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<目次>
There you goの意味や発音・アクセント
There you goの意味
thereは「そこに」「そこへ」という位置を示す副詞です。ものの存在を示す際にThere is a tree in the park.「その公園には1本の木があります」のように使いますが、もっとカジュアルに、Are you there?「そこにいるの?」Can you see the deer? There!「鹿がいるの見える?ほらそこ!」のように、場所を指し示したり、I don’t say “you know” that often,you know? There! You just said that!「私、そんなにしょっちゅう“じゃん?”って言わないじゃん?」「ほら!今言った!」のように、相手の行動や言葉の中に何かを見つけて「ほら!」というニュアンスでもよく使われます。thereのこの便利な役割をよく知っておくと、There you go.の使いどころがよく分かるようになります。
There you go.は、「そこ」という場所の意味から「あなたがそこに行く」という、物理的あるいは、ゴールや話の流れなどが行く先という比喩的な場所に向かって、go進む様子をイメージし、会話の中で「ほら」「そうだ」「さあ」のように声をかけるように次の意味で使われるフレーズです。
良い方向に進んでいる、到達している
「そうだ!」「その調子!」「いいぞ!」「よくやった!」のように、スポーツや音楽などスキルを習得する過程でコツをつかんでうまく行っている、という意味で使ったり、試行錯誤してあれこれトライしている時に良い結果が出た時などの「やったね!」というニュアンスのフレーズです。
悪いこと、好ましくないことを指摘する
誰かの言動を、「ほら、やった!」「やっぱり!」「そらみろ!」と指摘し、不快な感情を表す意味もあります。
理解している、分かってくれている、共感できる
「つまりそういうこと」「分かってるね!」と、自分の話を相手がわかってくれたことへの喜びを込めた、理解の確認の意味のフレーズでもあります。
必要なものを渡す
There you go.はまた、ものを誰かに渡す時に言う「はい、どうぞ」と意味もあります。
There you goの発音・アクセント
There you goの発音で気をつけるのは、最初のthの音とイントネーションです。
まず、thereは舌先を上下の前歯で軽く噛むようにし、上の前歯と下の間から摩擦でこすれるようなイメージでthの濁音を発します。thereはカタカナではゼアと表現されますが、どちらかというとデアのほうが近い音です。you goの部分は、シンプルにユゥゴォとなります。フレーズ全体をゆっくり言う場合はデア・ユゥ・ゴォ、早く言う時はデァユゴォと1語のように短く発音します。
イントネーションは、どのような意味で言うかによって変わります。何かを習得しようとしている人を「それでいいよ」「その調子」と励ますような時は、youとgoを同じくらい強く発音し、There you go⤴と語尾を上げることが多くなります。「いいぞ」「やったぞ」と達成したことを喜ぶ場合は、語尾を下げます。「その通り」と理解や共感を表す時は、There youの部分は軽くデアユとつなげて短く言い、goの部分に強くアクセントを置いてThere you go!⤵と語尾を下げます。悪い部分を指摘するような「ほら、やった!」「やっぱりね!」という場合は、どちらのパターンの発音も使うことがあります。
There you goを使う時の具体的なシーンや含まれるニュアンス
良い方向に進んでいる、到達している
いいぞ!その調子!
楽器やスポーツなど、何かしら技能を教えている時に、相手が教えたコツをつかんでうまくできていて、「そうそう、それでいいよ」「その調子」のように褒めながら励ますようなニュアンスでThere you go.と言います。
よくやった!
