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観光地しとしてはあまり馴染みのないスロバキアですが、ヨーロッパの中央部に位置し、中世の街並みと雄大な自然を有する美しい国として知られています。
日本の国土の1/7、人口が540万人の小さな国に文化遺産が詰まってるスロバキアへは、ワーキングホリデー制度を利用して長期滞在することが可能です。
今回は、スロバキアワーキングホリデーの基本情報をまとめてご紹介します!
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<目次>
スロバキアワーキングホリデーの3つの魅力・メリット
スロバキアは、他のヨーロッパ諸国に比べると治安が良く、物価が安いため長期滞在しやすい国です。
また、観光地はあるものの、観光客が多くないためゆったりとした時間が流れています。
ワーキングホリデーでスロバキアに滞在するメリットはズバリ以下の3つです。
ビザの発給数は少ないが審査に通りやすい
2016年に開始されたスロバキアのワーキングホリデービザは、年間400人にしか発給されませんが、参加人数はまだ少ないようです。
必要条件を満たし、書類がきちんとそろっていれば基本的には審査を通過できると言われています。
しかし、先着順のため、早めに準備を進めるに越したことはありません。
他のヨーロッパ諸国に比べて治安が良く物価が安い
ヨーロッパ圏内の他のワーキングホリデー協定国と比較すると、スロバキアは治安が良く、物価が安い国として知られています。
そのため、費用面においてとても住みやすい国です。
また、観光客が少ないため、ゆったりした生活をおくることができます。
ヨーロッパ諸国に旅行しやすい
スロバキアは、ヨーロッパのほぼ中央に位置しているので近隣諸国へのアクセスが良いのが特徴です。
シェンゲン協定加盟国でもあるため、協定に加盟している26カ国間の移動には出入国管理が不要。
チェコやポーランド、ハンガリー、オーストリアなど隣接する国へ気軽にバスや列車で行くことができるので、スロバキアを拠点にヨーロッパ旅行を満喫したいという人におすすめです。
スロバキアワーキングホリデーの3つのデメリット・注意点
次にお届けするのは、スロバキアワーキンクホリデーにおけるデメリットや注意点です。
英語がほとんど通じない
スロバキアの公用語はスロバキア語で、ハンガリーやオーストリアに隣接しているため地域によっては、ハンガリー語やドイツ語が使用されます。
しかし、英語は首都ブラチスラバで通じることはありますが、他のヨーロッパ諸国と比較すると、通じにくいのが現状です。
最低賃金が低く職探しが困難
スロバキアの最低賃金は、時給2.5ユーロ程と非常に安く、ある程度スロバキア語が話せないと、働き口が見つかりにくいでしょう。
物価が比較的安いため、生活費を抑えることはできますが、十分な資金を用意して渡航することをおすすめします。
気候が大きく変化する
スロバキアは、タトラ山脈があることから高知は降水確率が高く、平地は雨が少ない傾向にあります。
気候は寒暖差があり、天気の移り変わりが激しく、夏は気温が30度を超え、冬は日本の都心と比較すると気温が低くなることもあります。
スロバキアでワーキングホリデーを始める人の一般的な手続き・流れ
スロバキアのワーキングホリデービザは、以下の条件を満たせば申請できます。
・主な目的が休暇を過ごすことである
・申請時の年齢が18歳以上30歳以下
・被扶養者を同伴しない
・有効なパスポートを所有している
・スロバキア滞在中の生活費として4,000ユーロ相当額を所持している
・ビザ申請料金33ユーロを支払う
・医療費をカバーできる海外旅行傷害保険に加入している
・健康状態が良好で伝染病などに感染しておらず、入国することでスロバキア社会への危険・脅威にならない
・外務省により承認された無犯罪証明書を提出する
・過去にスロバキアワーキングホリデービザを取得したことがない
・スロバキア滞在中は、スロバキアの法律と規制に従う
参考:スロバキアのワーキングホリデービザ情報 | 日本ワーキングホリデー協会
スロバキアワーキングホリデービザの取得方法
スロバキアのワーキングホリデービザは、印刷した申請書を東京にあるスロバキア大使館に持参します。
申請者は大使館を訪れるまでにビザ申請書類に必要事項を記入し、大使館に申請予約をする必要があります。
郵送での申請はできません。
以下の必要書類(英語もしくはスロバキア語で記載されたもの)を準備しましょう。
・パスポート
・カラーの顔写真2枚
・ビザ申請書
・旅費と滞在費を保証する残高が4,000ユーロ以上ある金融機関の英文残高証明書などの書類
・1年間をカバーする海外旅行傷害保険の加入証明書
・英文健康診断書(通常の健康診断とHIV血液検査)
・外務省のアポスティーユ付の犯罪経歴書
・スロバキア滞在中はスロバキアの法規を遵守する旨の英文の宣誓書
・申請料33ユーロ相当の日本円
ビザは申請後、14日以内に発行されます。
ビザ発行後はパスポートを郵送してもらうこともできるため、希望者は申請時に郵便局のレターパックを持参する必要があります。
参考:スロバキアのワーキングホリデービザ情報 | 日本ワーキングホリデー協会
スロバキアワーキングホリデーでかかる費用はいくら?
