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<目次>
up to youの意味や発音・アクセント
up to youの意味
up toには、動詞の前に置いて「~を手掛けて」「~しようとする」「~をたくらむ」、数値などの前に置いて距離や容量、時間などが「最大~まで」、など様々な意味があります。
up toの後に人やもの、条件などを置くと、「~しだい」という意味になり、up to youは「あなたしだい」と相手に決断や責任をゆだねるニュアンスになります。
相手に決定権をゆだねる
「あなたが決めて」「あなたがしたいようにしていいよ」と、相手に意思や行動の決定を促して、自分もそれを受け入れるという態度を示す表現です。
ものごとの解決に対する責任があることを伝える
相手がどう行動するかによって、ものごとの解決がなされたり未来が決まるような場合に、その責任は相手の手の中にある、ということを伝える「あなたしだい」というフレーズにもなります。
up to youの発音・アクセント
up to youは、アプトゥユゥと続けて滑らかに発音します。uはカタカナのアの発音をするように大きく口を開けず、口全体をリラックスさせて軽く開けてオとアの中間のような音を発するよう注意しましょう。
「あなた次第」と、決定権や責任が「あなた」にあるのですよ、ということを強調するため、アクセントはyouに強く置き、じゃっかん語尾を上げて発音することもあります。
up to youを使う時の具体的なシーンや含まれるニュアンス
決断を任せる
相手に決定権があることを示す
相手の決定が自分や周囲には影響を及ぼさないような場合や、相手に選択肢とその中から自由に選ぶ権利が与えられているシチュエーションで、「どれを選ぶかはあなたしだい」という意味で使われます。「あなたの好きなとおりにしていいよ」とフリーハンドを与えられていることを伝えたり、決定を促す時などに便利なフレーズです。
When you are move in is totally up to you.「いつ引っ越して来るかは完全にあなた次第ですよ」、You can come to the class or take the lecture online. It’s up to you.「授業に出席してもいいし、オンラインで授業を受けることもできます。好きなほうでいいですよ」と、その決定によって自分も相手も誰も不利益を受けない、ものごとの結果に影響を及ぼさないような時に、「どうしたってかまわない」とカジュアルに伝えるニュアンスです。
自分には決定権がないことを示す
自分自身やほかの人には選んだり決める権利がなく、「決定権はあなたにあるのですよ」ということを伝える意味でIt’s up to you.と言います。仕事で最終的に相手のGoサインが必要な時や、相手の意思決定を以って最終的な決断をしなくてはならない場合に使うと、相手に決定を促すような意味合いがあります。
また、相手が決断を悩んでいるような場合に、アドバイスは色々するけれども結局のところ「決めるのはあなただ」ということを指摘するような場合や、自分は口を出すようなことではない、というような時に「あなたが決めていいんですよ」「それはあなたが決めなければならないことですよ」と背中を押すように言うこともあります。
相手に決定権を譲る
例えば相手と二人でAとBどちらのレストランに行こうか、と決めかねているようなシチュエーションで、「自分はどちらでもいいから、あなたが決めて」と相手に決定をゆだねるような時にもup to youを使います。
未来が相手の決定によって左右されることを示す
相手の決断や行動が、その人自身の未来や、ものごとや状況の変化に左右するような場合に、「(未来がどうなるかは)あなたの行動によって決まる」という意味でup to youと言うこともあります。
Nobody knows what the future holds, but what future you will create is up to you.「未来になにが待っているのかは誰も知らないけれど、どんな未来にしていくのかはあなたしだいです」、「It’s up to you if it goes well or not.「うまくいくもいかないも、あなたしだいです」、のように使われます。
将来の状況が良いものになるかどうかは「あなたの行動や決断にかかっている」という期待や、状況を良くするも悪くするもあなたの自由だけど「良い未来を望むなら今よく考えて行動して」というアドバイス、「あなたには未来を良いものにするチャンスがある」という応援など、良くなるも悪くなるもその行動しだい、と相手に選択をゆだねつつも、基本的にはポジティブな未来を願う気持ちを込めてup to you「あなたしだい」と言います。
責任をゆだねる
