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ドイツはヨーロッパのほぼ中心に位置し、東西南北各方面に美しい古城や大聖堂などがある都市が点在する魅力的な国です。
グルメやスポーツ観戦などを思いきり満喫することもできます。
ワーキングホリデー制度を利用してドイツを訪れることで、観光旅行ではなかなか経験できないドイツの日々の暮らしに触れることも。
今回は、ドイツワーキングホリデーについて徹底解説します!
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<目次>
ドイツワーキングホリデーの3つの魅力・メリット
ドイツは、ワーキングホリデービザの申請に関する制限が少なく、住みやすい環境のため、ワーキングホリデーで長期滞在しやすい国と言われています。
まずは、3つのメリットをご紹介しましょう!
ビザに関する制限が少ない
ドイツワーキングホリデーは、ビザの発給数はもちろん、1つの職場での最長就労期間は6ヶ月ですが就労時間の制限がなく、作文や卒業・在学証明書などの提出も不要です。
就労の際に別途労働許可を取る必要もありません。
必要条件を満たし、きちんと書類がそろっていれば審査に通ります。
ビザの申請料がかからないのもうれしいポイントです。
英語が通じる
ベルリンなどの大都市を中心に、ドイツではほとんどの場所で英語が通じます。
特に若い世代の人は流暢に英語を話す人がたくさんいます。
物価が安く住みやすい環境
ドイツの物価は、他のヨーロッパ諸国と比べ食料品と交通費が安めで、日常生活をおくりやすい環境が整っています。
レストランなどでの外食はやや高めですが、自炊することにより生活費を抑えることができます。
ドイツワーキングホリデーの3つのデメリット・注意点
続いては、ドイツワーキンクホリデーにおけるデメリットと注意点をお届けします。
現金主義
現金を持ち歩くのを避けるために、海外へ渡航する際に便利なのがクレジットカードですが、ドイツではキャッシュレス対応があまり普及していません。
クレジットカードが使える場所もありますが、一定の金額以上であったり、ドイツのクレジットカード会社のみ対応しているなど会計時には注意が必要です。
ある程度の現金を常備しておくことをおすすめします。
トイレが有料
日本をはじめ、他の国であったら外出時でも、商業施設などに入れば気軽にトイレに立ち寄ることができますが、ドイツでは無料で使えるトイレが少ないのが現状です。
駅や公共施設などには設置してありますが、有料の場所もあります。
トイレを見つけたら早めに済ましておきましょう。
日曜日はほとんどの店が閉まる
ドイツ国内のスーパーマーケットや小売店は、基本的に日曜日が休みです。
営業時間について法律が定められているため、日曜・祝日は、大都市でも街が静まりかえるため、曜日を確認して買い物に出かける必要があります。
ドイツでワーキングホリデーを始める人の一般的な手続き・流れ
ドイツのワーキングホリデービザは、以下の条件を満たせば申請ができます。
・日本国籍を保有している
・申請時の年齢が18歳以上30歳以下(31歳の誕生日の前日まで申請が可能)
・親族同伴ではない
詳しくは、東京にあるドイツ大使館および大阪・神戸ドイツ総領事館のホームページで申請要項を確認して下さい。
東日本居住の人はドイツ大使館ホームページ、西日本居住の人は大阪・神戸ドイツ総領事館ホームページをそれぞれ閲覧しましょう。
参考:ドイツのワーキングホリデービザ情報 | 日本ワーキング・ホリデー協会
ドイツワーキングホリデービザの取得方法
ドイツワーキングホリデービザは、申請者本人が世界各国のドイツの大使館・総領事館で申請しなければなりません。
申請に必要な書類は以下のとおりです。
・記入済みのワーキングホリデービザ申請書
・顔写真1枚
・日本国パスポートとそのコピー1部
・往復航空券予約の証明書
・ドイツでの滞在期間中有効な旅行者用医療保険および旅行賠償責任保険
・金融機関発行の残高証明書などの生活費支払い能力の証明
・1年間滞在する場合には最低2,000ユーロの資金があることの証明
すべての書類をそろえ、ビザの申請は遅くとも出発日の2週間前には行う必要があります。
また、ワーキングホリデービザの発給を保証するものではなく、場合によっては追加の書類が必要になることもあります。
大阪のドイツ総領事館で申請する人は、手続き終了後、宅急便の着払いで返送することができます。
その場合は、A4サイズの返信封筒を提出する必要があります。
ドイツ大使館または大阪・神戸ドイツ領事館で審査の後、ビザが発給されます。
ドイツワーキングホリデーで滞在可能な期間は3ヵ月以上1年以内となります。
参考:ドイツのワーキングホリデービザ情報 | 日本ワーキング・ホリデー協会
ドイツワーキングホリデーでかかる費用はいくら?
