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アルゼンチンは、イグアスの滝やアンデスの山々を楽しむことができ、ブエノスアイレスなどの都市はヨーロッパ風の美しい街並みが印象的な魅力たっぷりの国です。
日本が南米で初めてワーキングホリデー協定を結んだ国でもあります。
そこで今回は、観光ではなく1年間滞在することが可能はワーキングホリデーでアルゼンチンを満喫する方法をお届けします。
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<目次>
アルゼンチンワーキングホリデーの3つの魅力・メリット
アルゼンチンは、大自然を満喫できる他、サッカーやタンゴなどのエンターテインメントを存分に楽しめる国としても知られています。
ワーキングホリデーで滞在するメリットを3つご紹介しましょう!
雄大な大自然と豊富な世界遺産
豊富な自然に囲まれた広大な土地に9つの世界遺産を有するアルゼンチンは、一度の旅行ですべての見どころを訪れるのは簡単ではありません。
しかし、ワーキングホリデーで長期滞在することで様々なエリアに足を運ぶことができるでしょう。
ヨーロッパの雰囲気も楽しめる
アルゼンチンは南米に位置しますが、首都であるブエノスアイレスは「南米のパリ」とも呼ばれ、ヨーロッパの街並みの雰囲気が漂います。
公用語がスペイン語のため、南米にいながらヨーロッパ文化の面影を感じることができます。
エンターテインメントが多数
大自然だけでなく、サッカーやタンゴ、民族音楽など様々なエンターテインメントを楽しむことが可能です。
また、お肉好きならおいしいお肉を、お酒が好きな人ならおいしいワインが比較的低価格で飲食できるのもうれしいポイントです。
アルゼンチンワーキングホリデーの3つのデメリット・注意点
続いては、アルゼンチンワーキンクホリデーにおける注意点とデメリットをお届けします。
ビザの発給数は1年間に200人のみ
2017年にスタートしたアルゼンチンのワーキングホリデービザは、年間200人しかビザが発給されません。
他の国に比べて枠が少ないため、早めに問い合わせ、申請の準備を行う必要があります。
公用語が英語ではなくスペイン語
1810年にスペインから独立したアルゼンチンの公用語はスペイン語です。
多くの移民の影響により、英語、イタリア語、ドイツ語、フランス語なども使用されていますが、長期滞在するのであればスペイン語を習得することをおすすめします。
治安が悪いエリアもある
アルゼンチンは、南米に位置する国としては比較的ましですが、ブエノスアイレスとその周辺など、治安が良くないエリアも点在します。
特に大きな街にはビジャと呼ばれるスラム街があるため、強盗やトラブルに巻き込まれないよう注意が必要です。
アルゼンチンでワーキングホリデーを始める人の一般的な手続き・流れ
アルゼンチンのワーキングホリデービザは、申請時に以下の条件を満たす日本国民に発給されます。
・日本に住み、日本国が発行した有効なパスポートを所持する日本国民
・申請時の年齢が18歳以上30歳以下
・適切なビザを所有している場合を除き、渡航時に被扶養者が同行しない
・以前にワーキングホリデービザを使用していない
・過犯罪履歴がない
・滞在の初期費用を賄えると関係当局が判断できるだけの十分な資金を保有している
・帰国用の航空券を保有しているか、それを購入するのに十分な費用を所持している
・認可された滞在の12ヶ月間に、病気または死亡した場合の入院医療費および送還費用をカバーする医療保険に加入している
・すべてのビザ申請費用の支払いを完了している
条件を満たしていれば、ビザ申請を個人で行い、書類(原本とコピー)を在日アルゼンチン大使館へ提出します。
参考:アルゼンチンのワーキングホリデービザ情報 | 日本ワーキングホリデー協会
アルゼンチンワーキングホリデービザの取得方法
以下の書類をEメールまたは郵送で在日アルゼンチン大使館へ提出しビザを申請します。
領事部が書類を確認し間違いがなければ、来館予約をするための連絡がきます。
代理申請はできません。
・白紙ページが1ページ以上ある有効なパスポート
・必要事項がスペイン語または英語で正しく記入されたビザ申請書
・ 白い背景の証明写真1枚。サイズは 4×4 cm
・ 日本警察によって発行された、過去3年以内の犯罪歴がないことを証明する無犯罪証明書(申請者が他の国で犯罪記録を有していないことを示す宣誓供述書を含む)
・帰国用の航空券、もしくはその航空券を購入するのに十分な資金を有する証明書類
・滞在の初期費用を賄えるだけの資金証明(最低2,500米ドル/過去3か月間の銀行報告書、またはクレジットカード明細書を提出することも可能)
・被保険者の遺体処理/遺体輸送費用を含む、最低 30万米ドルの医療保険および傷害保険の証書、または予算証明書
・ビザ申請料金の支払い証明書(150米ドル)
・渡航の主目的はアルゼンチンでの休暇であり、就労は副次的なものであるという動機づけの手紙(スペイン語でも英語でもない書類にはスペイン語訳文を添付)
参考:アルゼンチンのワーキングホリデービザ情報 | 日本ワーキングホリデー協会
アルゼンチンワーキングホリデーでかかる費用はいくら?