問題や課題などを解決するのが「あなたの責任・義務である」という意味でもup to youを使うことがあります。
You brought us the trouble so it’s up to you to work it out.「あなたが問題を持ち込んだんだから、解決するのはあなたの責任です」のように、通常up to youの後にto+不定詞を使って問題を解決する行動を置きます。
up to youに関してよくある勘違い
決定権を与えるにしても責任をゆだねるにしても、up to youは、相手に決断や解決を投げて任せてしまうようなニュアンスがあります。「自由に良いよ」というポジティブなイメージもありますが、「あなたに決定を任せるよ」という意味で使うと、「自分には関係や責任がない」「自分にはどうもできない」「どうでもいい」と投げやりであったり相手に決定を押し付けているような、少しネガティブなイメージになることもあります。
日本の文化は、「主張しない」「相手に譲る」ことを美徳とするところもあるため、「あなたにお任せします」と相手を立てたり自分が遠慮したいときの便利なフレーズとしてIt’s up to you.を必要以上に使ってしまうことがあります。しかしup to youは「お任せします」という意味で使うというよりも「あなたが決めてください」「あなたしだいなので私はどうでもいいです」というニュアンスが含まれるので、何かを一緒に決めるべきシチュエーションでいつもIt’s up to you.と決定を任されっぱなしになるのは、あまり気分の良いものではありません。また、自分の希望を言わず決定を人任せにしていると「乗り気ではない」という印象も与えてしまう可能性があります。
お互い案を出して絞り込んだ後に「あとは本当にどっちでもあなたが決めて」というような場面や、相手へのお祝いなどで相手の希望を100%尊重するつもりで「本当になんでもあなたの好きなとおりでいいよ」と言うのであれば、ポジティブな使い方になります。up to youは、「相手に完全に丸投げである」というイメージであることを忘れずに、シーンを選びながら使うよう注意しましょう。
up to youをビジネスやメールでも使える表現に言い換えると?
up to youはとてもカジュアルな言い回しなので、ビジネスにおいてシリアスな場面やフォーマルな会議などではあまり使われません。また、up to youの「丸投げ」なイメージも、責任回避や放任主義と取られかねないので、シチュエーション別に次のような表現を使ってみましょう。
あなたしだい
depends on ~
辞書で「あなたしだい」という言葉を調べると、It’s up to youとIt depends on youの二つのフレーズが候補としてよく出てきます。ところが、It depends on you.「それはあなたしだいだ」というフレーズは、「あなたしだいで私がどう行動するかどうかを決める」という場面で使われる場合もあるものの、実際はそれほどひんぱんに使われることはありません。通常、depends onの後にはもっと具体的に、your decision「あなたの決断」、your performance「あなたの働き」のように「何に」という部分をもっとはっきりと明らかにするか、what you do「あなたが何をするか」、how you do「あなたがどう~するか」、when you do「あなたがいつ~するか」というwh節やhow節を置くのが一般的です。
また、文中でdepending on ~「~によって」「~しだいで」「~に応じて」という表現もよく使われます。It may seem inefficient depending on your point of view.「見方によってはそれは非効率的に見えるでしょう」のような表現です。
特にビジネスシーンでは、「具体性」が重要視されます。ただ「あなたしだい」と漠然と言うのではなく、あなたが「どうすれば」結果に違いが生じるのか、という具体的なビジョンを示すことを心がけると良いでしょう。
be contingent on ~
「~を条件とする」という意味での「~しだいで」という表現方法です。onの後には、depends onと同様にyour ~やwh節/how節を続けます。
be subject to ~
「~に依って」「~しだいで」「~であることを条件に」という表現です。
It’s your decision to ~
「~することはあなた自身の決断」という、相手に決定をゆだねる形式をとりつつ決断を促すようなフレーズです。すでに終わったことについてIt was your decision to ~とした場合、「それはあなた自身が決めた事です」と、相手に責任があることを示すようなニュアンスになります。
I respect your decision.