ドイツにワーキングホリデーで1年間滞在するためには、ビザ申請時に最低2,000ユーロの資金があることの証明が必要となります。
実際にどれくらいの費用がかかるのかも気になるところですよね。
準備費用はもちろん、学費や1カ月の生活費などの相場をご案内しましょう。
往復の航空券:12万〜20万円
日本からドイツへは、直行便もありますが経由便を利用すると多少安くなります。
航空会社や時期により価格は異なりますが、東京・フランクフルト間の往復航空券の相場は12万〜20万円です。
保険:16万〜28万円(1年間)
ドイツにワーキングホリデービザで滞在する際、旅行者用医療保険および旅行賠償責任保険への加入が義務づけられています。
各保険会社からさまざまなプランが提供されていますが、ワーキングホリデーでの渡航中、最低限の補償が付いたもので1年間で約16万円から用意されています。
参考:ワーホリ保険/主要10社徹底比較 | 最新、海外保険人気ランキング
家賃:300~900ユーロ(1ヶ月)
ドイツでは、「Wohngemeinschaft(WG)」と呼ばれるルームシェアが一般的な滞在方法で、ホームステイやひとり暮らしより比較的家賃を抑えることができます。
ドイツで住まいを見つけるのは困難なため、インターネットなどで早めに情報収集しておくことをおすすめします。
1ヶ月の家賃の相場は以下のとおりです。
・ホームステイする場合:450~900ユーロ
・2〜4人のシェアハウスでオウンルームを借りる場合:300~650ユーロ
・1ベッドルームのアパートを個人で借りる場合:400~800ユーロ
学費:600~1,200ユーロ(1ヶ月)
ドイツワーキングホリデーは、就学期間に制限がないため、納得のいくまで語学学校に通うことができます。
語学学校に通う場合の学費は、受講するコースや期間によって異なりますが、入学費は10~60ユーロ、授業料は一般ドイツ語コースで週に150~300ユーロ、1ヶ月で300~900ユーロ程度です。
生活費:178〜550ユーロ
ドイツでの外食は高額ですが、食料品は比較的安いため自炊することで節約できます。
交通費や通信費など、ワーキングホリデー生活において家賃や学費以外にかかる生活費の大体の内訳と金額は以下のとおりです。
・食費:150~400ユーロ
・交通費:20~100ユーロ
・通信費:8〜50ユーロ
ドイツワーキングホリデーでおすすめの仕事3選
ドイツワーキングホリデーでは就労期間に制限がなく、最長365日、ドイツのさまざまな職場で働くことができます。
ただし、1つの職場での最長就労期間は6ヶ月までとなっています。
おすすめの仕事を3つご紹介します。
日本食レストランのスタッフ
ドイツでは、ベルリンなどの大都市を中心に日本食レストランが数多く点在します。
そのため、ワーキングホリデーメーカーにとって手軽で人気なのが、比較的採用されやすい日本食レストランや食材店での仕事です。
ドイツ語や生活に慣れてきたら他の職を探すという人も多数います。
ローカルのカフェなどの飲食店
ドイツ語をある程度習得し、さらに英語が得意であれば、ホールスタッフや、キッチンハンドなどでローカルのカフェなどの飲食店の仕事にチャレンジしてみるのもおすすめです。
オペア
ホームステイし、ベビーシッターや家事をサポートすることによって報酬を得るオペアも人気です。
子ども好きな人やローカルの家庭で密な時間を過ごしたい人にぴったりの仕事でしょう。
ドイツワーキングホリデーの滞在先を決める時の3つのポイント
各都市によって特徴が異なるドイツは、世界遺産などがもりだくさんで見所が満載です。
語学学校に通ったり就労目的のために1都市に滞在する人もいますが、長期滞在できるワーキングホリデーを有効活用し、さまざまな地域に足を運んでみるのも良いでしょう。
滞在先を決めるポイントはズバリ、以下の3つです。
どのようなライフスタイルを送りたいかを明確にする
語学学校に通い、ドイツ語の勉学に励んだり、職場を見つけるためにはベルリンやハンブルクなどの大都市を選択すると良いでしょう。
