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<目次>
be with youの意味や発音・アクセント
be with youの意味
be with youは、基本的に「あなたと共にある」「あなたの側にいる」という意味です。
beという単語は、動詞の中でも基本中の基本であるbe動詞で、be自体に「(~として)存在する」「~(人や動物)がいる」「~(物)がある」「(ここ/これ/この人は)~という物/場所/人である」「~という状態である」という根本的な意味があります。
また、前後に単語や前置詞を置いて、様々な意味を持つフレーズを形作る役割もあります。例えば、be ~ingで「~している」という現在進行形、be going to+動詞またはbe to+動詞で「~するつもりである」という未来形、be being+形容詞で「~のように振舞っている」となります。
それを踏まえて、be with youをto不定詞として使う、つまりbe with youの前に形容詞+toを置くと、I’m glad to be with you.「あなたと一緒にいられて嬉しい」、He is meant to be with you.「彼はあなたと一緒にいるべき運命です」となります。
be with you「あなたと共にある」を一つの塊としてみた場合には、大きく分けて次の3つの意味にわかれます。
物理的に一緒にいる
「行動を共にする」「そばにいる」という意味で、通常ある時点で、または一定の短時間だけの状態を表します。
精神的に一緒にいる
「心が共にある」という意味で、①対応する、サポート・応援するという意味、あるいは遠くにいても心はそばにいる、という意味、②人が言った事を理解している、話についてきている、③恋愛感情を持って付き合っているという意味があります。
物理的にも精神的にも一緒にいる
物理的にそばにいる上に、心も離れずそばにいる、という状態を表すこともあります。どちらかというと精神的なつながりを強調しており、体も常に一緒にいるわけではないけれど近い所にいたり、いつでもそばに行ける状況にある、家族や恋人同士のような親しい間柄の状況を表す時に使います。
be with youの発音・アクセント
thの発音はカタカナでは表せませんが、よくカタカナ表記されるズよりはドゥに近く、舌先を上下両方の歯で噛む、あるいは舌先の上の部分を上の前歯に当てながら軽く奥に引くように発音します。withの thとyouの yはリンクさせ、デュのような音になります。あえてカタカナで書くと、ビーウィデュゥとなります。アクセントはウィに強く置きます。
be with youを使う時の具体的なシーンや含まれるニュアンス
物理的に一緒にいる
例えば電話で話している相手に、Are you by yourself now?「今一人でいるの?」と聞いた場合、相手が誰かと行動を共にしていれば、No, I’m with Kate.「いや、ケイトと一緒にいるよ」と言うことで、その時点でそばにいる(すぐ側にいなくても行動を共にしている)ことを伝えることができます。この意味でyouを使うシチュエーションはあまりありませんが、例えばカフェなどで一緒に遊んでいる相手がずっと携帯電話でSMSをチェックしたりしていてかまってほしい時や、一緒にいる恋人が他の魅力的な人物に気を取られて注意したい時などに、Hey! I’m with you!「ちょっと!私が一緒に居るんだけど!」と不満を訴えるような場合には使われることもあります。
また、ただ物理的にそばにいるという意味よりも少し情緒的に、一緒に時を過ごすというニュアンスを含ませることもできます。例えば好きな人と一緒に過ごしていて、もう帰ろうか、という場面で、I want to be with you a little longer.「もう少しだけ一緒に居たいな」と伝えると、ただそこにいてほしいというよりは、一緒に時間を共有したいというニュアンスになります。
精神的に一緒にいる
対応する
サービス業で、スタッフがお客さんに「対応する」という意味で、I’ll be with you shortly.と言うのはよく聞かれる表現で、「すぐにお伺いします」という言い回しです。この場合、フィジカルに側に行って対応する、という意味も含まれる場合がありますが、すでに目の前にいるものの他のタスクを先にこなさなければならないような時に、「(すぐに心をあなたのほうに向けて)対応しますよ」という意思を伝えるカスタマーサービスの定番フレーズです。
応援する、心が共にある
誰かの意見に賛成したり、行動に賛同し応援したりするという意思を表す場合に、I’m with you.と言うと「私はあなた側につくよ」とサイドを明確にする意味や、「あなたの方針に私も賛成です」と支持していることを伝える意味があります。
話を理解している
説明が難しかったり、話の展開が早い、あるいは話の内容が飛躍的であったりする場合、聞き手が話を理解しているかどうかを確認する意味でAre you following?「話についてきている?」と確認することがありますが、be withを使ってAre you with me?という聞き方もあります。答える側は、理解しているならI’m with you、ついていけていないならI’m not with you.と答えます。
付き合っている
恋愛感情を持って交際していることをbe with someoneで表すことがあります。好意を持っている相手にI want to be with you.と言うと、「付き合いたい」「もっと一緒に時間を過ごしたい」という意味になります。また、すでに付き合っている相手に対して、「今後もあなたと一緒にいたい」という意味で使ったり、一方が別れ話を切り出してもう一方は別れたくない時にも、このフレーズで「私は(今後も)一緒にいたい」と訴えるニュアンスになります。
物理的にも精神的にも一緒にいる
家族や、恋人、親しい友人などに、特に相手が困難な状況にある時などにしばしば、「私がついているよ」と、そばにいながら精神的な支えにもなるということを伝えるニュアンスです。I’m with you.と「今そばにいる」と伝える場合もありますが、今後大変な状況になりそうな相手にI’ll be with you.と、「その時には自分がついているよ」サポートする意思・用意があることを示すこともよくあります。
be with youに対しての返事や答え方のパターン7選
物理的にであっても精神的であっても、「あなたと一所にいる」「あなたの側にいる」という意思表示は基本的に好意の表れです。それがよほど迷惑でない限りはお礼を言うのが礼儀であり自然ですが、必要ない時やあまり好ましくない時はやんわりと拒絶することも必要です。
よく使われる答え方は次の通りです。
I appreciate that.