「あなたの決断を尊重します」という意味で、相手の決定したことが自分の意に添わない場合であったとしても、相手の決断を支持する、という意思表示です。
Your decision makes a difference.
「あなたの決断によって違いが生まれる」「あなたの決心が変化をもたらす」という言い方で、相手の決断がどれほど重要かを言い表す方法を取ることもあります。通常は「良い変化」を指しており、「あなたが決断することで状況が改善する」と、良い未来を期待して決断を促すような時にこのような表現を使うことがあります。
あなたに責任・義務がある
you ought to ~
「~する義務がある」と責任を果たすことを相手に期待する場合に使われるフレーズです。
your mission
「使命」という意味のmissionを使い、「なんとしても達成しなければならない責務」について話す時にIt’s your mission.「これはあなたの使命です」という表現を使うことがあります。
your responsibility to ~
「~することはあなたの責任」という、相手に義務を果たす責任があることを確認したり念押しする言い方です。
you are responsible for ~
「あなたには~に対する責任がある」という表現で、問題や課題の解決など「果たすべき責任」について話す場合と、過失や失敗などを「負うべき責任」について話す場合、両方に使われます。
you are to blame for ~
「あなたは~に対する責めを負う」と、相手に過失や問題の責任を負わせる表現です。You are to blame for the mismanagement.「あなたが運営の失策の責任を負うべきです」と責任を問い糾弾するような強いニュアンスがあります。
up to youを活用した例文・会話文
A: I don’t know what I feel like for dinner…. What should I make?
晩ごはん、何にしたらいいかわからないなぁ…。何作ったらいいと思う?
B: I don’t have any preference and I know whatever you make is good. So it’s totally up to you.
特に希望はないし、あなたが作る物はなんでも美味しいからねぇ。あなたにお任せするわ。
A: Come on, deciding what to make is the hardest part. What do you say, I make whatever you want. Name it. Now it’s up to YOU!
もう、何を作るか決めるのが一番大変な仕事なんだよ。どうだろう、君の食べたいものを何でも作るよ。言ってみて。さあ、君しだいだよ。
A: It’s almost midnight. We’ve been working on this over 4 hours now. I could use some coffee. How about you?
もう真夜中になるよ。これに取り掛かって4時間以上だ。コーヒーでも飲みたいところだな。君は?
B: I kind of want to keep going, but it may be a good idea to take a short break. It’s up to you.
このまま続けたい気もするけど、ちょっと休憩するのも悪くないかもね。あなたが決めて。
A: OK, let’s take 10 and come back to continue.
じゃあ10分休憩してから続きをやろう。
A: Why are you trying to convince me to proceed the project? Your idea sounds great and you should talk to your boss.
プロジェクトをこのまま進めるよう僕を説得しようとするのはなぜなんだい?君のアイディアはすばらしいから、君の上司と話すといいよ。
B: I know I should, but everybody says it’s actually up to you whether it gets approved or not.
そうすべきなのは承知してますが、みんなこれが承認されるかどうかは、実はあなたしだいだって言ってるので。
A; I feel it’s unfair that the rich get richer the poor get poorer. The world is becoming so hard to survive for ordinally people like us, isn’t it?
金持ちはどんどん金持ちに、貧乏人はどんどん貧乏になっていくなんて不公平だよ。僕たちのような一般人には生き残るのが難しい世の中になってきてると思わない?
B: Well, you could do something to be successful even in this unfair world. What kind of world it will become may not be up to you, but what you will become is totally up to you.
うーん、こんな不公平な世の中でも、成功するために何かできることがあると思うわ。この世界がどうなるかはあなたしだいじゃないけど、あなたがどうなりたいかは完全にあなたしだいよ。
A: I talked to them but I guess I said something I shouldn’t have said. They are even more angry at each other! What if they start a fist fight?!
彼らと話してみたけど、私、どうやら言っちゃいけないこと言っちゃったみたい。彼らの仲はさらに険悪になってしまったわ!殴り合いでも始めたらどうしよう?
B: You are the one who added oil to the fire, aren’t you? It’s up to you to fix it.