スロバキアワーキングホリデーは、申請時に旅費と滞在費を保証する残高が4,000ユーロ相当額の資金があることの証明が必要となります。
1年間滞在するにはどれくらいの費用がかかるのかも気になるところですよね。
それぞれの相場を項目別に分けました。
ビザ申請料:33ユーロ
スロバキアのワーキングホリデーには申請料金が必要となります。
申請時に33ユーロ相当の日本円を用意しなければなりません。
往復の航空券:14万〜30万円
日本からスロバキアへの直行便はないため、乗り継ぎが必要となります。
航空会社や時期により価格は異なりますが、東京・ブラチスラバ間の往復航空券の相場は14万〜30万円です。
保険:16万〜28万円(1年間)
スロバキアにワーキングホリデービザで滞在する際、海外旅行傷害保険への加入が義務づけられています。
1年間カバーするもので、健康問題、緊急治療、入院、死亡を補償するものが必要です。
各保険会社からさまざまなプランが提供されているので、内容をしっかり確認しましょう。
価格の相場は16万〜28万円です。
参考:ワーホリ保険/主要10社徹底比較 | 最新、海外保険人気ランキング
家賃:2.5万〜6万円(1ヶ月)
スロバキアのホテルは安いところだと、1泊1,500円程で泊まることができます。
個人でアパートを借りる際は、1年間の契約が一般的なので、期間が短いと断られる可能性があります。
また、スロバキア語が話せないと難しいため、まずはホテルに滞在するのがおすすめです。
・ホテル滞在する場合:4.5万〜6万円
・アパートをシェアする場合:2.5万〜4万円
・アパートを個人で借りる場合:5万〜6万円
学費:500〜600ユーロ(1ヶ月)
スロバキアで語学学校に通う場合の学費は、1時間のレッスンが22ユーロ、90レッスンで600ユーロ程度です。
1日に3レッスン受講した場合、1ヶ月で約500〜600ユーロになります。
生活費:224~370ユーロ
物価が安いスロバキアでは、特に食品が安価で、外食費もそれほどかかりません。
野菜や果物、パンなどが安いので自炊を心がけるとかなり節約できます。
ワーキングホリデー生活において交通費や通信費など、家賃や学費以外にかかる生活費の大体の内訳と金額の相場は以下のとおりです。
・食費:200~300ユーロ
・交通費:14~40ユーロ
・通信費:10〜30ユーロ
スロバキアワーキングホリデーでおすすめの仕事3選
スロバキアは最低賃金が低く、ある程度スロバキア語が話せないと職探しが難しいのが現状です。
観光客や留学生が少なく、ワーキングホリデーメーカーが実際にどのような場所で働いているかという情報がほとんどありません。
しかし、可能性のあるおすすめの仕事を3つご案内しましょう。
飲食店のスタッフ
スロバキアに限らず、カフェやレストランでのホールスタッフやキッチンハンドは比較的求人が多いのでチャレンジしてみると良いでしょう。
しかし、スロバキア語と英語がある程度できなければ難しいと言えます。
工場や倉庫などでの軽作業
スロバキアの求人情報で多く掲載されているのが、工場や倉庫での軽作業や、生産業、技術系の仕事です。
スロバキア語がある程度話せるのであれば問い合わせてみる価値はあります。
日本のウェブ上で完結する仕事
スロバキアに限らず海外で長期滞在する際に最適なのは、パソコン1台で作業し日本のウェブ上で完結する仕事ではないでしょうか。
スキルが必要な仕事もありますが、未経験者でもできる仕事もあるため、パソコンとインターネット環境があればすぐに開始できます。
スロバキアワーキングホリデーの滞在先を決める時の3つのポイント
美しい街並や文化遺産、山や森などの自然、のどかでゆったりした雰囲気を満喫することを目的とするか、語学学校に通い、スロバキア語を勉強するか、近隣のヨーロッパ諸国を旅する拠点として滞在するかなど、スロバキアワーキングホリデー期間をどのように有効活用させたいかによって滞在先も変わってくるでしょう。
滞在先を決める3つのポイントは以下のとおりです。
目的と予算にあった場所を選ぶ
