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<目次>
nothing butの意味や発音・アクセント
nothing butの意味
「何も~ない」という強い否定を表すnothingに、「しかし」「そうではなくて」「~以外の」「~を除いて」「ただの」など使い方によって様々な意味を持つbutを組み合わせると、「~にすぎない」「~しか…ない」という表現になります。
~にすぎない
通常be動詞の後に続け、「ただの~にすぎない」「~でしかない」という状態を表します。but以下に来るもの以外をすべて否定するnothingを使うことで、唯一のものを際立たせるイメージになります。
~しか…しない
一般動詞の後に続けて、「~以外は何も…しない」「~しか…しない」という意味の文を作ります。強く「~以外は一切何もしない」という限定された行動の特徴を鮮明に印象付ける効果があります。
nothing butの発音・アクセント
nothingもbutもカタカナでは非常に表しにくい発音です。まずnothingは、舌を軽く噛んで上の前歯で舌をこすりつつ発するthの音に気をつけ、ナスィングのように発音します。最後のngは、thiの音を発した時と口の形を変えずに、口の奥で舌の付け根を口の天井に押し付けながらングという音を出します。最後に口をすぼめて母音のウを発音してしまわないよう注意しましょう。butは、唇をリラックスさせて軽くバを発音する口の形のまま、バとブの中間の音を発し、最後のtはほとんど音が聞こえないくらい軽く舌先で口の天井をタップするようにtを発音します。nothing butの後には単語が続くので、tの音が消える場合がほとんどですが、後の単語が母音で始まる場合や、h、yで始まる場合はtの音とリンクさせて音が変化します。例えばaで始まる単語が続く場合はtaとなるのでラ(アメリカ英語)またはタ(イギリス英語) になり、ナスィングバ(トゥ)が、ナスィングバタまたはナスィングバラ、のような発音になります。yで始まる単語が続く場合はtyとリンクさせるので、チャの音に変化します。例えばnothing but your company「あなたと一緒にいること以外何も」はナスィングバチュア・カンパニィと発音します。
nothing butを使う時の具体的なシーンや含まれるニュアンス
be動詞+nothing but
~にすぎない、特別ではない
人やものがどういう存在・価値であるのかを説明する時に、「それ以上でも以下でもない」「その域を出ない」と評価ニュアンスで「~にすぎない」「ただの~である」という意味で使われます。しばしば、「たいしたことはない」「論ずるに値しない」という意味が含まれ、ネガティブな印象になります。What I do is nothing but an entry level job.「私がやっているのはただの初心者レベルの仕事にすぎない」というと、その仕事に対して謙遜あるいは卑下しているようなイメージになります。また、特に悪い意味ではなく、She is nothing but a friend.「彼女はただの友だちに過ぎない」と友だち以上の関係ではない、ということを表すように、それ以外のカテゴリーには含まれないという、範囲を明確に示す表現として使うこともできます。
~でしかない、それ以外の何物でもない
nothing butはまた、人やものの性質を表現する時に、他に説明のしようがないほどピッタリくる表現や、他の要素が含まれずただそれだけの人・ものである、と強調する時にも使われる表現で、「~と呼ぶしかない」「~以外の何物でもない」というニュアンスも持っています。
She was nothing but skin and bone.「彼女は骨と皮だけだった」、つまり「痩せこけていた」のように、単に特徴を強調して表す場合や、それ以外に例えようがないという意味でIt was nothing but a miracle.「それは奇跡以外の何物でもない」のように使うことができます。
ところがこの表現は、ネガティブなシチュエーションで使われることが多く、He is nothing but a self-seeker.「彼はただの利己主義者でしかありません」と言うと、それが彼の性格の最大の特徴である、というだけではなく、他に良い要素のない利己主義の塊のような印象を与えます。たとえ彼の行動が他者を利するかに見えようとも、実は人を助けようとしておこなっているわけではない、ということを暗に示してさえいます。
一般動詞+nothing but
…しか~ない
「…だけを~する」という意味をさらに強調して「…しか~しない」とより強く行動の幅を制限する表現です。
良い意味では、The restaurant serves nothing but the best.「そのレストランは最上のものしか提供しない」のように使うことができ、悪い意味ではYou bring nothing but trouble.「君はトラブルしか持ち込まない」のように言うこともできます。