目指していたゴールに到達した場合も、「おめでとう」「やったね」という意味でThere you go!と言います。試験に合格した、仕事で契約がうまく行った、試合に勝った、など、良い結果が出たことを伝えられて、「よくやったね」と、ねぎらいとお祝いの気持ちを含んでかける言葉です。
それほど大したことではなくても、例えばポスターなどを壁にまっすぐ貼る、電波の悪い場所で携帯電話がスムーズにつながる場所を見付ける、といった、日常のささいなことで、何度かやり直して試したことがうまく行って、「できた!」「よし、これでOK」という場面でもThere you go.と言います。
悪いこと、好ましくないことを指摘する
しばしば、相手が繰り返し行う不快な言動に対して「ほらみろ!」「やっぱりそうする/言うだろ!」「またやったな!」という意味で苛立ちや怒りを表したり、相手の嘘や隠していたようなことがばれた時に、「ほら、やっぱりそうじゃないか!」と指摘するような場面でも使われます。
理解している、分かってくれていることの確認
自分が言った事を正しく理解・解釈してくれた、ということがわかる発言を相手がした時に、「まさにその通り」「わかってるね」「そう、それだ!」「そういうことなんだよ」というニュアンスで言います。しばしば、相手に、理解が正しいことを伝えると同時に、分かってくれたことへの喜びも含みます。
企画会議でコンセプトを説明した時に、誰かがこちらの意図をきちんと理解した上で、その意を酌んだ良いアイディアを出してくれた場合などは、「わかってくれてるね!」という気持ちとともに、「よくやった」という意味も含めることができるので、There you go!というフレーズがピッタリです。
必要なものを渡して次の動作を促す
はい、どうぞ
通常、相手から求められたものを手渡す時、相手が目的を達成したことを確認するイメージでThere you go.を使います。
例えば、子どもが欲しがるおこづかいを手渡して「はい、どうぞ」「ほら、これでいいだろ」というニュアンスでThere you go.と言います。また、カフェなどのカウンターでコーヒーを買うような場面でも、お店の人がお客さんにコーヒーを手渡す時、そしてお客さんがお店の人にお金を渡す時、両方ともに「求められたもの」「必要なもの」を手渡すシチュエーションなので、There you go.と言うことができます。
厳密に意味を考えると、There you go.は「ほらこれで大丈夫」「これで行けるよね?」と、必要なものを手渡したから、もう行っても良いですよ、という意味から来ており、ニュアンスとして「はい、これがご所望のものですよ」という意味があることと、非常にカジュアルな表現であることから、上司に資料を手渡したり、高級なお店で高価な商品をお客さんに手渡すような場面ではあまり使われません。日本語の感覚としては、「はいよ」「そら、どうぞ」くらいのカジュアルさがあると考えておきましょう。
準備OK
何かを手渡しつつ、それにより相手が次の行動に移ることを見送るようなニュアンスもあります。親が子どもにジャケットを着せてあげたりバッグを持たせてあげて「よしこれでOK」「さあ、行っといで」というニュアンスでThere you go.と送り出すようなイメージです。
There you goに対しての返事や答え方のパターン8選
There you go.は声かけのフレーズで、会話として相手の返答を期待するようなものではないので、特に「こう答えたほうが良い」というお決まりのパターンはありませんが、次のようなリアクションのフレーズを知っておくと良いでしょう。
Thanks.
I got it!
I did it!
Is that it?
Just like that?
It’s not fair.
So what?
Shut up!
Thanks.
技術などを教えてくれている人が「いいぞ」「やったね」とできたことを褒めてくれている場合は、その言葉に対し、また教えてくれているおかげで習得できていることに対する感謝も含めて「ありがとう」と言うのが一般的です。
I got it!
「いいぞ!」「できてるよ」と褒められ、自分も「できた!」「わかった!」「そうか、こうすればいいのね!」という嬉しい気持ちをI got it.で表すと、喜びを共有できます。
I did it!
I got it.と同じニュアンスですが、より達成した事実にフォーカスし、「やったぞ」という意味で言います。確認するように、I did it, didn’ I?「私、やったわよね?」と言うこともあります。
Is that it?
教えてくれる人はThere you go.と言ってくれていても、まだ自分はI got it.と言えるほどまでつかみきっていないか、できたとは思うけど確信が持てないでいる場合、「なるほどこういうことか」と納得しつつも確認したい場合に、Is that it?「これでいいの?」と聞きます。
Just like that?
Is that it?と同じような気持ちで、特に、自分がそれほど苦労せずできたことに軽い驚きを感じた場合に、「へえ、こんな感じでいいんだ?」「もうこれでいいの?」というニュアンスで使います。That’s it?も同じような意味で使えます。
It’s not fair.
