷されて入れる中に、新しく一文を挿入するとしたら適切なものはどれかを選ぶような問題もあります。
速読力や読解力が求められ、TOEICテストの中でも難易度の高いパートです。
TOEICテストのターゲットって?どんな人が受けるの?
TOEICテストは学生が受けるものというイメージを抱いている方も多いですが、決して学生がターゲットというわけではありません。
実際には社会人にも多く受けられているテストです。
TOEICは主にビジネスシーンでのコミュニケーション力を想定したような問題が多く、TOEICスコア=仕事でどのくらい英語の理解力があるかを表す目安として使われることが多いです。
そのため多く受験しているのは就職を控えた大学生や、転職・昇進を目指す社会人。
そしてもちろん就業していない主婦の方などが、自分の英語学習の目安として受験することもあります。
TOEICテストの運営期間であるIIBCによる調査「TOEIC Worldwide Report2013」では、TOEICテストの受験者のうち最も多い年齢層は21〜25歳。
その次に26〜30歳、20歳以下と続いていました。
男女比は男性56.5%に対し女性が43.5%。
フルタイムの学生は全体のうち52.3%となっています。
半数を占めるということで学生が多いのは間違いないですが、社会人の割合と比べると圧倒的な差というわけではないのがわかります。
TOEICテスト対策・初心者はまず何をすべき?中上級者は?
TOEICテストを初心者の方が受ける場合、まず大切なのは自分のレベルチェックです。
自分がTOEICスコアでいうと大体どのくらいのレベルにあるのかがわかれば、それに対しての対策を取ることができます。
無料でTOEICテスト前の英語レベルチェックができるサイト
数ある英語学習サイトの中には、無料で英語のレベルチェックができるものもあります。
英語学習やTOEIC対策が全く初めての方は、手始めにチェックテストを受けてみるのもいいでしょう。
こちらは英語学習に使える無料のweb辞書「weblio」内にあるTOEICレベルチェックテスト。
weblio自体もTOEIC対策に使えるツールで、有料サービスでは自分の苦手な単語をブックマークしたりとさらにカスタマイズが可能です。
こちらはケンブリッジ英語検定の提供する英語レベルチェックテスト。
TOEICと併せてケンブリッジ大学英語検定に興味がある方にもおすすめです。
こちらは英語学習教材を専門的に制作している「アルク」による英語レベルチェック。
アルクのサイトは英語学習サイトとしてのコンテンツも豊富です。
また出版されている学習教材はTOEIC向きのものもあり、多くがベストセラーとなっています。
こちらは英語学習塾の老舗「Z会」のオンラインでできる無料レベルチェックテスト。
Z会ではTOEICテスト専門の対策講座も提供しており、レベルの高い通学/通信講座となっています。
中〜上級者はレベルチェック⇒強化ポイントを見つけて
TOEICの中〜上級者の場合も、自分の現在のレベルを知るためにレベルチェックは必要です。
しかしさらに重要なのは、そこから自分の弱点(=強化すべきポイント)を明確にすること。
TOEICテストの結果を知らせる公式認定証には、詳細なスコアシートも付いてきます。
その中でもしっかり活用したいのが「Abilities Measured(アビリティーズメジャード)」の項目。
ここではリスニング・リーディングの項目ごとに、自分がどれくらいの正答率で、それくらいのスキルなのかを詳細にチェックすることができるのです。
TOEICテストが2回目以降の中上級者の場合、必ずこういったスコアシートを利用し前回のテストを振り返っておきましょう。
前回のテストで足りなかった部分を補うことで、効率的なスコアアップが目指せます。
TOEICテストの種類・初心者はどれを選べばいい?