君が火に油を注いだ張本人だろ?修復するのは君の役目だよ。
up to youを応用した表現まとめ
leave it up to you
「あなたに任せるので好きにして」という意味のフレーズです。leave it to youという「あなたに任せる」という意味とほぼ同じですが、up to youとしたほうが、「あなたしだいになる」というニュアンスも含み、大事な仕事などについて、大きな権限と責任を持たせて相手の裁量に任せるようなイメージになります。
up to youとyour callのニュアンスの違い・使い分け方
It’s up to you.の、「あなたしだいです」「あなたに任せるよ」「あなたが決めて」と、相手にカジュアルに決断や選択の権利をゆだねる意味と同じフレーズに、It’s your call.があります。どちらも、ものごとの判断や決定を相手に任せる、あるいは自分自身やほかの人の意思よりも相手の意思を優先する場合に使われます。
It’s up to you.は、これまで見てきたとおり、かなりひろい意味で「あなたしだい」というニュアンスとして使えます。また同時に、責任を相手に全部投げて「決めてもらう」という意味も含まれます。
一方It’s your call.は、選択肢やものごとの解釈が何通りかある中で、相手の選択や解釈を尊重し自分自身もその決定や判断に従う、というニュアンスになります。「どれを選ぶかはあなたに任せる」「この中でどれでもあなたが好きなものを選んでいい」「これをどう判断/解釈するかはあなたの決定に従う」と、いう限定したシチュエーションで使われます。I don’t really care which movie we’re going to watch. It’s your call.「どの映画を観るか、どうでもいいんだよね。選んでよ」、Was it safe or out? It’s your call.「今のはセーフ、それともアウト?君が決めてよ」のように、相手に全面的に決定権を譲る時や、判定が微妙な場合に相手の判断に委ねたい場合によく使われます。
up to youの類似表現一覧
あなたしだい
You can make the decision.
「あなたが決めていいよ」と相手に裁量の自由を与える時や、「あなたが決めることだよ」と軽く決断を促す時に使われるフレーズです。
It’s you to decide.
「決めるのはあなたです」というストレートな表現で、up to youよりも強く、他の誰でもなく相手が決断しなければならない、ということを強調する言い方です。
your choice
It’s your choice.「あなたの選択です」という言い方は、カジュアルに「あなた次第だよ」「あなたが決めていいんだよ」と自由な選択権を相手に示すフレーズであると同時に、「それはあなたが選んだことだよ」と、自分の選択に責任を持たせる意味を含むこともあります。
have a free hand to ~
You have a free hand to choose.「あなたには自由に選ぶ権利がある」という言い方で、up to youと同じシチュエーションで相手に決定権があることを伝えることもあります。「相手に決定権を与える」give you a free hand to ~「あなたに自由裁量を与える」という言い方をすることもできます。
You decide.
なかなかものごとが決まらないような場合に、「もうあなたが決めて」と判断や決断を自分やみんなのためにしてもらうことをお願いする、カジュアルなフレーズです。
whatever you want/need/choose etc.
「あなたがほしい/必要な/選ぶ等々、なんでも」という表現で、「なんでもお好きなようにどうぞ」というニュアンスになります。
As you like.
「お好きなように」「お気のすむまでどうぞ」と、相手に全面的に決定する権利を認める表現です。
As you wish.
「お望みのままに」という、少し古い時代の身分の上下があるようなシチュエーションで、下位の身分の人が上位の身分の人に対して意に従うことを示すフレーズです。現代で使う場合は、通常はジョークまたは嫌味や皮肉になります。
Whatever you decide, I’m with you.
「あなたが決めたことには、何であろうとついていくよ」という言い方で、少し大げさに、あるいは冗談で、相手に決定をゆだね自分はただそれに従う、という意思を表す表現です。
The ball is in your court.