また、質問や誰かの言葉へのリアクションとして、Nothing but.「それしかないんだよ」「それだけが取り柄です」と答えることもあります。Do you have any small change?「小銭ある?」と聞かれてNothing but!「それしかないよ!」と、小銭をたくさん持っていることを大げさに言ったり、You are really muscular.「筋肉隆々だね」と言われてNothing but.「それだけが取り柄だよ」とジョークのように使ったりします。
nothing butに関してよくある勘違い
「~としか言いようがない」という状態や状況を表すつもりで、be動詞を使ってbe nothing but~として表現すると、センテンス全体にnothingというネガティブなイメージが強く反映され「~でしかない」「~にすぎない」「ただの~である」というニュアンスになってしまいます。
「君は最高のシンガーとしか言いようがない」というつもりでYou are nothing but the best singer.と言うと、意図が伝わらないわけではありませんが、nothingの印象が強すぎて、「ただの素晴らしいのシンガーにすぎない」と、それ以外の才能はないと言っているように聞こえてしまう可能性があります。せっかくbestやgoodというポジティブな表現を使っていても、nothingの意味のほうが強すぎて、「~にすぎない」という印象が強烈に残るのです。
こういう場合は、シンプルにYou are the best singer in the world.「君は世界最高のシンガーだ」、You are the best singer I’ve ever known.「君は私が知っている中で最高のシンガーだ」のように、多少大げさでもポジティブな表現を使ったほうが良いでしょう。
また、nothingは「まったく」「完全に」という100%のネガティブを表すので、かなり強い表現であり、他を全否定するものです。He eats nothing but fish.と言うと、この人物は魚以外は一切何も口にしないということになります。「ほぼ魚しか食べない」「肉は食べず魚しか食べない」というくらいのことであれば、大げさな表現としての冗談や、意図的にそれを揶揄したり批判するような強いネガティブな意味で使うのでない限りは、nothing butで表現するのは適切ではありません。
そこまで強調する必要がなかったり、限定された範囲のことを話しているのであれば、使うと不自然であったり、意味が強すぎる場合もあるので、注意が必要です。
nothing butをビジネスやメールでも使える表現に言い換えると?
nothing butはカジュアルな言い回しですが、話し言葉ではビジネスシーンでも使われることがあります。しかし、次のような表現のほうがより多く使われますので、ぜひいろいろなパターンを覚えて使いこなしてみましょう。
~にすぎない
mere / merely
「ほんの」「たったの」「些細な」という意味のmereや、mereを使った熟語mere ~ ofは、only「ただの」「たった」と似ていますが、よりフォーマルな表現としてビジネスシーンでひんぱんに使われます。It is a mere statement of facts「それはただ事実を並べたものにすぎない」のように肯定形の文で用います。
形容詞mereの副詞形であるmerelyも、「ただ単に」「ただ~であるだけの」という意味で使われます。It is merely a theory.「これは単に理論にすぎません」のように名詞を修飾したり、He was merely forwarding requests from his company.「彼は会社からの要求を伝えているにすぎない」と動詞を修飾して使います。
また、カジュアルなjust because「ただ単に~だから」という表現に代えてmerely because「単に~という理由で」という表現もよく使われます。
nothing more than
「~にすぎない」「単に~でしかない」という、nothing butより少しだけフォーマルな言い回しです。It’s nothing more than words on paper.「それは机上の空論に過ぎない」のように、アイディアを否定的に捉えて却下したり、より良いアイディアと対比させるために使われることが多い表現です。
nothing other than
nothing butと同じように、be動詞+nothing other than~の形で使い「~でしかない」、一般動詞+nothing other than~の形で「…以外何も~しない」という意味で使います。mean「意味する」の後に置いてmean nothing other than ~とすると、「~以外何も意味しない」、つまり、「~以外の何物でもない」というニュアンスになります。
nothing more or less than
「~以上でも以下でもない」という言い方で、「~に他ならない」という意味になります。
no more than