TOEICテストには最も一般的に認知されているL&Rをはじめ、スピーキング力を測るものや、より初級者向けのものなど目的別に現在5種類が提供されています。
各テストの大まかな内容は以下のようなもの。
TOEIC L&Rテスト
まずは最もポピュラーなリスニング&リーディングのテストです。
聞き取り力と文章の読解力をチェックする問題が中心で、仕事や学業においてどれくらい英語を理解できるかの目安となってくれます。
TOEIC L&Rの問題はビジネスシーンをイメージしたものが多いこともあり、就職面接で採用基準とされることが多いのも特徴。
そのため大学生や転職を控えた社会人に多く受けられているテストです。
TOEIC S&Wテスト
TOEICのL&Rだけでは英語の「アウトプット力」が正確に測れないことから、登場したのがこのS&W(Speaking&Writing)テストです。
その名の通り実際のスピーキングやライティングといった、英語でのアウトプット力が問われるテスト。
コンピューターを相手にするテストとはなりますが、発音など細かい点も採点の対象となっています。
実際のビジネスシーンに即した問題内容ということもあり、
- 英語で話す業務のある方
- 留学や海外部署への配属がある方
といった英語でのアウトプット力が問われる状況の方に向いています。
TOEIC Speakingテスト
TOEIC Speakingテストは、S&Wからライティング部分を除いたもの。
スピーキングのテスト20分間のみを単体で受けることができます。
ライティングの必要はないが、スピーキング力を仕事で証明しないとならない場合などに使えるテストです。
TOEIC Bridge (L&R、S&W)
TOEIC Bridgeは、通常のTOEICテストに比べより初級者向けのテストです。
通常のTOEICテストでは問題がビジネスシーンをイメージしているのに対し、Bridgeではより日常的なシーンでの会話を想定しています。
ビジネス目的で英語を使うわけではない方や、英語初級者で日常的な会話力が測れればいいという方に、より使いやすくなっているのがTOEIC Bridgeテストなのです。
TOEIC BridgeでもL&RとS&Wの両方が実施されており、総合的に英語力を測ることができます。
TOEIC公開テストとIPテストの違い
TOEIC受験について調べていると「IPテスト」という言葉が出てくるのを見たことある方も多いのではないでしょうか。
このIPテストとは、学校や会社などでTOEICを団体受験する場合のことを指します。
受験形式が異なるだけで実は難易度や問題内容に差はなく、どちらも同等のTOEICテストです。
通常のTOEIC公開テストでは、TOEIC運営団体により実施されるテストに受験者が個人で応募し決められた試験会場に出向きます。
対してIPテストの場合は企業や学校が受験者を集い、その団体の敷地内でTOEICテストを実施するのです。
その学校や企業内で必要な英語力を測ることだけが目的であれば、IPテストは一般より受講費も安く受験場所も学校内などになるので効率的です。
しかしIPテストで注意したいのは、
- 問題が過去問の再利用であること
- 公式認定書が発行されないこと
といった点。
一般の公開テストではスコアの証明となる公式認定書が発行されますが、IPテストではスコアレポートのみ。
就職面接などでTOEICスコアの提示を考えているなら、公開テストで公式認定書を発行してもらうほうが適しています。
TOEIC対策ならまずは公式問題集を網羅!2020年最新版はこれ
TOEIC対策向けの参考書や問題数は毎年かなりの数が発行されています。
その中でまず初めに必ずおさえておきたいのが、公式の問題集。
公式問題集はTOEICに出る語彙が正確に網羅されており、問題形式も実際のテストと全く同じ。
リアルなTOEICがどんなものか体験するためにも、初めての方は特に公式問題集を一度はチェックしておきましょう。
TOEIC公式問題集は頻繁にアップデートされるため、最新のものを選ぶことも重要。
2020年・春の最新版を以下に紹介します。
TOEIC Listening & Readingテストの公式問題集
TOEICテストL&Rを受けるならまず一冊は持っておきたいのが、公式TOEIC Listening & Reading 問題集 6。
TOEIC L&Rの公式問題集は問題形式の改訂などに合わせ、何度もアップデートされています。
2020年6月現在で最も新しいものがこちらの6。
TOEICテストを開発している公式期間だからこそできる、本番そのままの疑似体験が可能です。
リスニング音声もTOEICテスト本番と同じ公式スピーカーによるもので、この問題集を解くことでTOEICの参考スコアも割り出せるようになっています。
TOEIC Speaking & Writingテストの公式問題集
TOEIC S&Wに向けた公式教材は現在同様のものが2冊出版されていますが、その中で新しい方がこちらの「TOEIC® スピーキングテスト/ライティングテスト 公式ガイド 新装版」です。
S&Wテストが初めてな方に向けてテストの概要が細かく解説され、さらに練習問題も2回分含まれています。
S&Wテストを受けたことがない方は、まずこちらでテストの問題構成や手順などを確認するところから始めましょう。