アルゼンチンに1年間ワーキングホリデーで滞在するには、どのくらいの費用がかかるかも気になりますよね。
準備にかかる費用をはじめ、学費や1ヶ月の生活費の相場をご案内します。
申請料:150米ドル
アルゼンチンのワーキングホリデーには、150米ドルの申請料が必要です。
参考:アルゼンチンのワーキングホリデービザ情報 | 日本ワーキングホリデー協会
往復の航空券:20万円〜30万円
アルゼンチンへは、日本からの直行便がないため、1〜2回の乗り継ぎが必要です。
航空会社や時期により価格異なりますが、東京とブエノスアイレスの往復航空券のおおよその相場は20万円〜30万円です。
参考:【HIS】アルゼンチン行きの格安航空券・LCCの飛行機チケット
保険:30万米ドル〜
アルゼンチンにワーキングホリデービザで渡航する際、入国日から12ヶ月以上を保障期間とする海外旅行保険証書(被保険者の遺体処理/遺体輸送費用を含む、最低30万米ドルの医療保険および傷害保険)の提示が必要です。
参考:アルゼンチンのワーキングホリデービザ情報 | 日本ワーキングホリデー協会
家賃:3万~5万円(1ヶ月)
アルゼンチンでは、アパートなどを借りるためには保証人が必要となるため、あまり手軽ではありません。
ブエノスアイレス市内などは留学生同士のシェアハウスや、下宿をさせてくれる家があり、そういったところに滞在する場合、エリアや間取りによりますが、1ヶ月の家賃の相場は3万~5万円程度です。
学費:8万~15万円(1ヶ月)
アルゼンチンの私立の語学学校では受講する時間数やコースによって料金が異なりますが、1ヶ月で8万~15万円程度が相場と言えます。
一般向けスペイン語コースが人気です。
生活費:2万1,000~3万3,500円(1ヶ月)
家賃や学費以外にかかる食費や通信費など、1ヶ月にどれくらいの生活費が必要になるか大体の金額は以下のとおりです。
・食費:2万〜3万円
・通信費:1,000〜3,500円
アルゼンチンワーキングホリデーでおすすめの仕事3選
アルゼンチンのワーキングホリデービザ取得者は、滞在中に働くこともできますが、正社員としての就労は禁止されています。
アルバイトやおすすめの仕事を3つお届けします。
日本のウェブ上で完結する仕事
アルゼンチンに限らず海外で長期滞在をする際に最適なのは、パソコン1台でできるウェブ上で完結する仕事ではないでしょうか。
特別なスキルが必要な仕事もありますが、未経験者でもできる仕事もあるため、パソコンとインターネット環境があればすぐにスタートできます。
飲食店スタッフ
日本人を積極的に雇用している日本食レストランもありますが、スペイン語がある程度できるのであれば、ローカルのカフェやレストランなどのキッチンハンドやホールスタッフとして働くことに挑戦してみるのも良いでしょう。
観光向けのショップ
日本人観光客が訪れそうなお土産物を扱っている売店やショップなどのスタッフとしての働き口もありますが、コネクションなどが必要な場合が多いです。
アルゼンチンワーキングホリデーの滞在先を決める時の3つのポイント
大自然や世界遺産スポット、ヨーロッパの面影がある都市など、アルゼンチンならではの体験をおもいきり満喫することを目的にするのか、スペイン語習得のために渡航するのかによって最適な滞在先のプランを立てましょう。
訪れたい場所を明確にする
観光旅行、ワーキングホリデーに問わずアルゼンチンを訪れる人の多くは、広大な自然や絶景を見に行くことを目的にしているのではないでしょうか。
イグアス国立公園、ウマワカ渓谷、サリーナス・グランデス、カミニートなど、長期滞在中に絶対訪れておきたい場所の候補を挙げて滞在先のプランを立てることをおすすめします。
治安が悪いところは絶対に避ける
アルゼンチンでの滞在先を決めるにあたって最も重要なのは、治安の良いエリアを選ぶことです。
ビジャと呼ばれるスラム街は、殺人・誘拐・強盗といった凶悪な犯罪が多発しているため、絶対に近づかないこと。
また、外出の際は華美な服装は避け、人前で金品を見せるなどの行動も控えましょう。
警察官の服装をしている人でも安易に信用しないよう注意が必要です。
学校の有無やインターネット環境を重視する
スペイン語の習得を目的としているのであれば、語学学校が点在しているブエノスアイレスなどの都市に滞在しましょう。
また、日本のウェブ上で仕事をしたり、家族や友人と連絡をとりやすいためにも、インターネット環境の良い滞在先を選ぶこともポイントです。
アルゼンチンワーキングホリデーで語学力を上げるためにできる3つのこと
アルゼンチンに長期間滞在するからこそできる語学力アップの方法を3つお届けします!