また、ドイツ周遊や近隣のヨーロッパ旅行を計画している場合は、拠点をどこにするのかが重要になります。
ワーキングホリデー期間中のおおまかなプランを渡航前に決め、ライフスタイルにあった滞在先を選ぶことをおすすめします。
学校や職場の有無
ベルリンやハンブルクなどの大都市には、語学学校や日本食レストランなどがたくさんあるため、仕事の需要も多いですが、郊外などのエリアは比較的日本人が少なく、学校や仕事先の選択肢の幅が狭まってしまいます。
家探しも容易ではないため、語学学校に通う予定があるのなら、その期間は通学に便利なホームステイや学校の寮に滞在するのがおすすめです。
さまざまエリアを訪れてみる
ドイツは都市によってそれぞれ特色があり雰囲気が異なります。
多国籍な人が集まり、アートやナイトライフも充実している首都ベルリンや、ドイツ最大の港町ハンブルク、ロマンチック街道やノイシュヴァンシュタイン城など人気の観光スポットが集まっているミュウヘンなどの南ドイツにも足を運んで、最も気に入った都市にとどまるのも良いでしょう。
ドイツワーキングホリデーで語学力を上げるためにできる3つのこと
次にご紹介するのは、ドイツワーキングホリデーで長期間滞在するからこそできる語学力アップの3つの方法です。
語学学校に通う
ほとんどの場所で英語が通じるドイツですが、せっかくワーキングホリデーでドイツに滞在するのであれば、語学学校に通ってドイツ語を学ぶことをおすすめします。
滞在したい都市や、希望にあったコースを提供している語学学校を探し、最も自分に適した学校を選びましょう。
なるべく日本語から離れる
都心部には、日本人コミュニティーがあるほどドイツには日本人がたくさんいます。
積極的にローカルの人や外国人留学生らとドイツ語でコミュニケーションをとる環境に身を置くと良いでしょう。
また、ビール大国と呼ばれているドイツはフレンドリーな人が多いため、お酒を交えて会話を弾ませることで楽しくドイツ語を学べることも!
国内や近隣のヨーロッパ諸国を旅する
語学学校に通ったり、就職して長期間同じ都市だけに留まってしまうと、毎日の通勤や通学で生活がマンネリ化してしまい、せっかくのドイツワーキングホリデー期間がもったいないことに。
積極的に郊外へ出かけたり、近隣のヨーロッパ旅行のプランを立てることによって、ドイツ語や英語で情報収集し、語学力の向上にもつながります。
ドイツで語学力を鍛えたいあなたにおすすめの語学学校3選
ドイツの語学学校は、一般ドイツ語のクラスを中心に、個人レッスンやグループレッスンを提供する学校が多数点在します。
美術館巡りや映画鑑賞などのアクティビティーが充実した学校もあります。おすすめの3校をご案内しましょう。
F+U Academy of Language
ハンブルクやベルリンにキャンパスがあるF+U Academy of Languageは、世界100ヶ国以上から学生が集まる国際色豊かな語学学校です。
一般コースはドイツ語の他に英語コースも用意されています。
宿題サポートや旧市街ツアー、ハイキング、文学セミナー、演劇、映画クラブ、テスト対策など曜日ごとに無料のサービスが充実しているのもポイントです。
Carl Duisberg Centrum
Carl Duisberg Centrumは、ベルリンをはじめフランクフルト、ハンブルク、ミューヘンなど7都市にキャンパスを構える語学学校です。
一般ドイツ語のクラスはプライベートレッスンとグループレッスンから選ぶことができ、英語コースも提供。
ホームステイや学生寮の紹介も行っています。
KAPITO Sprachschule
ドイツの西部、オランダとの国境近くにある街ミュンスターにあるKAPITO Sprachschuleは、ドイツ語学校です。
英語ではなく主にドイツ語が話されている地域のため、なまりのないドイツ語に触れることができ、しっかり学びたいという人におすすめです。
ドイツワーキングホリデーの際には保険に入るべき?みんなはどうしてる?