TOEIC Bridgeテストの公式問題集
TOEIC Bridgeの公式教材はまだ一冊しかなく(2020年6月現在)、そちらがこの「TOEIC Bridge® 公式ガイドブック」です。
TOEIC Bridgeの問題形式が詳しく解説されているので初めての方でも分かりやすく、どんな学習をしていったらよいのかが明確。
全てのパートの練習問題が掲載され、問題ごとに解答/解答例、解説、和訳、音声スクリプトも収録されています。
TOEICテスト対策に公式問題集を使うメリット・デメリット
TOEIC対策の問題集は、公式以外にも様々な出版社から発売されています。
人気英会話講師の監修しているものや、英語学習教材専門の出版社なども。
そういったものもある中で、あえて公式問題集を使うメリット・デメリットとはどんなものでしょうか。
TOEIC公式問題集のメリット
TOEICテストで公式問題集は、まず初めに持っておきたいものです。
様々な英語講師が独自のメソッドによりTOEIC対策教材を打ち出していますが、TOEICが初めての場合はまずベーシックなところを押さえることがおすすめ。
公式問題集はTOEICが初めての方でも利用できる想定で作られているので、テストに関する詳細な説明なども含まれています。
公式以外の問題集の場合、内容が上級者向けであったりすることも。
また著者によって対策方法が違うので、独自の勉強法を推進している場合もあります。
その勉強法が合っていればいいのですが、自分に合っていない場合やりづらさを感じる可能性が。
公式問題集では独自の試験テクニックなどが入ってこないので、あくまでベーシックにTOEICの基本を学ぶことができます。
また公式問題集ではリスニングも本番と同じスピーカーを採用していたり、TOEICテスト本番と全く同じ条件を体験できるのもメリットです。
TOEIC公式問題集のデメリット
TOEIC公式問題集のデメリットは、シンプルに基礎が学べる反面、他の参考書にあるような効率的なテクニックなどは盛り込まれていないということでしょう。
前述の通り一般的なTOEICの問題集や参考書の著者は、英語講師などTOEICを研究し続けたエキスパート。
TOEICを自身も受験し続け、公式問題集には載っていないような効率的な点数アップ方法を編み出していることが多いのです。
ベーシックな勉強法とは少し違いますが、TOEICでいかにして時間を節約して点数アップにつなげるかを熟知しているのはこういった著者たちでしょう。
そういったTOEIC攻略法は、公式以外の個人が編み出したものなので合う合わないは分かれます。
しかし自分に合ったメソッドを見つけた場合、大幅な点数アップにつながる可能性もあり。
公式問題集だけではそういったテクニックは取り入れられないため、慣れてきたら公式・非公式どちらの教材も参考にしていくといいでしょう。
TOEICテストの重要パート・リスニング問題は勉強法次第で満点を取れる!
TOEICテストで初心者が特につまづきやすいのが、リスニングセクション。
TOEICのリスニングセクションは45分間と実際そこまで長くないのですが、英語学習初心者は英語を聴く事自体に慣れていないため難しいと感じがちです。
しかしそんなリスニングセクションは、コツを押さえることで得点アップしやすいパートでもあります。
TOEICの後半ではより難解で時間のかかる長文読解などが出てくるので、前半のリスニングでは極力満点をめざしたいところ。
そんなリスニングセクションの攻略法をみていきましょう。
TOEICのリスニングパートの時間配分や問題数は?
TOEICテストのリスニングセクションは、100問・約45分間とボリュームが決まっています。
これは毎回いつのテストでも変わることはありません。
さらにその細かい問題配分にも、以下のようなパターンがあります。
パート1 写真描写問題 6問
写真描写問題は、問題ごとに1枚の写真が印刷されていて、それに対する説明文が読み上げられます。
その中から内容の正しいものを1つ選ぶという問題です。
比較的シンプルな文章が多く、リスニングセクションの中ではそこまで難易度の高くない問題と言えます。
パート2 応答問題 25問
パート2の応答問題では、まず1つの比較的シンプルな質問文が読み上げられます。
その答えとして適切なものを、選択肢の中から1つ選びます。
こちらも短い文章が多いので、主語・動詞をしっかり聞き分けていれば点を取りやすいパートです。
パート3 会話問題 39問
パート3の会話問題では、2人組など複数人の人が話している会話をまず聴きます。
その会話の内容に対して設問があり、正しい答えを選ぶというもの。
また後半では図なども盛り込まれ、音声を聴きつつ図や表などの情報も読み取らなくてはなりません。
そのため前半のパートに比べ少し難易度が上がってきます。
パート4 説明文問題 30問
パート4の説明文問題もパート3とほぼ同じように、会話などの音声を聴いてそれに対する設問に答えます。
ただパート3に比べ4のほうが、文章が長く難易度も上がる傾向が。
音声の内容も、ビジネスシーンにおける電話のメッセージやラジオ放送、広告など様々なバリエーションに富んでいます。
日常会話でなくフォーマルな言い回しなどが増えるため、よりビジネス英語の語彙力が必要となってくるでしょう。
TOEICのリスニングで時間が足りないと感じるのはなぜ?