That means a lot to me.
I’m glad you are here.
It’s reassuring to know you’ll be here with me.
That’s good.
Thank you, but I’m OK.
応援やサポート、対応、相手の好意に対して
Thanks./Thank you.
サポート、応援、支持、お客さんとして対応される、など、相手の好意を素直に受け取る場合は、シンプルにThanks.またはThank you.とお礼を言いましょう。
I appreciate that.
Thank you.と同様、「感謝します」とお礼を伝えるフレーズですが、少しシリアスなニュアンスがあります。「本当に感謝している」という意味で心からの謝意を述べる場合や、フォーマルなシチュエーションかそれほど親しくない人への返答としては、Thank you.よりもふさわしいでしょう。ただし、もっとカジュアルな場面で使うと少々堅苦しく、よそよそしい印象を与えますので、実はありがた迷惑である場合に選ぶフレーズでもあります。
That means a lot (to me).
直訳すると「それは私にとって大きな意味がある」で、感激のニュアンスを含んだ「そうしていただけると嬉しいです」「とてもありがたいです」「とても助かります」「心強いです」という謝意の表現です。
That means a lot to me you offered.
前述のThat means a lot.は感激を含む謝意でしたが、you offered「申し出てくれたことが」という意味のフレーズを付け加えると、「気持ちだけでうれしいです」という意味になり、「気持ちはとても嬉しいけど、大丈夫です」と、申し出を受けないことを含んだ表現になります。必ずしも拒絶ではなく、「言葉だけでもありがたいことだから、無理しないで」「その気持ちだけで十分ですよ」と、相手を気遣って言う場合もあります。
I’m glad you are here.
心から、そばにいてくれることに対して「嬉しい」という気持ちを表す表現です。これだけでお礼の気持ちは伝わりますが、Thank you.と組み合わせても良いでしょう。
It’s reassuring to know you’ll be here with me.
Reassuringは「安心する」「ほっとする」「心強い」という意味で、「あなたがいてくれるということは心強いです」と感謝と喜び、相手に安心して頼るニュアンスの表現です。
That’s good.
話の途中で、聞き手から「話を理解しているよ」という意味でI’m with you.と確認が取れた場合、That’s good.「それはよかった」と返して話を続けます。Good、OKだけでも良いでしょう。
Thank you, but I’m OK.
お客さんとして店やホテルなどにいて、スタッフがI’ll be with you shortly.「すぐに用件をお伺いします」と言った場合、とくに必要がなければこのようにていねいに必要ないことを伝えます。
be with youに関してよくある勘違い
前述のとおり、be with someoneには、ロマンティックな意味での「一緒にいる」、つまり恋人同士としての関係でいる、という意味があります。
日本ではよく、交際を始める際にきちんと「付き合おう」と「告白」する習慣がありますが、欧米ではあまりそうした傾向は見られず、「なんとなくそういう関係になる」のが圧倒的多数で、「告白する」というプロセスはあまりありません。あったとしても、I love you.などといきなり言うのはごくまれです。家族や友だち、深い仲の恋人同士や夫婦の間ではひんぱんにI love you.と言いあいますが、交際していない相手や、付き合い始めたばかりであったりそれほど気持ち的に深いつながりを感じていない相手には、軽々しくI love you.とは言わないものです。そういう段階のカップルが好意を伝え合う場合は、I like you a lot.、I love being with you.というような言葉が一般的です。
そうは言っても、まだ付き合っていない相手に交際を申し込むような場合や、数回デートした間柄でまだ「恋人同士」とは言えない友達以上の関係の相手に真剣な交際をしたいと伝える場合など、どこかの時点ではっきりと自分の気持ちを相手に伝えたい場面は来るでしょう。様々なフレーズがありますが、そうした時によく使われるフレーズの一つが、I want to be with you.です。いきなりI love you.はちょっと重すぎると思われるので、注意しましょう。
be with youをビジネスやメールでも使える表現に言い換えると?
