スペインワーキングホリデーの教科書~費用やビザの年齢・条件、おすすめの仕事から保険まで網羅!

promotion

スペインは、美しい建築物やアート、グルメやスポーツを楽しむことができるのはもちろん、フラメンコや音楽などのエンターテインメントも豊富で情熱の国として知られています。

旅行先として人気を集めていますが、2017年からワーキングホリデー制度が導入されたことをご存知でしょうか。

今回は、まだ認知度が低いスペインワーキングホリデーの基本情報をまとめてお届けします!

 

<目次>

スペインワーキングホリデーの3つの魅力・メリット

スペインは、他のヨーロッパ諸国より比較的物価が安めなので長期滞在しやすく、週末などを利用してフランス、イタリア、イギリスなど近隣の国を気軽に訪れることも可能です。

2017年に開始されたばかりのワーキングホリデーでスペインに滞在する3つのメリットをご紹介します。

ビザの発給数は少ないがビザ審査に通りやすい

スペインのワーキングホリデービザの発給は年間500人ですが、2017年にスタートしたばかりで、参加人数はまだ少ないようです。

必要条件を満たし、きちんと書類がそろっていれば基本的には審査を通過できると言われています。

他のヨーロッパ諸国に比べて物価が安い

ヨーロッパ圏内の他のワーキングホリデー協定国に比べると、スペインは物価が安い国として知られています。

レストランなどでの外食は別ですが、食材や衣料品などは比較的安価で、日常生活をおくる上で困ることはあまりないでしょう。

近隣のヨーロッパ諸国に旅行しやすい

スペインからは、フランスやドイツ、イタリア、イギリスなど近隣のヨーロッパ諸国へ格安航空会社やバスなどを利用して気軽に訪れることができます。

サービスを重視しなければ、費用がかなり抑えられるため、旅が好きな人はスペインを拠点に生活し、ヨーロッパ各国を周遊してみるのもおすすめです。

スペインワーキングホリデーの3つのデメリット・注意点

次に、スペインワーキンクホリデーにおけるデメリットと注意点についてご紹介します。

スペイン国内でワーキングホリデービザの知名度が低い

オーストラリアやカナダなどはワーキングホリデー協定の歴史が長く、ワーキングホリデーメーカが多いため、認知度が非常に高いですが、スペインのワーキングホリデービザは2017年に開始されたばかり。

まだほとんどの人が知らないのが現状です。

そのため、スペインに住むために必要な市役所や公的手続きなどの際、手間どることがあるという声を聞きます。

英語があまり通じない

スペインの公用語はスペイン語のため、ほとんどの場所で英語が通じません。

バルセロナやマドリードなどの大都市の観光地やホテルなどでは問題ないですが、日常生活ではスペイン語でのやり取りが必須となります。

スリや置き引きが多発している

スペインでは、特に観光地や公共交通機関、路上などでぶつかったり、話しかけたり、小銭を落とすなどして被害者の注意をそらし、気づかない間にカバンから財布などの貴重品を抜き取るなどのスリや置き引きが多発しています。

いつでも自分の身の回りの物を守る注意が必要です。

スペインでワーキングホリデーを始める人の一般的な手続き・流れ

スペインのワーキングホリデービザは、以下の条件を満たせば申請ができます。

・ワーキングホリデー査証申請時の年齢が18歳以上30歳以下

・スペインの滞在期間をカバーしている日本国籍のパスポートを保持している

・被扶養者を同伴しない

・カラーの顔写真1枚

・住民票(発行から90日以内のもの)申請時点で日本に3ヶ月以上居住している

・1年オープンの往復の航空券の予約、もしくは往路のみの航空券の予約

・スペインでの滞在費として1,614ユーロ以上の経済能力を証明する

・健康診断書を提出する

・ワーキングホリデー詐称の発給をスペイン政府から受けていない

・ワーキングホリデービザ申請に伴う宣誓書を提出する

・NIE番号申請用紙への記入と申請費1,288円を負担する

・旅行日程表を提出する

条件を満たしていれば、スペイン大使館へ提出します。

参考:スペインのワーキングホリデービザ情報 | 日本ワーキングホリデー協会

スペインワーキングホリデービザの取得方法

スペインワーキングホリデービザは、申請者本人がスペイン大使館に出頭し、書類を提出しなければなりません。

申請料金は無料 ですが、NIE番号の申請費として1,288円が必要です。

– 査証が発給された場合:申請者本人は通知から1ヶ月以内に、在東京スペイン大使館へ出頭してパスポートを受け取る必要があります。

– 査証が否決された場合:申請者本人へ通知されます。

通知から2ヶ月以内にマドリード高等裁判所に行政訴訟、または通知から1ヶ月以内に在東京スペイン大使館へ異議申し立てを提出することもできます。

参考:スペインのワーキングホリデービザ情報 | 日本ワーキングホリデー協会

スペインワーキングホリデーでかかる費用はいくら?