うっかり良くないことを口走ったり、行動に出てしまったことを「ほらみろ!」と指摘された場合、「それは卑怯だよ」「今のはちょっと、たまたまで…」と反論するフレーズです。
So what?
同じく「ほらみろ!」と言われるシチュエーションで、開き直って「だから何?」と挑戦的な態度を取るフレーズです。
Shut up!
開き直るどころか、逆切れしたように「うるさい!」と言う場合のフレーズです。
There you goに関してよくある勘違い
There you go.はとてもカジュアルな言葉なので、ほとんどの場合友だち同士やなんでも言い合える同僚に対して使うのが基本です。
ところが、旅行先やテレビ・映画などでおそらく、店員や銀行員などがお客さんに対してもThere you go.と言って商品やお金を手渡したり、商品説明をしてお客さんが理解したことを確認できた時に「その通り」という意味でThere you go.と言う場面を観たことがあるでしょう。それを見て、カスタマー・サービスやビジネスの場、フォーマルな場でも言っても良いと勘違いされがちですが、このフレーズがカジュアルな場でしか使ってはいけないことに変わりはありません。また、立場が全く同等か、少し目下の人、教えてもらう立場の人に対して使う言葉だという特質を持っています。
欧米ではそもそも、カジュアルに接して良い範囲が、日本とはかなり違います。ファストフードやカフェ、カジュアルなセッティングのレストランなどの店員がお客さんと同じ目線でHi!、Thanks!、OK!とカジュアルな言葉を交わすことや、多くの職場では上司をファーストネームで呼ぶことも当たり前の文化です。そんな環境の国や地域でも、フォーマルな態度で接しなければならない状況はもちろんあり、ネイティブ・スピーカーはきちんとシチュエーションに応じて使うべき適切な言葉を選び、表現を使い分けています。
フレンドリーなコミュニケーションを楽しめるのは、しかるべき時にしかるべき対応ができてこそ。カジュアルなフレーズの中でも、上下関係やお互いの立場、状況を見誤って使ってしまうと、非常に失礼になりかねないThere you go.は、使いどころを間違えないよう気をつけたいフレーズです。
There you goをビジネスやメールでも使える表現に言い換えると?
前の項でご説明した通り、There you go.はビジネスシーンでは慎重に使わなければならないフレーズです。明らかに同等の立場で話して良い場合や、気心の知れた取引先の相手、友だちのような話し方をしたほうが効果的であるデモンストレーションなどでない限りは、次のようなフレーズを使いましょう。
いいぞ!よくやった!
Well done.
「よくできました」という表現なので、上司が部下に、または同僚同士で使うフレーズです。
Nice work. / Good job.
一つのプロジェクトをやり終えた時などに「お疲れ様」「よく頑張ったね」の意味も込めて言う言葉の定番で、やはり通常は上司が部下に対して、または同僚に対して使う表現です。
その通り
Exactly. / Absolutely.
Exactly「まさにそうです」と相手の正しさを認めたり、Absolutely.「まったくその通りです」と相手の正しい理解を確認するこれらのフレーズは、同僚だけでなく上司やクライアントに対しても使えるフレーズです。
That’s right. / That’s correct.
「おっしゃる通りです」と、相手が正しく理解していることを伝える、シンプルながらもビジネスライクな言い方です。会議などでよく使われます。
You are right about ~.
「~に関してあなたの見解は正しいものです」というフォーマルな言い回しです。
相手の間違いなどを指摘する
Excuse me, but I believe you said ~.
この意味では、There you go.は相手の間違いを指さして非難したり嘲笑するように取られるので、ビジネスの場では使ってはいけません。Excuse me,「失礼ですが」と前置きしたうえで「さきほど~とおっしゃったと思うのですが」とトーンを弱くして、遠回しに理路整然と相手の間違いや矛盾点などを指摘していくほうが良いでしょう。
Correct me if I am wrong.
相手の言った事に間違いがあるという確信がある時に、「私が違っていたらただしてください」と前置きしてから、相手の発言を検証する方法もあります。言い方はていねいですが、自分が正しいと思っていることが前提なので、よほど自信があり相手の間違いを追求する強気の姿勢で話す時にしか使いません。
手渡す
Here is your ~.