「~以上ではない」という意味で、no more than another example of ~「~の一つにすぎない」のように使われます。nothingよりもnoのほうが全否定のニュアンスが薄くなります。
purely / simply
purely「純粋に」、simply「単純に」という言葉で、名詞や形容詞を修飾してものごとの意味や意図を限定し、「~でしかない」という意味として使うこともあります。
~しか…しない
simply
動詞を修飾し、「~するだけ」と、それ以外の目的も効果もないようなシチュエーションを言い表します。
exclusively
「独占的に」という副詞であるexclusivelyを使い、「もっぱら~のみ」「ただ~にだけ」と対象を限定的に絞る表現も一般的です。しばしば受動態や過去完了形の形容詞を伴って(be) exclusively licensed to ~「~独占的な使用許可が与えられている」と表現したり、forを伴って、exclusively for ~「~だけを対象に」のように使われます。
to the exclusion of everything else
「他の全てを除いて」という言い回しです。
except / except for
「~以外は」という意味のexceptを否定形で用いて「~以外…しない」という文を作ることができます。except (for) +名詞で「~以外」「~を除いては」としたり、except+if/that/wh節を使って「~である場合を除いては」という表現も使われます。
unless
「~でない限り」という意味のunlessは、前述のexcept ifと同じような意味になります。We will not proceed with the project unless they entirely agree on the terms.「彼らが完全にこの条件に同意しない限りはこのプロジェクトは先に進ませない」のように、ある条件が満たされない限りは何かをしない、というような限定された条件のもとで起こるアクションに関して使われます。
only a small part of ~
動詞の後に続け、「~のごく一部を…しているにすぎない」という表現を使うこともあります。学術的な文章に多く見られる表現です。
nothing butを活用した例文・会話文
A: Have you decided who you are voting for the next election ?
次の選挙で誰に投票するか、もう決めた?
B: Well, since nobody really impressed me at the debate last night, I have to say I’ll vote the current vice President, just to be safe.
うーん、昨夜の議論では誰もピンと来なかったから、安全のために今の副大統領に投票するしかないかなぁ。
A: Come on, he is nothing but a puppet of the President! It’ll be another horrible 4 years if he wins.
ちょっと、彼はただの大統領の操り人形よ!彼が勝ったらまた同じ最悪な4年間の繰り返しだわ。
A: Is it true that you started seeing Kevin from Accounting?
経理のケヴィンと付き合い始めたって、本当かい?
B: Kind of. We had dinner together the other night and We’re going on a date this weekend. I think I like him. You know, he’s really smart.
まあ、そんな感じ。この間食事に行って、今週末デートする予定よ。彼のこと好きだと思うわ。彼って頭いいじゃん?
A: Yeah, and nothing but. He is quiet and kind of boring. He’s totally opposite to what your ex, Tom was like, isn’t he?
ああ、でも本当にそれだけだよね。静かでちょっと退屈だ。君の前の彼氏のトムとは真逆じゃないか?
B: But Tom does nothing but brag about himself all the time. I got so tired of that.
でもトムは四六時中自分の自慢話ばっかりする人だったもの。それにはもう飽き飽きだったのよ。
A: Do you see fortune tellers sometimes?
占い師に占ってもらったりすることある?
B: No. I don’t believe in any of those. How can they tell my future when I give them nothing but my name and date of birth?
いや、ああいうのは信じないんだ。僕の名前と誕生日以外何にも知らなくて、いったいどうやって彼らは僕の未来が見えるって言うんだ?