ドイツのワーキングホリデービザを申請する際、旅行者用医療保険および旅行賠償責任保険への加入が必須となっています。
細心の注意を払っていても、病気やけがをしたり、事故やトラブルに巻き込まれたり、思いもよらず加害者になるリクスもあるため、もしもの時のために備えておきましょう。
医療費が高いドイツで、キャッシュレス対応や24時間体制のサポートを受けられて安心できたという声も多く聞きます。
ドイツワーキングホリデーでおすすめのエージェント3選
初めての海外生活で不安を抱えていたり、学校選びに迷っているワーキングホリデーメーカーも多いでしょう。
そんな時に頼りになるのが現地留学エージェントの存在です。
ドイツ留学を専門に扱っているエージェントもたくさんあります!おすすめの3社をお届けします。
ドイツ留学サポートセンター
ドイツ留学サポートセンターは、女性のためのドイツ留学をサポートしている留学エージェントです。
ドイツ留学を経験したコンシェルジュが、自らの体験をもとに親身に相談にのってくれます。
カウンセリングとサポートが完全無料なのも魅力の1つです。
Welt留学サポート
親子留学からスタートしたWelt留学サポートは、デュッセルドルフ専門の留学エージェントです。
親子留学をはじめ、短期・長期語学留学、ワーキングホリデー、インターンシップなど、デュッセルドルフ近郊で経験できる海外生活を全般的にサポート。
メールによる無料カウンセリングで希望に合ったプランを提案してくれます。
参考:Welt留学サポート
ジャーマン・オフィス・トウキョウ
ジャーマン・オフィス・トウキョウは、ドイツ語留学の専門エージェントです。
ドイツ、スイス、オーストリアのドイツ語語学学校24校以上の公認エージェントであり、ドイツ人スタッフによる無料相談が受けられることで定評があります。
現地の学校と同料金で、日本語によるドイツ語留学の申し込み手続きが可能です。
ドイツワーキングホリデー経験者の体験談
ドイツ周遊をしたいと思い、就労もできるワーキングホリデーで渡航することに決めました。
ドイツ語はまったくの初心者だったので、3ヶ月間は語学学校に通うことに。
学費や滞在費のことを考え、地方のハイデルベルクを拠点に選びました。
学校では、グラマーとスピーキングを毎日学習したことによって、3ヶ月後にはなんとかドイツ語で簡単な受け答えはできるようになりました。
言葉の面で少し自信がついてから、計画を立ててさまざまな地域に旅行で訪れました。
ドイツにあるほとんどの世界遺産を巡ることができて大満足です。
地方ではアルバイト探しが困難だったので、ベルリンなどの大都市に移動した際に、少し働いて、また他のエリアに旅行に行くという感じで10ヶ月間を過ごしました。
ドイツワーキングホリデーに行くなら必須の持ち物3選
ワーキングホリデーでドイツに長期滞在する際、持参すると便利な3つのアイテムをピックアップしました!
SIMロックフリーのスマートフォン
日本で使いなれたスマートフォンをそのままドイツで使用すると大変便利です。
ドイツではプリペイド式のSIMカードが手軽に安く購入できるので、到着したその日から使えます。
変換プラグ
変換プラグは、同時に使用することもあるため、スマートフォンやパソコンなど日本から持って行く電化製品の数だけあると便利です。
独和辞書
ドイツ語を勉強するにあたって必須なのが独和辞書です。
電子辞書やアプリなど、自分に合うものを選んでもって行きましょう。
電子辞書は広辞苑が入っているものや、英語ができる人は独⇔英 、英⇔独が入っているものがおすすめです。
【番外編】ワーキングホリデーは就職活動で評価される?帰国後はどうする?
日本の多くの企業がグローバル人材を求めている背景があることも作用し、求人の際、留学経験者は高い評価を得られる傾向にあります。
また、23の国や地域とワーキングホリデー協定を結んでいる日本からは、その制度を利用して海外へ留学する人が増えています。
ワーキングホリデーメーカーは、異文化交流を体験することで、語学力はもちろん、必要な情報を入手するコツやトラブルに対処できるスキルを身につけたという人も多いため、帰国後の就職活動の際、強みとしてアピールすることができるでしょう。
帰国後は外国人雇用を積極的に行う日本の企業や外資系の企業への就職を目指す人が多いようです。
まとめ
いかがでしたか?
ドイツにワーキングホリデーで長期滞在するメリットや注意点をはじめ、お役立ち情報をお届けしました。
成功の秘訣を参考に、ドイツの魅力をたっぷりと堪能しに出かけてみてはいかがでしょうか。