物価が比較的安いと言われているスペインですが、1年間ワーキングホリデーで滞在するには、費用がどのくらいかかるのかも気になりますよね。

準備費用をはじめ、学費や1ヶ月の生活費の相場をご紹介しましょう。

NIE番号の申請料:1,288円

スペインのワーキングホリデーの申請料金は無料 ですが、NIE番号の申請費として1,288円が必要です。

参考:スペインのワーキングホリデービザ情報 | 日本ワーキングホリデー協会

往復の航空券:12万円〜20万円

航空会社や時期により価格は異なりますが、東京・バルセロナ間の往復航空券は、帰りの日程を決めておく必要がある往復チケットで12万円程度。

出発時に帰りの日程を決めなくても良い12ヶ月のオープンチケットで20万円から提供されています。

参考:スペインへの格安航空券|飛行機・LCCチケット予約ならエクスペディア

保険:16万〜28万円(1年間)

スペインにワーキングホリデービザで滞在する際、保険加入は義務付けられていません。

しかし、病気やけがなどの万が一に備えて保険に加入することをおすすめします。

各保険会社からさまざまプランが提供されていますが、最低限の補償が付いたもので1年間で約16万円から用意されています。

参考:ワーホリ保険/主要10社徹底比較 | 最新、海外保険人気ランキング

家賃:200~400ユーロ(1ヶ月)

スペインに長期滞在する際は、ピソと呼ばれる共同アパートに住むと比較的安価に家賃を抑えることができます。

滞在する都市や間取りによりますが、1ヶ月で200~400ユーロが相場です。

マドリードやバルセロナなどの都市は家賃が高い傾向にあるので、郊外や他の都市を拠点にすると良いでしょう。

学費:400~1,200ユーロ(1ヶ月)

スペインの語学学校の費用は、受講する時間数やコースによって料金が異なりますが、1週間で100~300ユーロ、1カ月で400~1,200ユーロが相場です。

入学金や教材費がかかるところもあるため、いくつかの学校を比較することをおすすめします。

生活費:140〜250ユーロ

家賃や学費以外に必要となる食費や通信費などの生活費は、1ヶ月にどれくらいかかるのかも気になりますよね。

外食か自炊かによって大きく差が出ますが、おおよその内訳と金額は以下のとおりです。

・食費:100〜200ユーロ

・交通費:20ユーロ

・通信費:20〜30ユーロ

スペインワーキングホリデーでおすすめの仕事3選

スペインワーキングホリデービザの取得者は、制限なく就労が可能です。

日本食レストランが多いスペインでは、日本人向けの求人サイトも多数あるため、特に大都市のマドリードや観光都市のバルセロナで仕事を見つけるのは、さほど困難ではありません。

しかし、ある程度のスペイン語力が求められます。

おすすめの仕事を3つ紹介しましょう!

日本食レストランのスタッフ

スペインに限らず、ワーキングホリデーメーカーにとって手軽で人気なのが、日本食レストランでのホールスタッフやキッチンハンドの仕事です。

就労するためにはスペイン語力、場所によっては英語力が必須となります。

まずは採用されやすい日本食レストランで働いて、スペインでの生活に慣れてきたら他の仕事を探すのも良いでしょう。

ツアーガイドや土産店などの観光業

バルセロナやマドリードなど、特に日本人観光客が多い都市では、日本語の需要があるため、日本人を対象としたツアーガイドや土産店など、旅行関連の仕事が多数あります。

観光業に興味のある人におすすめです。

ホテルスタッフ

職種によってはスペイン語より英語力を求められることもあるので確認が必要ですが、ホテルでの仕事も人気です。

その際、まずはインターンシップなどで職務経験を積むという人が多い傾向にあります。

スペインワーキングホリデーの滞在先を決める時の3つのポイント

世界遺産が数多く点在するスペインは見所が満載です。

ワーキングホリデーで長期滞在することによって、建築物やアート、グルメやスポーツを思いきり満喫するか、スペイン語の習得や職務経験を目的とするかで、滞在先の選択肢は変わってくるでしょう。

滞在先を決めるポイントを3つご紹介します。

■長期滞在の目的を明確にする

語学学校に通い、スペイン語の勉学に励んだり定職を見つけて都市に住むか、スペイン国内はもちろん、ヨーロッパ旅行の拠点として生活するかなど、ワーキングホリデー期間中をどのように過ごしたいかを渡航前にある程度決めておき、ライフスタイルにあった滞在先を選ぶと良いでしょう。