「こちらがあなたの~です」というニュアンスの、物を手渡す時の定番のフレーズです。
Here you are.
There you go.と同じニュアンスですが、ぐっとフォーマルな印象になります。同じシチュエーションでHere it is.と言うこともありますが、手渡しながら言う「どうぞ」という意味ではなく、「これがそうです」「ここにあります」という意味になります。
There you goを活用した例文・会話文
A: When you are passing the volleyball, bend your knees, drop your hips toward the ground, and use your legs. It’s not all in your arms.
バレーボールをレシーブする時は、膝を曲げ、腰を地面にグッと近づけて落として、足を使って返す。腕だけじゃないんだ。
B: Like this?
こんなふうに?
A: There you go! You got it.
そうだ、いいぞ!できているよ。
A: I want to add something in this scene to imply she still has passion for dancing, but not too obvious.
このシーンに、彼女がまだダンスへの情熱を持っていることをほのめかす何かを、あまり露骨じゃない形で加えたいんだ。
B: Maybe she can do a little step here and there while she is walking?
歩きながらところどころステップを踏ませるとか?
A: No no no, that’s too corny.
いやいや、それじゃ陳腐すぎる。
C: Why don’t we have a flyer for “A Chorus Line” or something on the ground and she picks it up casually and put that back on the board?
「コーラス・ライン」か何かのチラシを地面に置いて、彼女がさりげなく拾い上げて掲示板に貼りなおす、ってのはどう?
A: There you go. Any other idea?
そう、そういうことだ。他にアイディアは?
A: We are gonna be late…. I wonder if we can catch a taxi on this quiet street.
遅れてしまうな…。こんな静かな道でタクシー拾えるかな。
B: Oh! There it is! Taxi!
あ!いたわ!タクシー!
A: What a timing, huh? There you go!
なんて良いタイミングだ。いいぞ、行こう!
There you goを応用した表現まとめ
There you go again.
「ほら、またやった」「また言ったでしょ」と、前々から指摘したり注意しているような言動を、いら立ちを含んで指摘するフレーズです。相手を非難するような場合だけでなく、不運なことが悪いタイミングで重なったような時も、「ああ、まただよ!」のようなニュアンスで言います。
There she/he goes.
There she/he is.とisを使うと、「ほら、彼女/彼はあそこだよ」とそこに人がいるのを見つけたり存在を他の人に指し示しているフレーズになります。isをgo/goesという動きに置き換えると、その物や人が動いている様子を言い表すように「ほら、それ/彼女/彼が行くよ」という意味になったり、「いいぞ!」と応援したり後押しするようなニュアンスにもなります。自分たちのことを表して、There we go.「よし、いいぞ」「さあ、いくぞ」という表現もあります。
There you goとThere it isのニュアンスの違い・使い分け方
探している物を見つけた時に「あったぞ!」という意味で使うフレーズのThere it is.ですが、There you go.と同じように、「よしいいぞ」「その通り」「そう、それだ」「ほら、やっぱり」という意味でも使われます。
There you go.と言い換えても良いシチュエーションがほとんどですが、There it isはもともとの「見つけた」というニュアンスが強いので、「正しい方法を見つけた」「正しい意見・見解を見出した」「正しい答えを導き出した」という意味で使うのが基本になります。そこで、There you go.のように、動きを表したり次の動作を促すようなシーン、例えば、「はい、どうぞ」と何かを手渡したり、手渡すことによって次の動作を見送る・見届けるような「はい、これで良し(準備OK)」のようなニュアンスでは、There it is.は使えなくなります。
There you goの類似表現一覧
「そうだ!」「その調子!」「いいぞ!」「よくやった!」
Way to go.
スポーツやパフォーマンスなどをうまくやっている人を「その調子!」と応援するフレーズです。
That’s it.
「それだ!」「そこだ!」「いいぞ!」というニュアンスのフレーズです。
Atta boy! / Atta girl!
通常は自分の息子や娘など、子どもを「いいぞ!」「よくやった!」と褒める場合に言います。
You got it.