そもそもTOEICテストで時間内に全ての問題を終わらせるのは、それ自体が簡単なことではありません。
900点台の高得点者であっても、点数を落としている原因は「時間が足りない」ことだったりします。
そのため初心者であれば時間が足りなくなるのは当然。
最初からそのつもりでペースを調整しないとなりません。
特にリスニングパートで時間が足りなくなる人は、以下のような原因が考えられます。
- 基礎的なリスニング力が弱い
- 5W1Hの読解力が弱い
時間が足りなくなるというのは、音声の放送〜設問の解答までの間に「解答はどれか」と時間をかけて考えているためですよね。
これはつまり、最初に音声を聴いた時点で100%明確に内容を理解できていないということ。
基礎的なリスニング力の弱さが考えられます。
またリスニング力では5W1H(誰が、どこで、どのように、といった状況)について問われる問題がほとんど。
英語を聴くのはもちろん、その文脈を読み取る読解力も必要となってくるのです。
TOEICのリスニングで点数を上げるなら過去問を網羅!
TOEICのリスニング練習なら、実際に出題された過去問を解きまくればいいのでは…と考える方も多いでしょう。
しかし実は、TOIECテストでは実際の過去問が公開されていません。
公式の問題集では過去問に限りなく近い、似たような問題が収録されています。
しかし過去問そのままというのは、どこにも出回っていないのです。
そのためTOEICのリスニング問題を本番そのままで体験したい場合、公式問題集を使うのがベター。
公式問題集であれば本番と同じスピーカーによって読み上げがされるので、余計なアクセントなどもなく聴きやすい内容となっています。
TOEICのリスニング対策に有効な勉強法
TOEICのリスニング対策には、実際に英語の音声をたくさん聴くことが有効。
しかしただやみくもに映画やラジオを聴いたところで、TOEICテストに必要な語彙がカバーできるとは限りません。
TOEICによく出る単語や熟語を効率的にリスニング練習する方法としては、以下のようなアプリがおすすめです。
TOEICリスニング練習におすすめアプリ・「English Upgrader」
「English Upgrader」はTOEIC運営元であるIIBCによる公式の学習アプリです。
公式ということでTOEIC対策に特化しているため、通常の英会話アプリと比べても効率的にTOEIC学習が可能。
アプリの中ではリスニング問題の演習もでき、わからなかったところは何度も繰り返し復習できます。
アプリ自体が無料なのも特徴で、さらに学習だけでなくアプリ上からTOEICテストの申込までできる便利なツールです。
TOEICでリスニング点数アップにおすすめの参考書
英語のリスニング練習におすすめと言われる教材は多くありますが、特にTOEIC対策の場合はどうなのでしょうか?
Amazonのランキングでも人気があり、特におすすめできるTOEICリスニング教材がこちらです。
八島式 TOEIC L&Rテストの英語が聞こえるようになる本
こちらはTOEIC L&Rテストのセミナーなども開催する、八島晶さんによるリスニング本。
八島先生はTOEICを専門的に研究しベストセラー教材を多數出版する人気講師でありながら、外資系企業に務める現役サラリーマン。
自身もTOEIC受験を100回以上重ねており、サラリーマンならではの独自の視点でTOEIC学習のコツを伝授しています。
こちらの本では「英語の音を身に付ける」コツや「英語の語順を身に付ける」コツなど、公式教材では触れられないような独自の点数アップ法を解説。
あと少しのところで落としてしまいがちなリスニングの点数を、根本的な原因から解決するメソッドが盛り込まれています。
TOEICのリスニングパートで満点を取るにはテクニックが必要!