対応する
何度か触れた通り、カスタマーサービスではI’ll be with you shortly.またはI’ll be with you in a moment.は、ていねいな定番フレーズです。ただし口語であり、電話応対を含む現場でほんの数分後、長くても15分後くらいまでには対応するケースでのみ使われるので、メールでは使われません。
支持する、賛同する
support、endorse、approve、などが似た意味になります。
supportを使う場合は、ビジネス上は個人やグループを指すよりも、I support your idea.「あなたの案/考えを支持します」というように、相手が提案したり主張する事がらをサポートする、という表現にしたほうが良いでしょう。
endorseもsupportと同じく案や方針などに対して使いますが、特にビジネスシーンでは、思想や信念、政治的意見に関係することが多くなります。アメリカなど欧米では、芸能人や著名人、企業・宗教団体などのトップが、自身や自身の所属する団体が正式に政治家や政治団体を支持することを公に表明します。選挙の際候補者は、影響力のある有名人や企業・団体のendorsement「正式な公の支持」を取り付けることが勝敗や当落を大きく左右するので、積極的に働きかけます。一方支持者・支持団体側からもしばしば候補者にI’d like to give my/our endorsement to ~(人・団体).「~への正式な支持を与えたい」ことをと打診します。
付き合う・取引する
ビジネスシーンでも、大事な取引先や新たに取引を始めたい相手とは、恋人同士の関係のように良好な、時には親密な関係を築きたいものです。こうしたことをカジュアルに話す場合はWe want to be with your company.と言っても意味は通じますが、ビジネスの場合はWe’d like to do business with your company.「御社とお付き合いさせていただきたいと思っています」のように、do business withを使うと良いでしょう。
be with youを活用した例文・会話文
A: (ホテルのフロントで) I’ll be with you shortly. Please wait a moment.
すぐにお伺いします。少々お待ちください。
B; Oh, it’s OK. I was just looking for a restroom and I found it. Thanks anyway.
ああ、いいのよ。お手洗いを探していただけで、見付けたわ。ありがとうね。
A: Whatever you do, I’ll be with you.
君が何をしようと、僕は君の味方だよ。
B: Thank you. It means a lot…. I need your support right now.
ありがとう。すごく心強いわ。あなたの支えが必要なの。
A: So, with this new technology, you could practically travel long distance in a second, and…,are you following me?
つまり、この新しい技術を使えば、実質的には長距離を一瞬で移動することも可能ってことで…、僕が言ってることわかる?
B: Yeah, I’m with you. Go on.
ああ、わかってるよ。続けて。
A: OK, so I mean, if you think about relativity theory, you could even travel back in time only if you run at the right speed and use the right…Mike? Are you still with me?
よし、つまり、相対性理論を考えるなら、過去への旅さえ可能ってことなんだ。正しい速度と正しい…マイク、まだついてきてるか?
B: Nah, you lost me.
いや~、話を見失ったよ。
A: It has been fun, but I want to focus on myself for now, and I’m not quite ready for a relationship…..
楽しかったんだけど、今は自分のことに集中したいし、まだ誰かと付き合う心の準備ができてなくて…。
B: Well, I want to be with you. We can be great together!
僕は君と一緒にいたいと思ってるよ。僕たちきっとすごくうまくいくさ!
be with youを応用した表現まとめ
To be with you/Being with you
to不定詞にするか、beingと動名詞にすることで、「あなたと共にあること」という名詞的用法になります。Being with you is a lot of fun.「あなたと一緒にいることはとても楽しい」のように使えますが、この場合「一緒にいること」は、「一緒に時間を過ごす」という限定的な時間の場合と、「人生を共にする」という長い期間、恋人として付き合ったり結婚したりというニュアンスである場合とがあります。
be with you in spirit
「心はあなたと共にある」という、少々詩的な表現です。身体はそばにいられないけれどspirit「魂」はあなたのそばにいますよ、というニュアンスです。
May god be with you.
「神があなたの側にいるでしょう」という言い方で、「神のご加護を」と、相手の健康や幸運、幸福を祈るフレーズです。
I’ll be right with you.