ホテルなどの宿泊施設に泊まって旅を満喫するか、語学学校に通ったりアルバイトに挑戦するためにアパートを借り、長期にわたって1カ所に滞在するかなど、滞在目的と予算に合った場所を選びましょう。
ホテル暮らしをするのであれば、ランクによって価格の幅が広いため、ワーキングホリデー期間中のプランを渡航前に決めておくことが大切です。
学校や職場の有無
ブラチスラバやコシツェなどの都市にはレストランやカフェが点在し、語学学校もありますが、郊外のエリアは観光客がより少なく、日本人を含む外国人がほとんどいません。
家探しも簡単ではないため、語学学校に通う予定なら、その期間は通学に便利なホテルなどを利用するのがおすすめです。
行きたい場所を明確にする
ワーキングホリデーでスロバキアに滞在中に訪れたい場所の候補を挙げ、旅のプランをしっかり立てて滞在先を選ぶと良いでしょう。
バスや列車でハンガリーやチェコ、オーストリア、ドイツなどの近隣国へも格安で訪れることができるので旅行の計画に含めると良いでしょう。
スロバキアワーキングホリデーで語学力を上げるためにできる3つのこと
続いては、スロバキアワーキングホリデーで長期間滞在するからこそできる語学力アップの方法を3つご紹介します。
語学学校に通う
せっかくワーキングホリデーでスロバキアに滞在するのであれば、語学学校に通い、スロバキア語を学ぶことをおすすめします。
滞在したい都市や、希望にあったレッスンを提供している語学学校を探し、自分に適した学校を選びましょう。
できるだけ日本語から離れる
他のヨーロッパ諸国に比べると、日本人が少ないスロバキアでは、日本語を話す機会はあまりないため、語学力アップには最適の環境と言えます。
さらに語学力を向上させるために積極的に日本語から離れ、メモや日記など、普段日本語で書き留めることなどをスロバキア語に切り替えるなど工夫を凝らすのもおすすめします。
ローカルの人と積極的に交流する
観光客が少ないせいか、スロバキア人は外国人にあまり慣れておらず、おとなしく人見知りな人が多い傾向にあります。
スロバキア人から積極的に外国人に話しかけてくることは少ないですが、話しかければ優しく応対してくれることが多いので、スロバキア語で話しかけ、ローカルの人と交流し語学力アップにつなげましょう。
スロバキアで語学力を鍛えたいあなたにおすすめの語学学校3選
スロバキア語を学べる語学学校は、ブラチスラバなどの都市に多く点在します。
一般スロバキア語や英語をはじめ、ドイツ語やロシア語、スペイン語などのコースなどを提供する学校があります。
おすすめの3校をピックアップしました。
iCan School
1998年にブラチスラバに設立されたiCan Schoolは、スロバキア語はもちろん、英語やドイツ語、ロシア語、スペイン語のコースなども提供している大規模な語学学校です。
子供から大学生、医師を対象としたさまざまなコースが用意されているのが特徴で、一般スロバキア語のクラスは、プライベートレッスンを選ぶことが可能です。
参考:iCan School
International House Bratislava
1999年に創立された International House Bratislavaは、ブラチスラバにある語学学校です。
全くの初心者かが学べるスロバキア語の基礎は3日間の集中コースが用意されており、1日6時間のレッスンを3日間受講し、基礎的なことを学ぶことができます。
英語やドイツ語、フランス語などを学ぶ学生も多く、国際色豊かな雰囲気が特徴です。
参考:International House Bratislava
Academy Slovakia
ブラチスラバにあるAcademy Slovakiaは、スロバキア語のコースを専門に扱う語学学校です。
個人レッスンは1時間22ユーロから提供されており、5〜9人のグループレッスンも用意されています。
自分のペースでじっくり学びたい人におすすめです。
スロバキアワーキングホリデーの際には保険に入るべき?みんなはどうしてる?