A: You had a job interview yesterday, didn’t you? How did it go?
昨日仕事の面接だったのよね?どうだった?
B: I got so nervous…. All I could do was explaining how bad I want that job.
すっごい緊張したよ…。どれだけこの仕事がしたいかを訴えることしかできなかった。
A: Well, that’s not so bad. Showing passion is important.
うーん、まあ、そんなに悪くないわよ。情熱を見せることは大事だわ。
B: Anyway, what’s done is done. Now I can do nothing but hope that they pick the one who was the most desperate.
まあ、もう済んだことは仕方がないさ。今はただ、一番必死だった奴が選ばれると願うほか、何もできないよ。
nothing butを応用した表現まとめ
nobody but / no one but
ものを表すnothingを、人を表すnobodyやno oneに換えて、「~以外誰も…ない」という表現にすることができます。
anything but
nothing butのように否定の語であるnothingを使うと文そのものが否定形になりますが、do notやneverなどの否定の語を使った文中では、nothingを使うと二重否定になるのでanythingを使います。例:never do anything else but~「~以外は決して何もしない」
be oblivious to everything but/except ~
「~以外の全てを忘れて」と何かに没頭する様子を表す表現です。
nothing butとonlyのニュアンスの違い・使い分け方
「ただ~だけ」「~にすぎない」という意味で使うonlyは、nothing butとほぼ同じシチュエーションで同じ意図で使うことができます。
onlyは通常肯定形の文で使い、「~というだけである」、つまり「~でしかない」という意味になり、強めの限定・強調にはなりますが、nothing「何も~ない」という全否定を使うnothing butは、but以下に来るもの以外は「まったく~以外のなにものでもない」というイメージで、よりはっきりと他のオプションを排除し、but以下の語に限定されていることを鮮明に強調するイメージになります。
一般動詞の後に続けて、「~以外は何も…しない」「~しか…しない」という意味の文を作る場合もやはり、onlyを使って「~だけする」よりも「~だけしかしない」という表現のnothing butのほうが、より強く「~以外は一切何もしない」という行動の特徴を強烈に印象付ける効果があります。
nothing butの類似表現一覧
~にすぎない
not anything more than
「~以上のなにものでもない」という表現です。nothing more thanやnothing butほど強い表現ではありませんが、同じ使い方でほぼ同じニュアンスになります。
little more than
a little more thanは「少し多い」という意味になりますが、aがつかないlittleは「少ししかない」という否定の意味になるので、little more thanは「~にすぎない」「~とたいして変わらない」「~の域を超えない」という否定的な意味として使われます。
just
onlyとほぼ同じ意味・用法ですが、justのほうがonlyよりもカジュアルな「ただ~なだけ」というニュアンスになります。
~しか…しない
nothing else that ~
that以下の節について「~に他ならない」「ただ~というだけである」という意味になります。
nothing else (to ~)
一般動詞の後に置き、have nothing else「それ以外何も持たない」のように使ったり、to不定詞を続けて「他に~することはない」「これ以上~することはない」という表現をすることもできます。
no one else / nobody else
後に動詞を続けて「他には誰も~ない」という否定の文を作ります。
all S+V is ~
クリスマスの時期に毎年流れるマライア・キャリーの「All I want for Christmas is you」という曲で耳馴染みのあるフレーズはこの文型で、「クリスマスにほしい全てはあなた」という言い方で、「クリスマスにほしいものはあなただけ」という意味になっています。allをeverything「すべて」やonly thing「たった一つのこと」と言い換えても、微妙にニュアンスは違いますが同じ意味のことを言い表すことができます。
【番外編】nothing butの表現が使われている曲を紹介!
