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<目次>
My name isの意味や発音・アクセント
My name isの意味
「私の名前は〇〇です」「私は〇〇と申します」という意味で、自己紹介などで自分の名前を名乗る時に使うフォーマルなフレーズです。
日本語では「(私は)~です」と名乗ることが多く、「私の名前は」とわざわざ言わないものですが、英語ではフォーマルな場で正式に自己紹介したりあいさつする場合はMy name is 〇〇(名前)と言うのが一般的です。仕事の場であっても下の名前だけ名乗ることも多いのですが、ビジネスの場や公式な席ではきちんとフルネームを名乗ります。このフレーズには、ただ名前というインフォメーションを伝えるというだけではなく、自分がどういう人間かを知ってもらう第一段階としての名乗り、という意味合いがあります。
My name isの発音・アクセント
ゆっくりはっきりと言う場合はマイネイムイズと一つ一つの単語をはっきり発音しますが、通常はマイネイミズとnameのmeとisのiがリンクしてミという発音になります。アクセントは、若干ネイの部分に強めに置きます。
My name isを使う時の具体的なシーンや含まれるニュアンス
インタビューや複数の人の前でスピーチ形式の自己紹介をする場合には、まずMy name is〇〇.と名乗ってから自己紹介を始めることがよくあります。
カジュアルなパーティで初対面の人同士があいさつしたり、友だちの紹介などで誰かと初めて会うような場面でMy name is 〇〇.と自己紹介すると、少々堅苦しくなってしまうので、あまり使わない傾向にあります。使うとしたら、パーティに限らず街や公園などで知らない者同士何かのきっかけで話し始め、「あ、自己紹介がまだでしたね」とあらためて名乗りあうようなシーンでは、少しあらたまってMy name is 〇〇.と言うと良いでしょう。
ビジネスの場でも、複数人の前で正式にあらたまって自己紹介する時にはMy name is〇〇.とあいさつを始めることは多いのですが、1対1や少人数同士で初めて取引先の人やクライアントと会ってお互いを紹介しあう時などには、My name is 〇〇.ではなくI’m 〇〇.と名乗ることが多くなります。My name is 〇〇.は、よりフォーマルでプロフェッショナルな振る舞いが求められるような場面で使われることが多いフレーズです。
なお、英語を話す文化圏では特に、「名乗る」というのはとてもフォーマルで深い意味をもつ行為です。日本では、自己紹介の冒頭では会社名や肩書を言ってから名前を言うのが普通で、名前よりもタイトルが大事に思われることが多いようですが、英語ではまず、自分の名前を最初に言います。どこの所属で、誰の家族・誰の部下、ということよりも、自分自身が何という名前の人間なのかをまず知ってもらうのが大事だという文化があります。
実際使う具体的なシチュエーションは、次の通りです。
職場・学校など
☆新入社員や新しい部署に配属された人が皆の前で自己紹介をする時
☆プロジェクトなどのために各部署から集められた社員が初顔合わせで自己紹介する時
☆講演会やセミナーの話し手が、冒頭で聴衆にあいさつする時
☆学校でグループやクラスの前で初めて自己紹介する時や、クラスのプロジェクトなどで発表する時
☆入学や、就職・昇進のための面接で自己紹介する時
インタビュー、記録のための自己紹介
☆自己紹介用の動画で最初にあいさつする時
☆警察の事情聴取や裁判など正式に記録に残る供述をする場合に自分の名前を述べる時
My name isに対しての返事や答え方のパターン5選
スピーチ形式のあいさつでMy name is 〇〇.と名前を言った場合、通常はそのままその人のあいさつ全部を聞き終えてから拍手をしたり質問があれば質問したりしますが、少しカジュアルな場で話し手が同じ輪の中にいるような場合は、名前を言った時点で聞き手がHi 〇〇(名前)と言うこともあります。アメリカなど英語圏のドラマや映画で、依存症やトラウマを乗り越えるための同じ経験を持つ人たちの自助グループに登場人物が参加していて、初めてあいさつする時にHello, my name is 〇〇, and I’m alcoholic.「こんにちは。私の名前は○○、アルコール依存症です」(依存症からの脱却は、まず自分が依存症であるとの自覚を持つことが第一歩、との考え方から、通常名前の後に「〇〇依存症です」と言うのが一般的)と自己紹介し、他のメンバーがHi 〇〇.と返すシーンを見たことがある人も多いのではないでしょうか。
My name is 〇〇と名乗られた時の返し方は、次の通りです。
Nice to meet you.