スロバキアのワーキングホリデービザを申請する際、1年間カバーする海外旅行傷害保険に加入する必要があります。
病気やけがをしたり、事故やトラブルに巻き込まれたり、思いもよらず加害者になるリクスもあるため、万が一の場合に備えておきましょう。
スロバキアワーキングホリデーでおすすめのエージェント3選
スロバキア留学を専門に取り扱っている留学エージェントはあまりないのが現状です。
しかし、さまざまな国の留学をサポートする大手留学エージェントでは、スロバキア留学に関しても無料サポートやカウンセリングを行っているところもあります。
おすすめの3社をご案内します。
留学タイムズ
留学タイムズは、創立20年以上の老舗留学会社です。
取り扱いの国数や学校数は業界トップクラスと言われており、大手旅行会社HISと提携している安心のサポートで定評があります。
手数料が無料なのもポイントです。
スロバキア留学に関しても相談してみると良いでしょう。
参考:留学タイムズ
成功する留学
成功する留学は、短期留学、海外進学、ワーキングホリデー 、海外インターンシップなど、さまざまな国への留学スタイルに対応するエージェントです。
留学サポートを多数手がけた経験豊富なカウンセラーが親身に相談にのってくれるので、スロバキア留学に関しても問い合わせしてみましょう。
参考:成功する留学
留学ジャーナル
約20万人から選ばれた信頼と実績を誇る留学ジャーナルは、大手留学エージェントです。
留学前から留学中はもちろん、帰国後のキャリアまできめ細やかにサポートしてくれるため、ワーキングホリデーメーカーにとって頼もしい存在となってくれます。
スロバキア留学を取り扱っているエージェントはまだ少ないため、問い合わせてみる価値はあります。
参考:留学ジャーナル
スロバキアワーキングホリデー経験者の体験談
日本でWebデザイナーとして働き、仕事に追われる多忙な生活をおくっていたある時、一度会社を辞めて長期で旅行がしたいと思い立ちました。
ヨーロッパ巡りをしたかったので、いろいろと調べたところ、ちょうどスロバキアのワーキングホリデー制度がスタートしたところで、治安が良く、物価が安いという点など、条件が合ったのでスロバキアに行くことに決めました。
今考えると、英語もろくに話せず、言葉の通じないスロバキアによく行ったものだと思いますが、実際に暮らしてみると何とかなるものでした。
スロバキアはもちろん、旅先で出会ったのはみんな親切な人ばかりで、何度も助けられました。人との出会いには本当に恵まれていたと思います。
長期の旅行を目的に渡航したため、スロバキアを拠点に1年間で12ヶ国以上を旅しました。
とても貴重な体験をたくさんすることができ、満足しています。
スロバキアワーキングホリデーに行くなら必須の持ち物3選
続いてご紹介するのは、スロバキアにワーキングホリデーで長期滞在する際、持っていくと便利な3つのアイテムです。
SIMロックフリーのスマートフォン
使い慣れたスマートフォンを日本から持参してスロバキアで使用するととても便利です。
スロバキアのプリペイド式のSIMカードは、パスポートさえあれば手軽に購入できるので、到着したその日から使うことができます。
変換プラグ
スロバキアでは変換プラグが見つけにくいため、日本から持って行くことをおすすめします。
同時に使用することもあるため、スマートフォンやパソコンなど持参する電化製品の数だけあると便利です。
薬類
スロバキアは気候や気温の変化が激しいため、長期滞在する場合、体調を崩してしまうこともあるでしょう。
日本と同じ水準の医薬品を見つけることは困難なため、薬類は日本から持って行くことをおすすめします。
頭痛薬などの常備薬はもちろん、コンタクトケア用品なども普段使いなれたものを用意しておくと安心です
まとめ
スロバキアワーキングホリデーの魅力や注意点をはじめ、ビザ申請や手続きの流れ、長期滞在する際に役立つ情報などをお届けしました。
いかがでしたか?ぜひワーキングホリデー制度を利用して、スロバキアでの生活を満喫してください!