なるべく日本語から離れる
日系人も多いアルゼンチンでは、より語学力をアップさせるために積極的に日本語から離れ、メモや日記など、普段日本語で書き留めることなどをスペイン語や英語に切り替えるなど工夫を凝らすと良いでしょう。
積極的にあいさつを交わし人と会話を楽しむ
親日家が多いアルゼンチンの人々は、陽気で話しやすいため、フレンドリーにあいさつを交わすことで、会話が弾み、スペイン語の向上にもつながります。
さまざな地域を訪れる
ワーキングホリデーで長期滞在するからこそできるアルゼンチン国内旅行を存分に楽しむのもポイントです。
スペイン語や英語で情報収集し、旅行のプランを立てることで語学力アップにつながり、旅先での異文化交流にも効果的です。
アルゼンチンで語学力を鍛えたいあなたにおすすめの語学学校3選
スペイン語が公用語のアルゼンチンの語学学校は、スペイン語のクラスを中心に提供している学校がほとんどですが、多民族国家のため、英語やドイツ語など他の言語を学ぶこともできます。
学校によっては宿泊先を紹介してくれたり、アクティビティーとセットになったコースがある学校もあります。
おすすめの語学学校3つは以下の通りです。
Amauta Spanish School
アマウタブエノスアイレスは2008年に創立された語学学校です。
教員は全てスペイン語のネイティブスピーカーで、それぞれの生徒に適したレベルとペースでカスタマイズした授業を提供。
一般的なスペイン語のプログラムは1日4時間のプライベートまたはグループレッスンで、時間を追加することも可能です。
参考:AMAUTA Spanish School at top locations in Peru and Argentina
Expanish
ブエノスアイレスの旧市街に校舎を構えるエクスパニッシュは、受賞歴のあるスペイン語学校です。
一般からアカデミックまでさまざまなスペイン語コースを設け、文化活動や住居オプション、ボランティアやインターンシッププログラムなどを提供していることでも定評があります。
幅広い年齢層の学生を受け入れています。
参考:Expanish Spanish School | Barcelona & Buenos Aires
Academia Bariloche
テアカデミアバリローチェは、2011年にバリローチェに創立された語学学校です。
スペイン語の個人レッスンや集中グループコースなどを提供し、あらゆるレベルの学生に対応。世界各国から来た学生を受け入れています。
グループクラスは、1クラスあたり最大6人の学生で構成。
全ての教員は、大学で文学または言語学に関する研究と最先端の教育方法論を用いた広範な教育経験を持つプロフェッショナルです。
アルゼンチンワーキングホリデーの際には保険に入るべき?みんなはどうしてる?