Hi, I’m 〇〇. Nice to meet you.
Oh, what a lovely name.
It’s 〇〇. Call me △△.
Hi 〇〇.
スピーチ形式で複数人のグループの前で自己紹介をした時、少しカジュアルな雰囲気であれば聞いている側がこのタイミングでHello/Hi 〇〇と今紹介された名前を呼んであいさつすることで、相手への歓迎を示すニュアンスになったり、相手が緊張していればそれをほぐしてあげる効果もあります。
Nice to meet you.
特に就職や職場の昇進のためのインタビューなどで、インタビューを受ける側が自己紹介のくだりでMy name is 〇〇と名前を述べた後に、インタビューをする側がNice to meet you「はじめまして」と言ったり、Thank you for coming.「来てくれてありがとうございます」という言葉をかけることによって、「よろしくお願いします」というニュアンスの返事になります。
Hi, I’m 〇〇. Nice to meet you.
1対複数のグループやインタビューのようなかしこまった場ではなく、ビジネスシーンも含めカジュアルな雰囲気で自己紹介をしあう時にMy name is 〇〇と名乗られたら、名乗り返す時にはMy name is 〇〇と繰り返さずI’m 〇〇と名乗って「よろしく」の意味でNice to meet you.と返します。
Oh, what a lovely name.
欧米では、しばしば名前を名乗ると、What a lovely name!「なんてステキな名前」などとその名前をほめてくれたり、英語以外の言語であったり珍しい名前であれば「どういう意味があるの?」と聞かれることがあります。
It’s 〇〇. Call me △△.
名乗り返す時、It’s 〇〇.と名乗ったあとにCall me △△(ニックネーム).「△△と呼んで」とニックネームで呼んでくれるよう自分を紹介すると、フレンドリーな印象を与えグッと距離を縮めることができます。
My name isに関してよくある勘違い
My name isは、名乗る時の大定番のフレーズではありますが、名乗る時に必ず使うわけではありません。先に述べたように、英語では名を名乗る行為は「私は〇〇という者です」としっかり自分の名前を認識してもらうことになります。まず自分がどういう人かを知ってもらう最初の重要なコンタクトであり、相手に自分という人間を知ってもらうコミュニケーションの第一段階として正式にMy name is〇〇と名乗る意味合いがあります。
それ故に、ただ情報として名前を告げるような場合、例えば、会社や病院などの受付で予約を確認する場合には、My name isは使いません。取次ぎの人や受付の人に自己紹介をする必要がないからです。
病院や美容院、ホテルなどの受付で予約を確認したり、預かってもらっている荷物などを受け取りに行く場合には、まずはI have an appointment at 1pm with Dr.Nichol.「ニコール先生と1時に予約があるんですが」、I’m here to pick up my parcel.またはI’d like to pick up my parcel.「荷物を受け取りに来たんですが」と、用件を告げます。そこで受付の人が名前を聞いたら初めて名乗りますが、ここでもMy name isということはあまりなく、名前だけ言うか、I’m 〇〇.またはIt’s 〇〇と、情報として名前を伝えます。
My name is〇〇.と言って名乗るということは、自己紹介の大事なスタートだということを認識し、わざわざ自己紹介をする必要がない場面では情報として名前を告げる、という意識を持っておくと良いでしょう。
また、逆にMy name isは古臭い自己紹介の方法で、今はもう使わない、ということを聞いたことがある人も少なくないようです。たしかにMy name isは堅苦しく聞こえる場合もありますが、正式でフォーマルな場では老若男女問わず使いますし、しかるべき場で使った場合には不自然でも古臭くもありません。
My name isをビジネスやメールでも使える表現に言い換えると?
ビジネスの場で正式に自己紹介をする場合は、もちろんMy name is〇〇.と言ってかまいません。しかし、そういうあらたまった場でない場合は、シチュエーションによって次のように自分の名前を名乗ると良いでしょう。
初めて仕事相手やクライアントと対面しお互い自己紹介する
Hello, I’m 〇〇(名前) from △△(会社名・部署名).