「できているね」「わかっているね」と相手がしっかり理解し習得した、ということを伝えるフレーズです。
「ほら、やった!」「やっぱり!」「そらみろ!」
You did it again!
「ああ、またやったな」というストレートな指摘です。いら立ちや呆れた気持ちを含みます。
「つまりそういうこと」「分かってるね!」
That’s it! / You got that right.
「そうだ」「それでいいんだ」「正しくできてるよ」というフレーズです。
That’s what I mean. / That’s what I’m talking about.
「つまりそういうことだよ」と相手の理解を確認したり、何かが自分の思い通りに進んだことに対する満足を表すフレーズです。
「はい、どうぞ」「よし、行くぞ」
Here you go.
There you go.より少していねいで、Here you are.よりカジュアルな「はい、どうぞ」と物を手渡す時の言い方です。
Here it goes. / Here goes.
「今から渡すよ」「今から言うよ」「今から起こるよ」という、予告のような「どうぞ」であり「行くぞ」のイメージです。
Here we go.
「さあ、行くぞ!」と、準備ができて仲間と一緒に行動を始める時に言う、勢いを含んだフレーズです。
Here it comes. / Here comes.
「よし、来るぞ」「よし、来たぞ」という言い方で、There you go.の「行く」と方向は逆ですが、同じようなニュアンスの言葉です。youではなくitを使うので、客観的に何かが起こる様子や、何かが自分の中から出てくる、あるいは何かが自分たちに近づいて来るイメージで、それを「今から渡すよ」「さあ、言うよ/やるよ」と直前に予告する意味で使い、「さあどうぞ」に近い意味でも使います。
【番外編】There you goの表現が使われている曲を紹介!
「Teardrops On My Guitar」by Taylor Swift.
2006年に16歳でデビューし、カントリー・ミュージック界の神童と言われたテイラー・スウィフトが、世界のカリスマ的ポップ・スターへと文字通り一気に駆け上がった様子は、21世紀の音楽界の中でも最も大きな衝撃の一つと言えるでしょう。グラミー賞10回受賞のシンガー・ソングライターとしてだけではなく、ファッション・アイコン、女優、社会活動家としての活躍も目覚ましい彼女の若い世代への影響力は絶大で、2018年のアメリカ中間選挙で民主党を指示する意向をはっきりと表明したことは、次期大統領選の結果をも左右しかねない、とさえ言われるほどです。
2006年にリリースされたデビューアルバム「テイラー・スウィフト」に収録され、翌2007年にシングルカットされた「ティアドロップス・オン・マイ・ギター」は、彼女自身の経験を元に作られた切ない恋心を歌ったカントリー・ソングで、アメリカを中心に大ヒットしブレイクのきっかけとなった曲です。
大好きな彼が、自分のガールフレンドの話を楽しそうにする様子を、自分の感情を隠しながら作り笑顔で聞く彼女。You walk by me「あなたが歩いてくる」/Can’t you tell that I can’t breathe?「息もできないのが見ていてわかる?/And there you go, so perfectly/ the kind of flawless I wish I could be「そしてほら、あなたは通り過ぎるの、こんな風になれたら、って私が望むような完璧さでね」。ここでのThere you goは、文字通り彼が「通り過ぎる」という意味でもありますが、「ほらね、来たわ」と彼がさっそうと歩く様子に目をキラキラ、心臓をドキドキさせている彼女の様子が伝わるようです。
まとめ
「まさにそう!」「やったね!」「いいね!」というニュアンスを表すフレーズはたくさんありますが、There you go.はその中でも最もカジュアルかつ一般的なもので、ぜひ使いこなしたい表現です。しかし、多くの英語学習者が陥る意外な落とし穴が、①意味する範囲が広く境目があいまいな分、意外にピッタリ当てはまるシチュエーションで適切に使える機会が巡ってこない、②このカジュアルさで使って良いシーンがいまいちはっきりわからないので使うのをためらう、というものです。
便利なようで、意外に難易度の高いThere you go.ですが、気持ちを言い表し相手と共有することができるこんなに便利な表現を使わない手はないので、ぜひたくさん事例を見聞きして、しっかりマスターしましょう。