「I Can See Clearly Now」by Johnny Nash
1972年にリリースされたR&B/ソウルシンガー・ソングライターのジョニー・ナッシュの「I Can See Clearly Now」は、全米と全英で大ヒットし、ジョニー・ナッシュはこの曲でレゲエを世界に広めた、と言われていますが、実際はレゲエの要素を取り入れたポップなR&Bソングであるとの解釈もあります。
いずれにしても、この曲はその後数多くのシンガーたちにカバーされており、中でも有名なのは、ジャマイカの伝説的スターであるスカ・レゲエシンガー、ジミー・クリフが1993年にカバーし世界中で大ヒットしたレゲエ・バージョンです。南国ジャマイカのボブスレー・チームがカルガリー冬季オリンピックに出場したという実話を元にしたコメディ映画「クール・ランニング」のサウンド・トラックに収録されています。
I can see clearly now the rain is gone.「雨が上がって、今はっきりと見える」と歌い始めるこの曲は、Look all around, there’s nothing but blue skies.「見渡してごらん、青い空以外何もない」と、雲一つない晴れ渡った青空を思い浮かべ、「困難を乗り越えた先には晴れた青空が広がるようにすべてがはっきりと見える」と例えたメッセージ・ソングです。
世の中のしがらみや理不尽がすべて消え去った後に、澄み切った心になる、という意味の歌詞なので、「辛い人生を終えて亡くなった後の心の平穏」を歌っていると解釈されたり、曲が発表された1970年代初頭はアメリカの黒人差別撤廃を定めた公民権法が1964年に成立したばかりであることから、人種差別に打ち勝った希望の歌と受け取る人も多くいました。
抽象的で明るくポジティブなメッセージであり、聞き手によってさまざまな解釈ができ幅広く共感を呼ぶことができるこの曲は、半世紀近く経った今も世界中の人々に歌い継がれています。
「Nothing But Your Love」by Toshi Kubota
前述のジミー・クリフの名曲「Many Rivers to Cross」を、ナイジェリアで開催されたアフリカの子どもたちを救うイベントで歌い、拍手喝さいを浴びたのが、日本のR&B/ソウルのパイオニアとして、そして今も第一人者として30年以上のキャリアを誇る、久保田利伸です。
デビューから9年後の1995年からToshi Kubota名義で全米でも数枚アルバムをリリースし、アメリカの名だたるミュージシャンたちと楽曲を作っている彼が、2000年に全米でリリースしたアルバム「Nothing But Your Love」に収録された同名曲は、リミックス・バージョンでアメリカの伝説的HipHopバンドThe Rootsを迎えるなど、日本でよく知られている彼のポップな日本向けR&Bとはまた違った、R&Bファンの人気が高い一曲です。
I’m not your sunshine, I’m not your ocean「僕は君の太陽じゃないし海でもない」と自分は何者でもないけれど、Nothing but your love「ただ君の愛なだけだよ」とメロウなビートに乗って、自分は相手の「愛を体現するもの」だと軽く語っています。愛という、大きく包み込む概念であり強い愛情を示す言葉を、nothing but your love「ただの愛にすぎない」という言い回しで使うことで、愛を過小評価したり自分を自虐するのではなく、むしろ太陽や海のような大きなものを乗り越えるほどの愛という存在がさりげなくそこにある、という、nothing butの効果を逆手に取ったような歌詞が、とてもおしゃれです。
まとめ
nothingのように、単語そのものに否定の意味を含み、文の形としては肯定形であるにも関わらずI have nothing.「私には何もない」のような否定の文にしてしまう言葉は、頭では用法がわかっていても、なかなか自然に使いこなせないものです。nothing butはその上、「しかし」という接続詞としての印象があまりにも強い、副詞として「ただの」「単に」という意味も持つbutとの組み合わせです。日常の会話の中にさらりと取り込むには少しハードルの高いフレーズではありますが、とても便利なうえに、nothingという言葉の響きをうまくつかってジョークにしたり大げさにしてみたり、色々な遊びを楽しむことができる表現です。英語上級者への第一歩として、ぜひボキャブラリーに加えてみましょう。