学校や職場の有無

マドリードやバルセロナなどの都心部には、語学学校や職場となる施設が多く点在しますが、郊外や田舎のエリアは、比較的日本人が少なく、学校やアルバイト先などを見つけることが難しくなります。

長期間学生生活を送ったり、定職に就きたい人は大都市を滞在先に選ぶことをおすすめします。

さまざまなエリアを訪れてみる

スペインは、都市によってそれぞれ特色があり雰囲気が異なります。

首都マドリードは、国際色豊かで学術や経済の中心地、観光地として栄えています。

第二の都市として知られているバルセロナは、ポップな雰囲気でアート文化が根付き、セビリアやグラナダなどはリゾート地として人気で、ゆったりとした時間がすごせます。

さまざまな地域に足を運び、最も気に入った都市にとどまるのも1つの手段ではないでしょうか。

スペインワーキングホリデーで語学力を上げるためにできる3つのこと

続いては、スペインにワーキングホリデーで長期間滞在するからこそできる語学力向上の方法を3つピックアップしました!

日本語からなるべく離れる

マドリードやバルセロナなどの大都市には日本人が多く、特に日本食レストランなどで仕事をはじめると、どうしても日本語環境に居心地の良さを感じてしまいがちです。

しかし、せっかくスペインに長期滞在するのなら、しっかりとスペイン語を学ぶことをおすすめします。

語学力をアップさせるために積極的に日本語から離れ、ローカルの人や外国人留学生らとスペイン語や英語でコミュニケーションをとる環境に身を置くと良いでしょう。

インターンシップなどに参加する

ホテルや企業などのインターンシップに参加することで、さまざまな国籍や年齢層の人との交流が広がり、スペイン語や英語のスキルを伸ばすことができるでしょう。

インターンシップ経験は、帰国後の就職活動にも役立ちます。

国内や近隣のヨーロッパ諸国を旅行する

スペインに長期滞在することで、毎日の通学や通勤などで生活がマンネリ化してしまうこともあるでしょう。

しかし、郊外へ出かけたり、近隣のヨーロッパに訪れる計画を立てることにより、スペイン語や英語で情報収集し語学力アップにつながることも。

格安フライトやツアーなどで手軽にヨーロッパ旅行することで、より充実したワーキングホリデー生活をおくることができます。

スペインで語学力を鍛えたいあなたにおすすめの語学学校3選

スペインの語学学校は、一般スペイン語のクラスを中心に、試験対策や進学準備に対応するクラスを提供する学校が多数あります。

フラメンコなどのアクティビティーとセットになったコースがある学校も!おすすめの3校をご紹介します。

Enforex

1989年に創立されたエンフォレックスは、スペイン国内に10ヶ所、中南米に13ヶ所キャンパスを構える大規模な語学学校です。

さまざまレベルに対応しているため、スペイン語初心者でも安心です。

一般スペイン語とフラメンコがセットになったコースなども提供。

学校主催の無料アクティビティーなどが充実しているのもうれしいポイントです。

参考:Enforex

Don Quijote

ドンキホーテは、スペイン国内や中南米の35都市にキャンパスを展開。

一般スペイン語コースはグループ、またはマンツーマンのクラスが用意されています。

また、システム化された学校運営に定評があり、教育だけでなく、現地での生活に関してのサポートも行ってくれるため、安心して通うことができる語学学校です。

参考:Don Quijote

International House

インターナショナルハウスは、世界50ヶ国以上に約150校以上をもつ語学学校です。

スペインでは、マドリードの他に、バルセロナ、コルドバ、サラゴサなど15ヶ所にキャンパスを構え、スペイン語のプライベートレッスンや集中グループコースなどを提供。

さまざまレベルの学生に対応し、カルチャーやクリエイティブアート、サッカーコーチ訓練などのアクティビティーと語学を組み合わせたコースも用意されています。

参考:International House

スペインワーキングホリデーの際には保険に入るべき?みんなはどうしてる?

