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日本でも苦情を言うのはなかなか勇気がいりますし、表現の仕方も難しいもの。ましてや英語でとなると、さらにハードルは上がります。ですので今回は口頭でのクレームではなく、苦情メールを送るという想定で、よく使う表現をいくつかご紹介したいと思います。
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<目次>
冒頭、導入部でのフレーズ
苦情のメールを送る場合は、宛先を書いた後すぐに「これは苦情のメールである」ということをはっきりと述べましょう。
(〜について苦情を申し上げます)
(〜について苦情、不満があります)
というのが一般的です。〜の後には:
・your product(御社の製品)
・unpleasant experience (不快な経験)
・your services(御社のサービス)
などと続けます。サービスなどへの苦情の場合は場所と日付も明記しましょう。たとえばレストランへの苦情ならこんな感じです。
(あなたのレストランにおいて2016年6月XX日に遭遇した不快な経験につき、苦情を申し上げます)
具体的な苦情の内容
何に対しての苦情かによって、使うフレーズは変わってきます。ここでは有形物である製品や商品、無形物であるサービスに分けてよく使うフレーズをご紹介しましょう。
商品、製品についての苦情
(商品が想定したものと違います)
(カタログで見たのと色が違います)
(注文したものと違います)
(製品がちゃんと作動しません)
(届いた時に、製品は壊れていました)
(輸送中に製品が傷ついた(壊れた)ようです)
サービスについての苦情
(サービスの質は満足からは程遠いものでした)
(サービスが遅かったです)
(スタッフが不親切でした)
(リクエストは無視されました)
(彼の顧客に対する態度はとても失礼なものでした)
「とても」と苦情を強調する場合にはveryの他に、terribly(恐ろしく)やtruly(本当に)なども使います。
解決策の要求をする場合〜文末
苦情は、大抵の場合言っただけで終わりではありません。商品なら交換や返金を、サービスなら納得のいく説明を求めますよね。そう言った場合の一般的な言い回しです。
(商品の交換 / 代わりの商品 / 代金の返金を求めます)
(起こった事象についての明確な説明を求めます(要求します))
(速やかな対応をして下さるようお願いします)
(本件がすぐに解決するよう希望します)
また、本文の中で強い主張を繰り返した分、文末には相手の事情を察する一言や迅速な処理への感謝の一言を添えると良いでしょう。たとえばこんな感じです:
(一日にたくさんの注文を受けられていることは理解しています)
(良いサービスを維持するのは難しいとは分かっています)
(本件の処理に時間を割いて頂き、感謝します)
終わりに
「これが嫌だ!」「あれはダメだった!」と感情的になるよりも、何が、なぜ不快に感じたのかを事実を交えながら、少し強めの文調で書くというのが全体的なポイントです。
また、メールだと顔が見えませんから強い主張のまま終えてしまうと、悪い印象を与えてしまいます(苦情の場合はそれでもいいですが)。感謝の一言を添えると、苦情とはいえお互いに気持ちのよいコミュニケーションになるのではないでしょうか。
ちなみに「クレーム(claim)」は「苦情」を表す英単語ではなく、「主張」という方が正しい意味です。英語圏で苦情と言いたい場合に使うのはComplaintなので注意しましょう。