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高校から10年間アメリカの各地で生活してきた私がお送りする、「アメリカのリアルな生活事情」のコラム。第二弾の今回はアメリカ郵便事情についてご紹介をしようと思います。
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<目次>
アメリカの郵便は意外と悪くない!
アメリカの郵便事情は、「配達が遅い」「紛失が多い」「料金が高い」などと批判されることも多いですが、実際に住んでみた私が感じることは、日本と比べてもそんなに悪くないということです。
もちろん、郵便システムが世界でもトップクラスの日本に住んでいれば、海外の郵便に対して多少の不満を感じることはありますが、批判されるほど悪いとは思いません。
普通に手紙を出せば2日以内、小包でも1週間以内には確実に届きます。当日・翌日の配送が必要なら、ちょっと費用はかさみますがUPSやFeDexといった専門の郵便業者もあるので、意外と便利なんです。
ポストから集荷してもらえる!
家の近くにポストがあればいいですが、そうでない場合には、わざわざポストまで行くのは面倒ですよね。郵便受けがポスト代わりになれば便利なのに!と思う人も多いのではないでしょうか。
その「便利なのに!」が、アメリカの郵便にはあるのです。冒頭の写真を見てもらうと分かりますが、アメリカの郵便受けには、赤い旗の形をしたレバーのようなものが脇についています。
これをちょうど旗が立つようにタテに起こすと、「集荷郵便がありますよ」というサイン。配達する郵便物がなくても、旗が立っているのを見れば立ち寄って集荷してくれます。なんて便利!日本でもぜひ取り入れてほしいシステムです。
切手の種類が多い!
日本も切手の種類が多い国ですが、アメリカも負けてはいません。切手の購入もポストにリクエストとお金を入れておけば届けてくれるのですが、滞在中、一度として同じ切手にお目にかかったことがありませんでした。
50州あるそれぞれの名前とイメージを配したものから(これだけでも50種類!)、アメリカ人の好きな星条旗柄もたくさん種類があります。人物の切手も建国の父ワシントンから、エルビス・プレスリーまで実に様々で、しかも結構最近の人もすぐに記念切手になってしまうのが面白い。
形状もバラエティに富んでいます。バラ売りやシートは日本でもおなじみですが、トイレットペーパーのようにロールになっているものもあります。専用ケースに入れればセロテープのように使えて、これまた便利。シールになっている切手が出たタイミングも、日本より随分早かったと記憶しています。
オンラインストアもあるので、覗いてみるだけでも楽しいかもしれません。
私書箱が手軽に使える!
基本的な郵便システムは日本と似ている一方、郵便にまつわる習慣もアメリカならではのものが色々あります。その一つがP.O.Box(Post Office Boxes)と呼ばれる私書箱。
これ、アメリカでは意外に使っている人が多いのです。どんなに小さな町でも、郵便局のほぼ全てに小さい金庫が一杯並んだような一隅があり、たくさんの人が利用しています。郵便局によってはサイズも色々あるようで、レンタル料を払えば誰でも使うことができます。
私書箱を使う理由はいくつかありますが、引っ越しが多くてその度の住所変更が煩わしいとか、留守がちで郵便物がたまってしまいがちとか、ビジネスの住所を自宅にしたくないとか、プライバシーの観点から自宅住所を公開したくない、とかいったことです。
日本にも私書箱や局留めという制度はありますが、身近に使っている人はあまり聞きませんよね。
想像するに、おそらくアメリカでの私書箱(局留め)の起源は、開拓史時代に広い大陸を全てカバーできるだけの人的資源が、郵便局になかったことあたりじゃないかと思います。でもそのなごりが、こうして一般的な慣習になっているのは面白いですね。
おわりに
いかがでしたか?批判されることの多いアメリカの郵便ですが、いいところもあるということが伝わりましたでしょうか?
郵便はお国柄が出やすいので、いろんな国の郵便事情について調べてみるのも面白いかもしれません。