カスタマーサービスで「すぐにご対応します」というフレーズの定番の一つで、rightという「直ちに」という意味の言葉を間に入れることで、「今していることが終わったらすぐにあなたに対応しますよ」というニュアンスです。I’ll be with you shortly. よりも少しくだけた表現で、お客さんに対してだけではなく、仕事中に同僚に対してや、仕事以外でも来客や配達の人などに、今すぐは手が離せないシチュエーションで「これ片付けたらすぐ話聞くからちょっと待って」というような意味でよく使われます。
be off with you
少し古い表現で、「出て行け」「(煩わせるのを)やめてくれ」「放っておいてくれ」という意味です。
be with youとbe there for youのニュアンスの違い・使い分け方
そばにいて力になる、という意味でのbe with youに似た表現として、be there for you「あなたのためにそこにいる」というフレーズがあります。
「心に寄り添って支えになる」という精神的な意味合いも強いのですが、there「そこに」と場所を限定することと、for you「あなたのために」と強調することで、「遠くからでも飛んで行ってそばにいるよ」「忙しいけど、君が必要としている時は必ずそばに行くよ」というような気持ちが含まれます。
I’ll be with you.と言うよりも、もう一段階上のレベルの積極的な精神的・物理的なサポートをするというニュアンスを強調したい時に使うと良いでしょう。
be with youの類似表現一覧
物理的に一緒にいる
be around
「近くにいる」「そばにいる」という意味です。be around youで「あなたのそばにいる」、後に場所を置いてbe around here「この辺にいる」と表現することができます。
hang out with ~
日本語の、一緒に時間を過ごすという意味での「遊ぶ」にあたります。大人が友だちなどと一緒に「遊ぶ」ことはplayとは言わないので注意。「遊ぶ」という意味でのplayは子供にしか使えません。また、hang outは比較的若い世代に対して使います。
spend time with ~
「~と時間を過ごす」という意味で、hang outよりもさらに大人の世代のことを話す場合にも使える表現です。
精神的に一緒にいる
be on your side
「あなたの味方である」というサポート、支持を表す表現です。
follow you
難しい話の聞き手がI’m with you.「話の内容を理解できている」「話についていっている」と言うのと同じ意味で、I’m following you.と言います。I’m with youと同様、肯定よりもI’m not with you.「話がわからない」「話についていっていない」という場合にI’m not following youと言うほうがよりひんぱんに使われます。
物理的にも精神的にも一緒にいる
stay with you
stayには、ただ「いる」だけでなく「留まる」というニュアンスも含まれます。物理的に「一緒にいる」というだけの意味でも使い、stayには「宿泊する」という意味もあるので「一緒に泊まる」という意味にもなりますが、通常stay with ~は、体も心もそばにいるというニュアンスで使われることが多く、しばしばロマンティックなシチュエーションで使われます。
【番外編】be with youの表現が使われている曲を紹介!
「I Don’t Want To Miss A Thing」by Aerosmith
言わずと知れた世界的人気のロックバンド、Aerosmithが1998年にリリースし、映画「アルマゲドン」の主題歌としても有名な、大ヒット曲です。
I don’t want to miss a thing.は「どんな小さなことも見逃したくない」という意味で、愛する人の笑顔や仕草一つひとつも見逃したくない、一緒ににいてできるどんなことも機会を逃したくないので、目も閉じたくない、I just want to be with you.「僕はただ君の側にいたいだけ」と歌う、とてもロマンティックなラブソングです。
「To Be With You」 by Mr.Big
誰もが一度は耳にしたことがある、アメリカの伝説的ロックバンドMr.Bigが1991年にリリースした彼らの代表曲であり、世界15か国でチャート1位を記録し今も歌い継がれる、時代を超えた名曲です。
恋愛に傷ついた女性に想いを寄せる男性が、彼女にもっと自分を大事にし自信を持ってほしい、I’m the one who wants to be with you.「僕が君と一緒にいたいと願う男だよ」と、彼女の素晴らしさをわかる男性がここにいるんだということを、と優しく歌いかける温かい曲です。
まとめ
be with youは、とてもシンプルな単語の組み合わせの熟語でありながら、言葉をかける相手やシチュエーションにより、ただ物理的にそばにいるという意味から、お客さんへの気持ちの良い対応、家族や友人としての愛情深いサポートや仲間・同僚への支持・信頼、ロマンティックな愛の言葉まで、さまざまに形を変えるフレーズです。難しい単語だけでなく、こうした一見簡単に見える、しかし奥が深くて汎用性が高い熟語をしっかり使いこなせるようにすることで、日常の会話で細かいニュアンスの違いを自然に表現することができるようになります。