それほど堅苦しい挨拶をしなくてもよさそうな場面なら、HelloではなくHiと声をかけてからでもOKです。I’mの後には、通常フルネームを伝え、fromをつけて、会社名や所属している組織名を続けます。Fromはつけない場合もあります。
しばしば、I’m Nancy, Nancy Rand.「私はナンシー、ナンシー・ランドです」のように、先にファーストネームだけ言ってからフルネームを言うこともあります。英語圏ではファーストネームのほうを覚えてもらうのが大事で、印象付けるためにまずファーストネームを言う、というのは、ビジネスの場でよく使われるあいさつの方法です。
また、医師や刑事などは肩書や役職と名字を言います。医師ならI’m Dr.Graham「私は医師のグラハムです」、刑事だったらI’m lieutenant Smith「スミス警部補です」などです。
自分のことをMr.Mrs.Ms.とタイトルをつけて紹介することもまれにありますが、通常は教師が子供たちに対して「〇〇先生です」と言うような場合など、シチュエーションは限られます。
なお、相手が名乗った後にこちらも名前を言う場合は、I’m 〇〇.と言ってもいいし、I’mはつけずに名前だけフルネームで言うこともよくあります。
I’m 〇〇, the(a) ◆◆/ I’m the(a) ◆◆(職種),〇〇.
I’m Kevin Glavis, the designer. または名前と職種の順番を入れ替えてI’m the designer, Kevin Glavisで「私はデザイナーのケヴィン・グラヴィスです」という紹介になります。会社からチームとして派遣されてきたような場合、それぞれのチームの中での自分がどういう役割をするのか初めに言っておいたほうが後がスムーズなので、名前と同時に職種や役割を言うことがあります。その後に、I’m in charge of ~「~の責任者です」I’m working on ~「~を担当しています」のように続けて、具体的にどういうポジションでどういう仕事をしているかを説明するとさらに良いでしょう。
取引先の会社を訪問する
病院やホテルなどの受付同様、まずは名乗らずにI’m here to see Mr.〇〇.やI’d like to see Ms.〇〇と、「〇〇さんにお会いしたいんですが」と、誰に会いに訪ねてきたかを明確にした上でI’m 〇〇 from ▲▲(会社名).と名乗ります。または、相手からMay I have your name?「お名前いただけますか?」と聞かれてから初めてI’mで名乗ったり、アポイントメントがある場合は名前を情報として伝えリストから探してもらうために、It’s〇〇.と名乗ってもOKです。
電話で名乗る
This is 〇〇./It’s 〇〇.
電話をかける場合はHello, this is 〇〇 from ▲▲(会社名)「もしもし、▲▲の〇〇ですが」と名乗ります。カジュアルな場合はthis isをit’sに変えてもかまいません。
電話がかかってきて、話している途中でSorry, who am I speaking with?「すみません、今話されているのはどなたですか?」と聞かれた場合も同様にThis is/It’s 〇〇と答えます。
〇〇 speaking.
会社にかかってきた電話を取る場合、Hello/Good morning.に続けて会社名だけを名乗りHow may I help you?という会社もありますが、ほとんどの会社では会社名に続けて〇〇(通常ファーストネーム) speaking.「〇〇がお受けします」という形で電話に応えます。Hello ▲▲, Keiko speaking.How may I assist your call?で、「もしもし、▲▲、Keikoが承ります。ご用件をどうぞ」というニュアンスです。また、電話をかけてきた相手が「〇〇さんをお願いします」と言い、それが自分であった場合、Speaking.「話しています」と言うことで「私です」と応えることになります。This is he/she「それは私です」と言うこともありますが、よりフォーマルな印象です。
メール、文書
日本と同様、メールや文書では、冒頭に名前を書くということはほとんどなく、一番最後の結びの文の後に名前を表記します。相手の事をよく知っている場合はファーストネームだけで良いですし、フォーマルな場合やクライアント宛のメールや文書の場合は名前・役職名・部署名・会社名の順に表記します。
My name isを活用した例文・会話文
A: OK, why don’t you introduce yourself to each other. Let’s start with you, Mark.
よし、お互い自己紹介をしよう。マーク、君から。
B: Hi, my name is Mark Anderson, from PR department. I’m really honored to join this project team. Nice to meet you.
やあ、広報のマーク・アンダーソンです。このプロジェクトチームに参加できて光栄です。よろしくお願いします。
A: Welcome aboard, Mark. OK, next.
ようこそ、マーク。では次。
A: Hello, I don’t believe we’ve met before. My name is Amber Clark, I’m from ABC inc.
こんにちは、初めてお目にかかります。ABC社のアンバー・クラークと申します。
B: Oh hi, Carlos Chavez, VWX. Nice to meet you.
やあ、VWX社のカルロス・チャベスです。初めまして。
My name isを応用した表現まとめ
My surname is 〇〇, and my given name is 〇〇.