スペインにワーキングホリデーで滞在する際、義務付けられてはいませんが、保険に加入しておくと安心です。

もしものケガや病気、事故にあった時だけでなく、盗難や紛失など、保険でカバーされて良かった!という声も多く聞きます。

渡航前にリサーチし、最適なプランを選びましょう。

スペインワーキングホリデーでおすすめのエージェント3選

初めての海外生活で不安を抱えている人や、学校選びで迷っている人の強い味方となってくれるのが現地の事情に詳しい留学エージェントです。

数あるエージェントの中でも、無料サポートやカウンセリングを行ってくれる特におすすめのエージェントを3社ピックアップしました。

スペイン留学代行センター

スペイン留学代行センターは、スペイン留学を専門に扱うエージェントで、予算と希望にあった最適なプランを提案。手続き代行や相談を無料で行ってくれます。

スペイン39都市と語学学校82校を視察したプロのカウンセラーが親身にサポートしてくれることで定評があります。

参考:スペイン留学代行センター

Ainessa

アイネッサは、スペイン留学を経験したスタッフが、語学学校などの資料請求から入学手続き、保険加入、航空券の手配までさまざまなサポートを提供する留学エージェントです。

気軽にメールで問い合わせができるのもポイント。スペイン留学のことなら何でも相談することができます。

参考:Ainessa

バレンシア・スペイン留学

バレンシア・スペイン留学では、スペイン語に堪能なバレンシア在住の日本人スタッフが、業務提携している学校の入学手続き代行を担当してくれます。

無料サービスおよびサポートは、同エージェントを利用してバレンシアの語学学校に入学手続きをする人を対象としています。

参考:バレンシア・スペイン留学

スペインワーキングホリデー経験者の体験談

一度観光でバルセロナに訪れた際にガウディーの建築群に魅了され、長年スペイン語を勉強したいと思っていたことから、ワーキングホリデーに申請できるギリギリの30歳を機に思いきって渡航しました。

スペイン語は全くの初心者だったため、最初の5ヶ月間はバルセロナの語学学校でスペイン語の基礎を学びました。

担当の先生がイメージしていた通りとても明るくて素敵なスペイン人だったのがうれしかったです。

クラスメイトは国籍も年齢もさまざまでしたが仲良くなり、学校のコースが修了しても連絡を取り合う友人ができたのも良かったです。

語学学校を卒業してからは、日本食レストランでアルバイトし、休みを利用してマドリードで美術館巡りをしたり、バスク地方に滞在しておいしい肉料理やワインなど、グルメを思いきり満喫したりしました。

また、日本に帰国する1ヶ月程前に、ポルトガルやフランス、イタリア、イギリスに旅行する計画を立て、遂行できたのでとても満足しています。

スペインワーキングホリデーに行くなら必須の持ち物3選

ワーキングホリデーでスペインへ渡航する際、持って行った方が良い3つのおすすめアイテムを厳選しました!

SIMロックフリーのスマートフォン

プリペイド式のSIMカードを利用して、日本から持参したスマートフォンをスペインで使用すると大変便利です。

プリペイドのSIMカードの価格は10ユーロ程度で、パスポートさえあれば手軽に購入できます。

スペイン語の辞書

スペインでは、大都市以外はなかなか英語が通じないため、スペイン語が必須です。

語学学校に通うにしても、渡航直後は言葉の面で苦労することも。

スペイン語に対応した電子辞書などを持っていくと安心です。

スリ対策のカバン

特にバルセロナやマドリードなどの観光地や公共交通機関では、貴重品が抜き取られるスリが多発しているため、自分の身の回りの物を守る注意が必要です。

中の物を簡単に抜き出すことができないスリ対策が施されたカバンを持って行くと良いでしょう。

【番外編】ワーキングホリデーは就職活動で評価される?帰国後はどうする?

日本では近年、多くの企業がグローバル人材を求めている傾向にあります。

英語の他に、スペイン語など他の言語のスキルを持ち合わせている人は、採用の幅も広がるでしょう。

ワーキングホリデーで得た語学力や、貴重な経験は就職活動の際のアピールポイントとなり、大きな強みとなります。

ワーキングホリデーなどで海外に長期滞在した人は、グローバルな視点を持ち合わせ、日本帰国後は、海外生活で身につけた経験やスキルを活かせる外資系の企業や、外国人雇用を積極的に行う日本の企業への就職を目指す人が多いようです。

まとめ

いかがでしたか?

2017年にワーキングホリデービザの発給がスタートしたばかりのスペインの情報をお届けしました。

スペインに長期滞在するメリットや注意点など踏まえ、ぜひ、スペインワーキングホリデー準備の参考にしてください!

関連記事

  1. 1年間のワーキングホリデーで必要な費用の相場・平均
  2. オーストラリアワーキングホリデーの教科書~費用やビザの年齢・条件…
  3. ポーランドワーキングホリデーの教科書費用やビザの年齢・条件、おす…
  4. ドイツワーキングホリデーの教科書~費用やビザの年齢・条件、おすす…
  5. 香港ワーキングホリデーの教科書~費用やビザの年齢・条件、おすすめ…
  6. チェコワーキングホリデーの教科書~費用や申し込みの条件、おすすめ…
PAGE TOP