「ボールはあなたのコートにある」という例えの表現で、テニスのようにネットを隔てて二つのコートで対峙してボールを打ち合っていることをイメージし、「あなたの番だよ」と伝える表現です。自分は自分のアクションを起こした後で、今ボールは相手側のコートにある、つまり、「次に何かをなすべきかはあなたのほうだよ」「次に何が起こるかはあなたしだいだよ」というニュアンスで、相手の発言や行動を促したり、様子を見るような時によく使われます。
Anything is fine.
「何でもいいよ」「何でも大丈夫だよ」と、基本的に相手が決めたことをすべて受け入れて決定に従う、という意思を示すフレーズです。あまり積極的に決定に関わりたくない時にもしばしば使われる表現です。
あなたに責任・義務がある
your job
「あなたがやるべき仕事」という表現で「責任」「義務」を表すこともよくあります。It’s your job to ~.のように、to+不定詞を後に続け「~することはあなたの責任です」と表します。
your problem
「あなたの問題」という意味で、「あなたが解決すべきこと」と、自分やほかの人には関係ないと明言する時に使われる表現です。通常It’s your problem.というフレーズで使ったり、自分には関わりがないことを強調してIt’s your problem, not mine.「それはあなたの問題であって、私のではない」と言うこともあります。
your homework/assignment
「あなたの宿題」という言い方で、「あなたが自分で解決すべき課題」と、今ある問題や近い将来に起こる課題について解決する責任が相手にあることを示す場合に使われることがあります。
on you
It’s on you.と言うと、「それはあなたに責任がある」という意味になります。
【番外編】up to youの表現が使われている曲を紹介!
「Take You There」by Sean Kingston
ジャマイカ系アメリカ人のショーン・キングストンは、2007年に世界中で大ヒットした曲「ビューティフル・ガールズ」でよく知られているラッパー/シンガー・ソングライターです。「ビューティフル・ガールズ」は、Ben.E,Kingの名曲「スタンド・バイ・ミー」を大胆にサンプルしたポップなレゲエ調のナンバーを17歳のキングストンが軽妙に歌い、アメリカやカナダ、オーストラリア、イギリスなどヨーロッパの国々で大ヒットを記録しました。続いて発表された彼のファースト・アルバム「ショーン・キングストン」も成功を収めています。
「Take You There」はこのデビューアルバムに収録されている3枚目のシングルで、ガールフレンドを、自分の故郷であるジャマイカのゲットーをに連れて行こう、と歌う曲です。
「15歳の少年が銃を持ち銃声があちこちで聞こえる」という物騒な街ですが、As long you’re with me/Baby you’ll be alright「俺のそばにいさえすれば君は大丈夫」I’m known in the ghetto/Girl just stay by my side「俺はゲットーで知られた存在。ただ俺に離れずついてくればいい」Or we can leave the slums go to paradise「じゃなければこのスラムを出て天国に行こう」Baby it’s up to you/It’s whatever you like「ベイビー、君しだいさ。何でも君の望むとおり」と、自分の街とは違って安全なところで育った彼女に、自分の生まれ育った街を見せたい気持ちを明るく語っています。
「そんな危険な街に大事な彼女を連れて行くことをのんきに歌っていいのか?」という厳しい意見もありましたが、どこかあどけなく人好きのするキングストンのキャラクターと、治安は悪く決してパラダイスとは言えないけれど「ここが自分の育った街」と地元を愛する気持ちを歌った歌詞や明るいミュージックビデオの効果もあっておおむねポジティブに捉えられ、アメリカやカナダ、ニュージーランドなどでヒットしました。
まとめ
It’s up to you.は「あなたしだいだよ」と訳されるシンプルなフレーズですが、相手に選択権があることを伝えるだけでなく、「好きなようにしていいよ」と快く決定をゆだねたり、「あなた自身が決めることだよ」と決断をうながす意味もあったり、時には「どうでもいいからあなたが決めて」と投げやりな態度を示す場合にも使えるなど、実はとても幅広いニュアンスを持った使いまわしのきく表現です。
ポジティブなシーンと、無責任で気のないような態度を取る場面とを、うまく誤解のないよう使い分けながら、その時その時の気持ちが伝わるIt’s up to you.を効果的に使ってみましょう。