アルゼンチンにワーキングホリデーで滞在する条件として、入国日から12ヶ月以上を保障期間とする海外旅行保険に加入することが必要とされています。
被保険者の遺体処理/遺体輸送費用を含む、最低30万米ドルの医療保険および傷害保険が義務付けられているため、渡航前に準備をしておきましょう。
アルゼンチンワーキングホリデーでおすすめのエージェント3選
アルゼンチンと日本のワーキングホリデー制度は、2017年に結ばれたばかりのため、アルゼンチン留学を専門に扱っているエージェントはまだ少ないのが現状です。
しかし、無料サポートやカウンセリングを行っているエージェントを3つご紹介します。
留学タイムズ
取り扱っている国数や学校数は業界トップクラスと言われている留学タイムズは、創立20年以上を誇る老舗留学会社です。
大手旅行会社HISと提携しているため、安心してサポートを任せることができます。
手数料が無料というのもうれしいポイント。
アルゼンチン留学の相談にものってくれるので、問い合わせてみましょう。
参考:留学タイムズ
留学ワールド
低コスト・高クオリティーの留学を提供することで定評がある留学ワールドは、短期留学、海外進学、ワーキングホリデーなど、さまざまな国へ対応する留学エージェントです。
アルゼンチン留学の相談も安心して任せることができます。
無料で相談・見積もりを行ってくれるので、気軽に問い合わせできるのも魅力です
参考:留学ワールド
アジア留学.com
短期・長期に関わらず、学校紹介や編入コースなど、主にアジア留学を取り扱っているエージェントのアジア留学.comですが、アルゼンチン留学に関しても相談することができます。
渡航前の質問や相談はもちろん、留学中の不安や万が一トラブルに巻き込まれた場合のサポートを安心して任せることができます。
参考:アジア留学.com
アルゼンチンワーキングホリデー経験者の体験談
アルゼンチンへは、観光で一度訪れたことがあり、その時にブエノスアイレスの街の美しさに魅了されました。
もっといろいろな地域にも足を運びたかったのですが、旅行ではたった1週間の滞在だったので少し後悔が残っていました。
そんな時、ワーキングホリデー制度ができたと聞き、思いきって長期で渡航することに決めました。
スペイン語をきちんと勉強したいと思っていたので、ブエノスアイレスの語学学校に3ヶ月通いました。
学校で出会った人たちは、国籍も年齢もさまざまでしたが同じ目的を持った人たちばかりだったので、すぐに仲良くなれました。
コースが修了した後も、学校で出会った友達と旅行に出かけることができたのも良い思い出です。
日本からだと、友人とのスケジュール調整がうまくいかなかったり、滞在中も結局日本語での会話だったりしますが、留学先だと仲間とはスペイン語や英語でコミュニケーションをとりながら、タイトなスケジュールではなく気軽に世界遺産などを巡ることができて大満足です。
アルゼンチンワーキングホリデーに行くなら必須の持ち物3選
アルゼンチンにワーキングホリデーで渡航する際、持参して行った方が良いおすすめのアイテムを3つピックアップしました!
SIMロックフリーのスマートフォン
日本で使いなれたスマートフォンをそのままアルゼンチンで使用すると大変便利です。
プリペード式のSIMカードが手軽に購入できるので、到着したその日から使うことができます。
変換プラグ
日本から持ってきたスマートフォンやパソコンを充電するためには、変換プラグが不可欠です。
いくつか同時に使う場合もあるので、2〜3個持っていくと便利です。
薬類
アルゼンチンの夏は非常に暑く冬は冷えるため、長期滞在の場合、体調を崩してしまうこともあるでしょう。
薬類は日本から持って行くことをおすすめします。
風邪薬や胃腸薬、鎮痛剤、目薬やコンタクトケア用品などは必ず持参して行った方が安心です。
【番外編】ワーキングホリデーは就職活動で評価される?帰国後はどうする?
国際化が進む日本では近年、多くの企業がグローバル人材を求めています。
ワーキングホリデーで得た語学力や、貴重な経験は就職活動の際に強みとなるでしょう。
英語はもちろん、スペイン語などのスキルを兼ね備えておくことにより、採用の幅も広がります。
また、ワーキングホリデーなどでの長期留学経験者は、グローバルな視点を持ち自信をつけて帰国する人も多く、日本に帰国後は、海外生活で身につけた経験やスキルを活かせる外資系の企業や、外国人雇用を積極的に行う日本の企業への就職を目指す傾向にあります。
まとめ
2017年にワーキングホリデービザの発給がスタートしたばかりのアルゼンチンの情報をお伝えしました。
アルゼンチンに長期滞在する魅力や、注意点などをしっかりと確認し、アルゼンチンワーキングホリデーの準備の参考にしてみてください。
日本では経験できない楽しみが待っているでしょう!