外国でフルネームを述べる時、英語式には通常ファーストネーム→ラストネームの順で名乗りますが、病院や政府機関を始め様々な登録書類は、ラストネームの枠が先にあって次にファーストネームの枠が書かれていたり、ラストネームから始めてカンマ「,」をうち、ファーストネームを後に書くこともあります。そうした手続きを、口頭で情報を伝えて受付の担当者がコンピューターに打ち込む形でおこなわれる場合には、ファーストネーム→ラストネームの順で言うと、「どっちがラストネーム?」と聞かれることがよくありますので、明確にするためにこうした言い方をすることがあります。
My native name is 〇〇, but I go by the name of △△.
本名が英語話者には発音が難しいため、英語圏で生活するために通名を持っていることがある場合に、native name「本名」「自国語での名前」を伝えた上で、but I go by the name of △△.「△△という名前で通しています」のように自己紹介することもあります。社会的にすべて通名で通している場合は本名は言わず通名をMy name is〇〇.と言う人も多くみられますが、様々な人種の人が暮らす国ではパスポートや社会保険カードの表記は本名で他の書類はすべて通名、ということも多いので、よく聞かれるやりとりです。
My name is~とI’m~のニュアンスの違い・使い分け方
My name isはフォーマルで正式な自己紹介というだけでなく、「自分はこういう人間です」ということきちんと知ってもらおうとする意図・ニュアンスがあります。一方I’mはもっとカジュアルに「私は〇〇です」と名乗る場合に広く使われる表現で、カジュアルなパーティで初めて会う人同士が紹介しあう時や、友だち・家族を通じて初対面の人と会う場合、職場や学校で初めて会う仲間などに名乗る場合には、I’m 〇〇.と自分を紹介します。
My name isが一般によく使われるような、複数の人の前でスピーチ形式で自己紹介するシチュエーションであっても、実はI’m 〇〇.と紹介することのほうが多く、日常生活の中でMy name is 〇〇.と自己紹介する場面はそれほど多くはありません。
例外的に、複数の前でもフォーマルな場でもない1対1の自己紹介で、あえてMy name isを使うこともあります。相手に自分をよく知ってほしい、信頼してほしい、という真摯な気持ちできちんと自分の名前を名乗ることから始めるという姿勢を伝えたい時などに使うと効果的です。
My name isの類似表現一覧
It’s 〇〇.
I’mと言わずIt’sを使うのは、自分の名前を情報として誰かに渡す場合です。
I go by 〇〇.
本名ではなく通名で通している場合に、I go by the name of 〇〇と言いますが、カジュアルにI go by 〇〇とだけ言うこともあります。
A.K.A. 〇〇
as known asの略で、「〇〇として知られている」という意味です。I go byよりもさらにカジュアルで、通常はステージネームがあるアーティストなどが使いますが、ニックネームをこのように自分で紹介することがあります。
【番外編】My name isの表現が使われている曲を紹介!
「My name is」by Eminem
ラッパー史上世界で最も売れていると言われるアメリカのヒップホップMC・プロデューサーであるエミネムが1999年に発表した2枚めのアルバム「The Slim Shady LP」の1曲目に収録されているこの曲は、1998年に先行シングルとして発売され、エミネム自身が当時のアメリカ大統領ビル・クリントンを始め様々な著名人の扮装をするミュージックビデオと共に人気を博し、翌年のグラミー賞でベスト・ラップ・ソロ・パフォーマンス賞を受賞しました。
曲の中でエミネムは繰り返し、My name is…My name is…My name is…Slim Shady.と、自分の別人格である道化師とされる「スリム・シェイディ」を名乗っています。ビデオでは冒頭、学校の教師に扮したエミネムがCan I get the attention of the class?「クラスのみんな、注目して」と歌い、その後は色々な人物の紛争で視聴者に注目を促しつつ自分の人生をからめて過激なラップを続け、常に注目を浴び物議をかもし続ける自分自身をアピールする内容になっています。
まとめ
繰り返し説明したように、My name isにはただ名前を述べるだけではない深く重みのある意味・ニュアンスがあります。My name isでは堅苦しすぎて不自然な場面もありますが、My name isを使うべきところで使わなければ、常識やプロ意識がないと取られかねない場合もあります。「私の名前は〇〇です」という一般的な日本語訳に惑わされることなく、本来このフレーズが持つ意味とネイティブ・スピーカーがどういう場面でMy name isを使っているかをよく理解したうえで、My name isを使うべきか、他の自己紹介フレーズのほうがよりシチュエーションに合っているか、自然に使い分けられるようになると良いですね。