前章で紹介した八島先生のメソッドのように、TOEICのリスニングパートで満点を目指すなら効率的な試験テクニックも必要となってきます。
試験テクニックとはTOEIC公式の発表する学習法とは別に、TOEICを何度も受験した人たちの編み出した「早く効率良く点数を上げるための、問題の解き方」といったところ。
TOEIC初心者ではそこまで網羅しようとすると逆に大変ですが、ある程度の高得点を狙うようになったら試験テクニックは有効。
そんなTOEICの試験テクニックについてもおさらいしておきましょう。
TOEICで満点を取るのに試験テクニックが必要な理由
TOEICテストは長文やリスニングを含む合計200問を、2時間という決められた時間内に解かなければなりません。
初めてTOEICを受けた方はおそらく誰もが感じると思いますが、この2時間は問題数に対し決して長くないです。
ほとんどの方が「時間が足りない」と感じているのではないでしょうか。
初心者でなくてもTOEICで時間が足りず、全部問題を解けなかったという経験のある方は多いでしょう。
特にリスニングセクション・リーディングセクションともに後半は長文が多く、読解に時間を要します。
そんな時に英語力そのものを底上げすることも当然重要なのですが、TOEIC問題を早く解ききるにはその構成に合わせたテクニックも有効です。
TOEIC問題は毎回問題構成が同じなので、「ここでこういう問題が出る」という流れは最初から把握しておくことが可能。
それに合わせた時間配分などの細かいテクニックを使うことで、TOEICテストで時間を有効に使い点数アップを目指せるのです。
上手な時間配分でTOEICのリスニングをクリアする!試験テクニック
TOEICテストでよく使われる試験テクニックは、研究している講師によって様々。
その多くは英語学習サイトであったり、講師独自の教材や英語塾などで指導されています。
その中でも特に人気のある学習サイト「TOEICスコアアップナビ」は、TOEICの試験テクニックに特化した英語学習サイト。
TOEICスコア970点の管理人が研究してきた試験テクニックが、無料で紹介されています。
TOEICスコアアップナビで紹介されているものの中で、特に時間配分に関するものの一例がこちら。
リスニング問題の「Directions」を聴かない
リスニングセクションではパートごとに「Direction」という問題の解説が入ります。
この解説だけで合計3分ほどあるわけですが、事前に公式問題集などで練習を重ねている方にとっては、この解説は必要ありませんよね。
なのでこの解説は敢えて聴かずに、先に設問に目を通して内容を確認しておく、といったことで時間を少しでも節約するテクニックです。
本当は必要ない部分は飛ばして先に進みたいところですが、現在のTOEICではリスニングセクションの途中にリーディング問題を解くことが禁止されています。
マークシートは完璧に塗りつぶさない
これも細かい点なのですが、マークシートを完璧にきっちり塗りつぶすと時間がかかるため、読み取れるくらいの適度な範囲でよしとし、素早く先に進むというもの。
TOEICではリスニングセクションが早く解けても、指示があるまではリーディングに進むことができません。
そのためマークシートを塗る時間すらも節約していかないと、時間が足りないということが起きがち。
TOEICスコアアップナビの解説によると、マークシートは完璧に塗りつぶさなくてもカウントされるそう。
極端にズレてしまうのは読み取れない危険がありますが、マークシート内の数字やアルファベットがしっかり隠れていれば大体OKです。
(参照サイト:TOEIC試験テクニック – TOEIC勉強法・攻略・講座・対策サイト)
まとめ
TOEICテストは初心者の場合、何から勉強したらいいのかわからないことも多いもの。
しかしTOEICテスト自体は決して限られた人のためのテストではなく、英語学習者に幅広く開かれたプログラムです。
TOEIC L&Rに限らずBridgeのような初級者向けのテストもあるので、自分の英語学習成果を測る目的でも気軽に受けてみましょう。
スクールなどに通っていなくても、公式問題集である程度の独学は可能です。
そしてTOEICテストに慣れてきて高得点を目指すようになったら、効率的な試験テクニックなども取り入れていくのがおすすめ。
今回ご紹介した情報も参考にして、レベルに合わせたTOEICテスト対策をしていってくださいね。